辺野古川河口には何種類ものカニ類が生息している。一番目立つのはミナミコメツキガニであり、続いてツノメガニだ。リュウキュウコメツキガニはもっとも陸域の近くを住処にしているのに、目立たない。
以下、2020年4月17日の記録からお見せする。
11:35 波打ち際。これであそこに居るという人が居たら、天才か嘘つきだ。
やや手前。こんな砂場にいるのだ。11:44
見えますか? リュウキュウコメツキガニが姿を現してきた。真ん中。11:44
凹凸がみえているよね。11:45
ほうら、全身が出た。こっちをみあげている。11:45 砂の色と殆ど同じ色をしている。
大きさは1cmほど。よくみていると砂ごとプランクトンを食べている。11:45
はっきりとみえてきたでしょう。マクロレンズで撮っています。11:46
11:46 よくみていると顔の上が時々膨らむ。プランクトンを濾して砂を体内から掃き出している。挟みでこの塊を取って下に落とす。
よくみるとリュウキュウコメツキガニの1mほど奥にフタハオサガニがいた。これも小さくて見えにくい。自分の目が海面になれてきたので見えたのだ。11:48
あなたはひとりで、リュウキュウコメツキガニやフタハオサガニを発見できるかな?
果たしてモノが見えるとは、どういうことなのだろうか。裏返して言えば、そこに存在しているものを見えないのは、何故だろうか。これは科学の問題だが、哲学の問題にも置き換えて考えることができるはずだ。
自然界の存在は、私たちが確かな目をもっていなければ、みんな不存在だと見做していないかな。これって人間の罪・奢りではないかな。