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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

「凡人こそ中学受験するべき」が「バカとブスは東大に行け!」感あった『二月の勝者―絶対合格の教室―』(第1話)

2021年10月16日 23時29分55秒 | ドラマ


【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):5/8
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
中学受験

【あらすじ】
新学期を迎えた桜花ゼミナール吉祥寺校。
そこに、最強で最悪のスーパー塾講師、
黒木蔵人(柳楽優弥)が新校長としてやってくる。

入塾説明会に集まった親たちの前で、
「中学受験は甘くない。覚悟のできない者は、この場を去れ」
と強い口調で語る黒木。
周囲がショックを受ける中、
彼は続けて断言する。

「絶対に全員志望校に合格させる」と。

その見事な演説によって、
説明会の参加者全員を入塾希望者に変えてしまった。

「中学受験は課金ゲーム」
「親はスポンサー」
「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」

強い言葉で常に周囲を圧倒する黒木。
果たして、彼は受験の神様か?
それとも……。

【感想】
久しぶりに中学受験ドラマ。
直近だと深田恭子と阿部サダヲの
『下剋上受験』(2017)だっただろうか。
でも、"塾"という舞台で言えば、
かつて中居クンが出ていた『勝利の女神』(1996)が記憶に新しい。
記憶に新しいと言っても25年前か。。。
覚えている人は僕と握手(笑)

さて、原作の漫画は読んでいないけれど、
いわゆる"規格外講師"モノってことで、
それなりに楽しめそうな気はする。
黒木がけっこう数字を使って理詰めで攻めてくるので、
言っていることに納得感はあるかな(笑)
まだ彼の本心がつかめないけど。
彼が全体を引っ張りつつ、
新人講師の佐倉麻衣(井上真央)の成長譚でもありそう。

これまでの人生で中学か高校、
大学のどれかで受験勉強したことある人とか、
子を持つ親とかは、
共感できる部分もあるかと。
僕は中学受験だけしていないけど。。。
いまだに水溶液の問題わからないわ。
別に濃度とか興味ないけどさ(笑)

言い方は多少キツくても、
ああやって圧倒的な自信を持って
接してくれる講師の方が信頼できるよね。
受験って不安になるから。
こういうのってスピリチュアルもいっしょな気がするけど、
見えない不安があるからこそ、
それっぽいことを強く言ってくれる人に
ついていきやすくなるんだろうなー。

そういえば、ボーリング場の中に飲み屋あるのいいな。
定食も出るし、
最高じゃないか。

https://www.ntv.co.jp/2gatsu/

女性が圧倒的に不利な時代において、強姦された事実を隠すことなく主張し続けた妻の姿が印象に残る『最後の決闘裁判』

2021年10月16日 19時04分37秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:35/217
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
歴史
中世フランス
貴族社会
強姦事件
決闘
裁判

【あらすじ】
中世フランス。
騎士の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、
夫であるカルージュ(マット・デイモン)の旧友ル・グリ(アダム・ドライバー)に乱暴されたと訴えるが、
彼は無実を主張し、
目撃者もいない。
​真実の行方は、
夫と被告による生死を賭けた
“決闘裁判”に委ねられる。

それは、当事者2人よる一騎打ち。
勝者は正義と栄光を手に入れ、
敗者は命拾いをしても罪人として死罪になる。
そして、もしも夫が負ければ、
マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるのだ。

果たして、裁かれるべきは誰なのか?

