Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

2021年夏ドラマトップ10(10本鑑賞)

2021年09月30日 23時54分13秒 | ドラマ
1. TOKYO MER〜走る緊急救命室〜(TBS)
2. ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜(日本テレビ)
3. # 家族募集します(TBS)
4. ナイト・ドクター(フジテレビ)
5. 緊急取調室(テレビ朝日)
6. ボイスⅡ 110緊急司令室(日本テレビ)
7. 彼女はキレイだった(フジテレビ)
8. 推しの王子様(フジテレビ)
9. プロミス・シンデレラ(TBS)
10. ボクの殺意が恋をした(日本テレビ)

ダントツで『TOKYO MER』が面白かった。
でも、土曜日にECUに出動要請が出て、
日曜日にTOKYO MERに出動要請が出て、
そのまま月曜日に夜間診療が行われるという、
土日月が忙しい世界(笑)

ジャンル的には刑事モノと医療モノとラブコメしかなかったね。
唯一『# 家族募集します』だけがファミリードラマでよかったけど。

ただ、今回ラブコメはどれもハマらなかったなあ。
どれも設定と役どころがミスマッチというか。
「マジでやべぇなコイツ!」みたいなぶっ飛んだキャラってのが、
今のプライムタイムにやる日本のドラマにはいない気がする(深夜ドラマにはいるけどw)。

音無可憐みたいなキャラ、観たいよ(笑)

言葉を話せず耳が聞こえない世界の絶体絶命感が凄まじい『殺人鬼から逃げる夜』

2021年09月28日 21時04分48秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:85/200
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
韓国映画
ホラー
猟奇的殺人犯
耳が聞こえない

【あらすじ】
お客様相談センターで手話部門を担当しているギョンミ(チン・ギジュ)は、
自分と同じく聴覚に障害のある母親(キル・ヘヨン)と2人暮らし。

ギョンミはある夜、
血を流して倒れている女性を発見する。
助けを呼ぼうと慌てるギョンミだったが、
近くに潜んでいた連続殺人鬼のドシク(ウィ・ハジュン)に捕まってしまう。

一瞬の隙をついて逃げ出し、
非常ベルを押すギョンミ。
しかし、管制センターからの問いかけは
彼女には聞こえない。

事件現場を目撃してしまったギョンミは、
ドシクの次のターゲットにされてしまう。
家にまで押しかけ、命を奪おうとするドシク。
全力で逃げるギョンミだが、
耳も聞こえず、
言葉も話せない彼女には、
追いかけてくる犯人の足音も聞こえなければ、
助けを呼ぶ言葉も届かない。

ギョンミの逃走とドシクの追撃が、
今、始まる───!

【感想】
耳の聞こえない主人公が殺人鬼から逃げ惑う話だけど、
その設定が秀逸な映画だったね!
耳が聞こえず言葉を発せられない状況が、
こんなにも辛いなんて。
怖いかどうかってよりも、
ただただもどかしい映画だった。

韓国映画でこの手の話だと、
目の見えない主人公が偶然ひき逃げ事故に居合わせてしまう
『ブラインド』(2011)ってのがある。
僕はそのリメイク版である『見えない目撃者』(2019)だけ観たけども。
あれは目が見えない分、
音や気配に頼らなくてはならなかった。

一方、こっちは音が聞こえない分、
視覚が一番大きな情報源となる。
音に反応して光るセンサーや
周囲の音の大きさを示す装置など、
視覚で音を認識する方法はある。
あるんだけど、
それで音がしているのはわかるものの、
どの方向かまではわからない。
そこは目で追うしかないのだ。
自分の視野に入る範囲内でなければ、
当然特定はできない。
そこがこの映画の怖いところ。
"確実にいる"のに把握できないっていう。

そして、この映画でもうひとつ怖いところが、
言葉をうまく話せないがために、
恐怖を伝えたり、
助けを求めることができないこと。
被害に遭っているのに、
すぐそこに殺人犯がいるのに、
誰にも伝えられない。
挙句の果てには、
まわりの人たちは殺人犯の言う
都合のいいことを信じてしまうことも。

ジャンル的にはホラーだけど、
幽霊とかスプラッターとかではなく、
人間の感覚が制限されてしまう
不自由さによる恐怖が一番強かった。

ただ、後半はちょっと間延びしちゃったって感じたかなー。
設定もいいし、
韓国映画らしく役者さんの
感情むき出しの演技も素晴らしかった。
けれど、ずっと同じように逃げているだけの構図なので、
少し飽きてしまう部分はあるかも。

とはいえ、映画館向きの映画だから、
観るなら劇場で観るのがオススメ。

映画『殺人鬼から逃げる夜』 公式サイト

韓国初、新時代の逃走〈サイレント〉スリラー誕生!

