映画に 乾杯! / 知の彷徨者(さまよいびと)

名作映画に描かれている人物、物語、事件、時代背景などについて思いをめぐらせ、社会史的な視点で考察します。

ダウンタウンのヴァイオリン教室

2009-09-13 21:12:41 | 芸術と人間社会
 浮気っぽい海軍士官の夫と別れたロベルタ・ガスパーリは、2人の男の子を抱えて、故郷の母親の家に転がり込んだ。子供を養うためにと、ニューヨーク市イーストハーレムの小学校の臨時教員となって、課外コースのヴァイオリン教室の指導を始めた。この地区は低所得のアフリカ系、ヒスパニック系住民が多いところ。子どもの情操教育までは、保護者たちの関心が向かない地区だ。ロベルタの行く手には幾多の困難が待ち構えていた。 . . . 本文を読む

田舎暮らしの記録 21

2009-09-13 16:39:41 | 田舎の暮らし
 雨が続く。日本の各地でも豪雨や異常気象の被害が出ている。そこで考えた。昔の人たちが「正月を祝う」気分を。1年間を生き延びることができた幸運と喜びをかみしめ、そのありがたさを心に刻むということなんだ、と。科学技術と経済的欲望を膨張させてきた20世紀後半以降に育った私たちは、やはり傲慢だったのかもしれない。今の快適さと利便さを捨てる勇気はないが、しかし、地球の生態系と折り合いをつけてほどほどに生きる術を見出さないと。 . . . 本文を読む