サッカー・日本代表合宿(28日、埼玉県内)6月のブラジルW杯アジア最終予選に向けて、冒頭15分以外を非公開にして練習を行った。FW清武弘嗣(22)=C大阪=は同世代のU-23日本代表が前夜のトゥーロン国際大会で惨敗したことにも、「焦る必要はない」とキッパリ。“飛び級”で選出されたW杯予選でのA代表初ゴールに決意を示した。
悪い流れはオレが変える。合宿合流2日目。FW清武が、まずはW杯アジア最終予選でのA代表初ゴールを宣言した。
「初ゴール? そういうのも期待されていると思う。後半は(相手が)疲れて自然とスペースが空いてくる。その勝負どころでしっかり決められれば」
この日は非公開で、合宿開始以来初の本格的な戦術練習が行われた。清武は左MFに香川、トップ下に本田と先発組がそろう2列目の右に入り、香川がボールを持った際にFWの位置まで上がる形を反復。決定力に期待が懸けられている。
引いて守る中東勢との2連戦で幕を開ける最終予選では、終盤まで膠着(こうちゃく)状態が続く可能性もある。ジョーカー役として途中出場が濃厚な22歳は、試合の流れを変える仕事に決意を込めた。
U-23代表に向けては、チームの流れを変える役割に自信をみせた。同世代が参加して敗退したトゥーロン国際大会に「いい経験。1勝2敗という今の現実を受け止めて、あとちょっとやれば大丈夫。焦ることはない」と言い切った。
今回はザック監督の熱望でA代表を優先したが、本来は五輪世代のエース。深夜の生中継は見られなかったが、漂う悲観論を軽く一蹴。自身が合流する本番へ、強い自信をあふれさせた。
五輪後にニュルンベルク(ドイツ)に移籍する清武は、「海外に行っている選手はもまれているし、自分が知らないことを知っている。うかうかしていられない」と、エジプト戦2得点のMF宇佐美に刺激を受けた。ロンドン、そしてドイツへ。最終予選での初ゴールを“手みやげ”にする。
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