DOCOMORO100

モダニズムだけじゃない建築ブログ

冬のリアルな構築物

2006年01月02日 00時26分07秒 | 建築
 昨日登場のザハ・ハディドもオーストリアのインスブルックにベルクイーゼル・ジャンプ台を設計した。(斜面の角度や、飛び出しのカントなどは専門家が設計したと思うが。)札幌にもいくつかジャンプ台がある。最近ではサマージャンプ大会も開かれるが、やはりジャンプ台は冬のリアルだ。
 ラージヒル「大倉山シャンツェ」の特徴として、観客席がランディングバーンの真横に建造されていることが挙げられる。この観客席が映されると、すぐに大倉山だと分かる。毎年、ワールドカップが開催され、今年は更に世界ノルディックも開催されるので、とても楽しみにしている。
 数年前、競技開始直前アップ中の原田選手に会った。いけないと思いつつ、ついサインをねだってしまった。コンセントレーションを高めている最中であったのに。原田選手は、いつも皆がテレビで見るように、物凄くいい人なのだ。嫌な顔一つせず応じてくださった。一本目、原田選手の前に飛んだ選手が大転倒し競技が中断され、再開後の記録は不発に終わった。この時ちょっと心が痛んだ。アップを邪魔してしまったし。しかし続く2本目は快心の大ジャンプで、当時の最長不倒距離をたたき出す。この記録は数年間破られることはなかった。原田選手はまだ現役で飛び続けている。自分も頑張らねばと思う。
 ジャンプの応援は3回連呼する。「ハ・ラ・ダ!ハ・ラ・ダ!ハ・ラ・ダ!」
「大倉山シャンツェ」
設計者:オラフ ヘルセット中尉(当時ノルウェーチーム監督) 竣工:1931年
札幌市中央区宮の森1274


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8 コメント

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唯一知っているジャンプ台 (かるまんぼう)
2006-02-12 23:10:33
テレビでは部分的にしか映りませんが、

こうして見ると随分、長いですねぇ・・・

きっと本物はもっと圧倒的なんだろうなぁ。

原田選手のエピソード、心あたたまりますね。

テレビでの印象そのままの人ということか。

「大倉山シャンツェ」という言葉の響きがとても好きです。
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残念無念! (xwing)
2006-02-13 00:33:25
でも、私はずっと原田選手を応援し続けます。実は、原田選手の方が年下なのですが、尊敬しています。これからの人生も頑張れ「は・ら・だ!は・ら・だ!は・ら・だ!」
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通りすがり。 (大林勇設計事務所)
2006-03-01 17:51:41
ふらっと、来たのですが、ひょっとして北大の方ですか?



そんな予感がしたものですから、違ったらゴメンナサイ。
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いらっしゃいませ。 (xwing)
2006-03-01 18:50:15
残念ながら違うのです。専門学校なんです。でも、頑張ってますよ。OBには、売り出し中の五十嵐淳氏もいて先日も卒業設計の発表会にいらしてました。大林さんは北大御出身ですか?また、いらしてください。
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Unknown (大林)
2006-03-02 10:59:59
何だか、マニアックさが北大の建築史の研究室の方かと思ったものですから。



五十嵐さんすごいですね。雑誌掲載が多く、うらやましい限りです。



北大で建築環境やってました。札幌が懐かしいです。お互い建築頑張りましょう。夏にスイス行って、ズントー氏の作品見てきます。



それでは。



追伸

mixiのリンクから来ました。

mixiで「isamu」で検索してみてください。
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ズントーは良いですね。 (xwing)
2006-03-02 20:47:51
私もいつか、必ず訪れたいです。

大林さんのHP拝見しました。頑張ってらっしゃいますね。私も自分の事務所も開いております。

 先日、北大建築史研の角先生にお会いしましたが、明るい素晴らしい先生ですね。私は大学は芝浦工大なのですが、5年前にUターンで帰ってきたのです。当時の芝浦には三宅理一先生や相田武文先生がいらっしゃって活気がありました。最近は八束はじめ氏が教授になられたようです。実は、私も40を前にして大学院(修士)に通いたいと考えています。芝浦に戻るのも大変なので、北大の院に入れたら良いのですが。専門学校講師と自分の事務所の仕事で、いっぱいいっぱいです(笑)。

 mixi実は招待してもらったことが無いので、新学期が始まったら学生に招待してもらって伺います。

 それでは。
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Unknown (大林)
2006-03-04 13:36:49
こんなに知識量のある学生さんがいたら手強いなと驚いておりました。

専門学校の講師をされているのですね。大変失礼しました。



北大の修士はどうですかね?

経験者としては、あまりおすすめしません。

もちろん勉強される事はすばらしい事です。

ただ北大の院が悪いというのではなく、これから再びバーチャルな世界で学ぶ(実務の訓練がメイン)こと自体の意義が、私の価値観では賛同しかねます。



個人で行えないような実験を伴うような世界(医学だったり、宇宙や化学の分野だったり。)の場合は、大学院で学ぶ事の意義もあるんでしょうけど、建築については甚だ疑問です。



もちろん、AAスクールのようなレベルはきっと「目からうろこ」のような世界なんでしょうけど・・・。



mixiの件、招待状出します。

HPからメールいただければ送ります。



長々と余計なお話失礼しました。

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アドバイス有難うございます。 (xwing)
2006-03-04 19:17:57
大変参考になりました。とても嬉しいです。

さて、実は現在とある目論見がありまして、それには修士が必要なのです。芝浦では計画系でしたが、さすがに計画で修士もどうかなと思いますので、出来ればズバリ建築史で入れたらと考えております。

 実は建築をやる前に、新潟大学の農学部で朱鷺の生殖細胞保存の研究室におりまして、(ちゃんと卒業したのです。)その際も院への進学を考えてはいたのですが、思いっきり方向転換してしまいました。今、訳あって修士が必要なのです。

 実務は独立後、まだ数件の新築と改修のみですが、こちらも気長に考えています。なにせ建築は年齢関係無しですからね(笑)。

 AAは、日本人は結構幻想を抱き過ぎて帰国後はあまりメリットが無いと聞きましたが、うがった見方でしょうかね?お金は物凄くかかるそうな…。

 それにしても、こんなやり取りが出来るのはありがたいです。また、宜しくお願いいたします。DOCOMOMO JAPANの兼松先生のブログも面白いですよ。リンクはってますのでどうぞ御覧ください。

 事務所にもどりましたらmixiの件メールさせていただきます。
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