WindowsUpdateの重要な更新の一つに,KB828026「Windows Media Player の URL スクリプト コマンド機能の更新プログラム」がある.この更新は,2003/10/03頃にリリースされたもので,既にほとんどの方が更新をすませていることと思う.但し,一部のPCユーザーは,未だにこの更新に悩まされ続けているかもしれない.
というのも,一部のPCにおいて,WindowsUpdateによりこの更新に成功したにもかかわらず,再度WindowsUpdateを行うと,まるで更新されていないかのように,再びダウンロード対象となってしまうからだ.特に「重要な更新の通知」や「自動更新」を設定しているPCでこの不具合が起こると,何度再インストールしても,作業中にこの更新のお知らせが出てきてしまい,うるさくてしかたがないだろう.
この問題に関するマイクロソフト側の回答は,「Windows Media Playerが正しくインストールされていないので,Windows Media Playerを再インストールせよ.その後,この更新を再インストールせよ.」とのことだが,それで解決できない場合もあるようだ.私が出くわしたケースがまさにそれだった.
仕事上で初めて,この更新問題にブチ当たり,ネット上をあれこれ調べたのだが,決定的な解決策は結局なかった.最終的には自力で解決できたのだが,その解法を示す前に,このKB828026更新問題について,もう少し解説しておこう.
まずKB828026更新問題は,世界的なレベルで発生しており,解決手順を示した海外サイトも存在する.肝心のKB828026更新の中身だが,主に次のような更新を行うようだ.
ネット上で紹介されていた解決法としては,マイクロソフトの回答にあったように「Windows Media Playerを再インストールし,この更新を再インストールする」と言う方法が一般的なようだ.ただしそれでも治らない場合は,この作業をやる前に,手動で掃除をする方法を採る.つまり…
しかしこのやり方でも,私のマシンではうまくいかなかった.不具合を起こしたマシンのOSがWindowsMEだったのだが,そもそも「Windows Media Player Hotfix」の項目が「プログラムの追加と削除」コントロールパネルに存在していなかった.その他のことは上記通りやってみたのだが,KB828026更新は恐るべき生命力で蘇ってくる.
次に紹介されていた方法は,更新対象の2つのシステムファイルを削除,もしくは拡張子をリネームした後に,更新をかけるという方法だ.当然,私もこの方法を試した見たのだが,結局玉砕に終わった.
ネット上で発見した解決策は,だいたい以上だった.ここでちょっとお手上げになりかけたが,解決法をネット上で探している内に,KB828026更新には,このトラブルとは別に,さまざまな「いわく」がついていることが判明した.
まずこのKB828026更新(WindowsMedia-KB828026-x86-JPN.exe)には不具合があったため,その後,その不具合を修正したKB832353更新がリリースされている.ところが,理由は不明だが,さらにその後,KB828026がバージョンアップされ,「WindowsMedia-Q828026-x86-JPN.exe」としてリリースされた(詳細はこちら)
また「Media Player 9.0 では、このアップデートを他のアップデートと一緒にスケジュールしてはいけない」といった注意書きも発見した.確かに,私の更新しようとしているWindowsMEマシンのWindows Media Player はまさにバージョン9.0であり,インストール直後のWindowsUpdateでは,WIndows Media Player関係の重要な更新が,KB828026の他にもう一つ(詳細は失念)存在し,その2つを同時に更新していた.
以上の情報から,「本来,WindowsMediaPlayer9.0をインストールした直後のWindowsUpdateにおいては,KB828026更新は表示されるべきではなく,代わりにKB832353更新が,単独更新として表示されるべきだ」と言うことが理解できる.
そこでさっそく,KB832353更新をダウンロードし,そのままインストールしてみた.これですべては解決かと思われたのだが,なんと!結果は変わらなかった.2つのシステムファイルのバージョンは既に上がっていたのだが,インストールされていることをWindowsUpdateがわからないらしい.
それではということで,ストレートな技はあきらめて,複合技をかけてみた.手順は…
ちなみに2つの更新対象ファイルのバージョンをチェックしてみたところ,wmp.dllが9.0.0.3250,msdxm.ocxが6.4.7.1129となっていた.KB832353更新を行うと,本来ならばwmp.dllが9.0.0.3093,msdxm.ocxが6.4.7.1129になるはずだが,これは再インストールする際に,ダウンロードしたWindows Media Playerのバージョンが既に上がっていたか,別のWindows Media Player用の重要な更新によって,バージョンアップしたものだと思われる.
おそらく,今回私の出会った不具合は,WindowsMEマシン(NECノート LaVie)において,最近Windows Media Player9.0をインストールしたユーザーが,WindowsUpdateを行った時に,出くわすものなのかもしれない.いずれにしても,マイクロソフトには,WindowsUpdateをきちっと作ってもらい,なおかつこのような事態に至ったときは,もう少し丁寧なサポートをお願いしたい.
参考リンク:
というのも,一部のPCにおいて,WindowsUpdateによりこの更新に成功したにもかかわらず,再度WindowsUpdateを行うと,まるで更新されていないかのように,再びダウンロード対象となってしまうからだ.特に「重要な更新の通知」や「自動更新」を設定しているPCでこの不具合が起こると,何度再インストールしても,作業中にこの更新のお知らせが出てきてしまい,うるさくてしかたがないだろう.
