武弘・Takehiroの部屋

日一日の命
人生は 成るようになってきたし、これからも 成るようにしかならない

『モナ・リザ』

2024年09月08日 14時22分13秒 | 芸術・文化・教育
    <以下の文は、2002年7月5日に書いたものです。> 1) 8年ほど前にフランスへ旅行したことがある。 パリでルーヴル美術館を観覧することができた。 この大美術館は30万点に及ぶ美術品を抱えているだけあって、とても半日では見切れるものではない。 当然、お目当ての絵画や彫刻に絞って見て回るだけだった。必ず見ようと思った作品の中に、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な『モナ・リザ』がある。  . . . 本文を読む
コメント

昔の話・・・新聞対テレビの戦い

2024年09月08日 14時19分36秒 | メディア
<2011年9月に書いた以下の文を復刻します> 個人的な話をしたい。私がフジテレビという会社に入ったのは1964年(昭和39年)だったが、当時のメディアは新聞、通信社が圧倒的に強かった。中でも新聞は歴史と伝統があり、大勢の記者を抱えて日本社会の隅々まで取材網を張り巡らせていた。それに、新聞も通信社も海外支局を持ち、主な外国の取材も独自に行なっていた。それに比べると、テレビ(NHKを除く)は歴史が . . . 本文を読む
コメント (4)

閑さや岩にしみ入る蝉の声

2024年09月08日 14時17分35秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
〈2014年7月11日に書いた以下の記事を原文のまま復刻します。〉 朝 テレビを見ていたら、予備校の有名な“林先生”が松尾芭蕉の俳句について語っていた。面白そうなので聞いていたら、『奥の細道』の名句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」について語っている。私は俳句に興味がなく批判的だが、この句が山形市の立石寺(りっしゃくじ)で詠まれたことは知っている。というのは53年前、学生時代に . . . 本文を読む
コメント (2)

『あなたの心に』

2024年09月08日 14時14分07秒 | 映画・芸能・音楽
1969年(昭和44年)にリリースされた曲で、作詞は中山千夏(ちなつ)、作曲は都倉俊一で、中山自身が歌った。清らかな乙女心を見事に表現した歌詞だと思うので、以下に載せておきたい。中山千夏は子供の頃から“名子役”と言われ、舞台などで活躍していたが、のちに女優やテレビタレント、声優や歌手でも名をはせた。まさに“女性マルチタレント”の元祖のような存在で、誰 . . . 本文を読む
コメント

小説『若草物語』

2024年09月08日 10時33分29秒 | 文学・小説・戯曲・エッセイなど
主な登場人物・・・星野英樹。 宮寺恵子(1年下の女生徒)。 宮寺和江(恵子の母)。 星野久子(英樹の母)。 鳥井信子(英樹の同級生)。 島本昌弘(英樹の友人) 時・・・1956年~57年場所・・・埼玉県浦和市(現さいたま市) 英樹(ひでき)が恵子を知ったのは、たしか中学2年の真冬の頃だったと思う。昼休みに大勢の生徒が校庭で遊んでいた時、英樹は“お河童頭”の妙に頬っぺたが . . . 本文を読む
コメント (2)

日本人、琉球人、アイヌ人etc.・・・日本にも民族問題はあるのか?

2024年09月08日 05時24分24秒 | 政治・外交・防衛
<2004年3月に書いた以下の記事を復刻します。> 1) 以前(調べてみたら、1993年だった)、NHKテレビの大河ドラマ「琉球の風」(原作は陳舜臣さん)を見た時に、私は強烈な衝撃を受けたことを覚えている。 もとより私は、沖縄(琉球)の歴史については素人であり、知っていないことが多い。  しかし、かつてそこに「琉球王国」があったことぐらいは知っていた。 その「琉球王国」が17世紀初頭(江戸時代 . . . 本文を読む
コメント

下手な“カメラマン ”とは自分のこと

2024年09月08日 05時22分05秒 | フジテレビ関係
<以下の文を復刻します。> 下手なカメラマンとは私のことだ。もう50年以上も昔の話だが、私はフジテレビの報道局に入ってから記者の仕事をしていた。当時は内勤の整理記者だったが、ある時、報道局の幹部が「テレビ記者というのはこれから、書けて、話せて、写せることが出来なければならい」と訓示した。要するに記事を書くだけでなく、テレビの前でレポートをし、さらにカメラで撮影しなければならないというのだ。記事だ . . . 本文を読む
コメント