映画『殺人鬼から逃げる夜』 公式サイト

 

韓国の放つルッキズム全開の美容整形ホラーアニメ『整形水』

2021年09月27日 21時20分58秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:84/199
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
韓国映画
アニメ
ホラー
美容整形

【あらすじ】
小さい頃から外見に強いコンプレックスを持ち、
人気タレントのメイクを担当しているイェジ。
タレントからは罵倒され、
ふとした偶然でTV番組に出演したことで、
自分の外見への悪意ある書き込みがなされて自暴自棄に。

そしてある日、
巷で噂になっている“整形水”がイェジの元へ届けられた。
顔を浸せば、
自らの手で自由自在に
思い通りの容姿へと変えることができてしまう奇跡の水。
後遺症も副作用もない。
美しくなりたいという欲望に駆られ、
イェジは“整形水”を試すことを決意する。
全く新しい人生を歩むために。

それからしばらくして、
周囲で不審な出来事が起こり始める…。

【感想】
これは韓国ならではの映画かなと!
別に美容整形なんて日本でもやってる人少なくないけどさ。
美容大国だからこそ、
説得力があるというか、
納得感があるストーリーだと思った。

デブスな主人公が外見をバカにされ続けて、
ついに整形水で美人に変身!
まわりの見る目が変わり、
「美人ってこんなに気持ちいいんだ!」とウキウキの日々。
しかし、そんな浮足立っていられたのも束の間。
自身のケアレスミスによる悲劇と、
信じていた人の裏切り。
そこから導かれるラストの終わり方は、
"なんだこれ感"と"シュールさ"の狭間にあるような
気分にさせてくれる。

ホラーでありながら、
ちょっと不思議な世界観という点で、
『世にも奇妙な物語』っぽい雰囲気もあった。
ルッキズムに支配された人々の行く末と、
所々見受けられるありえない設定はツボる(笑)

便利だよ、整形水。
欲しいもん。
水で4倍に薄めて、
20分顔を浸すと、
肉を取ったり付けたりできる。
もちろん全身にも使える。

ちなみに、僕は字幕で観たんだけど、
日本語吹替だと諏訪部順一さんがいるんだよ。
あのイケメンのジフン役で。
このキャラクター、
顔を観ただけで脳内で諏訪部さんの声が再生されるほど、
ピッタリな役だと思う。
ちょっと『FF10』のシーモアっぽいところがあるから(笑)

映画『整形水』公式サイト

底なしの欲望が暴れ、狂い出す。韓国発!容赦なき整形サイコホラー。9.23(木・祝)全国公開

映画『整形水』公式サイト

 

黒幕のイカレっぷりとバイオレンスアクションに安定感があった『ボイスⅡ 110緊急指令室』

2021年09月26日 15時51分50秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年夏ドラマで面白かった順位:6/10
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
刑事ドラマ
復讐劇
異常聴力

【あらすじ】
「3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙」
という被害者の生死を分けるクライシスタイム。
人々を守るため、
緊急指令室(110番)の直轄チーム
「ECU」(Emergency Call Unit)は日々凶悪犯罪と戦っている。

室長の橘ひかり(真木よう子)と、
ECU緊急出動班の班長・重藤雄二(増田昇太)はその日、
本部での会議を終えたその足で、
立てこもり事件の現場へ向かう。

現場では爆弾を巻きつけた男が、
妊婦を人質に声を荒らげていた。
ひかりは犯人の男の“声”に耳を澄ます。
類まれな聴力と分析力を併せ持つ
ボイスプロファイラーのひかりは、
即座に男の特徴を掴むと、
指令室の室員たちと連携し、
鮮やかに男の身元と目的を割り出していった。

一方、息子・大樹のため、
現場から退いていた元刑事・樋口彰吾(唐沢寿明)は、
妻の墓参りの帰り、
女性が襲われている現場に遭遇。
被害者・純名を助け出し、
犯人の男を追う。

しかし、予め逃走経路を決めていた男は逃走。
その直後、先に家に帰したはずの大樹と連絡が取れなくなる。

この逃走した男こそが、
すべての黒幕である通称"白塗り男"。
彼の目的は何なのか、
そして樋口との関係は……。

【感想】
2019年に放送されたドラマのシーズン2で、
原作は韓国ドラマ。

今季のドラマの中では、
最もバイオレンスでアクションシーンが豊富だったと思う。
けっこう人は死にまくってたし、
血が出るシーンも多かった。
この時間帯のドラマにしては、
なかなかチャレンジング。

