毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

前武尊山(2024年9月6日)

2024-09-07 09:00:22 | 山日記

8月後半は、長雨と台風で山に行く機会がずっとなかった。

9月に入ってようやく天気が回復したので、6日金曜日、群馬の前武尊山に出かけた。

この山には18年前の10月に登っている。

紅葉と岩の前武尊山(2006年10月19日)

今回が2回目なので、コースを変えてオグナほたかスキー場からのコースを使ってみた

 

さすがにスキー場があると山奥まで道がよく整備されている。

手前のペンションや民宿が散らばるエリアにはテニスコートやサッカーグラウンドなどがあった。

 

スキー場の駐車場に車を止め、8時25分歩き始める。

さっそくブナやコナラなどの落葉樹林の急登がはじまった

 

20分ほどで広い稜線に出た。

かなり大きな木も点在する豊かな森の道を歩く。いい感じだ。

 

ところが15分もするとスキーコースに出てしまった。

地図を見た時、このコースは、上の方はゲレンデの中を歩くことになることはわかっていた。

コースに並行してリフトがあるからだ。

ところが実際にはずいぶん下の方まで登山道にそってゲレンデが広がっていたのだ。

この日は、コースの7割かたはご覧のようなゲレンデの中の舗装の道を歩くことになってしまった。

 

スキー場には何人か人が入ってシーズンにむけての準備作業がはじまっているようだった。

ゲレンデのススキもきれいに刈り込まれていて、秋の花もコースわきの林の縁に見られるだけだった。

 

風が吹き抜けるのでそれほど暑くはないが、夏の日差しが背中をじりじり焼いている。

ゲレンデ歩きで30分ほどするとスキー場上部に到達し、前武尊山の山頂が見えてきた。

 

先日の台風のあと、空には秋の雲が姿を見せるようになってきた。

 

ヒヨドリバナももう終わりだ。

 

舗装の道が終わるところに冬の風によって枯れてしまった木と風下だけ枝を残した木があった。

標高1700mあたりなので冬は北風が吹きつけるのだろう。

 

ゲレンデも最後の部分はかなり急斜面になっていて、まだ草も刈っていなかった。

ヤマハハコとアキノキリンソウ。そして大部分はススキにおおわれている。

 

出発して1時間半でようやく山道にはいった。

ここまで最初の30分以外はずっと舗装の道を歩いてきたのだ。

 

山道に入るとすぐに川場野営場からの道と合流した。

この道は前回下山に使った道だ。

 

なかなか急で、歩きにくい。下山に使った道は印象が薄く、あまり覚えていない。

 

少しのぼると石の地蔵さんがあった。道に背を向けて下界を見下ろしている。

 

脚も疲れてきてたびたび立ち止まる。

あしもとにオヤマリンドウだろうか、つぼみを固くとじている。

 

途中にはちょっとした岩場もあって鎖が3カ所設置されていた。

 

まだ紅葉には早いが、オオカメノキが赤い実をつけていた。

 

先ほどの地蔵さんから30分ほどのぼるともう一つ石の地蔵さんがあった。

こちらは小さな屋根がかけてあった。

 

2つ目の地蔵さんから5分ほど登ると傾斜がゆるくなり、石の祠があった。

いよいよ山頂の一角に到着のようだ。

いやいや、疲れた。

 

前武尊山山頂。日本武尊の銅像があり、屋根もかけられている。

 

手をかざしてはるかに東国をみおろしている。

 

南東側が開けていて、赤城山から日光の山々が見渡せる。

左奥が日光白根山らしい。

 

日差しが暑く感じられたので屋根の陰にはいって一服。

 

18年前の時も不動岩の岩場から山頂までがかなりきつかったと記憶していたが、こちらのコースも山頂直下はなかなかきつかった。

このときはコースタイムよりかなり遅いと思っていたのだが、帰ってから確認するとコースタイムよりかなり早いペースだったのだ。

スキー場の中が歩きやすかった分、最後の急登がきつく感じたのだろう。

 

