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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

(超個人的な)2020年日本放映ドラマの面白かったランキング

2020年12月30日 19時54分53秒 | ドラマ
【2020年日本放送ドラマの面白かったランキング】
(37本鑑賞)

そいや、ドラマもたくさん観てました。
コロナのせいでスケジュールがだいぶイレギュラーだったけど。

医者モノや刑事モノに代表されるような、
いわゆる“職業モノ”があふれかえってるけど、
やっぱりキャラクターが振り切ってるドラマが僕は好きです。

とりあえず、令和の金融ドラマを装った、
顔芸スパイドラマの『半沢直樹』がトップ(笑)
ビバ!大和田常務!

1. 半沢直樹(TBS)
2. この恋あたためますか(TBS)
3. 親バカ青春白書(日テレ)
4. 極主夫道(日テレ)
5. ハケンの品格(日テレ)
6. 危険なビーナス(TBS)
7. テセウスの船(TBS)
8. BG〜身辺警護人〜(テレ朝)
9. ケイジとケンジ 所轄と地検の24時(テレ朝)
10. 恋する母たち(TBS)
11. おカネの切れ目が恋のはじまり(TBS)
12. 知らなくていいコト(日テレ)
13. 病室で念仏を唱えないでください(TBS)
14. トップナイフ-天才脳外科医の条件-(日テレ)
15. ルパンの娘(フジ)
16. MIU404(TBS)
17. アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋(フジ)
18. 恋はつづくよどこまでも(TBS)
19. 私の家政夫ナギサさん(TBS)
20. 監察医 朝顔(フジ)
21. 35歳の少女(日テレ)
22. 七人の秘書(テレ朝)
23. 未満警察 ミッドナイトランナー(日テレ)
24. 竜の道 二つの顔の復讐者(フジ)
25. SUITS/スーツ2(フジ)
26. DIVER-特殊潜入班-(フジ)
27. 10の秘密(フジ)
28. 絶対零度 未然犯罪潜入捜査(フジ)
29. 未解決の女 警視庁文書捜査官(テレ朝)
30. 私たちはどうかしている(日テレ)
31. アライブ がん専門医のカルテ(フジ)
32. キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木(TBS)
33. 探偵・由利麟太郎(フジ)
34. 美食探偵 明智五郎(日テレ)
35. シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。(日テレ)
36. リモラブ ~普通の恋は邪道~(日テレ)
37. 姉ちゃんの恋人(フジ)

(超個人的な)2020年日本公開映画の面白かったランキング

2020年12月30日 13時16分56秒 | 映画
今年は新作210本、旧作57本観ました。
コロナの影響もあり、洋画の超大作が軒並み公開延期になっているので、
個人的には昨年の方が好きな作品が多かったかなという印象です。

その中で、『チャーリーズ・エンジェル』や
『ハスラーズ』に見られるような女性が活躍する作品や、
『窮鼠はチーズの夢を見る』や『詩人の恋』など、
ボーイズラブを扱った作品が多いような印象を受けました。

順位は完全に独断と偏見ですが、
『ザ・プロム』は圧倒的に面白すぎです。
ネットフリックスは未加入のため、
初めてネトフリのオリジナル映画を観たのですが、
ここまで面白いものを作れるなんて、
他の映画会社からしたら強力なライバルでしょうね。

あと、シリーズモノはやっぱり『1』から観ているのと観ていないのとでは、
だいぶ感じ方が変わりますし、
ドラマやアニメで配信されてから映画化されているものは、
それらも全部観てから映画に臨んだ方がいいですね。
また、同じ作品でも観るなら家よりも映画館の方が断然いいと思います。

「映画観すぎ」とよく言われるので、
来年は抑えようかなとも思いましたが、、、
うん、来年もたくさん観ます(笑)
もはや、なんでこんなに観ているのかわかりませんが、
好きだから仕方ないですね。
飽きるまで続けるでしょう。

ちなみに、2020年に日本で劇場公開された映画は、
1154本ありました(ウィキペディア調べ)。
今年観た210本の中には配信オンリーのものもありますが、
細かいところは無視しても、
18.1%しか消化していません(笑)

