武弘・Takehiroの部屋

兵庫県の斎藤元彦知事は辞める必要はない。
県民の直接選挙で選ばれたからだ。
それが民主主義というものだ!

「正午」は午後零時なのか、午後12時なのか?

2024年08月20日 13時57分31秒 | エッセイ・私事など

<2008年6月2日に書いた以下の記事を復刻します>

日本語は曖昧な表現が多いが、「時間」だけはきちんと正しく表現したい。ところが、正午については午後零時(0時)と言う場合と、午後12時と言う場合があるようだ。
私自身は、午後零時が正しいと思っているが、午後12時が正しいと思っている人も多い。

私が「正午=午後零時」に固執するのは、時間を午前と午後に分けて言う場合、それは「12進法」からである。つまり、普通の時計は1~12の数字で成り立っている。 業務用の時計では、1~24の数字で成り立つものがあるかもしれない。その場合は、午前とか午後を使わずに、例えば「17時」とか「22時」と言えば済むことだ。

ところで、午後10時とか11時というのは、夜中の時間である。だから「午後12時」というのは、夜中の零時を指していると思うのが妥当だろう。 ところが、午後12時を「正午」と理解している人が多いのだ。 そうなると、昼過ぎの時間は午後12時10分、12時20分と言うのだろうか。さらに、午後13時10分、13時20分と言うのだろうか。

そうではないだろう。ふつうは午後0時10分、0時20分と言うはずである。さらに、午後1時10分、1時20分と言うはずだ。 つまり、時計は「12進法」で成り立っているから、午前12時が午後零時であり、午後12時が午前零時となるわけだ。そういう意味で「正午」は午前12時であり、断じて午後12時ではないと思っている。

夜中の零時は「正子」(しょうし)と言うのだが、ふだんはその言葉は使わない。たいてい「午前零時」で済ませている。それならば、日中の「正午」は当然「午後零時」と言うべきで、午後12時と言うべきではない。午後12時とは夜中の午前零時、つまり「正子」のことである。

こういうことを“しつこく”言うのは、きょう某テレビ局で原稿をチェックしていたら、リポーターが正午を「午後12時」と言ったので、さっそく問題にしたわけである。 まあ、意味さえ正しく伝われば問題はないかもしれないが、日本語は曖昧で難しい。「~の矢先」という言葉も、「~の直前」と「~の直後」という二つの意味がある。前後の文脈が分かれば、直前か直後かは自ずと理解できるのが日本語だ。

しかし、「時間」だけはきちんと正しく表現したい。たとえ前後の文脈で理解できても、「12進法」だけは間違わないようにしたい。なぜなら、それは「午前」と「午後」で成り立っているからだ。(2008年6月2日)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マトリョーシカと私 | トップ | 『君といつまでも』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

エッセイ・私事など」カテゴリの最新記事