この問題に関するマイクロソフト側の回答は,「Windows Media Playerが正しくインストールされていないので,Windows Media Playerを再インストールせよ.その後,この更新を再インストールせよ.」とのことだが,それで解決できない場合もあるようだ.私が出くわしたケースがまさにそれだった.
仕事上で初めて,この更新問題にブチ当たり,ネット上をあれこれ調べたのだが,決定的な解決策は結局なかった.最終的には自力で解決できたのだが,その解法を示す前に,このKB828026更新問題について,もう少し解説しておこう.
まずKB828026更新問題は,世界的なレベルで発生しており,解決手順を示した海外サイトも存在する.肝心のKB828026更新の中身だが,主に次のような更新を行うようだ.
- wmp.dllの更新
- Msdxm.ocxの更新
- HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Updates¥Windows Media Player¥wm828026をレジストリに追加
- HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Updates¥Windows Media Player¥SP0をレジストリに追加(OSにより,追加しない場合もある?)
ネット上で紹介されていた解決法としては,マイクロソフトの回答にあったように「Windows Media Playerを再インストールし,この更新を再インストールする」と言う方法が一般的なようだ.ただしそれでも治らない場合は,この作業をやる前に,手動で掃除をする方法を採る.つまり…
- 「Windows Media Player Hotfix...828026」をアンインストール
- Windows Media Player をアンインストール
- wmp.dllを削除
- 上記の2つのレジストリキーを削除
- 再起動後,Windows Media Playerをインストール
- WindowsUpdateのWindows Media Player関係の更新を実行
- 再起動後,その他のWindowsUpdateを行う.
しかしこのやり方でも,私のマシンではうまくいかなかった.不具合を起こしたマシンのOSがWindowsMEだったのだが,そもそも「Windows Media Player Hotfix」の項目が「プログラムの追加と削除」コントロールパネルに存在していなかった.その他のことは上記通りやってみたのだが,KB828026更新は恐るべき生命力で蘇ってくる.
次に紹介されていた方法は,更新対象の2つのシステムファイルを削除,もしくは拡張子をリネームした後に,更新をかけるという方法だ.当然,私もこの方法を試した見たのだが,結局玉砕に終わった.
ネット上で発見した解決策は,だいたい以上だった.ここでちょっとお手上げになりかけたが,解決法をネット上で探している内に,KB828026更新には,このトラブルとは別に,さまざまな「いわく」がついていることが判明した.
まずこのKB828026更新(WindowsMedia-KB828026-x86-JPN.exe)には不具合があったため,その後,その不具合を修正したKB832353更新がリリースされている.ところが,理由は不明だが,さらにその後,KB828026がバージョンアップされ,「WindowsMedia-Q828026-x86-JPN.exe」としてリリースされた(詳細はこちら)
また「Media Player 9.0 では、このアップデートを他のアップデートと一緒にスケジュールしてはいけない」といった注意書きも発見した.確かに,私の更新しようとしているWindowsMEマシンのWindows Media Player はまさにバージョン9.0であり,インストール直後のWindowsUpdateでは,WIndows Media Player関係の重要な更新が,KB828026の他にもう一つ(詳細は失念)存在し,その2つを同時に更新していた.
以上の情報から,「本来,WindowsMediaPlayer9.0をインストールした直後のWindowsUpdateにおいては,KB828026更新は表示されるべきではなく,代わりにKB832353更新が,単独更新として表示されるべきだ」と言うことが理解できる.
そこでさっそく,KB832353更新をダウンロードし,そのままインストールしてみた.これですべては解決かと思われたのだが,なんと!結果は変わらなかった.2つのシステムファイルのバージョンは既に上がっていたのだが,インストールされていることをWindowsUpdateがわからないらしい.
それではということで,ストレートな技はあきらめて,複合技をかけてみた.手順は…
- KB828026の追加するレジストリキーを削除
- Windows Media Player 9.0をインストール
- SYSTEMフォルダ内のwmp.dllとmsdxm.ocxの拡張子を.oldに変更
- KB832353をダウンロードし,インストール
- 再起動後,WindowsUpdateを行う.
ちなみに2つの更新対象ファイルのバージョンをチェックしてみたところ,wmp.dllが9.0.0.3250,msdxm.ocxが6.4.7.1129となっていた.KB832353更新を行うと,本来ならばwmp.dllが9.0.0.3093,msdxm.ocxが6.4.7.1129になるはずだが,これは再インストールする際に,ダウンロードしたWindows Media Playerのバージョンが既に上がっていたか,別のWindows Media Player用の重要な更新によって,バージョンアップしたものだと思われる.
おそらく,今回私の出会った不具合は,WindowsMEマシン(NECノート LaVie)において,最近Windows Media Player9.0をインストールしたユーザーが,WindowsUpdateを行った時に,出くわすものなのかもしれない.いずれにしても,マイクロソフトには,WindowsUpdateをきちっと作ってもらい,なおかつこのような事態に至ったときは,もう少し丁寧なサポートをお願いしたい.
参考リンク:
最近 MP9 入れたクチです。
私は4.をしたら駄目でした。
i. MP9 インストール後再起動
ii. wmp.dll msdxm.ocx 削除後再起動
iii. KB828026 に仕事させてあげて再起動
iv. KB885492 をして解決