ひかりの異常聴力によって
事件解決へと向かう流れは前作通り。
ただ、シーズン2ともなると、
もはやそれは当たり前のものとなり、
大きなアピールポイントにはなりづらい。
その分、今作は樋口と白塗り男の
因縁の対決に寄った作りになっていた印象。

1話完結型のエピソードもあるんだけど、
ここで起こる殺人事件の裏では、
白塗り男、、、
もとい久遠京介(安藤政信)がすべて糸を引いていた。
彼は、母親が学生時代に受けた暴行に対する復讐を、
当時の加害者たちに対して行うことを決意していた。
それが久遠の一番の行動動機ではあるものの、
虐待していた母親と自分を引き離した樋口にも
並々ならぬ想いを抱いている。

樋口はシーズン1で愛する人を失っている。
久遠も母親を亡くし、
同じように愛する人を失くしたのに、
人を守り続ける樋口の思想が理解できなかった。
その両者の考えの違いが交錯するのが、
このドラマの面白いところでもある。

とはいえ、結局樋口が人を助ける理由については、
本人も「わからない。ただ人間を信じてる」
という答えだったのはやや薄かったかなー。
せめてシーズン1で妻を亡くしたことで、
「同じ想いをする人をこれ以上増やしたくない」
とかなら納得できるんだけど(笑)

これは連ドラよりも、
2時間の映画とかにギュッとまとめた方が
もっとテンポよく楽しめた気がする。
白塗り男の正体がわかりそうでネットがざわついた
2話〜3話あたりが一番楽しかったけど、
それ以降はやや間延びしていた印象だったので。。。

とはいえ、バイオレンスアクションな感じは総じて好きだった。

ちなみに、「ボイス」にかけて、
毎話人気声優さんがゲストとして出ていたらしい。
一部しか気づかなかった(笑)


常識にとらわれない家族の形を提示した『# 家族募集します』

2021年09月26日 14時47分23秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年夏ドラマで面白かった順位:3/9
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホームドラマ
シングルファーザー
シングルマザー
シェアハウス

【あらすじ】
主人公の赤城俊平(重岡大毅)は、
ある事情で3か月前にシングルファーザーになったばかり。
5歳の息子・陽(佐藤遙灯)を育てながら、
児童図書を扱う小さな出版社「エッグプラント」に勤め、
育児と仕事に追われる日々を過ごしていた。

そんな中、幼馴染の小山内蒼介(仲野太賀)と偶然再会。
ワンオペ育児に悩む俊平の事情を知った蒼介は、
SNSで家族を募集し、
子育てをシェアしていっしょに暮らそうと突飛な提案をする。
そんな募集に誰も乗るわけがないと呆れる俊平だったが、
その夜、蒼介の携帯に1本の電話が…。

かけてきたのは、
5歳の娘・雫(宮崎莉里沙)を育てる
シングルマザーの教師・桃田礼(木村文乃)だった。
さらに、夢を追い続ける子持ちシンガーソングライター・横瀬めいく(岸井ゆきの)も
6歳の息子・大地(三浦綺羅)と共に転がり込んできて…。

【感想】
今季のドラマの中で一番泣いたと思う。
前半は毎週涙してたな。。。
特に、俊平が息子に母親が亡くなったことを伝えるシーンはヤバかった。。。

久しぶりにこういうアットホームなファミリードラマを観た気がする。
昔はけっこうあったけど、
刑事モノと医療モノが幅を利かせるようになってからは全然なくて。

しかも、現代風にちゃんとアレンジしてあるのがすごくよかった。
シングルファーザーとシングルマザーでシェアハウスして、
新しい家族の形を模索するっていう。

一般的に"家族"というと、
「親子や兄弟などの血縁関係」
を指すことが多いと思う。
とはいえ、映画やドラマなんかでは、
血のつながっていない間柄でも、
親子や兄弟とする感動話はよくあったけど。

でも、このドラマでは
「同じ家で生活を共にする人たち」
を家族としていたのが特徴的。
もはや血のつながりだけにこだわらないっていうのは、
多様化している現代に合った内容だったかもしれない。

もちろん、他人同士だから、
初めはいろいろ合わないこともあった。
それが、家族の悩みを家族で解決するうちに、
いつの間にか強い絆が芽生えていて。
中でも、途中から参加した黒崎さん(橋本じゅん)が
一番変化した人物だった。
仲がよくなかった娘と笑い合える関係になれたのは、
「にじや」での生活が大きいだろう。
その黒崎さんの妻である倫子を演じたのは平原綾香なんだけど、
いつの間にかメッチャマダム感出ててちょっと笑った(笑)

