矢嶋武弘の部屋

日一日の命
ケ・セラ・セラ。なるようになる、なるようにしかならない

『サハリン物語』の背景とイメージ

2019年10月12日 04時50分35秒 | 小説『サハリン物語』
『サハリン物語』の背景は、まず分断された「南北朝鮮」がイメージとしてある。カラフト王国とロマンス王国がそれだ。 次に、ヤマト帝国はもちろん日本、シベリア帝国はソ連邦、ないしはロシアである。ゲルマン帝国は当然 ナチス・ドイツだ。スパシーバ王子やリューバ姫、マトリョーシカ女王らは完全に架空の人物で、スパシーバはロシア語で「ありがとう」、リューバは「愛」を意味する。マトリョーシカは有名な人形「マトリョー . . . 本文を読む
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<まとめ> サハリン物語

2019年10月12日 04時49分46秒 | 小説『サハリン物語』
過去の作品をまとめる必要が出てきたので、この場を借ります。ご了承ください。http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/35d73831cdeadad627897f278bb65974http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/80c7821795f4c82c4afc5262ad2b5d54http://blog.goo.ne.jp . . . 本文を読む
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サハリン物語(19・終り)

2019年10月12日 04時49分11秒 | 小説『サハリン物語』
ヤマト帝国軍やサハリン軍が、旧都・トヨハラの一帯を完全に征圧したのは数日後のことでした。シベリア軍は主に西海岸の方へ撤退し反攻の機会をうかがうことになります。しかし、スターリン皇帝らは自信をもって臨んだシベリア艦隊が完敗したことに衝撃を受けていました。特に、あの「飛行船」の猛威はショックでした。ヤマト帝国がこれまでにない最新兵器を開発していたことに、してやられたと思わざるを得ません。戦いは振り出し . . . 本文を読む
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サハリン物語(18)

2019年10月12日 04時48分32秒 | 小説『サハリン物語』
 ここでマリアやベラ、ナディアについてもっと詳しく述べたいと思います。マトリョーシカについては詳しく述べてきたつもりですが、他の3人については十分でありません。まずマリアですが、マトリョーシカの侍女として最も気心の知れた仲の良い娘です。叔母のカリンカの跡を継いで侍女になり、マトリョーシカとはほとんど行動を共にしてきました。「あなたは20歳になっても背が伸びるのね」とマトリョーシカにからか . . . 本文を読む
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サハリン物語(17)

2019年10月12日 04時47分55秒 | 小説『サハリン物語』
一方、サハリンではスターリン皇帝の決断など知る由もなく、ツルハゲ王が退位し、マトリョーシカがついに国王に即位することになりました。ツルハゲ王は体調が悪いばかりでなく、精神的にも疲れ切っていたのです。その上、スターリンに“不義理”をした責任を感じていました。いわば、責任を取る形で退位したのです。こうすれば、少しはスターリンに義理が果たせるとでも思ったのでしょうか。マトリョーシ . . . 本文を読む
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サハリン物語(16)

2019年10月12日 04時47分21秒 | 小説『サハリン物語』
 マトリョーシカが20歳になったことで、ツルハゲ王はにわかに譲位の気持が高まってきました。王はこのところ体調が優れず、公務も休みがちになっていたのです。彼女が20歳になったら・・・と考えていたので、それも仕方がないでしょう。ある日、ツルハゲ王はマトリョーシカを呼びこう告げました。「夏にはお前に国王の位を譲りたい。私は足腰が弱ってきたし、体調も良くない。前にも言ったが、その点は分かっている . . . 本文を読む
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サハリン物語(15)

2019年10月12日 04時46分47秒 | 小説『サハリン物語』
宴席ではシベリアの歌や踊りも披露されました。若い男女がかわるがわる歌ったり、みなで踊ったりとマトリョーシカを歓待したのです。スターリン皇帝はますます上機嫌になり、拍手をしたり大笑いしたりとご満悦の様子でした。「マトリョーシカ殿、どうですか。サハリンの歌でも踊りでもやってみませんか」スターリンがそう言うので、せっかくの勧めを断るわけにはいきません。マトリョーシカは歌も得意です。彼女は立ち上がると、サ . . . 本文を読む
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サハリン物語(14)

2019年10月12日 04時46分06秒 | 小説『サハリン物語』
マトリョーシカの一行は南部の旧首都・トヨハラで一泊した後、今の宗谷海峡を越えてヤマト帝国の北海道に入りました。その後も気球は順調に南下していきましたが、彼女やマリアは異国の風景に目を見張るばかりです。ほとんどが山林や田畑などですが、気温がどんどん暖かくなっていくのを実感しました。数日後に、気球はヤマト帝国の首都がある今の奈良盆地に到着しました。ナターシャと夫のスサノオノミコトが出迎えましたが、彼は . . . 本文を読む
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サハリン物語(13)