【感想】
これは女性の方が思うところがありそうな映画かなと思った。
強姦被害にあった妻を取り巻く環境が、
いろいろ衝撃的なので。

この映画の面白いところは、
3章立てにして、
同じ事象を3人の視点で描いているところ。
第1章はカルージュの視点。
第2章はル・グリの視点。
第3章はマルグリットの視点。
同じ出来事でも、
誰の視点かによって全然見え方が違ってて。

例えば、カルージュが領主であるピエール2世(ベン・アフレック)に物申すシーンでは、
本人は「怒ることなく冷静に言った」と言うけど、
ル・グリの視点で観るとメチャクチャブチ切れてたり。
強姦シーンでは、
ル・グリの視点だと、
マルグリットは少し抵抗するぐらいなのに、
マルグリットの視点だと泣き叫ぶぐらいになってたり。
「人間の主観ってこうも違うだな」
っていうのがよくわかる。

当時のフランスって
現代とは比べ物にならないほどの男社会。
特に、騎士だの貴族だのっていうコミュニティだと、
女性の発言権なんてほぼなさそうな雰囲気。

その中で、実際に起こったことを
勇気を振り絞って語るマルグリット。
ただ、当時は科学的捜査なんてできなければ、
もちろん防犯カメラもない。
あくまでも、「本人たちの証言」しか
事件を裏付けるものがない状況。

しかも、昔は女性は子供を産んで当たり前、
それが妻の義務ぐらいの考え。
かつ、オーガズムに達しないと妊娠しない
っていうのが常識の世界だったみたいで。
だから、マルグリットに対する審問のシーンがえげつないのよ。

カルージュと結婚して5年、
子供ができる気配がなかった彼女。
それが、強姦されて半年後に、
妊娠6ヶ月ということが判明。
「あなたはル・グリと交わることで頂点に達したのではないですか?」
などという信じられない質問が、
多くの人が見守る中、
おっさん共から浴びせられるんだよ。
これは観ている方もいたたまれない気持ちになる。

それでも、マルグリットは強姦されたと主張し続け、
ル・グリは否定。
肯定なんて絶対しないと思うけど。

そこで出てきたのが、
カルージュから提案された"決闘裁判"。
これはカルージュとル・グリが一騎打ちをして、
勝った方の言い分が認められるというもの。
負けた方の言い分は偽証となり、
当然命を落とすことになる。
さらに、その妻は服を脱がされ、
丸裸にされた挙句、
柱にくくりつけられ、
焼き殺されてしまうんだよ。

勝負の行方は映画を観ていただくとして、
このクソシステム何なんだよなって。
見方によっては、
正しい主張が認められない側の
最後の切り札にはなりえる。
逆に言えば、
腕っぷしの強い人なら、
事実と反することでも
正解にできるってことにもなりかねないのでは。。。

何にせよ、圧倒的に不利な女性という立場でありながら、
臆することなく事実を主張し続けた
マルグリットの姿が印象的だった。
きっと、マルグリットと同じように、
強姦されながらも泣き寝入りした人は、
当時もたくさんいたんだろうな。

もうひとつ、この映画を観て思ったのが、
「長いものには巻かれろ」ってこと。
ル・グリはピエール2世と仲がよかったがゆえに、
出世もするし、
裁判でも有利になるしで、
カルージュとの差が大きく開いていったから。
人間社会って700年以上経っても
大して変わってないんだなって思った。

最後の決闘裁判

大ヒット上映中!リドリー・スコット監督 最新作。ジョディ・カマー×マット・デイモン×アダム・ドライバー×ベン・アフレック豪華共演。歴史的なス...

20th Century Studios JP

 

情報統制された社会というディストピアと男の夢を現実にしたようなユートピアが同時に描かれた『未来世紀ブラジル』

2021年10月16日 17時05分03秒 | 映画


【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:14/16
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
SF
ディストピア

【あらすじ】
20世紀のどこかの国。
情報省に勤めるサム(ジョナサン・プライス)は、
天翔ける騎士となって囚われの美女を救う夢想をしては、
日々のストレスから逃避していた。

ある日、情報剥奪局において、
叩き潰された虫の死骸が混じったことによる印字ミスが発生。
そのせいで、善良な靴職人"バトル"が
テロリストの"タトル"(ロバート・デ・ニーロ)と間違われ、
誤認逮捕されてしまう。