前武尊山のすぐ北にある剣が峰。

前回はこの峰の裏側まで行ってみた。なかなかの大展望だった。

今回はここから眺めるだけにして、30分ほどで下山した。

ゲレンデの舗装道を歩くと足が裏が痛くなるので草地の中を歩いた。

駐車場には午後1時ちょうどに到着した。

 

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鳳凰三山縦走2日目(2015年8月14日)

2024-09-02 14:40:30 | 山日記

鳳凰三山・夜叉神峠から広河原へ 1日目(2015年8月13日)の続きです。

 

2日目、5時前にご来光を見に小屋を出た。

下界は雲海でおおわれ、上空には点々と雲が浮かんでいる。

 

まず上空の雲が赤く焼けてきた。

 

目の前に流れてきた雲も赤く染まる。

 

太陽が昇り、雲海がうすくピンクに染まってきた。

今日も、北岳の稜線は雲に隠れていた。

 

5時20分、薬師岳小屋を出発。

最高峰の観音岳、オベリスクのある地蔵岳と歩き、その後高嶺を越えて白鳳峠から広河原へとくだる予定だ。

 

薬師岳付近は白砂の斜面が大きく広がっている。すばらしい景色だ。

背景となる南アルプスの稜線が見えてほしい。

 

最高峰の観音岳へとむかう。上空は青空も広がってきた。

妻にとってもこの風景はとても印象的で、深く心に刻まれたようだった。

 

ホウオウシャジン。イワシャジンの変種で、名前からしてここの固有種なのかもしれない。

 

6時40分、最高峰観音岳に到着。2840mだ。

長い道のりを歩いてたどりついた最高点だが、残念ながらこの付近の様子をあまり記憶していない。

 

山頂付近の岩陰に六地蔵の石のレリーフが置いてあった。

ここから地蔵岳のあいだの鞍部まで200mほど下る。

 

途中にあった木のオブジェ。一本の枝には葉が茂っていたのでまだ生きているらしい。

 

その近くにいった岩は、なにかの顔を思わせた。

大目玉に大きな鼻。口を尖らせ気味に少し開いている。

 

オベリスクが近づいてきた。その前に赤抜沢ノ頭をこさなければならない。

 

赤抜沢ノ頭をこえてオベリスクの下の賽の河原に到着した。

9時30分を少しまわっていた。

 

オベリスクには登れないが、これで無事鳳凰三山縦走をはたしたのだ。

 

赤抜沢ノ頭に戻り、さらに北へと尾根をたどって白鳳峠をめざす。

その前に高嶺2779mを越さねばならない。そこは地蔵岳よりも高いところだ。

 

ミネウスユキソウらしい。白いガクが思ったより丸く幅広い。

 

途中の鞍部も花崗岩の白い岩と白砂だった。

 

雲の間から北岳の大樺沢が見えていた。残雪の奥のコルが八本歯だ。

でも肝心の北岳の頭は姿を見せてくれない。

 

最後のピーク高嶺に到着。賽の河原を出てから2時間近くかかってしまった。

少々疲れが出てきたようだ。

でも妻も気持ちよさそうに景色をながめていた。

 

白鳳峠への下り道。よく整備されて歩きやすかったが、この途中から妻が「足が痛い」といいだした。

 

足の付け根あたりが傷んでいるらしく、歩みが次第に遅くなってきた。

白鳳峠まで高嶺から1時間近くかかってしまった。

それでもコースタイムで40分だから、このペースで下れれば問題はない。

峠にあったベンチで足をマッサージしてやった。

 

痛みは治まらないが、歩いてもらうしか方法はない。

白鳳峠から野呂川の谷へと急斜面を下っていくのだが、谷の底に近づくにつれて急になっていくコースだ。

 

私がすぐ後ろについて気を付けながら声をかけて下っていく。

休み休みの超スローペースだ。

 

