はーぴー日記

イラストレーター&デザイナーはらだゆきこの日記です。

せいこうさん Poetry Reading QUEIT ver.

2008-10-31 23:46:05 | Weblog
FREE BURMA WE ARE BUDDHIST,TOO Poetry Reading QUEIT


せいこうさん…かんぺき。
(途中の朗読がなんの文章なのか気になる)
沢さんのピアノとボーカルもすばらしい!!!

最近、南青山の「botanika」のウインドーに
「CLOTHES TO CHILL, NOT TO KILL」と大書きされてて
とてもかっこいいと思った。さすが信國大志。

と思ったら、せいこうさん司会でキャサリン・ハムネットと信國大志が
対談していた。つながるなーーー



BOSEの言葉/てぬぐい

2008-10-28 04:05:04 | Weblog
ぼくね、この戦いに負けたら、
日本は本当の意味で終わるんじゃないかと思ってます。
その理由は、8個あります。

ひとつ目は、
もう、ここまでやられても、誰もなにも言わなくて、
デモも、テロも、一揆も、なーんにも起こらないようなら、
戦争だろうが、徴兵だろうが、もう何があっても、
誰も抵抗しないってことだと思うんですよ。
そんな国、終わりでしょ。

以上です。

いや、冗談じゃなくて。8個っていうのは冗談だけど。
耐えて、我慢して、国や大企業のやりたいようにやらせて、
みんなでそれに従うっていう。
そういう国に完全になっちゃいますよ。
いや、とっくにそうなのかも知んないけど、
そのことが、もう、決定してしまうような気がするんですよ。
そういうことに抵抗出来るかどうかの、
最後のタイミングかなっていう気がする。

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上は、スチャダラパーのBOSEが08/10/25のブログ
書いていた言葉です。
何について言ってるかというと、「テレビのアナログ放送」について
(BOSEの家のテレビはアナログにしか対応していないらしい)。
であるけども、BOSEがアナログ放送のことだけを憂いて書いたと、
わたしには思えない。


26日に「麻生首相宅見学ツアー」参加者のうち3人が不当逮捕されたいま、
BOSEの、世の中の空気に対する危機感は全くもって正しい!

●youtube 不当逮捕のもよう
http://jp.youtube.com/watch?v=3Uw701vV15U

●救済ブログ
http://asoudetekoiq.blog8.fc2.com/

●イルコモンズさんのブログ
http://illcomm.exblog.jp/




それから、昨夜は東京グローブ座で、コトリンゴちゃんと小島麻由美さんの
すばらしいライブが行われました。
私もコトリちゃんグッズとして(得意の)缶バッジと、2種類のてぬぐいの
デザインをさせていただきました。(写真は半分に折ってます。)
缶バッジについては、頼まれもせずにアルバム発売日にたくさんつくって
レーベルのcommmonsに送りつけ攻撃をしたところ、
いいじゃんということになって実際の仕事になりました。
(こういうふうに勝手にフライングで作って仕事につながるパターンは
けっこう多い)
アンコールのステージで、コトリちゃんがてぬぐいを首に巻いて演奏したのには
うれしいような恥ずかしいような、でもやっぱりうれしいほうが上でした。
ライブよかった。。。。

今後のコトリちゃんのライブ会場でも販売すると思いますので
ぜひとも!

あと、一番上の透明オバケは、どこのご家庭にもある
木工用ボンドでつくれます。今日作ればハロウィンには間に合うぞ
(乾燥に2~3日かかる)!





