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無料PDF作成ソフト:クセロPDF試用レポート1

2005-01-26 04:36:01 | ソフト
 以前書いた記事「記事紹介:PDF再入門 」に書いたように,最近無料のPDF作成ソフトが増えてきた.これらのソフトは,基本的には仮想プリンタとしてインストールされる.この仮想プリンタに印刷をかけると,その印刷内容のPDFが作成される仕組みだ.プリンタ印刷のできるソフトであれば,その印刷内容をPDF化できるため,汎用性は高く,扱いやすい.しかし「PDF再入門」を見てもらえばわかるとおり,各ソフトによって,作成されたPDFの品質が異なるため,そのソフト選びは慎重にならざるを得ない.

 このような状況下の無料PDF作成ソフトの中で,最も著名で優秀なソフトとなると,やはり「クセロPDF」ということになるだろう.印刷品質もよいと言う噂だし,暗号化やパスワードにも対応している.気になることは,対象OSだ.WindowsXP・Windows2000・Windows98・WindowsNTまで対応しているにもかかわらず,なぜかWindowsMEには対応していないようだ.最も実際には動くかもしれないので,挑戦した方は,この記事にコメントをつけて頂きたい. 

 ということで,早速,試用のため,バージョン1.12(rev.0480)をWindowsXPのPCにインストールしてみた.

 ソフトのインストール自体は非常に簡単で迷うことはない.唯一選択できるのは,インターネット検索ソフトJWORDをインストールするか,しないかだけだ.ただし,インストール先すら選べないため,Cドライブの直下に,日本語のフォルダ名を持つ「クセロPDF」フォルダが作成されてしまう.これについては,一部のユーザーから不満が出ているようだ.またユーザー登録の義務もなく,登録しなくてもそのまま使用出来る.ちなみにユーザー登録した場合は,製品のアップデート情報をメールしてくれるとのこと.


 バンドルされているJWORDについては,「ウイルスバスターがスパイウエアとして検出する」として,ウイルスバスター開発元のトレンドマイクロと,JWORD開発元アクセスポートとの間で一悶着あったことは記憶に新しい.最終的にこの事件はウイルスバスターの開発元トレンドマイクロが,「JWORDをスパイウエアとして検出しない」ようにウイルスバスターの定義ファイルを変えたことで,一件落着したのではあるが….JWORDのバンドルも,このソフトの収入源の一つなのだろう.

 インストールが終了すると,「クセロPDF」という名前の仮想プリンタがPCに登録される.と同時にスタートアップフォルダに,「XeloPDFDriver.exe」へのショートカットが追加され,パソコン起動と同時にこのソフトが常駐するようになる.メモリ消費量は3MB(PDF作成前)~10MB(PDF作成直後)程度.PDF作成をしばらく行わない場合は,スタートアップフォルダから,このショートカットをはずしておけば,メモリを稼ぐことが出来る.

 使い方は非常に簡単で,PDF化したいファイルを「クセロPDF」プリンタに対して印刷するだけだ.印刷が終了すると,デフォルトの出力フォルダである「マイドキュメント」に,印刷した内容を持つPDFファイルが作成されている.またこのソフトはアドウエアのため,PDF作成時にクセロのコマーシャルがポップアップする場合があるが,気になるようだったら有料の「クセロ瞬簡PDF(定価:2,940円)」を購入しても良いだろう.

 次回は,クセロPDFの設定について概説する予定.こうご期待!?

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