マンゴー
トメアスに向かうにはベレンからバスに乗ります。アマゾン川河口部の一部をなすパラ川の下流にある港湾都市です。そのベレンの文化遺産になった木がマンゴー「Cidade das Mangueiras」の木です。
写真はベレンのマンゴーの街路樹、歩いている人と比べると20mぐらいありそうです。
マンゴーの木は、もとはブラジルにあった木ではなく、東インドからフィリピンにかけてのアジアが原産の木です。
ブラジルには16 世紀にポルトガル人によって持ち込まれました。マンゴーの実は、おいしくて香りがよく、赤色、緑色、黄色、オレンジなどのさまざまな色があります。
マンゴーはこの地域の暑さを和らげる街路樹として導入されました。ベレンでは、地域よっては百年以上の樹齢の街路樹があります。大きい木では高さ約25メートルになっているそうです。現在、木の数、ベレン市の調査では12,000~13,000本のマンゴーの木があるそうです。
日本でも店頭に並んでいます。沖縄県や宮崎県などが生産地。日本では明治後半に実が輸入されましたのが最初。戦後沖縄で栽培が始まりましたが最初は定着せず、1980年代に入ってから、ハウス栽培の導入により日本産が店頭に並ぶようになりました。
花は日本では 4~6月ですが、ベレンの開花は8月から11月にかけて。結実は11月から2月にかけて実ができます。
ベレンでは木から落ちたマンゴーの実をとることは自由です。年末年始のころにたくさん実が落ちるので皆さん拾って食べています。たくさん集めて売っている人もいます。
しかし、マンゴーが車の上に落ちて、ガラスが割れたり、へこんだりするので困っている人もいます。ひとに当たると大けがにつながり、落ち葉は排水管をつまらせることもあるので、植え替えた方が良いという人もいます。
受粉はハエが行います。チョコレートの原料であるカカオもハエによって受粉します。暑い熱帯ではミツバチよりハエが受粉の役目を引き受けるようです。
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