スコティッシュ 個人ブリーダー崩壊から 現在に至るまで

今回の件に際し、皆さまにご支援・ご協力・そして里親希望を戴きありがとうございます。
本日は、これまでの経緯をお知らせ致します。

7月17日 本人宅前駐車場にて会合
《参加者》
・ 個人ブリーダーの女性 (今回の一件の当人)
・ 市役所 環境衛生課  担当者
      福 祉 課 担当者
・ 保健所 担当者
・ 当会会長 及び 会員

★ 当人からの話し
・ 1頭のみ飼育可能な借家にてブリーダーを始めた。
・ 避妊・去勢は1頭も行っていない。
・ 現在何頭いるのか把握出来ていない。
・ ケージはなく、室内飼い。
・ 現在の猫の年齢は一番古くからいる子でも4歳位。
・ 自分ではこれ以上の飼育は出来ない。
・ 何頭でもいいので助けて欲しい。

★ 市役所職員から
・ どうにもできなければ保健所へ引き渡すしかない。
・ 会で引き取れるか選択してほしい。

★ 保健所職員から
・ この家に入るなら、カッパ着用・防塵マスクのような本格的マスク・長靴を履いて入るよう指示。
・ 家の中は、周囲の家から悪臭のため窓を開けないで欲しいと言われている。
・ 室内は40度を超えているが、保護するにも窓を開けない事。
・ 既に中で亡くなっている子もいる。
・ 保護対象は40頭弱はいるのではないか。

★ 当 会 よ り
・ 救出時、生存している猫 全てを保護することを了承。

 7月21日 救出開始 → 約1週間程で 救出完了


   救出数合計:43頭

   (内  集合保護先:35頭 / 会員宅保護: 6頭 / 現生存頭数 41頭 // 救出後死亡: 2頭)

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これより先は、上記の詳細・会の活動となります。
このブログを見て下さるようなかたには辛すぎる内容も含まれていますのでご了承の上お読み下さい。

まず、市からは要請ではなく、連絡(選択)という形をとられます。
この場合、1円のお金も市から支援として出るわけではありません。
悪く言えば、トラブルを右から左への状態です。
確かに、一般の皆様からの大事な税金を一個人の失態に使うことはできません(理解しております)。
が、これだけの数を受け入れる場所もない・お金もない・ケージもない・他の子達も抱えている。
しかし断れば、保健所行きで殺処分。
それだけは。。。と言う思いだけで、無理を承知で了承せざるを得ない状況でした。

とにかく 40頭弱いるという子達を、その家から救出する為のケージと場所探しを同時進行でスタート。
ケージは保護団体の繋がりでご協力も戴き、会員の個人所有も活用。
大きな物には3頭。中サイズには2頭・小サイズには1頭換算で、それでもケージは不足。
しかし、一刻を争う状況。捕獲器も利用して、まずは弱っている子から順に連れ出す事になりました。

初回の保護で目にしたのは、汚物だらけの床や壁。


その床に、まき散らされたエサ。


白骨化した遺体 ・ まだそのままの身体を残した遺体。

弱い子は食事もろくにとれずに衰弱し、ケージにも入っていないため強い子は逃げ回る。
そして保健所の指示通りの格好で、40度を超え窓も開けられない状態での救出。

救出する人間の体力的にも限界があり、毎日数頭ずつの保護しかできない状況でした。
場所も決まっておらず、保護できて体調の良い子達は 会員Mさんのご自宅に送られて行き
衰弱した子達は、当会でも信頼のある救護担当の会員Kさんのご自宅へ。
残念ながら、その中の2頭は 救出からまもなく亡くなってしまいました。


(保護場所は、現在も継続して探してはおりますが 会で出費できる金額と41頭を受け入れてもいいという賃貸は見つからないのが現状です。
会員の自宅では、この一件があるまでに保護してきた子達や、活動の末、訳あって自身の子にした子達が
それぞれたくさんおり、予想もしていない今回の頭数。会員自宅分担での世話は不可能。全員で交代での世話を選択。)


その後、諸事情によりMさん宅から現在の場所へ救出継続しながらの引越し。

救出数は43頭。隠れていた子達がおり、予想頭数よりも多くなりました。
2台入る車庫を利用し、それでも体調の良い子35頭を入れました。
現在の場所も決して良い場所では無い事は全員判っています。

順次 通院やトリミングを行い、清潔で少しでも過ごしやすい環境を整えるため
会員でシフトを組み朝・昼・晩の清掃。
日中の温度管理には、工場用スポットクーラー ・ 扇風機 ・ 打ち水 ・ 氷 ・ 保冷剤等を利用。
夜は虫が入らないよう網戸カーテン ・ 日差しを防ぐための外用遮光カーテン ・ ペット用蚊取り。
考えられる事、出来ることを毎日実践しています。
この記事を見られている方々にも、良いアイディアがありましたら是非教えて頂きたいと思います。
今年の夏は急激に暑くなったため、辛い思いをさせた日もありましたが
日々、体調管理や声掛けをし あの子達の気持ちも落ち着きをみせています。

保護された子全員に、今度こそ心からの愛情が注がれる幸せな人生(猫生)を送って欲しい。
それが、会 全員の願いです。

 


~ 補 足  (グチです^-^; 今回だけはお許しを。。。) ~


何を書いても、今回の一件の当人の何かが変わるわけでもないのですが・・・
最初から借家での契約を守らず、間違った行動をとられたが故に生じた事態です。
しかも、何頭でもいいので助けてとは何でしょう? 命をなんだと思っているのでしょうか?
その何頭を選ぶ人の気持ちを考えたことがあるのでしょうか?
会合時でも反省の態度ではなかったようです。

この方は、お金を稼ぐために猫達を利用したのです。
もっと前に、これ以上は無理だと思ったその時に 避妊・去勢もできたはずです。
困った時にだけ助けを求め、後は知りませんでは済まされない事です。
救出に行った会員は、もう少し早く連絡があれば あと何頭かは。。。と今も悔いているのです。

白骨化するまでその目で見てきたはずです。どんな心境ならそんな状況にいられるのか想像も出来ません。
自宅に一緒に住みながら頭数の把握すらできていないのですから、愛情も与えていない証拠です。
売るための猫。名前も貰えないはずです。
そして、困ったことにトイレの躾けも出来ていない子が何頭かいます。
子猫でも 教えられなくとも周りの子がしていれば、又は一人っ子でも教えてあげればできるのが普通です。
ケージもなく そんな普通の愛情も与えて貰えなかったこの子達は、家の中全てをトイレとしていたのです。
これから少しずつ教えてあげるしかありません。

ケンカ傷が酷かった子・片目が不自由な子・毛が汚物まみれだった子・人間を恐怖の眼差しで見る子・・・
いろんな状態で保護されました。

でも、生まれて来てはいけない子なんてひとりも居ません。この子達には何の罪もないのです。
心ない人間が傷つけてしまったこの子達の心を、今度は愛ある人間が治して、癒してあげて欲しいです。
そんな方はきっと猫からの愛情もたくさんたくさん受け取られると思います。

(※ど~でもいいことですが、エサという表現は個人的に好きではありません。今回のみ使用)

愛想の良い子もお待ちしています。 ねっ!たぬ吉




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