八柏龍紀の「歴史と哲学」茶論~歴史は思考する!  

歴史や哲学、世の中のささやかな風景をすくい上げ、暖かい眼差しで眺める。そんなトポス(場)の「茶論」でありたい。

2019年秋学季「池ビズ講座」のお知らせ!

2019-08-20 10:41:39 | 〝歴史〟茶論
 今年の夏は、本当に〝酷暑〟ですね。
テレビじゃ「命の危険」だとかいいながら、なぜ暑いのかにはまるで触れないで、ご注
意くださいの一点張り。CO2の問題だとか地球温暖化の危機だとか、もっとも根本にある問題を素通りして、問題の在処をごまかしている。
 マスメディアは批判意識も問題意識も、ぜーんぶシュレッターにかけるかデリートしてしまったんだろうね。

 さてそんななか、新人会・宏究学舎の講座「八柏龍紀の歴史講座」秋学季を開講します。今回も「講外講」として東京にある歴史的「銅像」を巡る〝お散歩〟を予定しています!
 詳細は、下記の通りです。

◆◇歴史と人物◇◆ 時代に杭を打つ!<partⅡ>
~日本近代に点った良心の〝灯火〟~

 *期間:2019年9月21日~12月14日(全6講)
 *曜日・時間:土曜日(毎月)<午前10時~12時>
 *定員・受講料:約20名 9000円(全6回分)
 *会場:としま産業振興プラザIKE・Biz   (JR池袋南口徒歩4分)       http://www.tosima-plaza.jp

【講座内容】
 日本の近代は、けっして顕官政治家や富豪に支配された時代ではありませんでした。ときには「国家」と対峙し、民衆の力を信じ、社会の変革を企図した多くの思想家、文学者の出現を見てきた時代でした。 世の中は、なにやっても変わらない。そういった〝絶望〟から優しく離脱を唱え、明るい時代へ希望を失わなかった人たちも多くいました。そこで今回の講座「時代に杭を打つ!」partⅡでは、そうした光を放った人びとに焦点を絞って、日本の「いま」の虚無に対峙しようと思います。一人一人がどう生きるか? そのテーマにこだわりつづけながら、お話しを進めていきます。

 第1講(9月21日)明治の精神
           ~「中江兆民」が見た〝日本の行方〟とは?
 第2講(10月5日)黒髪と「日露戦争」
           ~「与謝野晶子」が対峙した明治国家とは?
 *「講外講」(11月9日・自由参加)<街歩き~東京の銅像を探訪する!>
  西郷隆盛、太田道灌、北白川宮能久、勝海舟、小村寿太郎、楠木正成な  
  どの銅像を訪ね、それぞれ時代に思いをはせる!

 第3講(10月26日)〝平民〟の源流
           ~「堺利彦」の不屈の抵抗心。その源泉とは?
 第4講(11月2日)〝民本主義〟とアジアの解放
           ~「吉野作造」が描いた理想郷
 第5講(11月30日)「雨ニモ風ニモ負ケナイ」精神とは?
           ~「宮澤賢治」の漂流する心
 第6講(12月14日)女性だからの理由で従わう道理はない!
           ~「山川菊栄」の受容と反逆
***お問い合わせ・お申し込み***
    NPO新人会代表:岡田大成 E-mail:taiokadrink@gmail.com
            講師:八柏龍紀 E-mail:yagashiwa@hotmail.com
***********************************

 今回の講座は、前回の<PartⅠ>に続くものですが、前回の講座が国際的な活動を行った人びとを取り上げたのに対し、今回は与謝野晶子や宮澤賢治など日本の近代のありかたに感性や情念で立ち向かった人びとについて考えていきたいと思っています。
 〝抒情〟や〝感情〟は、ともすれば不満や嫌悪をともなって時流に寄りかかった姿で発散されていきます。しかし理知的で自己内批判を経て発露される〝抒情〟は、人びとの心の静寂な奥底にある〝感情〟にはじめは囁きかけ、そのあと心を震わせ浄化し、ひとつの精神に結実することがあります。
 そうしたお話しが出来ればと考えています。

 今回の講座は、会場の関係で土曜日の午前中(10:00~)に開講されます。土曜日の朝、寝ていたい人も多いかと思いますが、思いきって秋のいい空気を吸う気分で、おいでいただければ幸いです。
 なお最終講の時間は、午後からを予定し、そのあと「打上げ」を予定しています。
 〝教養〟って大事です! 知っているか知らないかではなく、まずは世の中を鋭く透視する力と自分自身への心の栄養を与える意味でも、多くのみなさんが集まってくれることを歓迎いたします。     八柏龍紀 


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