ウイルスバスター2009によって引き起こされるFireFox3のフリーズ問題は,比較的知られた不具合に分類されるだろう.具体的には「ウイルスバスター2009のインストールされているPCでFireFox3を使用した場合,頻繁に10秒から30秒ぐらい反応しなくなる(俗称:ぷちフリーズ)」というものだ.
この原因は,「FireFox3の持つセキュリティ機能とウイルスバスターの持つ同等の機能がバッティングしているため」「Trendツールバーの不具合」と噂されているが真相は定かではない.
上記のフリーズ問題の対策としては
私のメインマシン(Windows Vista)では,FireFox3と共に,ウイルス対策ソフトとしてNTT西日本のフレッツ光プレミアムに付属する「セキュリティ対策ツール」を長年使用している.セキュリティ対策ツールは,ウイルスバスターのOEMバージョンであり,本年7月14日にはウイルスバスター2009相当となるVer.17がリリースされた.当然,私のメインマシンもこのVer.17を使用しているのだが,その頃から私もFireFox3がぷちフリーズを起こしているのに気がついた.
最初の内はアドインの不具合かと思い,そのうちに更新により解消されるだろうと軽く思っていた.しかしいつまでたっても現象が解消されず,次第に業務に支障を来すことがわかり,見過ごすことのできない不具合として認識するようになった.
もちろんネット検索によって不具合対策を探ったのだが,セキュリティ対策ツールの不具合情報は非常に少なく,具体的な対策は見つからなかった.従って,ウイルスバスター2009の不具合対策を参考にするしかなかったのだが,セキュリティ対策ツールには
やむを得ず,GoogleのブラウザChromeを併用し,ここまで乗り切ってきたというのが今までの経過だ.ChromeはFireFox3よりも高速に動作し,なおかつ,おまけ機能として恐ろしく優秀な開発支援機能「Developer Tools」が備わっている(ページを右クリックし「要素を検証」をクリックで出現).
私にとってChromeは,もはや手放すことのできないブラウザとなっているが,かといってFireFox3から完全に移行することはできない.なんと言ってもFireFox3には強力なアドオン群が存在し,Chromeにそれを代替する機能が備わっていないからだ.ではどうやってこの問題を解決するか…
とりあえず,ぷちフリーズの犯人はモニタリングによって,TMBMSRV.exe(Trend Micro Unauthorized Change Prevention Service)であることは確定済みだった.「認証されていない変更を阻止するサービス」と言うことのようなのだが,セキュリティ対策ツール側の「不正変更の監視」機能は以前から停止しており,それでも不具合は発生していた.そのため,まずこのサービスを停止しようとした.ところが,なんと停止操作ができない!ウイルスによってサービスを停止されないように,サービス停止ができないようになっているらしい.
困った….やはりセキュリティ対策ツールのアンインストールしか方法はないのか?月々のフレッツ料金にセキュリティ対策ツールの使用料金が含まれているにも関わらず…再インストールもかなり面倒だし…
再びネット放浪の旅に出たのだが,直接的な答えは,ついに見つからなかった.しかし示唆に富むヒントを得ることはできた.それは意外にも,ウイルスバスター開発会社TrendMicroのWebサイトにあった.
「コンピュータ起動時、デスクトップが表示される前に止まってしまう(フリーズする)」
幸いなことに,私の場合,上記のようにデスクトップが表示されずにフリーズするという現象にはあったことがない.従って直接,今回の不具合とは関係ないのだが,そこに注目すべき記述を発見した.記載されている不具合対策手順の中に「TMBMSRV.exe」を停止する件があったのだ.
上記の不具合対策は非常に興味深いものであった.具体的には
先ほども説明したとおり,セキュリティ対策ツールはウイルスバスターと全く同じではなく,若干異なった構成となっている.そのため「トレンドマイクロサポートツール」なるソフトは存在しない…ことになっている.実際スタートメニューにもサポートツールの項目はない.しかし試しに,セキュリティ対策ツールのインストールフォルダを探してみたところ,それはありがたいことに存在していた!
