<まえがき>
このレーゼドラマ(読むための戯曲)は、40年前に書いた中国現代史劇『文化大革命』の続編である。対象の期間は1975年12月末から1989年6月(第2次天安門事件)にかけてだ。史実に基づいてはいるが、戯曲のため創作・フィクションであることをご了解願いたい。 なお、登場人物や参考文献などについては、後日まとめて表示する予定である。(2020年10月12日)
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季節は6月に入った。しばらくすると、景気が非常に良くて夏のボーナスは過去最高になるという噂が広まった。組合も協議会も会社側と交渉しているが、こんなに早くボーナスアップの話が出てきたことはない。世の中はどうだろうか・・・ 東京オリンピック後の反動で景気は一時 悪化したが、今や完全に回復している。それどころか、未曽有の“いざなぎ景気”というのが実現し好景気の話に沸き立っていた。 . . . 本文を読む
<昔、書いた記事を一部修正して復刻します。念のため、2002年8月に書いたものです。>
1) 真夏の暑い日が続くので、家の中で何か本でも読もうと思い、図書館へ行って本を借りることにした。 いろいろ物色していたら、スペインの作家・セルバンテスの「ドン・キホーテ」が目に付いたので借りてきた。 50年ほど昔の少年時代に、たしか子供向けの「ドン・キホーテ物語」というのを読んだ記憶があるが、本物を読むのは . . . 本文を読む
〈以下の記事を復刻します〉
先日、S・スピルバーグ監督の映画『リンカーン』をDVDで見ていたら、いかにも“悪妻”といった雰囲気のリンカーン夫人が出てきた。それでふと思い出したが、昔、リンカーン夫人のメアリー・トッドの伝記が評判になったことがあるが、それも彼女が稀に見る悪妻という話であった。メアリー・トッドはたしか嫉妬深くヒステリーな女だという話だったが、映画『リンカーン』 . . . 本文を読む
<はじめに>今から30年ほど前には、地方分権の推進や首都機能移転、道州制の導入などが盛んに論じられていた。ところが、今はそういう声がほとんど聞こえてこない。 一方、その間に日本の人口はどんどん減りつつある。それでも良いという人もいるだろうが、21世紀中に日本がさらに発展し生まれ変わるには、私は「道州制」の導入が必要だと考える。以下に、2002年と2008年に書いた拙文を一部修正して載せておくので、 . . . 本文を読む
〈2018年11月に書いた文を一部修正して復刻します〉
今日、たまたまCSテレビを見たら、47年前のドラマを放送をしていたからビックリ! われわれ老夫婦も47年前は新婚ホヤホヤで、この『二人の世界』は忘れられないものだ。TBSの人気ドラマで竹脇無我、栗原小巻が主演、あおい輝彦が歌っている。 感動したからもう一度見よう!(2018年11月14日)
竹脇無我 & 栗原小巻 (二人世界) . . . 本文を読む
なかなか寝付かれない。今村や小出、それに木内典子ら組合員の顔が脳裏の浮かんでくる。彼らは啓太をじっと見据えて、「組合を脱退するのか?」と詰問しているみたいだ。それらの“幻覚”を振り払って啓太は眠りにつこうとする・・・しかし、眠れない。彼はベッドの上で上半身を起こし、しばらく放心状態になった。どうして俺は眠れないのだろうか。俺はそんなにも小心で気が弱いのか。啓太は自分が情けな . . . 本文を読む
そうして数日がたつうちに、啓太は25歳の誕生日を迎えた。誕生日といっても別にどうってことはない。ああ、そうかという感じだが、このテレビ局は変わった会社でいちいち「記念品」などをくれる。社長の陣内は、そうしたことに気を配るのだろう。家族主義的な会社経営が彼の方針だからだ。大きなガス爆発事故で例の討論集会は1週間延びたが、その日、ほぼ全員が出席して集会が開かれた。2階の会議室に20数人の社員が集まった . . . 本文を読む
<2010年2月10日に書いた以下の記事を復刻します。>
日本人は一定の「ルール」の中では、非常に優秀な成績を残す。それは勤勉でありよく努力するからだろう。その点は大いに誇ってよい。 しかし、ルールを絶対視する傾向があるから、ルールの変更に慣れない面がある。 ルールとは何か。平たく言えば、国の憲法だったりスポーツ競技の規則(ルール)などだ。 憲法が現実社会とどんなに . . . 本文を読む
<この記事は長嶋亜希子さんが急逝された翌日、2007年9月19日に書いたものですが、ここに復刻します>
長嶋亜希子(あきこ)さんが昨日、心不全で急逝した。まだ64歳の若さである。亜希子さんは、プロ野球の読売巨人軍終身名誉監督である長嶋茂雄氏の奥さんとして有名だが、彼女が1965年(42年前)に、当時巨人軍の“スーパースター”であった長嶋選手と結婚した時は、日本中の話題を . . . 本文を読む
第2次大戦中の1944年6月6日、ドイツと戦う米英仏などの連合軍は、フランスのノルマンディー海岸に上陸作戦を決行した。 この日だけでも連合軍は16万人の将兵が出陣し、作戦全体で200万人の兵士を動員したという。正に“史上最大の作戦”だったのだ。この未曽有の戦闘を描いたのが『ザ・ロンゲストデイ』という映画で、1962年にアメリカが制作した。そして、ジョン・ウェインを始め米英仏 . . . 本文を読む
時限ストの日が来た。みんな初めての体験だが、正午過ぎに会社の近くの○✖公園に集まる。啓太も小出や今村と連れ立って公園へ行った。すでに20人余りの組合員が集まっていたが、報道部では夜のニュースのADを務める木内典子(のりこ)が来ていた。「やあ、木内さんは早いね。張り切ってるな」今村が声をかけると彼女が答えた。「ええ、だって私は夜のニュースですもの。昼間はなんでもできます」木内がすっきりした笑顔を浮か . . . 本文を読む
第2部
<第1部に続いて空想、夢想、妄想の懺悔・告白のような自伝的物語。>
(6)報道部に戻る
5月の連休明けに山本啓太は報道部に戻った。顔なじみの同僚にまじって数人の新人がいたが、意外だったのは同期の大橋剛(つよし)がいたことである。彼はスポーツ部を志望していたはずなのに、どうして報道に移ってきたのだろうか。啓太はすぐに声をかけた。「大橋、君はどうして報道に来たの? 意外だな」「ハッハッハ . . . 本文を読む
<この記事は2004年9月21日に書いたものですが、一部修正して復刻します。>
ド・ゴール
毛沢東
1) ド・ゴール(1890年生れ)と毛沢東(1893年生れ)・・・共に20世紀を代表する世界的な政治家だが、両者の生い立ちや経歴、活躍した環境などは余りにも違いがある。 フランスのド・ゴールは軍人出身で、右派の代表のような存在だが、中国の毛沢東はマルクス主義 . . . 本文を読む
1975年(昭和50年)にフジテレビの子供向け番組「ひらけ!ポンキッキ」で発表された童謡だ。作詞は高田ひろお、作曲は佐瀬寿一で、子門真人が歌った。リリースされた直後から大ヒットし、今までにオリコン市場最高の450万枚以上を売り上げたといわれる。歌詞の内容は「たいやきくんが店のおじさんとケンカして、海へ逃げ込む」という幼児向けのものだ。余談だが、この歌が発表されたころ、ちょうど国鉄労組などが&ldq . . . 本文を読む