はーぴー日記

イラストレーター&デザイナーはらだゆきこの日記です。

硫黄島映画 ふたつめ

2006-12-14 03:34:51 | Weblog
前に見た「父親たちの星条旗」の続きの、
「硫黄島からの手紙」を見てきました。

一作目の最後に流れた予告編を見たときに、
ちょっと日本版のほうが「泣ける」映画な感じが
して心配だったのですが、それは杞憂に終りまして、
「父親」同様に、情に流されない静かなじわじわした映画でした。

これ一本でも全く問題なく見れますが、2本とも見るからこそ分かる
場面がいくつもあったので、両方見るのがおすすめ。
とくに「父親」ですごく気になった、
米兵の主人公が日本軍の陣地で戦友の死体を発見するシーン
(死体は写らない)が、本編で、つじつまがあい、
それがかなりがーんときました(残酷なイミではありません)。

今回、メインの登場人物は、渡辺謙と二宮和也くんの二人。
以前ニナガワさん演出の舞台で二宮くんを見たときに
演技があまり上手くなかったので、大丈夫なのかと思っていたら、
映画は、すばらしかったし、辛い内容が
彼の存在感のお陰ですごく救われた感じがした。

「父親」同様、「ド虚しくなる」+「泣いてすっきり」できない
映画(泣いちゃうけども)で、
見終わったあとに、むずかしい顔で街をうろついてしまう映画。
ストーリーは書きませんが、見終わって、「ホテル・ルワンダ」を
観たとき思ったのと同じような気持ちになった。

何が正しいかってことは、他人の言葉のなかには無くて、
自分の頭で考え続けるしかないってこと。






鉄割/SDP

2006-12-11 01:27:33 | Weblog
今日は昼間、根津の宮永会館で鉄割を見まして、
その足でリキッドでスチャダラパーのライブ。

根津の宮永会館は、赤いベルベットな幕が、
三軒茶屋のカッパの映画館(三茶中央)を
思わせました。
鉄割は、なんだか非常に見ごたえがあり、
前半からもう大満足で、後半もウタコちゃんの
小森のおばちゃま風のとか、奥村さんのマザーテレサ
とか、衣装がちゃんとしてた走れメロスとか、
漫画はしょうちゃんとか、充実しました。
あ~見に行ってよかった。

そのあと、一時間開演を間違えてリキッドへ行き、
(イベンターの方へ:19時開演以外のライブはチケットに
赤字・極太ゴシック体で表記希望!)
待ちに待っていたライブだっただけに、
失意でしばらく落ちこみ、その後復活。
今度のアルバムは本当に素晴らしかったので、
今日を本当に楽しみにしてたのです!

「ブギーバック」→「5cups(名曲)」はもうイヤになるほどいい流れで
まいった。「ジャカジャーン」はかっこよすぎた。
「Disagree~涙のディスアグリー」の時の
「声に出したい 夢は金持ち!」のコールよかったなー。
また、アンコールで「スチャダランゲージ」や「後者」が聴けて
じーん。スライマングースのベースの人が数曲
参加してたんだけど、それがまたよかった。
(「ジャカジャーン」はギターでHICKSVILLEの木暮さん参加)

トークで、来年はフェス出たいね~、
(フジとかじゃなくて)偽物みたいなフェスだけいっぱい出るかも!
とかUDOのオデッセイなら出る!とか言ってて爆笑。
今度ライブあるときは登場からきちんと見たい!!

※Tシャツは「SCHA」と「DARA」の2種ありこちらを購入。
Tシャツ買ったら、アルバム買ったときにもらったステッカー
の色違い(黒×ピンクだったからHMV特典だったと思われる。)
をもらったので自転車に貼るつもり








welcome back! ヴェットモン

2006-12-08 23:22:45 | Weblog
ヴェットモンというブランドは、
ひもを結んでいろいろシルエットが変えられるのとか、
タータンチェックのパッチワークのブーツとか、
面白いのが多かったのでいつもセールを待ちわびてたんですが、
2年前くらいにブランドが無くなってしまいました。
で、次第に心はスナオクワハラに動いてしまってたのですが…

ヴェットモンが戻ってきた!!

