*からすがてっぺん_7
WEB絵本9作目
からすがてっぺん
[7]
「カラス問題」は人間が作ったもの
カラスのゴミ食い荒らしが
問題になっているのは
日本だけのようだ。
食べ物がなかった頃の日本は
どこの家もひっそな食生活だった。
子供の頃「ご飯粒一粒も残すな」と
親からよく言われたものだ。
その頃は「カラス問題」なんて
なかったし、
歌に歌われるほどカラスは味方で
人間を襲ったりしなかった。
しかし、物が豊富になり
大量に食べ物を作れる様になると
今度は"食べ物を捨てる"という
行為に出た。
「生ゴミを出さないと
大変な事になるから出すのだ」
「余ったから捨てるんだ」
残念ながらそういう時代に
なってしまった。
「カラス問題」は
人間が作ったもので
"カラスの勝手でしょ"と言われても
文句も言えまい。
身近な環境問題・東京のカラス