なんとか野呂川の谷底、野呂川林道に到着。

しかし、そこまでになんとコースタイムの倍以上かかってしまった。

妻は、林道に出てほっとしたようすで、少しびっこを引きながら広河原へと歩いていた。

広河原からの最終バスには間に合わなかった。

ほかにもバスに遅れた人が何人もいて芦安からタクシーを呼んでいた。

だいぶ遅くなってしまったが、なんとか無事に夜叉神峠の駐車場に戻ることができた。

良くも悪くも妻にとっては思い出深い山行となった。

この秋にふたたびここを訪れたいと思っている。

 

 

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鳳凰三山・夜叉神峠から広河原へ 1日目(2015年8月13日)

2024-08-30 09:10:07 | 山日記

鳳凰三山を縦走したのはもう9年も前のことになる。

今年先立ってしまった妻とその友達と私の3人だった。

前の晩に夜叉神峠下の駐車場で車中泊し、縦走して広河原に下り、バスで夜叉神に戻る計画だ。

 

5時前には起きだし、支度をして5時半には峠へと登り始めた。

妻のペースにあわせるために先頭を歩いてもらう。

天気はよくなくて、途中から雨が落ち始めた。

 

雨に降られながら夜叉神峠に到着し、仕方がないので小屋に入って朝食をかねた休憩をとった。

休憩中に雨は上がったが、あたりには靄がただよい、木の枝先から雨のしずくがぽたぽたと落ちていた。

 

そんな中、小屋を出発し杖立峠へむかう。

雨上がりだし、体からも水蒸気が立ち上るのでカメラのレンズが曇ってしまう。

しばらくすると稜線越しに朝日が差し込みだした。天気は回復の方向らしい。

 

杖立峠への道はずっと樹林の中だ。少し高度があがったからかカンバ類が増えてきた。

 

大崖頭山への登りが一段落して傾斜がゆるんでくるともうすぐ杖立峠だ。

木々が少しまばらになって見通しもよくなった。

でもあいかわらず雲がまとわりついている。

 

峠付近から雲間に北岳の一部がのぞいていた。

この日はずっとこんな具合で、南アルプスの主稜線は拝めなかった。

 

オヤマノリンドウ。ほかにもオトギリソウやホタルブクロを見かけた。

 

辻山の山頂近くの苺平へむかっての長い登りを進む。

長いけれど道はゆるやかなので息をあげないようにゆっくりと進んだ。

10:55苺平到着。ようやく長い登りが終わり、南御室小屋ももう近い。

 

雨上がりのせいか倒木や苔のあいだからキノコが顔をだしている。

 

11:38 辻山と薬師岳のあいだの鞍部にある南御室小屋前に到着した。

ここで昼食休憩にした。

 

小屋の周辺は切り開かれて日当たりがいい。そこはお花畑になっていた。

 

小屋についたころから雲が切れ、頭上には青空が広がりだした。

濡れてしまっていた雨衣を干して乾かしながら、ほとんど1時間近く休憩していた。

 

南御室小屋を出発すると道はしばらく急な登りとなった。

まだ樹林帯の中ながら花崗岩らしい岩が姿をあらわした。

 

小屋を出発して1時間20分ほどで花崗岩とそれが風化した白砂におおわれた砂払に到着した。

ここからが鳳凰三山らしい景観が続く縦走の核心部だ。

 

今朝がたまでの雨せいだろうか、砂は少し湿り気を帯びていて海岸の砂を歩いているようだ。

 

花崗岩の岩陰に南アルプスの名花、タカネビランジを見つけた。

この花を生で見たのはこの時が初めてだったと思う。白っぽい岩と砂の中、薄ピンクの花びらが可憐だ。

 

砂払の岩の間を抜けていくと薬師岳の岩峰が見えてきた。左奥は三山の最高峰観音岳のようだ。

 

見下ろした樹林の中に薬師岳小屋の屋根がみえる。今夜はこの小屋にお世話になる。

そういえば、小屋に予約を入れるため電話したら、北アルプスの薬師岳の小屋につながってしまった。

最初気が付かず話をしていたが、登山口を聞かれて間違いが発覚した。

あちらは薬師岳山荘だ。

 