1. ザ・プロム
2. ワンダーウーマン 1984
3. TENET テネット
4. ようこそ映画音響の世界へ
5. イップ・マン 完結
6. 悲しみより、もっと悲しい物語
7. パラサイト 半地下の家族
8. ミッドサマー
9. デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆
10. 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
11. 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
12. エクストリーム・ジョブ
13. ヒットマン エージェント:ジュン
14. ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
15. ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ
16. メイキング・オブ・モータウン
17. コリーニ事件
18. 喜劇 愛妻物語
19. きっと、またあえる
20. 劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song
21. 羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜
22. 2分の1の魔法
23. ソウルフル・ワールド
24. 映画 えんとつ町のプペル
25. バッドボーイズ フォー・ライフ
26. ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋
27. ソニック・ザ・ムービー
28. ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
29. ミセス・ノイズィ
30. ミッドウェイ
31. ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢
32. ムーラン
33. NETFLIX 世界征服の野望
34. 1917 命をかけた伝令
35. スキャンダル
36. 新喜劇王
37. モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け
38. ワイルド・ローズ
39. ランボー ラストブラッド
40. プレーム兄貴、王になる
41. サーホー
42. 透明人間
43. ぐらんぶる
44. フード・ラック!食運
45. エイブのキッチンストーリー
46. ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方
47. キーパー ある兵士の奇跡
48. アルプススタンドのはしの方
49. ジョゼと虎と魚たち
50. 朝が来る
51. スタートアップ!
52. PLAY 25年分のラストシーン
53. ハッピー・オールド・イヤー
54. 魔女がいっぱい
55. 薬の神じゃない!
56. グッド・ボーイズ
57. チィファの手紙
58. 望み
59. mid90s ミッドナインティーズ
60. 82年生まれ、キム・ジヨン
61. 娘は戦場で生まれた
62. チア・アップ!
63. 悪人伝
64. 三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実
65. 許された子どもたち
66. レ・ミゼラブル
67. Fukushima 50
68. 彼らは生きていた
69. 前田建設ファンタジー営業部
70. テリー・ギリアムのドン・キホーテ
71. フェアウェル
72. カセットテープ・ダイアリーズ
73. ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
74. ステップ
75. ザ・ハント
76. スウィング・キッズ
77. ジョジョ・ラビット
78. フォード vs フェラーリ
79. リチャード・ジュエル
80. フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて
81. 母との約束、250通の手紙
82. 架空OL日記
83. マニカルニカ ジャーンシーの女王
84. ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密
85. 9人の翻訳家 囚われたベストセラー
86. パピチャ 未来へのランウェイ
87. 浅田家!
88. ディヴァイン・フューリー/使者
89. 罪の声
90. その手に触れるまで
91. ジュディ 虹の彼方に
92. 初恋
93. 15年後のラブソング
94. ANNA/アナ
95. ハスラーズ
96. チャーリーズ・エンジェル
97. ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
98. 劇場
99. 今日から俺は!!劇場版
100. 私がモテてどうすんだ
101. ジェクシー! スマホを変えただけなのに
102. ヲタクに恋は難しい
103. 水上のフライト
104. イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり
105. THE CAVE サッカー少年救出までの18日間
106. WAVES/ウェイブス
107. 佐々木、イン、マイマイン
108. 屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ
109. 思い、思われ、ふり、ふられ(アニメ版)
110. 思い、思われ、ふり、ふられ
111. 黒い司法 0%の奇跡
112. オフィシャル・シークレット
113. 幸せへのまわり道
114. パブリック 図書館の奇跡
115. バルーン 奇蹟の脱出飛行
116. ジョーンの秘密
117. オン・ザ・ロック
118. 追龍
119. ブリング・ミー・ホーム 尋ね人
120. 異端の鳥
121. サイレント・トーキョー
122. 100日間のシンプルライフ
123. スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話
124. 赤い闇 スターリンの冷たい大地で
125. さくら
126. 窮鼠はチーズの夢を見る
127. ファナティック ハリウッドの狂愛者
128. 糸
129. 海底47m 古代マヤの死の迷宮
130. ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者
131. 声優夫婦の甘くない生活
132. MOTHER マザー
133. シークレット・ジョブ
134. 妖怪人間ベラ
135. コンフィデンスマンJP プリンセス編
136. ノッティングヒルの洋菓子店
137. ハリエット
138. ブリット=マリーの幸せなひとりだち
139. 21世紀の資本
140. アーニャは、きっと来る
141. とんかつDJアゲ太郎
142. 約束のネバーランド
143. 青くて痛くて脆い
144. AWAKE
145. 私をくいとめて
146. away
147. 天外者
148. 新解釈・三國志
149. ルース・エドガー
150. 人数の町
151. はちどり
152. マティアス&マキシム
153. 詩人の恋
154. レイニーデイ・イン・ニューヨーク
155. ペイン・アンド・グローリー
156. デッド・ドント・ダイ
157. グッドライアー 偽りのゲーム
158. きみの瞳が問いかけている
159. 脳天パラダイス
160. エジソンズ・ゲーム
161. ドクター・ドリトル
162. THE CROSSING 香港と大陸をまたぐ少女
163. 弥生、三月 -君を愛した30年-
164. 仮面病棟
165. 野性の呼び声
166. ストックホルム・ケース
167. ばるぼら
168. ストレイ・ドッグ
169. いけいけ!バカオンナ〜我が道を行け〜
170. サンダーロード
171. ハニーボーイ
172. 彼女は夢で踊る
173. 一度も撃ってません
174. 弱虫ペダル
175. 水曜日が消えた
176. ラストレター
177. mellow
178. カイジ ファイナルゲーム
179. ティーンスピリット
180. 一度死んでみた
181. グッド・バイ 〜嘘からはじまる人生喜劇〜
182. スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
183. ポップスター
184. キャッツ
185. 鵞鳥湖の夜
186. AI崩壊
187. 映像研には手を出すな!
188. アダムス・ファミリー
189. ソング・トゥ・ソング
190. 貴族降臨 PRINCE OF LEGEND
191. 10万分の1
192. ソニア ナチスの女スパイ
193. 十二単衣を着た悪魔
194. 小説の神様 君としか描けない物語
195. スパイの妻
196. ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ
197. 燃ゆる女の肖像
198. ミッドナイトスワン
199. 記憶屋 あなたを忘れない
200. サヨナラまでの30分
201. Red
202. ロマンスドール
203. シグナル100
204. シチリアーノ 裏切りの美学
205. ホテルローヤル
206. ドクター・デスの遺産ーBLACK FILEー
207. 剣の舞 我が心の旋律
208. 狂武蔵
209. ホモ・サピエンスの涙
210. 影裏

2020年日本公開映画で一番面白かった『ザ・プロム』

2020年12月28日 22時34分31秒 | 映画


【基本情報】
 原題:The Prom
製作年:2020年
製作国:アメリカ
 配給:Netflix

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:1/210👑
 ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
    映像:★★★★★★★★★★
    音楽:★★★★★★★★★★

【あらすじ】
ニューヨークの"元"超人気舞台俳優ディーディー(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)は、
新作ブロードウェイミュージカルが大コケしてしまい、
役者生命の危機が訪れ大ピンチ。

一方、インディアナ州の田舎町では、
恋人同士の女子高校生エマ(ジョー・エレン・ペルマン)とアリッサ(アリアナ・デボース)が、
女性カップル2人でプロムに参加することが問題となり、
プロムが禁止され、悲嘆に暮れていた。

ひょんなことをきっかけにその事実を知ったディーディーとバリーは、
この機会に乗じて自らの役者イメージを挽回しようと、
同じくキャリアアップを図るアンジー(ニコール・キッドマン)らと共に計画を練ることに。

ベテラン俳優たちと、若い女性カップルが交わることで、
思いもよらない騒動と、愛と感動のドラマが待ち受けていた……。

【感想】
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。
無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理。

。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。

なんなんこれ。
なんなんこれ。
なんなんこれ。

最高すぎて無理。・゜・(ノД`)・゜・。
こんなの観せられたら、
今年観た他の映画全部かすんでしまうわ。。。

今年の映画納めとして選んだ作品だけど、
夢と希望と勇気と感動と笑いと愛と光と歌と踊りに満ちあふれた今年最上級の映画だった!!

プロムしか勝たん。
ネトフリしか勝たん。
生涯ランキングでも上位に入る!!

