植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

多量に芽吹く春の山菜・シャク

2008-01-18 18:48:28 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
シャクは,北海道,本州,四国,九州の山地で,湿りのある木陰に多く,
朝鮮-中国-ユーラシアの中北部,カムチャツカ,サハリン,千島など
に分布するセリ科の多年草。
花は5-6月,開花後,しばらくして,地上部は枯れ失せる。
カタクリほど顕著ではないが,シャクも,スプリング・エフェメラルの
範疇にある種類。

若芽,若葉を摘み,天ぷらにするか,塩ゆでし,水にさらし,コンソメ
風のスープ,ゴマあえ,クルミあえ,バター炒めなどにする。
ニンジン葉に似た香りと,歯ざわりがある。

若芽のようすは,福寿草にやや似ているので注意すること。福寿草は,
有毒なので,これと,シャクを間違えないように。