女優の前田敦子(26)は仕事を選ばない。所属事務所に薦められたものは全て引き受ける。公開中の映画「探偵はBARにいる3」では「共感できるところがない」という女子大生役に挑んで巧みに演じ切った。実生活は「不器用」を自認するが演技は器用。芸能歴12年にしてまだ20代半ば。「面白い役を今だからこそやりたい」と笑った。
◆AKB卒業から5年
AKB48時代は「絶対的エース」。5年前に女優の道を歩み始めてからも着実にキャリアを重ねてきた。普通は自分が演じる役にこだわるところだが、前田敦子は違う。
「私は自分で判断しないですね」
所属事務所のマネジャーに「こういう役があるけれど、やってみる?」と尋ねられる。それが映画「探偵はBARにいる3」で演じた“癖のある女子大生”のように「共感できるところがない」役だとしても断らない。
「やりたくない、ということはないです。マネジャーさんたちいろんな仕事の中から、私がやった方がいいと思うものを選んで薦めてくれる。だから、マネジャーさんたちに感謝してます」
優等生的な発言にも聞こえるが、前田は元々誰かにお世辞を言うタイプの人間ではない。その言葉の底には、これまで所属事務所に薦められた仕事が結果的に女優としての成長につながっているという充足感がある。
◆演技は「器用」に
「自由で、幅が広がったなと思います。作品を変に選ばず、自分の立ち位置にこだわらないでいられるのは幸せです。王道で行かなければいけないとなると、苦しいと思うんですよ。楽しいものに乗っからせてもらっている感じです」
どんな役でも引き受けられるのは、自身の演技力への確信もあるだろう。私生活では「不器用」を自認するが、撮影現場では適応力の高さを見せている。
「今年は一つの作品の撮影中に別の作品に出演させてもらう機会が多かったんです。3、4日で撮影が終わってしまう作品もあって、ちょっと前なら“3、4日で何ができる?”と思うようなところを、今はワーッと撮影を楽しんで、ワーッと帰って来られる。本当に経験というのは大事だと思います。今は、苦しいと思うことがありません」
この5年で確実に女優としてスキルアップした。
最近はフジテレビのドラマ「民衆の敵」に出演し、そのスピンオフドラマ「片想いの敵」に主演。市議会議員の役だが、スピンオフでは毎回最後にキャンディーズ「年下の男の子」や松田聖子「赤いスイートピー」など昭和のヒット曲を歌った。
「あれは酔っぱらっている設定なので、カラオケの感じで歌いました。元々カラオケが大好きなんです。昔の曲も歌えるので、私はどの世代の人ともカラオケに行けると思いますよ」
元国民的アイドルではあるが、あの歌唱シーンは「アイドルに戻る」のではなく「女優がアイドルを演じる」という印象だった。女優として、アイドルの世界からずいぶん遠い場所まで歩んできたことを感じさせた。
「もうアイドルに戻ることは絶対にないです。自分の経験年齢的に、きついなと思います。この世界に12年間いて、いまだにアイドルというわけにはいきません。でも、欅坂46には入りたい!欅の歌が大好きなんですよ」
◆欅坂入りたい!
そんな発言をすると、どこかで前田と欅坂のコラボ企画が浮上しそうだが…。
「絶対に出ないから大丈夫です。欅の邪魔はしないです」
普段、仕事は選ばないものの、その依頼だけは断るようだ。
これから女優としてどんな方向に進んでいくのだろうか。
「無理したくないです。私は良くも悪くも童顔で、スッピンだと小学生みたいで自分でもびっくりするんですよ。だから、背伸びはしたくない。変に大人っぽい役をやるのではなく、このくらいの年齢だからこそできる役をやっていきたい」
芸能歴12年だが、女優としてはまだ若い26歳。その可能性は無限に広がっている。
「面白い役を今だからこそやりたい。一番いろんなことができる年齢なんじゃないかと思いますね。仕事のことを考えるとワクワクしちゃいます」
今、誰よりも女優業を楽しんでいる。
◆前田 敦子(まえだ・あつこ)1991年(平3)7月10日、千葉県市川市生まれ。2005年10月、AKBオープニングメンバーオーディションに合格。同12月、東京・秋葉原の劇場でデビュー。大ヒット曲「フライングゲット」「真夏のSounds good!」などでセンターを務めた。11年6月、ソロ歌手デビュー。12年8月、AKBを卒業した。映画「もらとりあむタマ子」(13年)「Seventh Code」(14年)などに主演。※引用しました!
ポスティングシステムを利用して、大リーグ・エンゼルスへの移籍が決まった大谷翔平(23)が9日(日本時間10日)、米・カリフォルニア州アナハイムにある本拠のエンゼルスタジアム前の広場で入団会見を開いた。日米から約250人の報道陣があつまり、約1千人のファンが見守った。
真っ青に晴れた空の下、大谷は光沢のある濃紺のスーツに白いシャツ、そしてエンゼルスのチームカラーである赤いネクタイを締めて会場に現れた。ビリー・エプラーGMから紹介された大谷が演台に立つと、集まったファンは「ショウヘイ」コールで祝った。
エンゼルスを移籍先に選んだ理由は「他球団と何か優劣がつくものではなかった。気持ちの部分でエンゼルスにしたいと僕のなかで出てきた」と説明。新しい背番号の17に関しては「本当は27番にしようかと思ったが、埋まっていたので17番にした」。27番はアメリカンリーグのMVPを2回受賞したチームのスター、マイク・トラウトがつけている。大谷なりのジョークで会場を爆笑させた。
米国でも最大の関心はやはり、投打「二刀流」だ。「初先発と初本塁打、どちらが楽しみか」とたずねられると、「どちらも楽しみですが、最高なのはどちらも一緒の試合でできること」と、大リーグでも二刀流を貫く決意を宣言した。※引用しました!