あのプロムなのよ。
アメリカの高校の卒業式でやるやつ。
意中の子を誘うのにドキドキするやつ。
洋画好きならみんな憧れるやつ。

そのプロムを舞台として、LGBT問題を扱い、
ディズニーを超える歌と踊りのオンパレードで仕立て上げた究極形。

初めてLGBT系の映画で泣いた。。。

テンポよく進むストーリー展開で、
LGBTへの不寛容から生まれる対立や葛藤を描きつつ、
笑いと涙を存分に味わわせ、
最後の大団円へとつなげる見事な作品。

主人公に降りかかる災難と孤独が本当に悲しくて、
人の死や別れ以外のどん底の境遇に生まれて初めて涙したし、
そこからの復活劇というV自回復っぷりに心躍った。

そして、この作品の素晴らしさはストーリーだけに収まらず、
それを盛り上げる歌と踊りが一番の見どころ。
力強い歌声に、全員寸分の狂いもないハイクオリティなダンスは圧巻。

それをきらびやかな衣装と秀逸なライトアップで包み込むという、
邦画では決して拝むことのできない
ザ・エンターテインメントな空間は観なきゃ損。
人生損してる。

メリル・ストリープの圧倒的な存在感と
ニコール・キッドマンの他を寄せつけないセクシーさがとにかくすごくて、
キャラクターや世界観の作り込みにただただ驚くばかり。

とにかく観て欲しい。
話はそれからだ。
この作品に出会えたことに心から感謝したい。

ネトフリで観れるけど、
これは絶対に映画館で観た方がいい。
今すぐ大型シネコンで流しまくるべき!

本当に素晴らしい作品だった。
なぜこんなにも素敵な世界を作り出せるのだろうか。
ミュージカル好きなら間違いなく楽しめるはず。

あー、生まれ変わったらプロムそのものになりたい。

ザ・プロム | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

インディアナ州の田舎町で、同性の恋人とプロムに行きたい女子高生を応援するために、落ち目のブロードウェイスターたちが町に乗り込んでくる。

 

夢破れた青年の意外な方法でのリベンジ『AWAKE』

2020年12月27日 23時48分55秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2019年
製作国:日本
 配給:キノフィルムズ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:143/209
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
大学生の英一(吉沢亮)は、かつて奨励会で棋士を目指していた。
同世代で圧倒的な強さと才能を誇る陸(若葉竜也)に敗れた英一は、
プロの道をあきらめ、普通の学生に戻るべく大学に入学した。

幼少時から将棋以外何もしてこなかった英一は、
急に社交的になれるはずもなく、
ぎこちない学生生活を始める。

そんなある日、ふとしたことでコンピュータ将棋に出会う。
独創的な打ち方で人間ではまずやらないような攻め方をしてくる上に強い。
コンピュータ将棋に興味を示した英一は、
早速人工知能研究会の扉をたたき、
変わり者の先輩・磯野(落合モトキ)の手ほどきを受けることになる。

自分の手で生んだソフトを強くしたい。
将棋以外の新たな目標を初めて見つけ、プログラム開発にのめり込む英一。

数年後、自ら生み出したプログラムを<AWAKE>と名付け、
コンピュータ将棋の大会で優勝した英一は、
棋士との対局である電王戦の出場を依頼される。
返答に躊躇する英一だったが、
相手が若手強豪棋士として活躍するかつてのライバル、陸と知り……。

【感想】
実話を着想を得て作られた映画。
コンピュータ将棋の開発とかつてのライバルとの対戦という面白そうな内容ではあるんだけど、
画としてはかなり地味である(笑)
将棋自体がボードゲームなので、
確かに動きが少ないのはそうなんだけど、
もっとスポ魂系に寄ってるかと思いきや、
そうでもなかった。

とはいえ、強大なライバルを前にプロ棋士をあきらめ、
将棋の世界から離れていた主人公が、
コンピュータ将棋を通じて再び将棋の世界に戻ってくる流れはわかりやすい。

僕は将棋もプログラミングもまったく経験がないけれど、
それでも充分に楽しめる内容。
当然、コードに関する会話や棋譜の会話は何のことかさっぱりだったけどw

全体的に淡々と進んでいくので、
どうせならもっとバトル感出してくれた方が僕は好きになれたかなー。
ライバルへの対抗心がずっと残っていたのかはわからないけど、
けっこう淡白だったように見えた。

同じ将棋映画なら、
『3月のライオン』や『泣き虫しょったんの奇跡』の方が、
人間ドラマがまだ濃いかな、、、?

ただ、終わり方はよかったね。
「将棋は本来楽しむもの」というメッセージを強く反映していたから。

それにしても、英一があんなにイケメンなのに、
陰キャでいつもひとりぼっちっていうのはまったく共感できなかった。
そんなわけないだろって(笑)

映画『AWAKE』公式サイト

12月25日(金)、全国ロードショー!

映画『AWAKE』公式サイト

 

キャストは豪華すぎるが、ストーリー展開が特殊な『ソング・トゥ・ソング』

2020年12月27日 21時43分57秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Song to Song
製作年:2017年
製作国:アメリカ
 配給:AMGエンタテインメント

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:187/208
 ストーリー:★☆☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
音楽の街、オースティン。
何者かになりたいフリーターのフェイ(ルーニー・マーラ)は、
成功した大物プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)と密かに付き合っていた。
そんなフェイに、売れないソングライターBV(ライアン・ゴズリング)が想いを寄せる。

一方、恋愛をゲームのように楽しむクックは、
夢をあきらめたウェイトレスのロンダ(ナタリー・ポートマン)を誘惑。
愛と裏切りが交差する中、思いもよらない運命が4人を待ち受けていた……。

【感想】
2017年の映画なんだけど、とにかくキャストが豪華すぎる。。。
ルーニー・マーラにライアン・ゴズリング、
マイケル・ファスベンダーにナタリー・ポートマンって。
しかも、ケイト・ブランシェットまで出てる!
憧れの顔がズラッと並んでて、
洋画好きにはたまらないキャスト陣なのは間違いない。

が!