北岳の方向は相変わらず雲の中だ。白根三山の雄大な眺めを見たかった。

 

14:25 無事に薬師岳小屋に到着。

 

木造平屋建てのこじんまりした小屋だ。

 

夕食までのあいだ小屋の前のベンチでビールを飲んだり、樹林を抜けて展望のいいところを散策したりした。

岩場に咲いていたトウヤクリンドウ。

 

5時からお待ちかねの夕食。ご飯にみそ汁。メインはおでんだった。

それほど大きな小屋ではないし食事も昔ながらの山小屋メニューだ。

この日は、雲が多くて展望が得られなかった。

明日こそはと、南アルプス主稜線の展望を期待しながら寝床にはいった。

 

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天狗岳2日目(2024年8月8日)

2024-08-11 13:02:44 | 山日記

これは またも常念に嫌われ北八ヶ岳天狗岳へ(2024年8月7日)1日目の続きです。

 

高見石小屋では、夕食後小屋の様子などをカメラにおさめると早々に寝床にはいった。

夜中に目覚めると天窓がときどき台形に浮かび上がる。雷雨のなごりの稲光だ。

ふたたび目が覚めると天窓がうっすら明るんでいた。

時刻を確かめたかったが、携帯は消耗しないよう電源をおとしていたのでそのままにした。

天窓から目をそらすとまだ漆黒の闇だ。頭の上に積んであるふとんの輪郭さえ見えない。

まだ地平線の下にいる太陽からの光が、地球を包む大気の中で乱反射し、そのほんの一部が小屋の天窓に届いている。

そんなことを考えながら明るくなるのを待つが、30分ほどたったと思う頃でも小屋の天井や壁さえ見えない。

もはや十分に寝たので少しも眠くはない。ただただ明るくなるのを待った。

 

向い側の寝床が一瞬明るくなった。ライトをつけて時刻を確認したのだろう。

それを潮に私も携帯の電源を入れてみた。4時半をまわっていた。

普通の山小屋ならもうスタッフが起きて朝食の支度をしているころだし、登山客もごそごそと支度を始めるころだ。

でもここではまだだれも動かない。朝食は6時からだからのんびりしている。

でも、私は5時半には出ようと思っていたので思い切って起きだし、ライトも使わずに荷物をまとめて1階におりた。

 

おにぎりとパンの残りで朝食をすませ、外にあるトイレに行く。

まだ、薄暗いなか、足を置いた石の上で私はふらついた。

歳をとって平衡感覚がにぶくなっている私は、明るくないと斜めの石の上ではまっすぐ立つのが難しいことがわかった。

 

5時20分に出発。薄暗く足元には水たまりができた森の道を中山めざして少しづつ登っていく。

森はガスに包まれ、足元の苔もしっとりと濡れている。

 

薄暗い道のところどころ、大きな木が倒れたのだろうか、ぽっかりと明るいところがある。

 

長い長い中山の登り。大きめの岩が目立つようになって、バランスの悪い私はダブルストックで慎重に歩いた。

岩から岩へとひょいひょいというわけにはいかない。まして荷物が重すぎる。

 

ようやく木道があらわれて少し歩きやすくなった。そろそろ中山展望台かと期待したが、まだまだだった。

 

7時10分、ようやく中山展望台に到着した。

 

岩石の原が広がっている。ガスがなければ近くの山が見えるはずだが、白い世界が広がるだけ。

 

足元に背の高い苔があった。苔の名前はまったくわからないが、こんな背の高い苔もあるのだ。

グーグルレンズで検索してみたら、スギカズラというものに似ているように思える。

 

展望台から10分弱歩くとそこが中山山頂だった。

八幡平や苗場山の頂上のように平らなところだ。

 