ファイル名「TISTOOL.exe」.紅白の救助浮き輪アイコンが目印.助かった!
このサポートツールを起動し,2つの製品保護機能を無効にすると,サービスTMBMSRVの操作が可能となった.とりあえずページの手順通りに再起動を行い,再起動後ウイルスバスターの更新を行ったが,更新は存在しなかった.再び製品保護機能を有効にして再起動後,FireFox3を使用してみる.すると…
一応,現在までのところ,ぷちフリーズは発生しなくなった(追記:実際にはまだ発生していました.続報1をご覧ください).念のためサービスTMBMSRVの状態を確認してみた.おもしろいことにサービスTMBMSRVは手動起動に設定したにもかかわらず,PC再起動後開始されていた.サービスTMBMSRVが更新され,FireFox3に関する不具合が解消されたのだろうか?確かにTMBMSRV.exeの更新日時は2009/9/03となっていた.
ここでようやくこのぷちフリーズ問題の原因がわかってきた.あくまでも推測だが,「FireFox3に関する不具合のあったTMBMSRVの更新が,製品保護機能によってできなかったため」ではないのか?そうでなくては,わざわざ製品保護機能無効状態で,手順5のウイルスバスター更新をかける必要があるだろうか?となると,他のウイルスバスターのサービス「ファイアウォール」「Proxy」も今まで更新されてこなかったのかもしれない.
いずれにしも問題は解決されそうだ.仮に再びぷちフリーズ問題が再発したとしても,今度はサービスTMBMSRVを手動で止めることができるじゃないか.ところが…
その後,製品保護機能を無効にしても,サービスTMBMSRVの操作ができなくなりました.
なぜだ!ウイルスバスターがセキュリティをさらに固くしたのか…それともPCの不具合なのか…ということで,これで様子を見たいと思っています.
この原因は,「FireFox3の持つセキュリティ機能とウイルスバスターの持つ同等の機能がバッティングしているため」「Trendツールバーの不具合」と噂されているが真相は定かではない.
上記のフリーズ問題の対策としては
- FireFox3のTrendツールバーを無効とする
- FireFox3のセキュリティ設定「攻撃サイト警告」「偽装サイト警告」を無効とする
- ウイルスバスターのWebレピュテーション機能を無効とする
私のメインマシン(Windows Vista)では,FireFox3と共に,ウイルス対策ソフトとしてNTT西日本のフレッツ光プレミアムに付属する「セキュリティ対策ツール」を長年使用している.セキュリティ対策ツールは,ウイルスバスターのOEMバージョンであり,本年7月14日にはウイルスバスター2009相当となるVer.17がリリースされた.当然,私のメインマシンもこのVer.17を使用しているのだが,その頃から私もFireFox3がぷちフリーズを起こしているのに気がついた.
最初の内はアドインの不具合かと思い,そのうちに更新により解消されるだろうと軽く思っていた.しかしいつまでたっても現象が解消されず,次第に業務に支障を来すことがわかり,見過ごすことのできない不具合として認識するようになった.
もちろんネット検索によって不具合対策を探ったのだが,セキュリティ対策ツールの不具合情報は非常に少なく,具体的な対策は見つからなかった.従って,ウイルスバスター2009の不具合対策を参考にするしかなかったのだが,セキュリティ対策ツールには
- Trendツールバーが存在しない
- Webレピュテーション機能が存在しない
やむを得ず,GoogleのブラウザChromeを併用し,ここまで乗り切ってきたというのが今までの経過だ.ChromeはFireFox3よりも高速に動作し,なおかつ,おまけ機能として恐ろしく優秀な開発支援機能「Developer Tools」が備わっている(ページを右クリックし「要素を検証」をクリックで出現).
