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はーぴー日記

イラストレーター&デザイナーはらだゆきこの日記です。

ある詩

2013-05-20 17:00:18 | Weblog


私たちの話は私たちの頭の中だけに存在する


私たちの話は私たちの頭の中だけに存在する

蹂躙された私たちの体の中にだけ、戦争の時間と

ぽっかり空いた空間の中だけに

どんな公式の記録も、文書も足跡もない

ただ良心だけ、ただそれだけ



私たちが言われたことは

私が彼らについていけば、お父さんを助けられる、

仕事がもらえる、国のために働くことができる

行かなければおまえを殺す、ここよりずっとよいところだ



私たちが発見したこと

そこには山も木も水もなく、

黄砂、砂漠、目に涙がいっぱいの、我慢をしている

数千人の不安に震える少女たち

私のおさげ髪は切り取られ、下着を着る時間もなかった。



私たちがしなければならなかったこと

名前を変えること

ボタンを開けやすいワンピースを着ること

一日に50人の軍人の相手をすること

生理の時も休めず

あまりに多くの男の相手をして歩けなくなったにも関わらず

それでも相手をしなければならなかった

足を伸ばせず、体をかがめることができなくても

それでも相手をしなければならなかった



彼らが私たちに繰り返し行ったことは

暴言を吐き、殴り、血だらけになるほど痛めつけたあげくに

消毒し、注射を打ち、そしてまた殴り、体に数多くの穴を開けたこと



私たちが見たことは

浴室で化学薬品を飲んだ少女

爆弾を受け死んだ少女

銃剣で打ちのめされた少女

壁に頭をぶつけた少女

溺死するほど川に何度も投げ入れられ、栄養失調にかかった少女の体



私たちに許されなかったこと

体を洗うこと、出歩くこと、医師の診察を受けること、

コンドームを使うこと、逃げること、赤子を守ること、

やめてということ



私たちがもらったもの

マラリア、梅毒、淋病、死産、結核、心臓病、全身発作、うつ病

私たちが食べたもの

ご飯、味噌汁、大根の漬物、ご飯、味噌汁、大根の漬物、ご飯、

ご飯、ご飯



私たちがされたこと

破壊され、道具にされ、不妊になり、穴になり、

血だらけになり、肉のかたまりになり、追放され、

沈黙され、一人ぼっちになったこと



私たちに残されたもの

決して消えない衝撃、死んだお父さん、無賃金

多くの傷、男への憎しみ

子どももなく、家もない、ぽっかり空いた子宮

飲んだくれになったこと、罪の意識と羞恥心

何にもない、何にもない



私たちに付けられた名前

慰安婦、堕落した女たち


私たちが感じたこと

私たちの心はいまもなお震えている



私たちが奪われたもの

お金、私の人生

私たちは今74歳、82歳、93歳

目も悪く足取りも遅いが準備はできている

毎週水曜日、日本大使館の前で

もう何も怖くない



私たちが望むこと

今すぐに、私たちの話が消える前に

私たちが死ぬ前に


言え日本政府よ!

慰安婦女性にごめんなさいと


私に言え、

私に、

私に、

私に、


私に言え、


ごめんなさいと言え、


ごめんなさいと

ついに出た!世界初反原発ゾンビムービー!!

2013-05-19 00:31:09 | Weblog
原発ゾンビーズ NO NUKES ZONBIES 2013.5.12@中野 母の日パレード


反原発MTV大賞(たぶん)受賞作品、
「原発ゾンビーズ NO NUKES ZONBIES 2013.5.12@中野 母の日パレード」!!!

フェラ・クティ「ゾンビ」のアフロビートに乗って、
新井薬師の墓場から甦った奴らがやってきた!!

リクル・マイケルが「(原発は)スリラー」や河合奈緒子の「原発やめて」を歌い上げ、
アトミッキー・マウスが地を這い、レ・ミゼラブル・ゾンビがキレのあるダンスを踊り、
メタリカおかんゾンビが絶妙コールをし、
東電ゾンビは、昨年のハロウィンデモの衣装を使い回した!
写真撮影しながらなぜかゾンビのガジゾンビ、
覆面でゾンビなのかわからないサパティスタ・ゾンビほか、
いろんなゾンビいっぱい登場!!!

中野駅前でのゲリラライブや、ゾンビと子供たちの暖かい交流シーンなど
胸熱場面満載!

見ないとゾン(損)ビ!!!

おんなの平和は、いつやってくるの?

2013-05-17 04:46:07 | Weblog
BSでやってたアフガニスタンの女性刑務所のドキュメンタリー、
見ていて辛すぎた。
子供とともに暮らせる珍しいタイプの収容所は一見、のんびりした女だけの村のよう。
でも、子供の保育代は自腹だから、ミルク代が払えず子供を育てられなくなり
泣く泣く看守に子供を売る少女や、釈放されれば、家の恥として殺されるから
ここにいたほうがいい、という女性たち。
ほとんどの女性は望まない結婚や、夫の暴力に耐えられずに家を出たという罪で
服役している。
なぜこんなに女性の命が軽いのか。
なぜ暴力から逃げることが罪になるのか。
いつになったら、女が安心して生きられる世界になるのか。

ねえ、M.I.A.、どうしたらいい…


M.I.A. - "Bad Girls" (Official Video)

微笑まない女の子 へこたれない女の子

2013-05-17 02:10:46 | Weblog


今年のアカデミー賞授賞式を見ていて一番面白そうだと思ったのは
「ハッシュパピー バスタブ島の少女」。

ホンワカファンタジーかな、と思って気軽に見に行ってみれば
お母さんは蒸発してるし、お父さんはアル中で暴力振るうし、
ヘビーな暮らし(予告編だと幸せそうだが…)。

29才の監督は、クストリッツア監督「アンダーグラウンド」に影響を受けていたらしく、
ぐじゃっとしたセットやほかの出演者たちのダメっぽい感じなどが似ていた。
「かいじゅうたちのいるところ」的な、こども心を繊細に表す映像美もすばらしい。

「自分の目の前で愛する人や大切なものが消え行くときどうするのか。」
というのがこの映画の命題のようだけど、ちいさなハッシュパピーが
常に口を“への字”に結んで、へこたれず生きてゆくさまは、ぐっとくる。
この映画で、彼女はほとんど微笑まない。声をあげて笑うシーンもない。

ハッシュパピーの父親が死に、みんなでお弔いするシーンは、
「命というのは、船が出るようなもの。
ここから船は出て見えなくなるが、どこかで誰かが船を見つけて
「船が来たぞ!」と叫ぶのだ。」
というナレーションが入り、
実際、みんなで船を出すときに「船が来たぞ!」と叫ぶ。
一番悲しいシーンのはずなのに、なんだかマヌケ。

悲しいことがたくさん起こるけど、わざとドラマチックに描かず、
主人公がどんどん踏み進んでゆく感じが、クストリッツアっぽいかも。


本筋とは関係ないけど、バスタブ島の先生(←魅力的)がこどもたちに
「今日は一番大事なことを教えるわ。
それは、自分より弱い人の面倒をみるということよ」
といって病気のこどもの世話の仕方を教えるシーンが印象的でした。

あと、ハッシュパピーが「あたしは死ぬまでお父さんと二人で地球と仲良く暮らすんだ!」
というシーン。
…原発って地球と仲良くできなくなるシステムなんだな。

映画館は平昼のせいか、5人くらいしか観客がいなかったけど、おすすめです!