山頂の北側は、高木が少なく石楠花と笹におおわれている。

残念ながらシャクナゲには遅すぎだ。あいかわらずガスの中。

 

ふたたび森の中の道となったが、平らな石が多くなったのでとても歩きやすい。

 

明るさも増してきたし、足元の苔を見るゆとりも出てきた。

 

カメラのレンズフィルターが曇ってしまって写真がぼけてしまうので、フィルターを外して撮ってみた。

小さなものを撮るときはこうしたほうがきれいに写る。

 

中山山頂から20分でにゅうへの分岐に到着。ありがたい、少し太陽の光が差し込み始めた。

 

分岐の少し先でようやく遠くの景色が見えるポイントがあった。となりにある稲子岳の岩壁がみえた。

 

このあたりから岩が少なくなってとても歩きやすくなった。さしてきた太陽の光とともに気持ちを明るくしてくれる。

しらびそ小屋やミドリ池があるうっそうとした森を見下ろしながら歩く。

 

ガスが切れたので硫黄岳の山すそが見えてきた。天狗岳はまだ樹木の陰だ。

 

しばらく歩くと岩が散らばる明るい場所に出た。

 

そこからようやく目的の天狗岳が見えた。

まだ山頂部に雲が残っているが、青空もかなり広がってきたので期待できそうだ。

 

8時少し過ぎに中山峠に到着。ここで10分ほど休憩にした。

 

いよいよ天狗岳への登りにさしかかる。

ところどころ岩石地帯があってそこから東西天狗岳や通ってきた中山の平らな山容が見渡せた。

 

中山はほんとうに八幡平のように平らな山だ。

 

稲子岳の南東壁。クライミングのゲレンデでもある。

 

天狗岳が近づくとますます青空が広がってきた。このまま晴れていてほしい。

ここで若い女性に追い越された。慣れた感じですいすい登っていく。

歳は私の3分の1くらいだろうし、背負っているリュックも軽そうだ。

年甲斐もなく無駄に荷物を背負っている自分を反省。

 

樹林の急な尾根を休み休み登る。2か所ほど岩場があって展望が開ける。

 

山頂が近づくとともに花が増えてきた。まずはオトギリソウ。

 

オンタデかな?

 

フジバカマみたい。

 

アキノキリンソウ。

 

ヤマハハコ。

 

ウメバチソウ

 

トウヤクリンドウもあらわれた。

 

ミヤマコゴメグサ。

 

なんどか到着か、と騙されながらもようやく本物の山頂だ。

 

9時半少し前に東天狗岳山頂に到着。高見石から4時間かかった。

 

南側の根石岳。硫黄岳は少し雲に隠れているがまずまずの展望だ。

 

お隣の西天狗岳。

しばらく休憩して西天狗へとむかう。

 

東天狗の標識の下に咲くトウヤクリンドウ。

東天狗の山頂付近にはトウヤクリンドウがたくさん咲いていた。

 

西天狗へとむかう途中から東天狗をふりかえる。

このころからふたたび雲がわきはじめ、ガスが漂いだした。

 

登りにかかると疲れた足がつりそうになる。

ときどき休憩をまじえながらようやく西天狗へ。

でもすっかりガスに包まれてしまった。

 

このあたりからカメラのバッテリーが残り少なくなったので写真はポイントでの記録だけにして下山開始。

帰りは途中まで同じコースだが、にゅうへとまわって白駒の池へと下る。

 

11時50分、中山峠。若い女性のグループが現れ、黒百合平へと下っていった。

 

分岐からにゅうへの道は長かった。

最初は歩きやすいいい道だったが、半分あたりから岩混じりになり、最後のにゅうへの登り返しが疲れた足にはこたえた。

 

ニュウの岩場を下からのぞむ。

 

13時15分、にゅう直下に。

 

すっかりガスってしまったので展望はすぐ下の白駒の池がわずかに見えただけ。

 

