当ブログでは、初登場となるリチャード・マイヤーはアメリカ人建築家である。「アラ・パチス博物館」はそのリチャード・マイヤーの手により昨年4月に完成したばかりだ。
「アラ・パチス」とは紀元前9年に初代ローマ皇帝アウグストゥスにより、平和を祝って建てられた「平和の祭壇」である。その祭壇をそれまで覆っていたガラスの建築物より更に大きくし、展示品などを増やした博物館というかたちでオープンさせた。
今回の建築探訪はル・コルビュジエの作品を見ることをとても楽しみにしていた。リチャード・マイヤーはコルビュジエの作風に似た「白い」モダニズム的建築を数多く設計し、1984年にはプリッカー賞を受賞している。当ブログでは既に登場しているマイケル・グレイブスやピーター・アイゼンマンらと共にニューヨークファイブとも呼ばれた。(チャールズ・グワスミー、ジョン・ヘイダックを加えて5人である。)
この「アラ・パチス」博物館エントランスへの導線からの印象は、まさにモダニズムを彷彿とさせるものだ。白と石張りのファサードはマッシブで力強く感じる。が、中に入れば祭壇の存在を押し潰すことなく、軽やかで解放的な空間を創りだしている。
今回、同じローマにある「ジュビリー教会(2000年教会)」やパリの「キャナル・プラス本社ビル」などは見ることが出来なかった。が、モダニズムの建築を好きな者にはとても魅力的なこれらの建築を見に、是非また訪れたいと帰国して早々に思う。
「アラ・パチス博物館」
設計者:リチャード・マイヤー 竣工:2006年 ローマ市内
「アラ・パチス」とは紀元前9年に初代ローマ皇帝アウグストゥスにより、平和を祝って建てられた「平和の祭壇」である。その祭壇をそれまで覆っていたガラスの建築物より更に大きくし、展示品などを増やした博物館というかたちでオープンさせた。
今回の建築探訪はル・コルビュジエの作品を見ることをとても楽しみにしていた。リチャード・マイヤーはコルビュジエの作風に似た「白い」モダニズム的建築を数多く設計し、1984年にはプリッカー賞を受賞している。当ブログでは既に登場しているマイケル・グレイブスやピーター・アイゼンマンらと共にニューヨークファイブとも呼ばれた。(チャールズ・グワスミー、ジョン・ヘイダックを加えて5人である。)
この「アラ・パチス」博物館エントランスへの導線からの印象は、まさにモダニズムを彷彿とさせるものだ。白と石張りのファサードはマッシブで力強く感じる。が、中に入れば祭壇の存在を押し潰すことなく、軽やかで解放的な空間を創りだしている。
今回、同じローマにある「ジュビリー教会(2000年教会)」やパリの「キャナル・プラス本社ビル」などは見ることが出来なかった。が、モダニズムの建築を好きな者にはとても魅力的なこれらの建築を見に、是非また訪れたいと帰国して早々に思う。
「アラ・パチス博物館」
設計者:リチャード・マイヤー 竣工:2006年 ローマ市内
実作を見てのこの記事を拝読すると、マイヤーはモダニズムの源流を引き継いでいると実感されたようですが、そう言ってもいいのでしょうか。マイヤーを見るのならやはりアメリカでしょうかね。でもヨーロッパにも?