≪河瀬直美さん
メッセージが国境超え胸に届く≫
■地に足をつけて
別所哲也さん(以下別所)
カンヌ国際映画祭には短編部門もあり、今回は短編部門に佐々木想監督の「隕石(いんせき)とインポテンツ」という作品がノミネートされました。
佐々木監督は1978年生まれの35歳。
こうした若い監督や映像作家たちがカンヌで評価されるにはどうすればよいですか。
世界に羽ばたくために必要なことは何ですか?
河瀬直美さん(以下河瀬)
素晴らしい賞に値するとか、そういう視点で語られるのは、ちょっと作品を作る目的とは違ったものになってしまう。
つまり、賞のためにその映画があるわけではない。
「人間とは何なの?」「私たち人間が次の世代に何を伝えていきたいの?」といったメッセージが、作品を通して伝えられていくはずですよね。
ですから作品の評価は、私たちがこの先進んでいく未来へと向かっていかないといけない。
映画とは、今の現象を描いていても、ある種の指針やメッセージが込められていて、それが国境を超えても人々の胸に届く要素を持ってなければなりません。
若いクリエーターたちには、確実に自分の手で触れる題材を大切にし、地に足をつけて一歩前へ踏み出す努力を続ければ、おのずと近づいてくるのが世界の舞台だと伝えたいですね。
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