夜風

昨晩、大学時代の友人を誘って、ちょっとドライブに出かけた。夜風に当たりたかったから。梅雨明けが発表されたが、昨晩の夜風は湿気も少なく無く気持ちよかった。

2～3年前に湾岸道路から晴海通りに延びる道路が開通した。いくつか運河を越える橋があり、その一箇所はまだ開放感があって気持ちのいい場所がある。そこが目的地。ちょうど風の通り道になっていて、気持ちのいい風が吹き抜けていく。景色もレインボーブリッジ、お台場のビル郡、ウォーターフロントの高層マンション、晴海フェリー埠頭、遠くには東京タワーだって見える。ときよりフェラーリが爆音で通り過ぎる以外は人も少なく落ち着いた場所だ。

橋の手すりに背をもたれさせながら地べたに座り、お互いの近況を語った。お互い、ハードな30代を過ごしてきた。その30代を振り返り、自分を振り返り、今の自分を語った。将来のことも語ったが、明日のことだってわからない。年代を変えると大学生の時と話の内容も場所の雰囲気もあんまりかわらない。そんなもんか。
ただ違うのは、お互い、相手と自分のいい所、悪い所をちゃんと受け止められるようになったこと。
それともお互い落ち着いて話せたのは、気持ちのいい夜風のおかけだったのか?
人の性格なんて大人になって多少隠すことができても、簡単には変わらない。