写真・森久
2010年に初アルバムを発表するや、2年連続でグラミー賞の多数の部門にノミネートされるなど、めざましい活躍をみせる気鋭のシンガー・ソングライターの日本初公演。
昨年末に出した2作目の「アンオーソドックス・ジュークボックス」収録のシングル曲「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」も、6週連続全米1位を記録し、好調が続く。
管楽器隊が加わり、ファンキーなノリで楽しませる。「トレジャー」は名グループ、アース・ウインド&ファイアーのヒット曲にも通じる華やかさ。ほかにもレゲエあり、ロックンロールあり、オールディーズ風ありと、音楽スタイルの百貨店のよう。どの曲も親しみやすいメロディーで、どこかマイケル・ジャクソンを思わせるキレのいいボーカルがうまく生かされている。
何をやらせても、そつがない。ブルーノはプロデューサーチーム、スミージントンズの一員としても活躍してきた。こうした経歴も、多彩でポップ、そして万人に愛される曲作りに影響しているのだろう。どこかバランスを崩した部分も見てみたいとは思ったが。
ライブ後半に「グレネイド」などヒット曲を並べ、盛り上がったところで幕を閉じた。旬の勢いをスタジアムやアリーナではなく、間近に感じられたのはラッキーだった。(桜井学)
――1月26日、恵比寿ガーデンホール。
(2013年2月21日
読売新聞)
関連ニュース
・
バイオリニスト・日下紗矢子、メジャーデビューでバッハに挑む
・「塩ノ谷早耶香、47都道府県1人で回り歌唱」:イザ!
・「【サウンドボックス】THE ALFEE 40周年第1弾シングル「Final Wars!」」:イザ!
・ワックス脱毛 金沢