WaterMind PC Blog

PCとネットワークに関するニュースコラム.

続報14:Seagate社製ハードディスクの不具合

2009-01-21 21:55:57 | ハードウエア
 前の記事で書いたSeagate社員と思われる人物maxtorman (1457897)から,次の発言があった.
  • ログが記述されるのはバッドセクタや書き込み失敗時等(this is a log file that's written only occasionally, usually when there are bad sectors, missed writes, etc...)
  • ログエントリーが320を超えた場合,古いエントリーから上書きされていく(it rolls over the oldest file kept on the drive and there's no issue. )
  • BIOS認識不具合は,ログエントリー数が320ぴったりの時に,電源を切ると,電源投入時に発生する( IF the drive is powered up with log file #320 being the latest one written... a perfect storm situation.)
  • CC**ファームには問題が無く,SD**ファームに不具合が存在する(None of the CC firmware drives were affected - only the SD firmware drives. )
  • 適切な新新ファームは今週か,来週あたりに配布されるだろう(I'd wait until later in the week, maybe next week, until they have a known working and properly proven firmware update.)

続報13:Seagate社製ハードディスクの不具合

2009-01-21 21:42:55 | ハードウエア
 前の記事に書いたSeagate社員と思われる人物maxtorman (1457897)の発言に,今回の不具合の原因に関係すると思われる記述を発見した.

原文:
Then the bricking issue came to their attention. It took so long because it's an issue that's hard to track down - pretty much the journal or log space in the firmware is written to if certain events occur. IF the drive is powered down when there are 320 entries in this journal or log, then when it is powered back up, the drive errors out on init and won't boot properly - to the point that it won't even report it's information to the BIOS.

訳文(翻訳ミスがあるかもしれないので,参照程度に):
その時,ハードディスクにアクセスできない問題が彼らの関心を引いた.しかしそれはとても時間がかかりそうな問題だった.なぜならば,ファームウエアがイベント発生時に書き込んだ,たくさんのジャーナルやログを追跡することが困難だったからだ.もしもだが…もしジャーナルやログに320エントリーの情報が存在した時に,ハードディスクの電源が切られた場合,次回にハードディスクの電源を入れると,初期化に失敗し,BIOSにドライブ情報を報告しなくなるぐらい,正しくブートしなくなる.

 これが事実ならば,現在Seagate社が認めている不具合(起動時にBIOSから認識しなくなる)は,単純にファームウエアの「ログ管理のバグ」が原因であり,ファーム更新で治る可能性はあるだろう.

 ただしそのバグがフィクスされたとしても,ジャーナルやログに大量のエントリーが記録される原因は,別にあるかもしれない.その場合は,BIOS認識問題はクリアしたとしても,次の試練がユーザーに待ち構えているのかもしれない.

続報12:Seagate社製ハードディスクの不具合

2009-01-21 21:22:12 | ハードウエア
 米Slashdotのトピック「Seagate Firmware Update Bricks 500GB Barracudas (Seagateのファーム更新は,500GBのBarracudaを封じ込める=アクセスを不可能にする)」に,Seagate社の社員と思われる人物が登場した.

  ハンドルネームは,maxtorman (1457897)

 彼の「The Facts」というレスにおいて,今回の新ファームによる不具合がどのようにして起こったか説明している.その他にも彼のレスがあるため,それを読んでいけば,今回の不具合問題全体の詳細がわかるかもしれない.ただし,彼が本当にSeagate社の社員かどうかは定かではない.

続報11:Seagate社製ハードディスクの不具合

2009-01-21 19:03:33 | ハードウエア
 Seagate社サイトの「Barracuda 7200.11」の不具合対処に関するページの内容が,いつの間にか更新されていた.

 具体的には,不具合を持つファームとして以前記述されていたAD14が消え,不具合対処の新ファームとされたAD1Aの名称も消えた.

 おそらくAD1Aを適用することで新たな不具合が発生し,多くのユーザーがAD1A適用後,以前のファームAD14に戻すことにより対処しているためだろう.ファームAD14が本当に不具合を持たないのかは定かではないが,掲示板等ではAD14の不具合報告が少ないようにも思う.

 いずれにしても,今後配布されるであろう新ファームは,新たなバージョン名称を持つことになるのかもしれない.

続報10:Seagate社製ハードディスクの不具合

2009-01-21 18:40:11 | ハードウエア
 最初の記事で書いた「掲示板であがっている不具合の噂」一覧を,その後に投稿された内容も含めて,更新しておく.
  • 起動時にBIOSから認識しなくなる
    • Seagateの認めているファーム不具合 で突然発生する
  • キャッシュが正常に認識されず,キャッシュの一部しか使用されない
    • 対象:ST3500320AS、ST3750330AS、ST31000340AS
    • ファーム不具合によるため,ファーム更新で対応
  • ライトキャッシュの不具合で固まる,もしくは起動に長時間かかる
    • 対象:ST31500341AS他
    • ファームの不具合のため,ファーム更新で対応
  • 13度(23度?)以下の動作環境における書き込み速度低下
    • 対象:250Gプラッタ製品
    • 不具合ではなく書き込みベリファイのための仕様
  • 動作保証温度範囲内の低温環境においてスピンアップに失敗し,BIOSから認識されない
    • 対象:333GBプラッタ製品
  • 代替処理の多発および代替処理自体の失敗
    • 対象:Barracuda 7200.11全般,特にST31500341AS
    • 品質低下&ファーム不良が原因?
  • 電力不足による起動失敗
    • 対象:ST3320613AS
    • 電源が十分な電力を供給できない場合に発生
    • スピンアップ時に大量の電力を消費し,なおかつ電源マージが少ないため
  • RAID構築ができない
    • 対象:ST31500341AS,ST31000333AS
    • AdaptecRAIDカードとの相性問題
  • VIAチップセット(VT8237)で認識されない
    • 対象:ST31500341AS,ST31000333AS
    • VT8237との相性問題,VIA側に不具合あり?

続報9:Seagate社製ハードディスクの不具合

2009-01-21 17:46:44 | ハードウエア
 故障したハードディスク内のデータをサルベージしている会社Retrodata社CEOが,今回のSeagate社製ハードディスク不具合問題について談話を発表した.要旨をまとめると
  • Barracuda 7200.11の不具合については,すでに昨年11月から報告されていた
  • 他のHDDと比べて30倍ほどの修復依頼を受け付けた
とのこと.もしこれが事実ならば,不具合対象製品は昨年12月以前に生産された製品も含まれる可能性がある.

続報8:Seagate社製ハードディスクの不具合

2009-01-21 17:39:39 | ハードウエア
Seagate社製ハードディスク不具合問題に対して,他社から救済の手がさしのべられている.オンラインストレージの「Weback」は,5GBのオンラインストレージを一ヶ月間無料開放する.Webackは本来,有償のオンラインストレージ(一ヶ月6,300円,容量5GB)で,自動バックアップ機能を持つ.容量が小さく,期間限定である点に注意.