ストーリー展開が、、、特殊すぎて。。。
全部が「点」なんだよね。
場所も時系列もごっちゃになってて、
すべてのシーンが飛び飛び。
もはや長いミュージックビデオを観ているような感覚だった。
これは、、、けっこう眠くなる人いるんじゃなかろうか(笑)

とはいえ、舞台となっている音楽業界の異様さや
登場人物の不安定な精神状態はよくわかる。
クックの「キミも泳ぐだろ?」の一言で、
庭のプールに上半身素っ裸でドボンしちゃうようなモデルたちに、
久しぶりに見た女体盛り。
バブリーな乱痴気騒ぎが行われている様子は、
まさに異質な世界である。

そんなところでハメを外しているクックは、
まさにザ・業界人。
フェイは常に自分探しをしているが、
どことなく心ここにあらずな様子。
そんなフェイにゾッコンのBVだが、
彼女がクックと付き合っていたことは知らない。
そして、クックと出会ったことで運命が大きく変わってしまうロンダ。

基本的に、男女関係を基軸としつつ、
みんな何かしらクックと関わりを持つことで、
人生に大きな影響が出ている。
それだけクックの人間力にはインパクトがあるということだ。

そうやって、みんなの人となりはわかるものの、
話の展開が非常にわかりづらく、
概念的な印象しかない。
これは好き嫌い分かれそうだなー。
レビューサイトの点数が低いのもうなずける。
通常の映画として観ない方がいいかと。
とりあえず、キャストの豪華さだけで順位上げてますw

ただ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズや
イギー・ポップなども出演しているので、
洋楽好きならもう少し楽しめるかもしれない。

『ソング・トゥ・ソング』公式サイト

12/25ロードショー!マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリング、ルーニー・マーラ、ナタリー・ポートマン共演

映画『ソング・トゥ・ソング』公式サイト

 

モノに宿る人の想いと断捨離との関係が奥深い『ハッピー・オールド・イヤー』

2020年12月27日 18時55分26秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Happy Old Year
製作年:2019年
製作国:タイ
 配給:ザジフィルムズ、マクザム

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:51/207
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
舞台はタイ・バンコク。
スウェーデンに留学していたデザイナーのジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、
帰国後、母と兄のジェー(ティラワット・ゴーサワン)と3人で暮らす自宅のリフォームを思い立つ。
かつて父が営んでいた音楽教室兼自宅の小さなビルを、
北欧で出会った"ミニマルスタイル"なデザイン事務所にしようというのだ。

しかし、兄は"ミニマルスタイル"をよくわかっておらず、
母はリフォームそのものに大反対。
内装屋の親友・ピンク(パッチャー・キットチャイジャルーン)には、
年内中に家を空っぽにするよう言われるが、残された時間は1ヶ月弱。

とりあえず、家中にあふれかえるモノを片っ端から捨てて"断捨離"をスタートさせるジーン。
雑誌や本、CDを捨て、友人から借りたままだったピアス、レコード、楽器を返してまわる。

しかし、元恋人エム(サニー・スワンメーターノン)のカメラ、
そして、出て行った父が残したグランドピアノは捨てられないまま、
時間が過ぎていく。

果たしてジーンはすべてを断捨離し、
新たな気持ちで新年を迎えることが出来るのか?

【感想】
年末の大掃除の今だからこそ観たいタイムリーすぎる映画。
まさに、断捨離エンターテインメントをフックにしたヒューマンドラマだ。

もうね、わかりすぎるのよ。
部屋の整理を始めて、懐かしいモノが出て来て、
思い出に浸って、手がストップして進まないっていう。

でも、ジーンは合理的に判断していく。
「思い出に浸らない」、「感情に流されない」、これを徹底して。
日本の某お片付けコンサルタントのように、
「ときめき」がないものは容赦なく切り捨てる。

結果、昔友達からもらったCDがゴミ袋に入っているのを、
その友達が見つけてしまい、険悪なムードに。

そこからジーンは、ドライに捨てまくっていた行為を改め、
友人から借りたままだったものは返していくことにする。
そこで元恋人と再会することになり、
彼にした仕打ちへの後悔や、彼への想いなどが蘇り、
話はヒューマンドラマへと変わっていく。

それが、この映画のうまいなって思うところ。
「断捨離→元カレから借りたままのものを返す→そこから始まる人間ドラマ」
っていう非常にわかりやすい自然な流れ。

元彼との結末は映画を観ていただくとして、
断捨離から生まれる人間ドラマは元カレだけじゃない。
返してもらったモノで喜ぶ人もいれば、過去の出来事に怒る人もいる。
モノはモノでしかないのに、そこに込められた人の想いってのは様々なんだ
っていうところに奥深さを感じたなー。

みんなも絶対あるでしょ。
いらないのに捨てられないモノ。
もちろん、機能や物質的価値を鑑みて残してあるものもあるだろうけど、
案外思い出だったり、思い入れだったりで取っておくこともあるのでは。

そうやって過去に縛られてしまうのが人間らしいなって思う。
そして、モノを捨てるときというのは、
想いを断ち切ったとき、もしくは断ち切ると覚悟を決めたときなんだろう。
この映画を観て感じるのは、
モノと想いのつながりとどう折り合いをつけていくかってこと。

何でもかんでも捨てればいいってわけではないし、
「ときめき」で決めてもいいけど、
もっと自分なりの折り合いのつけ方を見つけた方がいいなと思った。

映画「HAPPY OLD YEAR ハッピー・オールド・イヤー」公式サイト

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』製作スタジオ×主演女優。タイ映画界の新世代旗手監督が紡ぐ、共感度MAXの「断捨離」ムービー!『HAPP...

「HAPPY OLD YEAR ハッピー・オールド・イヤー」公式サイト

 

想像以上に面白くて、むしろ大人にこそ観て欲しいと思った『映画 えんとつ町のプぺル』

2020年12月26日 22時49分13秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:東宝、吉本興業

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:23/206
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

【あらすじ】
厚い煙に覆われた"えんとつ町"。
煙の向こうに"星"があるなんて誰も想像すらしなかった。

1年前、この町でただ一人、
紙芝居に託して"星"を語っていたブルーノが突然消えてしまう。
ブルーノの息子・ルビッチは、家計を助けるために、
学校を辞めてえんとつ掃除屋として働いていた。

ルビッチは父の教えを守り、
今でも"星"を信じ続けているが、
町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、
ひとりぼっちになってしまう。

そしてハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。
ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、
のけもの同士、2人は友達となる。

ある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がる。
それは父の紙芝居に出てきた、
閉ざされたこの世界には存在しないはずの"船"だった。

父の話に確信を得たルビッチは、
プペルと「星を見つけに行こう」と決意する。

しかし、この町の治安を守る異端審問官が2人の計画を阻止するために立ちはだかる。
それでも父を信じて、互いを信じ合って飛び出した2人が、
大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?