『サハリン物語』の背景とイメージ

2024年09月08日 05時20分20秒 | 小説『サハリン物語』
『サハリン物語』の背景は、まず分断された「南北朝鮮」がイメージとしてある。カラフト王国とロマンス王国がそれだ。 次に、ヤマト帝国はもちろん日本、シベリア帝国はソ連邦、ないしはロシアである。ゲルマン帝国は当然 ナチス・ドイツだ。スパシーバ王子やリューバ姫、マトリョーシカ女王らは完全に架空の人物で、スパシーバはロシア語で「ありがとう」、リューバは「愛」を意味する。マトリョーシカは有名な人形「マトリョー . . . 本文を読む
コメント

<まとめ> サハリン物語

2024年09月08日 05時19分15秒 | 小説『サハリン物語』
過去の作品をまとめる必要が出てきたので、この場を借ります。ご了承ください。 サハリンの郷土博物館(ユジノサハリンスク) http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/35d73831cdeadad627897f278bb65974http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/80c7821795f4c82c4afc5262ad . . . 本文を読む
コメント

サハリン物語(19・最終回)

2024年09月08日 05時18分22秒 | 小説『サハリン物語』
ヤマト帝国軍やサハリン軍が、旧都・トヨハラの一帯を完全に征圧したのは数日後のことでした。シベリア軍は主に西海岸の方へ撤退し反攻の機会をうかがうことになります。しかし、スターリン皇帝らは自信をもって臨んだシベリア艦隊が完敗したことに衝撃を受けていました。特に、あの「飛行船」の猛威はショックでした。ヤマト帝国がこれまでにない最新兵器を開発していたことに、してやられたと思わざるを得ません。戦いは振り出し . . . 本文を読む
コメント

サハリン物語(18)

2024年09月08日 05時16分59秒 | 小説『サハリン物語』
 ここでマリアやベラ、ナディアについてもっと詳しく述べたいと思います。マトリョーシカについては詳しく述べてきたつもりですが、他の3人については十分でありません。まずマリアですが、マトリョーシカの侍女として最も気心の知れた仲の良い娘です。叔母のカリンカの跡を継いで侍女になり、マトリョーシカとはほとんど行動を共にしてきました。「あなたは20歳になっても背が伸びるのね」とマトリョーシカにからか . . . 本文を読む
コメント

サハリン物語(17)

2024年09月08日 05時16分06秒 | 小説『サハリン物語』
一方、サハリンではスターリン皇帝の決断など知る由もなく、ツルハゲ王が退位し、マトリョーシカがついに国王に即位することになりました。ツルハゲ王は体調が悪いばかりでなく、精神的にも疲れ切っていたのです。その上、スターリンに“不義理”をした責任を感じていました。いわば、責任を取る形で退位したのです。こうすれば、少しはスターリンに義理が果たせるとでも思ったのでしょうか。マトリョーシ . . . 本文を読む
コメント

サハリン物語(16)

2024年09月08日 05時15分24秒 | 小説『サハリン物語』
 マトリョーシカが20歳になったことで、ツルハゲ王はにわかに譲位の気持が高まってきました。王はこのところ体調が優れず、公務も休みがちになっていたのです。彼女が20歳になったら・・・と考えていたので、それも仕方がないでしょう。ある日、ツルハゲ王はマトリョーシカを呼びこう告げました。「夏にはお前に国王の位を譲りたい。私は足腰が弱ってきたし、体調も良くない。前にも言ったが、その点は分かっている . . . 本文を読む
コメント

サハリン物語(15)

2024年09月08日 05時14分33秒 | 小説『サハリン物語』
宴席ではシベリアの歌や踊りも披露されました。若い男女がかわるがわる歌ったり、みなで踊ったりとマトリョーシカを歓待したのです。スターリン皇帝はますます上機嫌になり、拍手をしたり大笑いしたりとご満悦の様子でした。「マトリョーシカ殿、どうですか。サハリンの歌でも踊りでもやってみませんか」スターリンがそう言うので、せっかくの勧めを断るわけにはいきません。マトリョーシカは歌も得意です。彼女は立ち上がると、サ . . . 本文を読む
コメント

サハリン物語(14)

2024年09月08日 05時13分43秒 | 小説『サハリン物語』
マトリョーシカの一行は南部の旧首都・トヨハラで一泊した後、今の宗谷海峡を越えてヤマト帝国の北海道に入りました。その後も気球は順調に南下していきましたが、彼女やマリアは異国の風景に目を見張るばかりです。ほとんどが山林や田畑などですが、気温がどんどん暖かくなっていくのを実感しました。数日後に、気球はヤマト帝国の首都がある今の奈良盆地に到着しました。ナターシャと夫のスサノオノミコトが出迎えましたが、彼は . . . 本文を読む
コメント