私にとってChromeは,もはや手放すことのできないブラウザとなっているが,かといってFireFox3から完全に移行することはできない.なんと言ってもFireFox3には強力なアドオン群が存在し,Chromeにそれを代替する機能が備わっていないからだ.ではどうやってこの問題を解決するか…
とりあえず,ぷちフリーズの犯人はモニタリングによって,TMBMSRV.exe(Trend Micro Unauthorized Change Prevention Service)であることは確定済みだった.「認証されていない変更を阻止するサービス」と言うことのようなのだが,セキュリティ対策ツール側の「不正変更の監視」機能は以前から停止しており,それでも不具合は発生していた.そのため,まずこのサービスを停止しようとした.ところが,なんと停止操作ができない!ウイルスによってサービスを停止されないように,サービス停止ができないようになっているらしい.
困った….やはりセキュリティ対策ツールのアンインストールしか方法はないのか?月々のフレッツ料金にセキュリティ対策ツールの使用料金が含まれているにも関わらず…再インストールもかなり面倒だし…
再びネット放浪の旅に出たのだが,直接的な答えは,ついに見つからなかった.しかし示唆に富むヒントを得ることはできた.それは意外にも,ウイルスバスター開発会社TrendMicroのWebサイトにあった.
「コンピュータ起動時、デスクトップが表示される前に止まってしまう(フリーズする)」
幸いなことに,私の場合,上記のようにデスクトップが表示されずにフリーズするという現象にはあったことがない.従って直接,今回の不具合とは関係ないのだが,そこに注目すべき記述を発見した.記載されている不具合対策手順の中に「TMBMSRV.exe」を停止する件があったのだ.
上記の不具合対策は非常に興味深いものであった.具体的には
- セーフモードで起動
- トレンドマイクロサポートツールで,製品保護機能を無効化
- サービスTMBMSRVを自動から手動スタートに変更
- PC再起動
- ウイルスバスターのアップデートを手動で行う
- トレンドマイクロサポートツールで,製品保護機能を有効化
- PC再起動
先ほども説明したとおり,セキュリティ対策ツールはウイルスバスターと全く同じではなく,若干異なった構成となっている.そのため「トレンドマイクロサポートツール」なるソフトは存在しない…ことになっている.実際スタートメニューにもサポートツールの項目はない.しかし試しに,セキュリティ対策ツールのインストールフォルダを探してみたところ,それはありがたいことに存在していた!
ファイル名「TISTOOL.exe」.紅白の救助浮き輪アイコンが目印.助かった!
このサポートツールを起動し,2つの製品保護機能を無効にすると,サービスTMBMSRVの操作が可能となった.とりあえずページの手順通りに再起動を行い,再起動後ウイルスバスターの更新を行ったが,更新は存在しなかった.再び製品保護機能を有効にして再起動後,FireFox3を使用してみる.すると…
一応,現在までのところ,ぷちフリーズは発生しなくなった(追記:実際にはまだ発生していました.続報1をご覧ください).念のためサービスTMBMSRVの状態を確認してみた.おもしろいことにサービスTMBMSRVは手動起動に設定したにもかかわらず,PC再起動後開始されていた.サービスTMBMSRVが更新され,FireFox3に関する不具合が解消されたのだろうか?確かにTMBMSRV.exeの更新日時は2009/9/03となっていた.
ここでようやくこのぷちフリーズ問題の原因がわかってきた.あくまでも推測だが,「FireFox3に関する不具合のあったTMBMSRVの更新が,製品保護機能によってできなかったため」ではないのか?そうでなくては,わざわざ製品保護機能無効状態で,手順5のウイルスバスター更新をかける必要があるだろうか?となると,他のウイルスバスターのサービス「ファイアウォール」「Proxy」も今まで更新されてこなかったのかもしれない.
いずれにしも問題は解決されそうだ.仮に再びぷちフリーズ問題が再発したとしても,今度はサービスTMBMSRVを手動で止めることができるじゃないか.ところが…
その後,製品保護機能を無効にしても,サービスTMBMSRVの操作ができなくなりました.
なぜだ!ウイルスバスターがセキュリティをさらに固くしたのか…それともPCの不具合なのか…ということで,これで様子を見たいと思っています.