【感想】
マジか。マジなのか。。。
この映画、想像以上に面白かった。。。
別に僕はキンコン西野のファンでも何でもなく、
単に1つの映画としてよかったと思う。

絵本はWebで無料公開されているので読んだのだけど、
あの短いページの中でうるっとするぐらいには感動する話。
その映画化って実際どうなんだろうって、
正直あまり期待はしていなかったし、
オープニングをHYDEが歌っているからってレベルで観たのだけど、
これが正解だった。

通常は原作の方がボリュームがあるから、
内容を削ったものが映画化されるけど、
今回の場合はその逆で、
絵本にさらなる要素を加えて映画化してある。
もちろん、大筋は同じなのだけど、
まさに"『えんとつ町のプペル』完全版"と言わんばかりで、
設定やキャラクターが追加された形となっている。

よくできてるなって思える内容で、
原作絵本をベースに、
さらなる人間ドラマやこの世界に隠された秘密、
"星"をめぐる大冒険と、
大人も楽しめる作品に仕上がっていた。

さらに、これまでのいろんな映画のよさを凝縮してあるので、
捉え方によっては「既視感ある」と感じるかもしれないけど、
個人的には逆に王道ゆえの面白さや感動につながっていると感じた。

ストーリー自体もメッセージ性に富んでいてわかりやすい。
「わからないから批判する」ことや、
「違和感に蓋をする」ことをよしとせず、
まわりが何と言おうと、
自分が思ったことは信じ続けて信じぬいて、
とにかく行動しようというもの。

これは、原作者である西野亮廣の実体験も入っているのだろうか。
「お笑い芸人で成功するなんて無理だ」とか、
「芸人が絵本なんてできっこない」とか、
そうやって何かに挑戦しようとしたときのまわりの反応と、
それでも進み続けた彼の想いがこもっているようにも見える。
結果、彼は芸人でも絵本作家でも成果は上げたわけだ。
もちろん、行動したからといって全員が成功するわけではないが、
成功は行動なしにはありえない。

原作が絵本だからなあとか、
キャラデザが好きじゃないなあとか、
そんな理由で僕も最初はそこまで観るつもりはなかったんだけど、
実際に観たら普通に泣くぐらいには面白かったので、
これは観てよかったと思った。
アニメらしく夢だとか希望だとか、
そういう綺麗事が並べられているから、
子供向けだと思われるだろうけど、
大人こそ観た方がいいかもしれない。

あと個人的には、過去の作品を彷彿とさせる要素に思わずニヤリとしてしまった(笑)
例えば、えんとつ町は『FF7』のミッドガル。
船が上空に上がったときに乱気流に飲み込まれるシーンは『天空の城ラピュタ』。
スコップというキャラクターの言動は、ピクサー作品を思わせる(笑)

『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト

2020年12月25日公開『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト。製作総指揮・脚本・原作:西野亮廣×制作:STUDIO4℃!大人も泣ける大ヒ...

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おひとりさまの快適さと誰かといることの大変さを考える『私をくいとめて』

2020年12月26日 17時39分24秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:日活

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:139/205
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
おひとりさまライフがすっかり板についた黒田みつ子(のん)、31歳。
みつ子がひとりで楽しく生きているのには訳がある。
脳内に相談役「A」(中村倫也)がいるのだ。

人間関係や身の振り方に迷ったときは、
もう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。
「A」といっしょに平和な日常がずっと続くと思っていた、そんなある日、
みつ子は取引先の年下の営業マン・多田くん(林遣都)に恋をしてしまう。

きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、
みつ子は「A」と共に一歩前へ踏み出すことにするが……。

【感想】
まさにあらすじの通りの展開で、
おひとりさまの女性がそれを卒業していく過程を面白おかしく描いた映画。

ただ生きるだけなら、
このままひとりでも何不自由なく暮らせるはずなのに、
突如恋に落ちたがために状況が一変する。

久しぶりの恋心にドギマギしつつも、
何とか多田くんとの距離を縮めたいみつ子なんだけど、
ひとつ問題があるんだよね。

おひとりさまなら絶対共感できるだろうけど、「めんどくささ」(笑)
ひとりは楽よ。
誰かとスケジュール調整する必要もないし、
思いがけず傷つくこともないし、
気を遣うこともないし、すべてが自分の思いのまま。

でも、誰かといっしょにいるには「努力が必要」。
みつ子もそれを痛感しており、いっしょにいる中でも、
相手との距離の取り方がわからず、
「早くここから逃げ出したい!」と泣きわめく始末。

ここはもうトレードオフだよね(笑)
ひとりには究極の楽さはあるけれど、
やることに限界はある。
他人といると自由はある程度なくなるけど、
できることも増えるし、得られる喜びや感動は大きくなる。

どちらがいいというのはないけれど、
みつ子はその究極の選択を迫られることになるのがこの映画の見どころ。

それ以外でも、彼女が日頃溜めている鬱憤が
時として噴出してしまうのも面白い。
仕事での出来事や友達の結婚など、
事あるごとに昔を思い出しては、
「実はあのときこう思ってたんだよね」というのを、
もうひとりの自分「A」と対話していくのは共感できる人も多いだろう。

ただ、途中ちょっと中だるみしちゃうんだよね。
「ひとりでいるか、ふたりを取るか」
という葛藤がもっとあってもいいと思うんだけど、
「おひとりさま」からの脱却を扱っている割にはその葛藤が少ないかなー。

あと、「A」との対話って、演出上、
声は中村倫也が演じているけど、
いわゆる自問自答でしかなく、
実際に声に出ているのが、
まわりにも聞こえる独り言なのか、
それとも心の声をあえて口にしているだけで、
まわりには聞こえないものなのかがわからなかった(なお、原作は未読です)。

個人的には、超絶ナルシストのカーター(若林拓也)をもっと見たかったなー。
ああいう振り切ったキャラ好きだからwww

映画『私をくいとめて』|大ヒット上映中!

【のん=31歳おひとりさま】×【林遣都=年下営業マン】×【大九明子監督×綿矢りさ原作=『勝手にふるえてろ』】⇒⇒わかりみ深すぎ崖っぷちロマン...