個人的には、
90年代のドラマのようにもう少しピンチ感あってもよかったかなー。
親同士の色恋沙汰や子供たちの警察沙汰など。
今回は子供がまだ小さかったから、
そうはならなかったけど。
あれが中学生以上だったら、
もうね、アレだったよ(笑)

主題歌もよかったし、
やっぱりジャニーズっていい歌うたうなあ。

本当に最近は刑事モノや医療モノ、
全然ハマれないラブコメで溢れているから、
たまにこういう平成のファミリードラマみたいなのがあってもいいね。

金曜ドラマ『#家族募集します』|TBSテレビ

TBSテレビ 金曜ドラマ『#家族募集します』の公式サイトです。

TBSテレビ

 

娘のためになりふり構わないムロツヨシの演技が感動的な『マイ・ダディ』

2021年09月25日 22時59分17秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:138/198
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
シングルファーザー
白血病

【あらすじ】
御堂一男(ムロツヨシ)は、
中学生の娘・ひかり(中田乃愛)と2人暮らし。
最愛の妻・江津子(奈緒)は8年前に他界。
一男は小さな教会の牧師をしながら、
ガソリンスタンドでアルバイトに励みつつ、
ひかりを男手ひとつで育てている。

思春期に突入したひかりは、
ちょっぴり反抗的なときもあるが、
優しくて面白いお父さんのことが大好き。
牧師として多くの人に慕われ、
たまに娘と些細な喧嘩をしながらも、
2人の穏やかで幸せな日々は続いていく……。

と思っていたある日、
突然ひかりが倒れてしまう。
病院で下された診断は“白血病”。
混乱して事実が受け入れられない一男だったが、
担当医師からある衝撃的な事実を告げられる。

なんと、愛する娘は自分の実の子ではなかった。
ひかりに適合するドナーは「数百万人に1人」
という残酷な現実が一男をうちのめすが、
「血縁者は適合率が上がる」という事実に気づいた一男は、
ある思い切った行動に出る……。

【感想】
父娘の絆が感動的な映画。
娘のいるパパさんは、
より感動しやすいかもしれない。

この映画は、
何と言ってもムロツヨシ演じる
一男のキャラクターが一番の見どころ。
これまでの映画やドラマでは、
コメディ要素たっぷりの役が多い彼だけど、
今回はお笑い要素はなし。
白血病の娘のために、
なりふり構わず奔走する姿が印象的な役どころだった。
以前、TBSで放映していた
『大恋愛~僕を忘れる君と』に近いかもしれない。
これは泣いちゃう人も多そう。

ただ、個人的にはいくつかの点で、
そこまでハマりきれなかったのも事実。。。
時間軸が並行して進んでいて、
ちょっとわかりづらかったこと。
父と娘の仲が良好だったこと。
一男と江津子の幸せエピソードが少なかったこと。
先の展開が読みやすかったこと。

以上のことから、
ストーリーとしては大きな感動や驚きといったものが得られず、
普通のイイ話で終わってしまったかなー。
もし父と娘の仲が険悪な上にこの展開だったら、
もっと泣けたかも。

でも、ムロさんの演技は本当によかった。
普段笑える設定が多いからこそ、
あのシリアスなキャラクターは、
役者さんとしていいギャップに働いたと思うんだよね。

心温まる家族の感動ストーリーを観たい方はぜひ。

映画『マイ・ダディ』公式サイト | 絶賛上映中

ムロツヨシ映画初主演! TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016準グランプリ受賞作品。父と娘の「愛」の物語― ...

映画『マイ・ダディ』公式サイト | 絶賛上映中

 

水俣病患者のリアルな姿に痛ましさを感じつつ、日本人としてそれを風化させてはいけないと感じた『MINAMATA―ミナマタ―』

2021年09月25日 21時23分42秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:35/197
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
史実に基づく物語
水俣病
写真家

【あらすじ】
1971年、ニューヨーク。
アメリカを代表する写真家の1人と称えられた
ユージン・スミス(ジョニー・デップ)は、
今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。

そんなとき、アイリーン(美波)と名乗る女性から、
熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す
有害物質によって苦しむ人々を撮影して欲しいと頼まれる。

水銀に冒され、
歩くことも話すことも出来ない子供たち、
激化する抗議運動、
それを力で押さえつける工場側。
そんな光景に驚きながらも、
冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、
あることがきっかけで自身も危険な反撃に遭う。

追い詰められたユージンは、
水俣病と共に生きる人々にある提案をし、
彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。