バトル夫人の元を訪れたサムは、
そこで夢に見る女性そっくりのジル(キム・グライスト)と出会い、
取り返しのつかない事態へと発展していく。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1985年のイギリス映画。

テリー・ギリアムが監督というだけあって、
これもまた世界観がかなり独特な映画。
近未来とアナログが混在したような世界で、
便利そうに見えてあまり便利じゃないっていう(笑)
しかも、タイトルがそもそもツッコミどころで、
邦題は『未来世紀ブラジル』となっているけど、原題は"Brazil"のみ。
それなのに、設定は「20世紀のどこかの国」って。
ブラジルじゃないんかいって(笑)

ストーリーはなかなか言葉にしづらい複雑さはある。
簡単に言ってしまえば、
情報省というところに務めるサムが、
上司の尻ぬぐいをしつつ、
夢に出てきた美女とそっくりの女性と出会い、
幸せを手にしたかに見えたが……って話かな。

正直、前半は淡々としていてやや退屈。
後半部分に向けての前フリが長くて。。。
その分、後半に入ってからの逃避行やら銃撃戦やら、
一気にテンポが変わって面白くなるんだけど。
このスピード感あふれるアクションを、
前半部分にも入れて欲しかった(笑)

とはいえ、テリー・ギリアム監督の手腕はすごいよ。
情報統制された社会の生きづらさにディストピアを感じながら、
夢に出てきた美女とそっくりの女性と相思相愛になれるという
男の夢を叶えたようなユートピア、
この2つを同時に描いちゃうんだから。

最後まで次の展開が読めない面白さがあり、
衝撃の結末を迎える展開がよかっただけに、
前半の中だるみがもったいなかったなー。
でも、僕は好きです、この映画。

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

 

抜け落ちた記憶が鍵になりそうな『最愛』(第1話)

2021年10月16日 00時57分53秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):4/7
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
サスペンス
殺人事件
記憶喪失

【あらすじ】
「真田ウェルネス」の社長・真田梨央(吉高由里子)は、
“世界を変える100人の30代”に選ばれる気鋭の実業家。
そんな彼女が、
かつて心を通わせた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会したとき、
大輝は刑事、
梨央は殺人事件の重要参考人だった――。

15年前の2006年、岐阜県。
梨央は東京の大学の薬学部に進学を希望する高校3年生。
白山大学陸上部男子寮の寮夫として忙しく働く父・朝宮達雄(光石研)に代わり、
弟・優(柊木陽太)の面倒をよく見る、寮の看板娘だった。

その梨央が恋心を抱いていたのが、
陸上部のエースである大輝。
彼が出場する駅伝の地区選考会に駆けつけ、
精一杯声援を送る梨央。
大輝もまた梨央に思いを寄せており、
彼女の推薦入試が終わったら告白しようと決めていた。

ある日の夜、
達雄が留守にしていた寮で“事件”が起こる…。
梨央を心配した母・真田梓(薬師丸ひろ子)は、
弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)を梨央の元へと向かわせるが…。

【感想】
また面白いドラマ始まったなー。
この枠、前クールは心温まるファミリードラマだったけど、
今クールは一転して暗いサスペンス。

第1話では主な登場人物の過去についてのお話。
梨央はある日、
自分の腕に記憶にない傷があることに気づく。
それは、達雄が留守にしていた寮での
“事件”のときについたものだと推測される。
でも、そのときの記憶はおぼろげにしか覚えていない。
おそらく薬を盛られていたんだろうけど。

ただ、そこには触れずに、
話はどんどん進んで、
現代まで来ちゃうんだよね。
そして起こった殺人事件。
それは、梨央の記憶が抜け落ちているところと関連がありそう。
今後は現代と過去の2軸で話が展開していきそうな予感。

かつて心を通わせた2人が、
刑事と重要参考人という立場で再会するってのも面白いし、
これから期待できそうなドラマだった!