映画『私をくいとめて』|大ヒット上映中!

 

実写版とまるで異なる『ジョゼと虎と魚たち』

2020年12月26日 17時21分58秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:松竹、KADOKAWA

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:47/204
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

【あらすじ】
趣味の絵と本と想像の中で、
自分の世界を生きるジョゼ。
幼い頃から車椅子の彼女は、
ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、
大学生の恒夫に助けられる。

海洋生物学を専攻する恒夫は、
メキシコにしか生息しない幻の魚の群れを
いつかその目で見るという夢を追いかけながら、
バイトに明け暮れる勤労学生。

そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、
あるバイトを持ち掛ける。
それはジョゼの注文を聞いて、
彼女の相手をすること。

しかし、ひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、
恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。

やがて縮まっていく二人の距離。
これまで限られた世界しか知らなかったジョゼは恒夫との触れ合いを通じて、
外の世界へ飛び出すことを決めるが……。

【感想】
昨日実写版観たけど、5000%違う作品(笑)
もはや完全なるリブートと呼べるだろう。

どっちが好きかは好みによるだろうけど、
僕は実写版の方が好きかなー。
実写版の方が生々しかったんだよね。
ジョゼは暗いし、恒夫はスケベな大学生でセフレ持ち。
ジョゼとの情事も『寄生獣』並みに食べるようなキスが印象的だし、
ラストは恒夫が半ば逃げるように別れるという哀愁漂う人間らしい作品だった。

それに対して、アニメはとにかく綺麗な純愛モノ。
画の綺麗さもそうなんだけど、
より前向きで明るい希望に満ちた作品だった。
当然、男女の絡みなんて一切なく、
肉体的よりも精神的なつながりを重視したような感じ。

ジョゼはツンデレっぽい感じだけど暗さはなく、
恒夫との交流を通じて、
絵を仕事にしようとする主体性があった。

恒夫はスケベとは程遠く、
吉沢亮を彷彿とさせるようなスラッとしたイケメンで、
ダイビングが趣味という爽やかさに加えて、
書いた論文が海外の大学の教授の目に留まるほどの頭のよさも併せ持つ。

2人とも実写版のキャラクター設定とは大きく変わっているんだわ。

しかも、恒夫を巡るジョゼと舞の対抗心が垣間見えたり、後半で訪れる悲劇など、
実写版よりもストーリーに波があって、
ドラマチックな展開になっているから、
物語の構成としてはアニメ版の方が面白いとは思う。

だから、綺麗な純愛モノを観たいならアニメ版、
生々しい人間ドラマを観たいなら実写版、
という感じかなー。

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』公式サイト

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』12.25[Fri.]ROADSHOW! 芥川賞作家・田辺聖子が描く、青春恋愛小説の金字塔が遂に劇場アニメ化...

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ただ生きることを全力で肯定してくれる『ソウルフル・ワールド』

2020年12月25日 23時16分06秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Soul
製作年:2020年
製作国:アメリカ
 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:22/203
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

【あらすじ】
ニューヨークに暮らし、ジャズミュージシャンを夢見ながら
音楽教師をしているジョー・ガードナー。
彼はついに憧れのジャズクラブで演奏するチャンスを手にするも、
その直後に運悪くマンホールに落下してしまい、
そこから「ソウル(魂)」たちの世界に迷い込んでしまう。

そこは、ソウルたちが人間として生まれる前に、
どんな性格や興味を持つかを決める場所だった。
ソウルの姿になってしまったジョーは、
22番と呼ばれるソウルと出会うが
、22番は人間の世界が大嫌いで、
何の興味も見つけられず、
何千年もソウルの姿のままだった。

生きる目的を見つけられない22番と、
夢を叶えるために元の世界に戻りたいジョー。
正反対の2人の出会いが冒険の始まりとなるが……。

【感想】
コロナの影響で日本での劇場公開がなくなり、
ディズニープラスでの配信になってしまった作品(なお、『ムーラン』のように追加料金は不要)。
でも、これ絶対映画館で観るべきだったよ。。。

これまでのピクサー作品と比べると、
けっこう大人向けという印象。
それは、キャラクターのモチーフもそうだし、
ストーリー的な部分でもそう。

特に、前半のソウルの世界の話は、
普段目に見えない魂という存在が全面に出ているので、
過去作がおもちゃや車、魚であったことを踏まえると、
子供からしたらパッと見の理解はしづらいかも。

また、ソウルを導くカウンセラーのジェリーも
"全宇宙の量子化された場の集合体で人間でも理解可能な姿"
という存在でなんのこっちゃっていう(笑)

ただ、そのわかりづらい点を踏まえても、
本作は現代社会を生きる人にとって、
「当たり前であることのありがたさに気づかせてくれる」
作品だったように思う。

ソウルの世界では、まずジェリーによって性格を決められた後、
「きらめき」と呼ばれる特技や趣味、生きる目的を表すものを見つけてから、
ようやく生まれることが可能となる。

しかし、22番はきらめきを見つけることができず、
「自分はどこかおかしいんじゃないか」、
「生まれるに値しないんじゃないか」
とずっと思っていたのだ。

それが、ジョーと共に地上に降り立ったときに変わった。
ひょんなことから、22番の魂がジョーの体の中に入ってしまうのだが、
初めての地上生活で、街を歩き、人と話し、ピザのおいしさを知るという、
人間が当たり前にしてきたことに幸せを見出す。
何千年もソウルの世界にいて見つけられなかったものを、
地上での1日足らずの生活で手に入れた。

でも、それこそがきらめきになる人だっている。
今の時代、何かと目的を求められ、
それがないと生きている意味がないとさえ感じてしまうことがある。

その中で、この映画はただ「生きる」ということがどんなに素晴らしいか、
何気ない日常がどれほど幸せなことなのかを、
"生まれる前のソウル"という壮大な世界観を通じて伝えているのだ。

意味や目的なんかなくたって、
「今日は天気がよかった」、
「おいしいものを食べた」、
それだけでいいんだっていうことを、
ディズニー調に仕立て上げているのが心地いい。

生きることに疲れた人は観てみるといいかも。

ディズニー&ピクサー最新作「ソウルフル・ワールド」|映画|ディズニープラス公式

ディズニー&ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』(原題:Soul)公式サイト。12月25日(金)ディズニープラスで独占配信!ジャズ...

