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モダニズムだけじゃない建築ブログ

’07関西建築紀行「激闘編」 其の14“細部”

2007年06月27日 21時17分15秒 | DOCOMOMO
 心斎橋の村野藤吾氏の建築「そごうデパート」は建替えられてしまったが、その隣にある「大丸百貨店」は健在である。設計者のウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏は宣教師として来日したが、一旦帰国の後、再び来日し設計事務所を構え、各地に作品を残している。
 この建築は、夜は電飾が施されているのだが、敢えてその電飾が入らぬようにシャッターを切った。余計な電飾など入らない方がずっと良い。細部のディテールも美しい。モダニズムは機能性追求、国際様式の意匠とはいうが、細かなデザインに設計者の心意気を感じる。

「大丸百貨店」
設計者:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 竣工:1933年 
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
DOCOMOMO JAPAN 100選 選定建築(当ブログ15件目)


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6 コメント

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これは・・・ (わこ)
2007-06-27 23:33:26
大阪市内で珍しく格式のある建物ですね。
その近くにあるホテルで泊まったことがあり、
その周辺の建物のうち、大丸デパートが伝統性を
感じ格式のある建物だなあと思いました。
まるで日本橋の三越デパートを見ているような
感じでした。大丸が統合されるようですが、
建物だけではなく雰囲気も変わらないでいて欲しいですね。
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見ていて飽きない (moro)
2007-06-28 08:18:40
この建築は、本当に沢山の細かなレリーフなどが施されていて、そのディテールは見ていて飽きることがありません。心斎橋界隈は古いものから新しいものまで、見たくなる建築が沢山在ります。
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内緒でそっと (penkou)
2007-07-02 10:08:40
モダニズムというコトバからは、多分白い四角い箱というようなピュアなモダニズムの形態が浮かんでくると思います。では定義はと問われて戸惑うのは、モダン、モダニティ、モダニゼーションというさまざまな言い方を咀嚼し、考えることになるからだと思います。この魅力的な装飾に充ちた建築をどう捉えればいいのか、百貨店という近代が生み出したシステムも考慮しながらMOROさんのお考えを内緒でそっと(笑)教えてもらいたいのですけど・・・
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うっ (moro)
2007-07-02 23:51:35
 現在、忙しさで脳みそが麻痺しており、師匠の問いかけの答えになっているか心配ですが(笑)
 ここ数年、師匠から様々教えていただき、また自分の目で見て、日本のモダニズム建築を単純に「国際様式」には当てはめることは出来ないと考えております。世界的にはモダニズムの時代に建てられておりますが、設計者の心情が溢れている建築は沢山有り、見る側に迫ってきます。それが装飾であったり、細部の比率であったり。(東京・大阪中央郵便局の窓の比率しかり)この大丸百貨店は確かに装飾が素晴らしく、まず目を引くのですが、プロポーションも良く、かなり拘りを感じます。
 実は世界のモダニズム建築も“教科書通り”には捉えられないと考えているのですが…。
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確かにそうですね (penkou)
2007-07-03 20:53:37
そうですね。確かに・・・赤いやつの中で論議しましょう。
声が聞こえないか!
クーラーもついていないのですね・・
でも11月だからちょうどいいでしょうか。
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11月は (moro)
2007-07-04 07:49:26
クーラーの必要はありませんが、ヒーターの効きが心配です(笑)。
プレゼンの授業は、余裕あるスケジュールで見ていただき、終了後彼らと懇談していただけると嬉しく思います。
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