2019年10月12日 04時45分25秒 | 小説『サハリン物語』
マトリョーシカはオオドマリを探訪しながら、父母の思い出をたどっていました。スパシーバ王子には膝の上に乗せられあやされたこと、リューバ妃にはお菓子を貰ったり手を繋いで歩いたことなど、全てが幼い頃の思い出です。 4歳から5歳の頃でしたか、父母が相次いで亡くなった時、泣きじゃくったこともよく覚えています。そうした思い出にマトリョーシカは浸っていました。ナターシャは、夫のスサノオノミコトがこの辺りで戦いを . . . 本文を読む
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サハリン物語(12)

2019年10月12日 04時44分14秒 | 小説『サハリン物語』
クラスノヤルスク攻防戦は大変な激戦になりましたが、結局、スターリン軍が勝利を収めました。この戦いの詳細は省きますが、問題はその後の処置です。スターリンは反対派の息の根を止めるために、ここで“大虐殺”を行なったのです。それは極めて残酷・苛烈なもので、降伏しない者や抵抗する者は次々にその場で殺されました。 また、捕らわれたジノヴィエフやカーメネフら敵の将軍たちは、簡単な裁判の結 . . . 本文を読む
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サハリン物語(11)

2019年10月12日 04時43分33秒 | 小説『サハリン物語』
その頃、ロマンス・シベリア軍は首都のノグリキに迫っていました。何ヶ月も前、カラフト・ヤマト軍に包囲されていた時と全く逆の形になったのです。スパシーバ王子はヤマト帝国の“政変”をまだ知りませんでしたが、ヒゲモジャ王と共に和平への工作を考えていました。その結果、頃合を見てイワーノフ宰相をロマンス側に派遣し、ツルハゲ王の意向を打診するすることになりました。イワーノフも和平には積極 . . . 本文を読む
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サハリン物語(10)

2019年10月12日 04時42分51秒 | 小説『サハリン物語』
プーシキンの遺体を返すと、スパシーバ王子は彼の最後の言葉が気になって仕方がありませんでした。プーシキンは「スパシーバよ、俺の負けだ。見事だったな。リューバ姫をよろしく」と言ったのです。そして、武人らしい立派な最期を遂げました。 スパシーバはたしかに勝負には勝ちましたが、心の大きさ・広さで自分がプーシキンに負けたような気がしたのです。彼は最後にリューバ妃のことまで気遣っていました。それは純粋な気持の . . . 本文を読む
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サハリン物語(9)

2019年10月12日 04時42分04秒 | 小説『サハリン物語』
ノグリキの王宮では、ツルハゲ王とカチューシャ王妃が不安な日々を送っていました。王夫妻は、娘のリューバ妃と孫のマトリョーシカのことがいつも気になっていましたが、どうしようもありません。ツルハゲ王は時々後悔していました。 カラフト国と和平を結んでいれば、今ごろ娘や孫とも会えたかもしれません。和平のチャンスは何度もあったのです。それがシベリア帝国などの甘言に乗せられ、サハリン統一王朝を実現しようと戦いを . . . 本文を読む
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サハリン物語(8)

2019年10月12日 04時41分30秒 | 小説『サハリン物語』
カラフト・ヤマト軍は敵よりも兵力が優勢だったので、緒戦からロマンス国内に攻め入りました。ほとんどの戦線でロマンス・シベリア軍を圧倒したのです。ここで戦争の話はさて置き、シベリアへ帰ったスターリン総司令官の話題に移りましょう。彼が帰国して間もなく、危篤状態だったイワン・レーニン皇帝が亡くなりました。多くの重臣や将軍らが見守る中、彼は静かに息を引き取ったのです。前にも言いましたが、シベリア帝国の皇帝は . . . 本文を読む
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サハリン物語(7)

2019年10月12日 04時40分53秒 | 小説『サハリン物語』
マミヤリンゾウ司令官に率いられた艦隊はオホーツク海に出ると、海岸沿いにほぼ真っすぐ北上しました。兵員は3千人程度とマオカ上陸の時の半分ぐらいですが、一騎当千の“つわもの”が多く士気は旺盛でした。戦況が味方に完全に有利になったことが、さらに勢いをつけていたのでしょう。陸軍は幾つかの部隊に分かれましたが、カラフト軍ではやはりジューコフ将軍の部隊が勇猛果敢に戦いました。スパシーバ . . . 本文を読む
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