映画:HUNGER

2008-10-27 02:31:45 | Weblog
東京国際映画祭で「HUNGER」を見る。

こちらのカンヌ映画祭レポのサイトは映画の背景まで含めてたいへん分かりやすい。

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ある視点部門のオープニング作品は「ハンガー」であった。
監督はスティーヴ・マックィーンで、往年の大スターと同姓同名である。
一体、どのような作品だろうか、とにかくオープニングだから見よう位の
軽い気持ちで会場に入った。
見終わった後は、衝撃で打ちのめされた。予期せぬサプライズだ。
物語の舞台は北アイルランドの刑務所。
主人公は北アイルランドの独立運動組織IRAの活動家。
時代は1981年のサッチャー政権時。冒頭、逮捕されたIRAの活動家は、
囚人服の着用を「政治犯であり犯罪者ではない」と拒否する。
そして、特別監視房の政治犯たちは、自ら残された肉体という最後の手段を用いて
ブランケット・ノーウォッシュ闘争を実行し、所内での待遇改善を求める。
この闘争は、囚人服の代わりにブランケットを身体にまとい、
シャワーを拒否する抵抗。
ある時、刑務所内で暴動が起り、一人の政治犯が射殺される。
この死を契機として、政治犯はハンガーストを決行する。
彼らの要求は極々普通のものであり、囚人服の拒否、報復的な重労働の免除、
週一回の面会や郵便物の受取りなどである。

そして、政治犯のリーダー格と目されるボビー・サンズがハンガーストを決行、
9人のIRAのメンバーが彼の後を追った。彼らは2ヵ月後に衰弱死する。
このサンズの死は殉死と受け取られ、当時、大々的に報道された。
11歳だったマックィーン監督は、子供ながら大きな衝撃を受けた。
時の首相、サッチャーは、IRAに全く譲歩せず強硬路線を突っ走ったが、
ハンガースト死以降、待遇を改善。
しかし、英政府はこのことを公式には認めていない。
カトリック系少数派住民対英国との対立、英軍の力の政策で
民族独立を目指す住民やIRAの犠牲は圧倒的に多い。
抵抗とはいかなるものかを「ハンガー」は伝えている。
作品の持つインパクトは並ではない。
映像的に驚くべきシーンがある。刑務所内で何とか政治犯を説得しようとする牧師と、
ボビー・サンズの対決シーン。机を挟み両者は相対する。
カメラはフィックスで延々と10数分廻る。シナリオは28ページ分。
一切カメラの切り返しはなく、言葉だけで緊張感を盛り上げる。
監督の才能を感じさせる。

(映画評論家中川洋吉のカンヌ映画祭レポート2008より)

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看守たちの暴力もすさまじいが、
収容されている彼らの抗議の方法も半端ではない。
とにかく使えるものは何でも使う(ほんとうにすごい!)やりかたで
行動する。刑務所内だけではなく、刑務所で働く看守たちを
外のネットワークを通じて殺害していったりもする(18人殺された)。
※数の多さで比べてもしょうがないけど、IRAの人たちは何千人も殺されている。

Hunger - Trailer - In UK Cinemas 31st October


平日の午前中にもかかわらず、客席はほぼ満員。
「ダルフールのために歌え」もそうだったけど、
この監督も題材は社会的なものだけど映像はW.ティルマンスの絵画のように
美しい。そういう映像美に見とれていると、
とんでもない暴力シーンが現れるので強い気持ちで見てないとやられる。

また、ハンガーストライキというのは言葉的には美しいけど
実際は、安らかに死に近づいて行くわけでもなく
絶え間なく苦しみ、身体は痛々しい床ずれに覆われ、
頭は朦朧としていく。そういったこともリアルに描かれる。
この映画は、IRA政治犯の“殉死”を美化するわけでも
当時のサッチャー政権を批判するのでもなく、
「自分が信じる自由のために行動した人の話」だ。
ちょっと「into the wild」を思い出した。

このニュースも監督の言葉が紹介されててよいです。

Hunger trailer


こちらはもうすこし長い予告編version。
(※暴力描写に弱い人は見ないほうがよいかも)

