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モダニズムだけじゃない建築ブログ

移築していないとのこと

2013年08月04日 15時54分29秒 | 建築

 「葦笛洞」という名前は、昭和二十六年にこの住宅建築を建てた施主が付けたそうである。敷地に群生する葦と、聞こえてくる蒸気機関車の汽笛が、その由来である。この建築が建つ土地は水が集まる窪地で、現在も池には葦が生い茂り、鴨が雛を孵して水面に可愛い姿を現す。現在カフェとして使われているが、戦後6年目の年に建てられた住宅建築で、移築はしていないそうである。古民家カフェと言うにはそんなに古いものではないが、昭和に建てられた建築の雰囲気を楽しむこtが出来る。小樽市と札幌市の境、小樽市の銭函という場所に在って国道5号線沿いに建つが、車を運転していると気付くことは無いかと思う。

菱葺きの屋根と、煉瓦造りの集合煙突は、現在の札幌近郊でも注意して探さなければ、なかなか見つからない。札幌では、この頃に建てられた住宅は、もうあまり残っていない。

羽目板と塗り壁の雰囲気が良い。このような外壁も、最近はなかなか見ることが出来ない。

ガラス引き戸の玄関は、欄間付きだ。

玄関に入ると下駄箱上に棟札が飾られていた。改修工事の際にでも、取り外されたのだろうか。

内部は土足で入るのをためらうくらいであるが、流石にカフェ店舗部分の板の間は、張替えられたものだと思う。

当時としては結構な金額をかけた住宅だったのではないだろうか。細部の納まりを見ていると、あっと言う間に時間が過ぎた。

「葦笛洞」
設計者:? 竣工:1951年 小樽市銭函2-30-3



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2 コメント

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銭函にも是非! (penkou )
2013-08-11 12:00:39
morosann

訪札のときに小樽にはご一緒するものの、その途中にある銭函には降りたことがありませんね。次回余裕があれば是非ご案内ください。
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是非! (moro)
2013-08-11 18:45:05
この建築はしかしながら微妙な古さでして、近くに田上義也設計、本郷新の旧アトリエも在るのですが、こちらは廃屋状態・・・。うーむ・・・。
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