ヴェットモンのデザイナーの水野直昭さんの住宅兼アトリエ兼ショップが
12月21日に代々木上原にオープンするという案内が来た。
今月の装苑にも出ていた。

ぎゅーっとスケールを小さくして、名前も新たに
saintvetement(サンヴェットモン)http://www.saintvetement.com/
になっての再スタート。
服の雰囲気からいくと、こういうふうに
全部が目の見える範囲にある感じがとても似合っていると思う。

がんばってほしー


世田谷みず事件/ROKKASHO-Tイベント

2006-12-05 05:31:45 | Weblog
世田谷カギ事件のちょうど一週間後に、
こんどは世田谷みず事件が起こった。というのも、水道管から
亀裂が入り、水がザバザバと流れ出したのです…。

今、マンションの改修工事をやってまして、その日はベランダを
工事する日でした。
その前の日から徹夜仕事続行中だった私は午前9時ごろ、
ベランダから「うわー」という声とともに
水が滝のように流れる音を聞き、あわててベランダを開けました。
すると、「この水道管の接続部分が腐っちゃってますねー」
と言われ、ぼーぜん。とにかく水を止めるには元栓を閉めるしかなく、
その後5時間に渡って断水。徹夜続行中で、ひと風呂浴びて寝よーと思っていた
私は小汚いままモスに食べに行ったり、コンビニにトイレに行ったり、
まあ不便極まりなし。ただ、うちは飲料水を20リットル入りの温泉水にしてるので、
飲み水はあってよかった…。これ、四角い段ボールの中にポリ袋が入っていて、
外についてる蛇口から水を出すんですけど、いいですよ。ペットボトルなら
10本分のゴミが段ボールと袋だけで済むんで、ゴミは減る。うまいし。
まあ、とにかく、なんでも老朽化するんです。鉄でもなんでも。

そんな中、12/4の今日は青山ブックセンターで「STOP-ROKKASHO-Tイベント」を
やるというので行ってきました。ちょうど買ったSTOP-ROKKASHO-Tシャツが
届いたばかりだったので、着ていこうかと思いましたが、
寒すぎ+すごいやる気の人に見えそう…と躊躇してしまい
やめました。あー着ていってもよかったなと今は思う。
このTシャツ、野球の“野茂”Tっつーわけではありませんで、
“NO ATOMS MO PEACE”です。まあ高いっちゃ高いんだけど、
オーガニックコットンだし、普段のむだ遣い考えればそんな高くないし、
募金でもそうですが、値段以上の「いい気分感」はあります。

それで、10分ほど遅刻してしまったけど、なんとか会場へ到着。
今日はクラブキング主催で、桑原茂一さんが司会。写真家の瀧本さんが
六ヶ所村へ行ったときの写真を見つつ、お話を聞く。そのあとに
STOP-ROKKASHO-Tシャツをデザインしたデザイナーやイラストレーターの
方々の話を聞いた。私はブルーマークの菊地さんの話が一番興味深かった。
(dictionary最新号でエド・ツワキさんと菊地さんの対談が収録されてます。
http://www.clubking.com/podcast_web_dic.html ←PODCAST版)
あと、どなたかが言った、「再処理工場」じゃなくて「プルトニウム工場」と
いうほうがいい、という言葉はすごく納得。
「サラ金」が「消費者金融」になってなんだか借りる抵抗が低くなったみたいに、
「再処理」という言葉は一瞬エコみたいでとてもいい響きだけど、
実際は非効率で危険なやり方で、使用済み核燃料から、
(北朝鮮の騒ぎどころじゃない量の)プルトニウムを取りだしているわけだから。

あと、「地球にやさしい」というけど結局は「人間が生きる環境の
ためにいいもの」ってことだ、という言葉もそーだよなと思った。
耳障りはいいけど、これをつければなんでもアリになってる気がする。
地球にやさしいガソリンとか。

こういう風にいろんな話が聞けてよかった。
ただ、ここにいる皆さんももっといろんな人に話して下さいと言われても
本当にこれがむずかしい。

まわりの人に話してみて、一番聞かれるのは
「なんでそんなことが起こっているのに、テレビも新聞も取り上げないのか」
ということで、それは国策としてマズイことだからじゃないかとか言ってるうちに
新興宗教の勧誘してるみたいな気分になってしまう。
私は、工場から空気や海に垂れ流される放射能についてもヒドイと思うけど、
工場が事故ったときに、チェリノブイリどころじゃない人が死ぬし、
地球規模で環境がパーになるだろうし、その影響がずーっと消えないってことに、
一番不安を感じているので、それを話せば話すほど、
パニックマニアでもない限り、どんどんうつむいていってしまう。
そのあたり、どうしたらいいものかと思います。

小さいころに読んで衝撃を受けた「レモンをお金にかえる法
っていう絵本を、改めて買い直してみて、
このくらい分かりやすかったら話しやすいなぁと思った。
うーん、かんがえてみよう…