日本での一般公開がいつになるのか(されないかもしれないけど)不明だけど、
そのときが来たら、また観てみたい。

携帯電話≒ダルフール

2008-10-24 02:45:53 | Weblog
東京国際映画祭コンペ部門のスペイン映画「ダルフールのために歌え」 を見た。

Sing for Darfur - Trailer



内容についてはTIFFブログが一番分かりやすい。

ダルフールはもちろん、アフリカのダルフール。
バルセロナの街で、たくさんのミュージシャンがあつまって
ダルフール救済のコンサートが行われるらしいことが
街の人々の言葉から分かってくる。
最後までコンサートはでてこないし、ダルフールの惨状についても
レクチャーされない。ただただバルセロナの街の人々が、
なんかダルフールを救えってコンサートあるらしいよ、とか
街が渋滞してかなわん、とか、ダルフールってどこかのブランドの名前?
とか、リレー形式に断片的にあちこちでダルフールについて語る映画。
モノクロ/一部手持ちのざっくりした映像は、
アートフィルムぼくて、アフリカの貧困を思え!!という
説教じみた雰囲気はまったくない。

登場する人の7割くらいが携帯電話で誰かと
会話していてそのなかにダルフールの話題がでてくる。
仕事だったり、奥さんだったり、相手はさまざま。
ただ、ダルフール紛争=遠い国の問題だ、といううっすらとした
共通認識がみんなにある。
あまりに携帯電話ばかり出てくるので、はじめは食傷ぎみに
見ていたんだけど、そのうちダルフールと携帯電話には
共通点があることに気づいた。
(当たり前だけど)相手/対象が目の前にはいない、ということ。
今、ここに存在していなくとも、電話の相手が近くにいるような
気がするのはその人を知っているからだ。
知っているか、否かという、低い低い敷居がそこに存在しているだけで、
仲良し友達とダルフールにはそう違いはないのだ。
と、勝手に解釈。

あと、最初に真っ暗な画面でこどもが歌うダルフールの(?)歌は
心を打たれる。 
家が燃やされても へこたれないでがんばろう~
学校が壊されても 勉強をつづけるよ~みたいな歌。
ついでに、ラストの歌もよい。
小ネタとして、プレステに夢中な若者が「GENOCIDE OLYMPIC」
と書いたTシャツを着てた次に、中国人の人が
「BEIJING OLYMPIC」のキャップをかぶっていたり、
「JANJA」(JANJAWEEDのこと?)と書かれたバッグを持った
少女が出てきたりするので、そのへんも見られる方はチェックされたし。

飽きさせないとか、引き込まれるという点では登場人物がどんどん変わるし、
断片がすこしずつ集まってぼんやりと大きなカタチを作っている映画なので
それほどおすすめもしないけど、わたしは見てよかったです。

上映後にティーチ・インという質疑応答もあって、
登場した監督やスタッフにみんな活発に質問してたりして、
活気があった。やっぱり映画祭って映画好きが来てるんだなぁ。

また、この映画はNON-PROFITで作られていて、利益は
スーダン(ダルフールのある国)のフィルムメーカーに寄付したい
と監督は話していた。
ただ貧しい人に寄付する、というのではなく、
映画を作るための資金として、というところがいい。
彼らは映画の力を信じているのだ。
http://www.singfordarfur.org/en/?page_id=11

明日はIRAの実在した政治犯を描いた「ハンガー」を見る予定。
監督のスティーブ・マックイーンは1999年のターナー賞を獲ってる
アーティスト。
森美術館でやってたターナー賞展で、そういえばこの人の作品は見たなぁ。
(※納屋が倒れてくるやつです)

「ハンガー」以外の明日のおすすめ(見てもいないのに勝手にすすめる)は
おばあさんがどんどん増えていく「8月のランチ」と
世界各国の監督が人権をテーマに作った3分の超短編11本の
「ストーリーズ・オン・ヒューマンライツ」。
「ダルフールのために歌え」も18時から上映します。

会場の六本木ヒルズTOHOシネマは洒落たポップコーンとか売ってますが
私の映画のお供ベスト1は「みかん」です。音なし/安い/今おいしい!
(皮はなんとかしろ!)近所の八百屋でゲットしてから六本木へ!!!



