ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

ポチとの別れ

2011-03-04 | 日記
2011年3月3日(木)

夕方、6時50分、ポチが死んだ・・・。

夜中の3時頃だったか、ポチが急に起き上がって、うろうろし始めた。
オシッコまで・・・!コラ~!
様子がおかしかったけれど・・、とりあえず、サークルに入れた。
ポチは、ひゅ~、ぜ~っと、荒い息をしていた。

朝6時頃には、一息一息、ゼ~、ゼ~と辛そう。
人間なら救急車かもしれないけれど、9時まで待って、動物病院へ。
本来は定休日なんだけれど、急患は診てくれるんだ。
いつもと違う、若い男の先生は一目見て、すぐポチを、高濃度酸素集中室(というケージ)に入れた。
外気の2倍の酸素濃度でも、ポチは息が辛そう。
「とりあえず、ここで体力を回復させないと、レントゲンもエコーもとれません」と。
でも、原因はともかく、肺に水が大量に溜まっていて、酸素を身体に取り入れられない状態
なのだそうだ・・・。

一旦帰ったのだけれど、厳しいかもと、ムスメとオクサンに電話で連絡したら、二人とも
びっくりしていた。
お昼過ぎに呼び出しがあって行くと、ポチはケージの中で、立っていた。
でも、それは、ごろんと横になることが出来ないのだそうだ。横になると肺が小さくなる。
今、ポチは、肺を最大限広げようとしているのだと。
でも、立ちっぱなしは疲れる。ちょっと座るんだけれど、また、苦しそうに立つ・・・。

ポチに話しかけたり、アイコンタクトを取ったり、2時間ほど見守ったけれど、良くは
ならない様子だった。危ないかも・・・。
狭い処置室だし、夕方また来てくださいとのことで、また戻る。

気分転換にもなるし、洋裁教室へ行った。みなさんにお話ししたり、ちょこっと縫ったりして、
気持ちを落ち着けた。
今日はひな祭りと、Y子さんが持ってきてくれた、カラフルなマカロンというお菓子
(←ウィステ、初めて・・)をいただいた。甘さがほっとすると思っている時に、また
動物病院から電話。

慌てて行くと、ポチはケージの中でぐた~っとしていた。
「このままでは、じきに呼吸が止まります。
気管に管を入れて、肺の水をできるだけ吸い出してやると、なんとか乗り越えられるかも
しれないけれど、その最中に、心臓が止まるかもしれません」と。
どっちを選ぶか・・と、言われて、とにかく、ポチを抱かせてくださいと、頼んだ。

酸素室から出すと、心臓が止まるかもしれませんと言われたけれど、ポチを出して、抱っこした。
ポチは、ウィステの腕の中で、じっとしていないで、もぞもぞ動く。
辛いんだろうなあ、生きたいんだろうなあ・・・。
出来るだけのことはしようと、気管に管を入れてもらう処置をしてもらった。

口から入れた管からは、水が出てくる、出てくる・・。
だいぶ水をだしてから、ポチ、レントゲンとエコー。
エコーを見た先生は、「心臓の弁が異常な動きをしています。見たことないです」と。

いったん酸素室へ戻ったポチは、わずかに元気になった様子。
先生は、「心不全を起こしたのでしょう。心不全を起こすと、急激に肺に水が溜まって
肺水腫を引き起こしたんです。肺が水を吸ったスポンジのようにびしょびしょで、酸欠状態
になっているんです」と。
ポチは、鯉のように一息一息、口をあけて空気を吸い込もうとしていた。
鼻からも泡がでる。

すぐに先生が、ポチをまた外に出して、再び気管に管を入れると、また水がどんどん出てきた。
そして、その最中、ポチの心臓が止まった・・。
心臓マッサージをしてくれたけれど、自力ではもう動かなかった。

ポチ、もういいよ・・と、ウィステは台の上のポチの頭を撫でてあげた。
目を閉じさせようとしたけれど、目は閉じない。
先生は、「動物は、人間と違って、目は閉じないんです」と。

綺麗にしてもらったポチを入れた箱を先生が持ってくれて、通用口から駐車場へ出た。
なんか、こういうところ、人間と同じだね。
外は、暗くて寒くなっていた。

お花を買って帰って、仏間の仏壇の隣にポチを安置して、お花を飾った。
ポチの大好きなドッグフードやビスケットも供えてあげた。
それから、仏壇のダンナやチチに報告。

オクサンや子供たちにも電話したら、みんな、あっけなさに、ショックを受けたようだった。
でも、ポチはチチが大好きだったから、とうとう後を追っかけて行ったんだねと、
話し合ったわ・・・。
ポチ、そっちで、元気でね・・・。

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