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声優だけにお互いの心の"声"が垣間見える『声優夫婦の甘くない生活』

2020年12月25日 19時30分03秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Golden Voices
製作年:2019年
製作国:イスラエル
 配給:ロングライド

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:127/202
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
1990年、イスラエルへ移民したヴィクトル(ウラジミール・フリードマン)とラヤ(マリア・ベルキン)は、
かつてソ連に届くハリウッドやヨーロッパ映画の吹替で活躍した声優夫婦。
しかし、夢の第2の人生のはずが、新天地では声優の需要がなかった。

生活のため、ラヤは夫に「香水を売る仕事」とウソをついて
テレフォンセックスの仕事に就き、思わぬ才能を発揮。
一方、ヴィクトルは違法な海賊版レンタルビデオ店で、
新作映画を盗撮してはそれを吹き替えるという職を得る。

ようやく軌道に乗り始めたかに見えた日々。
しかし、妻の秘密が発覚したことをきっかけに、
長年気付かないふりをしてきたお互いの「本当の声」が噴出し始める。

【感想】
設定がすごく秀逸で面白いだけに、、、
ストーリー的に惜しい映画だった。

夫の仕事はまあそうだよねって感じなんだけど、
妻の仕事っぷりがとてもおかしくて。
だって、62歳なのに22歳のバージンっていう設定で、
電話してきた男とエロトークをするんだよ。
この女優さんがすごくて、
声が若いから目をつむると確かに若い子の声に聞こえるんだわ。

さらに、相手によっては声を使い分けて、
主婦の設定にすると、
ちょっと声を低くして妖美な感じにもできるから、
まさに自由自在。

そんな彼女の声に惚れたのに、
今やその声を下劣な売り物にしていることに怒った夫との関係性が
悪化していくってのがこの映画のクライマックス。
声優だけに、お互いの心の“声”が垣間見える展開はうまいなと思う。

しかし、ちょっとあっさりしすぎていたというか、
全体的に淡々としていたかなって印象がある。
設定がいいだけに、もっと笑ったりだとか、
意外にも感動したりだとか、
そういう感情の振れ幅が大きくなることを期待したし、
できたはずなんだけど、
案外ススーって進んじゃったから、
インパクトに欠けたかなー。

いや、本当に設定はよかった。
それだけでも観る価値はあった。
だけど、感情があまり動かなかった。

映画『声優夫婦の甘くない生活』公式サイト

スター洋画声優だった夫婦の第2の人生は、アブない冒険、イケない出会いの連続!?いつも側にいるあの人が愛おしくなる、ビタースイートであたたかい...

映画『声優夫婦の甘くない生活』公式サイト

 

同じ人物でも立場によって見え方が180度変わる『ミセス・ノイズィ』

2020年12月25日 16時47分17秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2019年
製作国:日本
 配給:ヒコーキ・フィルムズインターナショナル

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:26/201
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
小説家であり、母親でもある主人公・吉岡真紀(篠原ゆき子)。
スランプ中の彼女の前に、
ある日突如立ちはだかったのは、
隣の住人・若田美和子(大高洋子)。

毎朝鳴り響く布団叩きの騒音や娘への絡みなど、
真紀のストレスは溜まる一方。
執筆は一向に進まず、
おかげで家族ともギクシャクし、
心の平穏を奪われていく。

そんな日々が続く中、
真紀は美和子を小説のネタに書くことで反撃に出る。
だが、それが予想外の事態を巻き起こしてしまう。

2人のケンカは日増しに激しくなり、
家族や世間を巻き込んでいき、
やがてマスコミを騒がす大事件へと発展。

果たして、この不条理なバトルに決着はつくのだろうか。

【感想】
これすごく秀逸な設定の映画だった!
本作の元ネタは2005年に話題になった「奈良騒音傷害事件」である。
そう、いわゆる“騒音おばさん”の事件だ。
おばさんが布団を叩きながら、「引っ越し!引っ越し!」と叫んでたやつ。

今回も小説家である真紀が、
隣のおばさんの騒音に苛まれて一方的な被害者のように見える。

が!

実はおばさん側にもいたたまれない事情があったのだ。
この設定が本作の最も面白いところ。

特に秀逸だなと感じたのが、
これまで真紀側の視点で描かれていたものを、
もう一度おばさん側で映すのだけど、
相手側の演技がガラリと変わるんだよ。

真紀側の視点のときは、
自分があたかも普通で、
おばさんが嫌な人のような演技になっているのだけど、
おばさん側の視点のときは、
おばさんの口調は優しく、
むしろ真紀がヒステリックに見えるような演技になっている。

最初はおばさん側に対して、
「ああ、こういう人がいるとめんどくさいよな」
って感じるのだけど、
ひとたびおばさん側の事情を知ると、
ものすごく同情してしまい、
むしろ真紀に対して物申したくなる。
同じ人物なのに、
立つ視点を変えることでここまで印象が変わるとは思わなかった。

そして、この2人のやりとりが動画サイトにアップされたことで、
事態は思わぬ方向へ進んでいくという展開も現代風でリアル。
大型シネコンでやらないのが不思議なぐらい面白い映画だった。

“健全な”ケンカや揉めごとというのは、
本来はお互いに正義があるから起こるものであって、
どちらの言い分も正しいことの方が多いのかもしれない。

あえて他人を知ろうとしないと、
判断基準が自分の思い込みになる上に、
誰でも自分が一番かわいいから、
自分に都合のいい解釈になりがちだ。

その結果、今回のように大きな事件へと発展しかねないから、
やはり誰かと対立しそうなときは、
まずは話し合って相手を知ることが大切だなと感じる。

まあ、それが難しいんだけどねw
感情的にそこまでしたくないと思うことの方が多いし、
あえて他人を知ることのめんどくささもあるし。

そのための警察や弁護士だとは思うけどw

https://mrsnoisy-movie.com/

彼らの歴史が紐解かれる!『NETFLIX 世界征服の野望』

2020年12月25日 00時48分54秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Netflix vs. the World
製作年:2019年
製作国:アメリカ
 配給:TOCANA

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:29/200
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
1997年に世界初のオンラインDVD郵送レンタルサービスを提供する会社としてスタートしたNetflix。
現在では世界最大級の動画配信サービスへと大きく発展した。

