毎年夏休みに「水の中の小さな生き物」を題に兵庫県立人と自然の博物館で教員向けのセミナーをおこなっています。私たちのNPOが教職員向けにセミナーを始めたのは、もう25年まえになります。
現在の理科の指導では
6年理科「生物と環境」のなかで・生物と水、空気との関わり・食べ物による生物の関係(水中の小さな生物を含む)・ヒトと環境の指導内容のなかでプランクトンを指導します。
そこでは、「食べ物による生物の関係」=食物連鎖についても学習します。
プランクトンが小さい魚に食べられ、その魚は中型の魚に食べられ、それらは、大きな魚に食べられる。
ただ、教科書だけでは、子どもたちの満足は得られないでしょう。子どもは自然に対する興味はたくさんあるけど、そのことに対応できる教員はどのくらいいらっしゃるのか?。
講座では水の中の小さな生き物を顕微鏡で観察するとたくさんのプランクトンをみることになります。
教科書に出てくる図や写真だけではわからない多くの種類に驚き、その中でも食物連鎖があることがわかります。
当会の行っている講座は、水の中の小さな生き物は身近なところから集めて観察します。集め方や観察の方法がうまくいかず、指導がむつかしいと感じる先生も多いようで、人気の講座になっています。
手軽に、上手に微生物を集めて観察する方法を紹介して先生方に喜んでもらっています。
小学校の学習では、環境教育の中に生物多様性がテーマとして大きく取り上げられています。しかし、「生物多様性」が実際に扱われているのは、中学3年生の理科第2分野で生命の種類の多様性と進化としてしかでてきません。しかも、SDGsとの関わりが全く触れられていません。
ですから先生方に「生物多様性について」子どもたちにどのように理解させていくかのヒントも講座に盛り込んでいきたいと思っています。
今年の夏もおたのしみに
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