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PCとネットワークに関するニュースコラム.

不死身のWindowsUpdate,KB828026攻略法

2005-03-28 19:39:33 | PCメンテ
 WindowsUpdateの重要な更新の一つに,KB828026「Windows Media Player の URL スクリプト コマンド機能の更新プログラム」がある.この更新は,2003/10/03頃にリリースされたもので,既にほとんどの方が更新をすませていることと思う.但し,一部のPCユーザーは,未だにこの更新に悩まされ続けているかもしれない.

 というのも,一部のPCにおいて,WindowsUpdateによりこの更新に成功したにもかかわらず,再度WindowsUpdateを行うと,まるで更新されていないかのように,再びダウンロード対象となってしまうからだ.特に「重要な更新の通知」や「自動更新」を設定しているPCでこの不具合が起こると,何度再インストールしても,作業中にこの更新のお知らせが出てきてしまい,うるさくてしかたがないだろう.

 この問題に関するマイクロソフト側の回答は,「Windows Media Playerが正しくインストールされていないので,Windows Media Playerを再インストールせよ.その後,この更新を再インストールせよ.」とのことだが,それで解決できない場合もあるようだ.私が出くわしたケースがまさにそれだった.

 仕事上で初めて,この更新問題にブチ当たり,ネット上をあれこれ調べたのだが,決定的な解決策は結局なかった.最終的には自力で解決できたのだが,その解法を示す前に,このKB828026更新問題について,もう少し解説しておこう.

 まずKB828026更新問題は,世界的なレベルで発生しており,解決手順を示した海外サイトも存在する.肝心のKB828026更新の中身だが,主に次のような更新を行うようだ.
  • wmp.dllの更新
  • Msdxm.ocxの更新
  • HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Updates¥Windows Media Player¥wm828026をレジストリに追加
  • HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Updates¥Windows Media Player¥SP0をレジストリに追加(OSにより,追加しない場合もある?)


 ネット上で紹介されていた解決法としては,マイクロソフトの回答にあったように「Windows Media Playerを再インストールし,この更新を再インストールする」と言う方法が一般的なようだ.ただしそれでも治らない場合は,この作業をやる前に,手動で掃除をする方法を採る.つまり…
  1. 「Windows Media Player Hotfix...828026」をアンインストール
  2. Windows Media Player をアンインストール
  3. wmp.dllを削除
  4. 上記の2つのレジストリキーを削除
  5. 再起動後,Windows Media Playerをインストール
  6. WindowsUpdateのWindows Media Player関係の更新を実行
  7. 再起動後,その他のWindowsUpdateを行う.
といったものだ.

 しかしこのやり方でも,私のマシンではうまくいかなかった.不具合を起こしたマシンのOSがWindowsMEだったのだが,そもそも「Windows Media Player Hotfix」の項目が「プログラムの追加と削除」コントロールパネルに存在していなかった.その他のことは上記通りやってみたのだが,KB828026更新は恐るべき生命力で蘇ってくる.

 次に紹介されていた方法は,更新対象の2つのシステムファイルを削除,もしくは拡張子をリネームした後に,更新をかけるという方法だ.当然,私もこの方法を試した見たのだが,結局玉砕に終わった.

 ネット上で発見した解決策は,だいたい以上だった.ここでちょっとお手上げになりかけたが,解決法をネット上で探している内に,KB828026更新には,このトラブルとは別に,さまざまな「いわく」がついていることが判明した.

 まずこのKB828026更新(WindowsMedia-KB828026-x86-JPN.exe)には不具合があったため,その後,その不具合を修正したKB832353更新がリリースされている.ところが,理由は不明だが,さらにその後,KB828026がバージョンアップされ,「WindowsMedia-Q828026-x86-JPN.exe」としてリリースされた(詳細はこちら

 また「Media Player 9.0 では、このアップデートを他のアップデートと一緒にスケジュールしてはいけない」といった注意書きも発見した.確かに,私の更新しようとしているWindowsMEマシンのWindows Media Player はまさにバージョン9.0であり,インストール直後のWindowsUpdateでは,WIndows Media Player関係の重要な更新が,KB828026の他にもう一つ(詳細は失念)存在し,その2つを同時に更新していた.

 以上の情報から,「本来,WindowsMediaPlayer9.0をインストールした直後のWindowsUpdateにおいては,KB828026更新は表示されるべきではなく,代わりにKB832353更新が,単独更新として表示されるべきだ」と言うことが理解できる.

 そこでさっそく,KB832353更新をダウンロードし,そのままインストールしてみた.これですべては解決かと思われたのだが,なんと!結果は変わらなかった.2つのシステムファイルのバージョンは既に上がっていたのだが,インストールされていることをWindowsUpdateがわからないらしい.

 それではということで,ストレートな技はあきらめて,複合技をかけてみた.手順は…
  1. KB828026の追加するレジストリキーを削除
  2. Windows Media Player 9.0をインストール
  3. SYSTEMフォルダ内のwmp.dllとmsdxm.ocxの拡張子を.oldに変更
  4. KB832353をダウンロードし,インストール
  5. 再起動後,WindowsUpdateを行う.
 この方法でようやく,不死身かと思われたKB828026更新がWindowsUpdateから消え,他のWindows Media Playerの重要な更新1つのみが表示されるようになった.それも無事更新され,現在,重要な更新は一つもなくなった.めでたし,めでたし.

 ちなみに2つの更新対象ファイルのバージョンをチェックしてみたところ,wmp.dllが9.0.0.3250,msdxm.ocxが6.4.7.1129となっていた.KB832353更新を行うと,本来ならばwmp.dllが9.0.0.3093,msdxm.ocxが6.4.7.1129になるはずだが,これは再インストールする際に,ダウンロードしたWindows Media Playerのバージョンが既に上がっていたか,別のWindows Media Player用の重要な更新によって,バージョンアップしたものだと思われる.

 おそらく,今回私の出会った不具合は,WindowsMEマシン(NECノート LaVie)において,最近Windows Media Player9.0をインストールしたユーザーが,WindowsUpdateを行った時に,出くわすものなのかもしれない.いずれにしても,マイクロソフトには,WindowsUpdateをきちっと作ってもらい,なおかつこのような事態に至ったときは,もう少し丁寧なサポートをお願いしたい.

参考リンク:

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2005-09-15 23:41:27
いや~助かりました。

最近 MP9 入れたクチです。

私は4.をしたら駄目でした。



i. MP9 インストール後再起動

ii. wmp.dll msdxm.ocx 削除後再起動

iii. KB828026 に仕事させてあげて再起動

iv. KB885492 をして解決

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