はーぴー日記

イラストレーター&デザイナーはらだゆきこの日記です。

RECLAIM THE ○○○

2013-07-28 23:47:58 | Weblog


大きなコーンをかぶって踊り、
警察の制止に従わず、横断歩道をゆくYAMAGATA Tweakster。


7.26コルト·コルテックノマド文化祭「大漢門で遊ぼう」

映像はこちら


「これまでも、これからもずっと存在しつづけるであろう権力構造の中にあったとしても、
わたしたちは、行動を起こす余地があるということを、
「開かれた窓」はあるのだということを、人々に思い出させよう。」


と、わたしは昨日某所でお話しました。

ヤマガタはこの言葉そのものだ。
だから好きなんです。


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この映像をつくったジロウさんはfacebookでこのようなコメントをしている。

集会で誰かが発言した時言っていた。
大漢門前は行政、警察によってもう解放された空間ではなくなった。
その空間を我々で取り戻さなければならない。
それを聞いて今回は実験的ではあるけど、
画面のサイズをワイドから正方形サイズにしてみた。
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安倍が実体のない「日本」を取り戻すのに必死になっている間に、
わたしたちは、閉じ込められた広場や道路、音楽やダンスや心をどんどん取り戻して、
広げてゆこう。

ディア・ピョンヤン

2013-07-28 21:17:21 | Weblog
今日は国立公民館の無料上映会でヤン・ヨンヒ監督の「ディア・ピョンヤン」を観た。
客の平均年齢は70才くらい。めぐみとスーさんも見に来ていた。

Dear Pyongyang -- Official US Trailer


(私は使わないが)日本で「まるで北朝鮮みたいだ」という言葉が使われる
シチュエーションは、イコール「言論の自由が全くない時代遅れの軍事国家」という意味合いだと思う。
そこには「そんな国に閉じ込められた不幸な人々が住むところ」というニュアンスがある。

だが、地球のどこでも、その土地に生きる人々は
傷つければ血が流れ、音楽に心を動かし、握りしめれば暖かい手をした人たちだ。
「ディア・ピョンヤン」を見ていると強くそう思う。


この映画の監督と3人の兄の分断も、
もともとのときっかけといえば、1910年の日本による韓国併合なのだろう。

先日見た「南営洞1985」に登場する壮絶な拷問スキルも、
もとはといえば日本の特高の拷問だろう。


そんなふうに、過去の暗い影を感じながら8月がやってくる。

どうぶつたち

2013-07-24 10:36:04 | Weblog


  どうぶつたち

  いつのころから
  こういうことに なったのか
  きがついて みると
  みんなが
  あちらのほうは むいている
  ひとの いないほうを

  にじのように はなれて・・・

  (まど みちお)

ある国のものがたり

2013-07-20 11:42:00 | Weblog
自民党が大勝した理由についてぼおっと考えてみたら、
こういう物語が浮かんできた。

あるひとつの家庭。
家族に暴力を振るう父親、仕方なく従う家族。
家族は父親を嫌っていはいるが、家庭にお金を運んでくるのは父親なのだ。
逆らうと家が経済破綻してしまう(と思い込んでいる)。
あるとき、家族は耐えかねて、父親を追い出すことに成功する。
しかし、家族は父親のいない暮らしへの心構えやスキルはなかった。
そのうち、大地震が起こる。
大地震は、「震災前にあった問題」をさらに大きくしたが、
その問題に立ち向かう気力は、家族には残されていなかった。
家族は、暴力を承知で再び父親を向かい入れることにした…。


自民に入れる人は、情報弱者でも“意識の低い”人でも
なんでもないと思う。
ただ、かつての“頼れる”父親もすでに昔のように稼げなくなってるし、
いつ失業してもおかしくない。
DV父親がいないと暮らせないという思い込みから、
どうやって暗示の外に出られるか、
新たな暮らしを選ぶ勇気を持つか。

家族に、父親に頼らなくても生きていけるという成功例を
見せることが大事じゃないかと思う。




先日、専修大学でお話させてもらったときに、勉強する理由って
「ニ択で示される事象に対して、どちらでもない、とか
新たな選択肢を加える能力」のためかもしれないと思った。

経済が破綻するか/自由化するか
戦争に加わるか/殺されるか
原発を稼働させるか/停電するか

そういう相手側の都合のいい二択の問いに対して、
「その設問自体がおかしい」と言うために、
「どちらもいやだ、こうしたい」と主張するために、
人は学ぼうとするんじゃないだろうか。