そして!25日土曜日はちびっこ大集合の無料こども映画イベント、
「みなと上映会」です。

MISSING PEACE展など

2008-10-20 02:11:23 | Weblog
仕事をさせていただいた「みなと上映会」の映画を見に行こうとしたら、
行きの電車が人身事故による遅れでダイヤの表示もされてなくてあせる。
なんとか間に合ったけど。

その後、六本木・ミッドタウンの21_21で吉岡徳仁「セカンド・ネイチャー」を
見た。(丁度本人のトークイベント中で、終了後、なぜか堺屋太一が
見に来てて名刺交換していた。)展示は、山口で大友良英ショックを受けた今では
心動かされず、ついでに天井からぶらさがるファイバーの匂いなのか
たいへんプラスチック臭くて、5分で出てきてしまった。5分で千円か…。

その後同じ金額を払って代官山で「MISSING PEACE」展。
この千円は有益な千円。安い。11/9までやってます。

以下オフィシャルサイトより---------------------------------

THE MISSING PEACE東京展は、30ヶ国から60人のアーチストが参加する、
人々に「平和」を創り経験したり、考えたり、話し合ったり、感じたり、
築く機会を提供する国際的なマルチメディアアートの巡回美術展です。

アーティスト達はダライ・ラマのメッセージ、ヴィジョン、活動から
インスピレーションを得て、人間の持つ“慈愛”、“非暴力”、
“共感”、“忍耐”、“勇気”、“抑制”、“責任”を、絵画、彫刻、写真、
ヴィデオ、インスタレーションなど、多岐にわたる作品を通し表現しています。

これらの作品は、ダライ・ラマ法王の声を増幅し、
平和と倫理教育を支援しています。
また、THE MISSING PEACEの作品は、開催中何度かに渡り
オークションに掛けられ、共同主催者である「ダライ・ラマ財団」
と「チベット100人委員会」の平和活動のための基金となります。
美術展は2006年6月11日、ロサンジェルスのファウラー・ミュージアム・オブ・
カルチュラル・アートより始まりました。
その後、5年間に世界中の10都市を巡回する計画です。

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参加アーティストはかなり豪華。
いろんなのがあるので、興味がわいたのだけじっくり見るでも楽しめる。
絵画、写真、彫刻、映像、インスタレーションなど
いろいろあったけど、写真はだいたいみんな素晴らしかった。
あとは「ダライ・ラマが困難に見舞われたときにどうやって対処するか」
(うろおぼえ)という16コマへたうまマンガみたいな絵が気に入った。
ダライ・ラマをこういう笑えるアプローチでやってる人は他にいなかったから。
ほか印象に残ったのは坂本龍一SONIC MANDALAというインスタレーションと
タイ人のフォトグラファーDang Ngoの世界銀行前でのデモ写真。
名前は忘れたけど108人のさまざまな宗派の僧侶たちが読経している映像の
作品は、すべての経文が解け合ってふしぎな音楽に聴こえた。
駅近くの奈良県代官山iスタジオでも「FEEL TIBET」という
チベット文化に触れられるイベントが行われているので
ついでに寄って、マニ車を廻してみたりするといいです。

帰りの代官山駅ではホームに人があふれていた。
沿線で人身事故が起こったのだった。
行きも帰りも人身事故にあたるとは…
ホームから電車をあきらめてドヤドヤとたくさんの人がでてきたとき、
「自分から、死んではいけないんだよ」という声が聞こえた。
振り向いたら、小さな子供に向かって母親が話していた。
一瞬、時間が止まったようだった。





10/25から東京写真美術館である「ヴィジョンズ オブ アメリカ
第三部「アメリカン・メガミックス」にかなり期待。
だって、フライヤーがかっこいいじゃん。