このあと白駒の池までの下りも疲れた足には長く感じられた。

岩がゴロゴロした樹林帯の斜面では、足跡がいくつにもわかれていて、下っているうちに水流の跡や獣道らしいところに踏み込んでしまった。

しかたなくもう一度斜面を登り返して本来の道に戻ることができた。

 

下りはスピードを出さなければ足がつることはない。

長く歩いた割には体調はすこぶるいい。

ただ喉がかわいて、水をいくら飲んでも口の中がカラカラだ。

このあとは早く白駒荘についてソフトクリームを食べることを楽しみに足をすすめた。

 

 

 

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またも常念に嫌われ北八ヶ岳天狗岳へ(2024年8月7日)1日目

2024-08-09 15:26:22 | 山日記

2回の足慣らしをへて、いよいよ常念岳へ出かけた。

一昨年のリベンジだ。

ところがだ、いいかげんなナビ設定で道を間違えたうえ、かなり遅れてたどりつけば、なんと一の沢林道は道路崩壊で車は通行止め。

ゲートのところから歩いたらどんなにがんばっても5時になってしまう。

そんなわけであわてて常念小屋に電話を入れキャンセル。

急な行先変更で頭に浮かんだのは北八ッ岳の麦草峠だ。足慣らしコースとしてそこから縞枯山や雨池をまわる計画をつくったので頭に残っていたのだろう。

ナビで調べたら12時半には到着できそうだ。

高見石小屋に当日の予約をいれ、急いで麦草峠へとむかった。

縞枯山と雨池のコースでは日帰りでいけるので、天狗岳まで往復してみることにした。

 

予定どおりのタイムで峠に到着。峠一帯は夏の花盛りだった。

ハクサンフウロ、アキノキリンソウ、シシウド、クガイソウ、オニアザミなどなど。

 

高見石へむかうコースの途中の小ピークあった枯れ木のオブジェ。

針葉樹の森の中に、この奇怪な形の樹木はいったいなんだろう。

 

そして北八といえば苔の森。ごろごろとある火山性の丸くて大きな石や倒木にどれもびっしりと苔がついている。

 

丸山山頂。2330mだ。峠から210mあがったのだ。

 

14時15分、高見石小屋に到着。駐車場から1時間45分かかった。20分余計だ。

久しぶりの小屋どまりだし、もともとは常念岳のつもりもあってあれこれ欲張って荷物を詰め込んだせいだろう。

最初に担いだ時から少し重いと思っていた。

 

小屋に入る前に小屋裏の高見石に登った。

 

目の下に白駒の池が瞳のように光っていた。 

まずまずの天気にほっとする。

この日は、長野でも西の方ほど天気がいい様子だったので、八ヶ岳は微妙だった。

でも、雲は多いものの青空が広がっていた。

 

高見石小屋はランプの宿だ。

もちろん発電設備はあるようだが、食事など一部以外はランプを使っていた。

 

二階の北西の隅っこが私の場所。隣の区画との間は簡易な板間仕切りがしてあった。

天窓が開いているので明るい。

 

暇を持て余して待っていた夕食。

しかし、食当が間違えて私の分がない。

私が朝食をキャンセルしたのを夕食までキャンセルと伝わってしまったらしい。

そんなわけでほかの方々の食事風景をよだれを流しながら撮影。

 

夕食の場所にはランプとともに電灯が一灯だけ灯っている。

 

30分待った夕食。なかなか豪華だ。

トマトソースのハンバーグ、エビフライ、夏野菜の煮びたし、コリンキーのマリネ、トマトサラダ、クラムチャウダー、トウモロコシごはん。

デザートも付いていた。

ところでコリンキーって何?

一点だけ欲をいえば、夏の季節、汗をかいて歩いてくる人のためにもう少し濃い味のものも欲しかった。

 

食事中に雨が降り出した。食堂の天窓を雨が流れていく。

夕立だろうから明日天気が悪くなるわけではないのでみなさん心配はしていない。

夕食後は、みなさん物静かに外の雨を眺めていた。ほんとうに静かなお客さんばかりだった。

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