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モダニズムだけじゃない建築ブログ

超えろ限界!台風粉砕’10東京・熱海・横浜建築探訪 その1「120周年」

2010年09月27日 17時35分01秒 | 建築
 東京の旅行代理店では驚くほど安い北海道ツアーのパックが発売されたりする。逆に北海道のような地方では“帝国ホテル2泊ツアー”などが企画されていて、多分かなり格安で宿泊出来ると思う。(penkou師匠に「そんなに安くないのでは?」と指摘されてしまったのだが。)さてしかし、本人は“多分格安!”と思い、申し込んだ。今年は開業120周年ということで様々な企画も有るようで、ロビー横のスペースではパネル展を開催中だ。1967年~1968年に解体されてしまったフランク・ロイド・ライト設計の「ライト館」の模型も展示してある。

 思えばこのライト館設計時に押しかけ弟子となったのが、田上義也氏であるから、現在田上建築を追いかけて見ている自分にとっては感慨深いものが有る。更にロビーの中央には犬山市の明治村から移築されたライト館の柱が1本運ばれてきて展示されていた。

 この他、ライトのエッセンスを感じる為には1泊40万円を上回る“フランク・ロイド・ライト・スイート”に泊る手も有るが、自分には到底無理なので大胆にも「見せて!」と頼んでみた。すると「生憎、本日はお泊りのお客様がありまして、事前にご確認いただきたいのですが。」とのことだった。すると!宿泊者がない場合、見学させてもらえるということだろうか?
 スイートでの宿泊など夢のまた夢だが“オールドインペリアルバー”なら何とかなりそうだと思い突撃した。“建築大好きオーラ”を発していたのだろうか、一番奥のライト館で使われていた大谷石の前に席を作っていただいた。それはそれは美味しいお酒となった。

「帝国ホテル」
設計者:高橋貞太郎(新本館)・山下設計(インペリアルタワー)
竣工:1970年(新本館)・1983年(インペリアルタワー)
東京都千代田区内幸町1-1-1