急成長を遂げながら映像ビジネスの最前線を行く彼らのサクセス・ストーリーと、
そこに至るまでの苦悩や裏話を描いたドキュメンタリー。

【感想】
こういうドキュメンタリー好きなんだけど、
自分で事業をしている人は観て損はないと思う。
これ自体が面白いかどうかではなく、
これを観て自ら思うところがあるかもしれないから。

内容としては、ネットフリックス社の大躍進の秘訣とかそういうのではなく、
どういう経緯で現在に至っているのかという歴史を、
多くの関係者のインタビューを元に構成されたものだ。

他の方の感想を読むと、
『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』という本の内容そのままらしいので、
普段から書籍や記事なんかである程度情報を持っている人からしたら、
そこまで目新しさはないのかもしれない。

ただ、僕のように予備知識がないのであれば、
彼らの知られざる苦悩や裏話を知れるので充分に楽しめると思う。

インターネットの到来から始まり、
創業の経緯、
初めての注文があったときのこと、
苦境に立たされ社員を解雇したことなど、
様々なことが語られているが、
一番尺が割かれていたのは、
ライバルであるブロックバスター社との戦いだ。

すでにいろいろ勉強されている方にとっては周知のことなのだろうけれど、
僕がこのドキュメンタリーで一番驚いたのは、
まさのそのブロックバスター社の敗因である。

日本ではなじみがないかもしれないが、
アメリカでは超有名なレンタルビデオ・DVDチェーン店である。
ネットフリックス社がオンラインでのDVD郵送レンタルサービスを始めると、
危機感を持ったブロックバスター社も後を追うように同様のサービスを開始。

両者はプロモーションや料金改定などで競い合ってきたが、
資金力・会員数・コンテンツ数にアドバンテージのある
ブロックバスター社が優勢だったそう。

そんなとき、ブロックバスター社のトップが交代。
掲げた目標が「実店舗への回帰」だった。
せっかく作ったブロックバスター社のオンラインサービスもなくなり、
結果的に同社は2010年に倒産。
今だから言えることでしかないけど、
トップの判断ミスと捉えられても仕方ないだろう。

なお、その実店舗への回帰を掲げたトップの人は
元セブン・イレブンの元CEOだったそう。
そりゃ、店舗推すよねとは思うけど、、、
あのままオンラインサービスを続けていれば、
ネットフリックス社には違う未来が待っていたかもしれない。

誰もがこんなに成功するとは思っていなかった中で、
ネットフリックス社はここまで成長した。
事業のトップを担う人には、
大局を捉える力と先見の明、
そして自分を信じ続けられることが大事だと感じる。

まあ、先見の明ってのはよっぽど頭がいいか、
運が味方してくれないとどうしようもない部分もあるけど、
「自分を信じ続けられる」ってのは、
唯一自らコントロールできるところかなと。
『パッドマン』って映画もそうだったけど、
外野が何と言おうと、
自分がこれだと思ったことをずっと続けるのは、
なかなかハードだと思うけどね。

あとは、プラットフォーム側としては、
オリジナルコンテンツ、独占コンテンツは必要だよねと強く思う。
ネットフリックス社も早くから映画祭に顔を出して、
映画業界とのつながりを探っていたそうだから。
そのコンテンツが欲しくてユーザーが集まり、
ユーザーが集まることでクリエイターもそこで作品を出したくなるっていう好循環が生まれる。
当たるかどうかは別として(笑)

とはいえ、『鬼滅の刃』みたいに
“どこでも観られる”という方がいい場合もあるけど。

映画「NETFLIX/世界征服の野望」

全世界が震撼した、禁断のドキュメンタリー日本上陸決定!!映画で見る、ネットフリックス最強軍団の正体。

映画「NETFLIX/世界征服の野望」

 

2020年秋ドラマランキング

2020年12月25日 00時43分43秒 | ドラマ
今季のドラマはこんな感じでした。
ほぼ第1話から順位変わらず。
『監察医 朝顔』は2クールなので、まだ終わってないけど。

1.この恋あたためますか(TBS)
2.極主夫道(日テレ)
3.危険なビーナス(TBS)
4.恋する母たち(TBS)
5.ルパンの娘(フジ)
6.監察医 朝顔(フジ)
7.35歳の少女(日テレ)
8.七人の秘書(テレ朝)
9.リモラブ ~普通の恋は邪道~(日テレ)
10.姉ちゃんの恋人(フジ)

『恋あた』のトレンディ感と『極主夫道』のアホっぷりがツボだったな。
ああいう設定やキャラクターが極端に振り切ってるドラマは面白い。

『ルパンの娘』も途中からミュージカル部分がパワーアップしてて、
けっこう好きだった。

ワースト2つは近年稀に見るほど全然ハマらなかったけど、
そもそも今季は全体的にそこまで面白くなかったなー(笑)

やっぱり、映画の方が面白い。
特に洋画がね。

コミュニケーションの在り方に疑問しか持てなかった『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』

2020年12月24日 00時38分17秒 | ドラマ
これだよ、今季ハマらなかったもう1本のドラマ(笑)

コロナとSNS全盛期の人間模様としては興味深い部分もあったけど、
コミュ障の集まりかってぐらいに展開が遅くて、
登場人物に感情移入どころか苛立ちさえ感じる始末(笑)

LINEでのやり取りが多いから、
他のドラマと比べると画面上に出てくるテキストも多いし、
なんか疲れるんだよね。
最終回のラスト10分とかもうサウンドノベルかってぐらいのテキスト。
しかも、本当にしょーもないやり取りが多い上に、
美々(波留)とか連投しすぎで辛かったわ。

いや、実際のカップルのやり取りなんてそんなもんなんだろうし、
僕も友達とくだらないやり取りはするけど、
第三者からするときちーなって。
人ののろけほど興味がわかないものもない(笑)

現代の恋愛ってこういうものなのかもしれないけど、、、
現実をそのままやってもドラマとしはまったくて面白くはならないなって感じた。

あと、八木原くん(髙橋優斗)が、
いつも第四の壁破って視聴者に語りかけてくるのも、、、
いらないかなって(笑)

唯一、富近先生(江口のりこ)がいつもいいこと言ってたのが救いだった。
最終回で「うまく生きられないのが生きてるってことだ」
って言っていたのが深いなって思ったよ。

https://www.ntv.co.jp/remolove/