石破政権が発足しました。たったの9日間で解散・総選挙が始まります。石破さんは、「政治改革」を微妙にかわしながら、自民党の骨格を変えようとしているのか、いないのか? わかりません。いいえ、選挙結果を見なければ、わからないでしょう。はっきりしていることは守旧派だということ。彼ら自身が何をしたいのか、明らかにせずに信を問うことじたいが、ありえなかった。ありえない。ごまかせば、なんとかなるという安易な道筋は、財界の為の政治、米国のための政治のママ。
私が住む沖縄3区では屋良朝博と島尻あい子の闘いになるでしょう。お二人のちらしが自宅に入っていました。島尻さんのチラシは明解です。①池武当(いけんとう)(註:嘉手納基地の側)インターチェンジを新設(沖縄高速への出入り口)、②中部東道路の早期事業化(対艦ミサイル基地の勝連分屯地と沖縄高速をつなぐことにもなる)、③名護東道路のさらなる延伸(伊江島と沖縄高速と繋がり、やはり軍事拠点に繋がる)、④北部テーマパークJUNGLIA開業(大規模開発)支援、⑤うるま市総合アリーナ整備の推進、⑥北部医療センターの早期整備推進、⑦中城湾港(自衛隊の軍事利用が進められている)のさらなる機能強化が並んでいます。チラシの中央に「沖縄こどもの貧困緊急対策事業」として金額が増えていると図表が並べられている。「公共事業」を進めながら「こどもの夢が叶う沖縄はみんなにとっても幸せな沖縄だ」とあります。
註:( )は私が付した注釈。
土建屋さんのお仕事に予算を付けながら、「こどものゆめ」にどうハシゴがつながっているのか、全く見えない。「公共事業」ならば、辺野古・大浦湾を新基地建設のために潰す事業をなぜあげないのでしょうか? 不思議です。
屋良朝博(やらともひろー立憲民主党)はどうだろう。7つの政策をあげている。①所得をあげる。最低賃金1500円など。②誰一人取り残さない。③再び戦場にさせない、④命の水を守る、⑤子育て全力支援、⑥教育格差をつくらせない、⑦古い政治と完全に決別。
いささかわかりにくいが、人に向き合う姿勢があるようです。「県民のくらしに寄り添う ヤラともひろ」とあります。あい子さんとは随分違います。但しよく見ると、お二人に同じような項目も並んでいます。要は基本政策がどっちをむいているかであり、私たち有権者は候補が言うことを精査しなければなりません。
戦争に備える「公共事業」を進めながら、観光事業や港湾整備。子どもの貧困対策というのはいいとしても(中身が問題です)、戦争を呼び込む政治はヤバすぎる。
自民党・公明党は大軍拡を進めながら、政権を運営し、米国の軍事戦略の先手を担おうとしています。勘弁してください。
一方で沖縄が生き延びるために、どうしていけばいいのか、モット真剣な政策と審議が求められているはずです。私たちが生きていくためになにをしていけばいいのか、選挙を通じて考えていきましょう。
皆さんのところは如何ですか? 考えてください。私たちのための政治を実現しましょう。