【感想】
「水俣病」にまつわる映画。
これは日本人として観ておいた方がいいと思った。

僕が小学生の頃、
社会の授業で初めて習った「四大公害病」。
水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく。
その水俣病患者を撮影した
アメリカ人写真家ユージン・スミスに焦点を当てた映画が本作である。
ウィキペディアを見る限り、
実際のエピソードと異なる点はあるものの、
大まかな流れは同じっぽい。

飲んだくれで自分勝手な印象を受けるユージン。
ただ、写真の腕前は確か。
その腕を見込まれて、
彼は水俣病患者を撮り続ける。

わざわざ遠い異国の地からの来日。
水俣病の原因を作ったチッソ株式会社からの妨害もある。
そんな中、一時は撮影を投げ出そうとするユージン。
しかし、懸命に戦おうとする被害者たちの姿を見て、
彼らの力になりたいと申し出るシーンは印象的だ。
「写真は撮る者の魂も奪う。だから、本気で撮らなきゃいけない」
そう語ってきた彼の覚悟の強さがよく伝わってくる。

ユージンのキャラクターも素晴らしいけど、
やはりこの映画で強く心に残るのは、
水俣病患者たちの姿だろう。
特殊メイクか何かかな。
小学校のとき、
教科書で見た写真のまま、
リアルに再現された姿はとても痛ましい。

また、劇中に出てくる写真の中には、
実際にユージンが撮影されたものもある。
特に「入浴する智子と母」の再現シーンは、
映画を観終わった後に実際の写真と見比べて、
その再現度の高さに驚いた。

終盤における、
被害者たちのチッソ社に対する
抗議シーンも見どころのひとつ。
ここでユージンはチッソ社の社員から暴行を受けてしまう。
映画では触れられていないけど、
実際彼はここで、
コンクリートに激しく打ちつけられて脊椎を折られ、
片目を失明する重傷を負ったそうだ。
それでも彼は相手を恨むことをせず、
その後も撮影を続けたとか。

エンドクレジットでは、
世界各地の公害病の写真が映し出される。
水銀、殺虫剤、サリドマイドなど、
その被害に遭った方々の写真は心が痛んだ。

全体的に淡々と進む映画ではあるけれど、
写真展を訪れているかのような雰囲気がある。
いまだに政府やチッソ社から
十分な対応を受けられていないようだけれど、
日本人にも広く知られている公害病なだけに、
これはぜひ観ていただきたいなと思った。
むしろ、小学生の社会の授業で観たかった。

映画『MINAMATA―ミナマター』公式サイト

ジョニー・デップが伝説の写真家の遺志を継ぎ、世界に伝える衝撃の真実。ジョニー・デップ 製作/主演最新作、第70回ベルリン国際映画祭正式出品 ...

映画『MINAMATA (原題)』公式サイト

 

気分で「会社辞めます」って言っちゃう社長と副社長にびっくりの『推しの王子様』

2021年09月23日 23時56分02秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2021年夏ドラマで面白かった順位:6/8
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブコメ
女性社長
乙女ゲーム
推し
オタク

【あらすじ】
日高泉美(比嘉愛未)は、
乙女ゲームを手がけるベンチャー企業
『ペガサス・インク』の代表取締役社長。
4年前に起業した彼女が最初にリリースした乙女ゲームが、
彼女の理想を詰め込んだキャラクター・ケント様と恋に落ちる
『ラブ・マイ・ペガサス』だった。
このゲームが異例の大ヒットを記録し、
泉美は一躍、
新進気鋭の経営者としてもてはやされることに。

しかし、プライベートでは、
ここ何年も恋愛をしておらず、
もっぱらケント様に夢中。
週に1回は必ず、仕事を忘れて
『ラブ・マイ・ペガサス』に没頭する日を設けているほど。
また、『ラブ・マイ・ペガサス』に続く
次回作の制作にも苦心していた。

そんなある夜、
泉美の目の前に、
いきなり空から男が降ってくる。
借金取りから逃れるために
歩道橋から飛び降りた
その男・五十嵐航(渡邊圭祐)の顔を見て
驚愕する泉美。

何とその容姿は、
ケント様にそっくり。
ひょんなことから彼の面倒を見ることに決めた泉美は、
彼を自宅に住まわせ、
会社で働かせることに。

彼の成長を見守りつつ、
会社の行く末も大きく変わっていくことに翻弄される泉美。
彼女は何かを「好き」でいる気持ちを
保ち続けることができるのだろうか。

【感想】
最初は金持ち女が年下男を育てる
道楽ドラマかなって思ったけど、、、
それはつかみだけで、
本質は別のところにあった。
ただ、最後まで観て思ったのは、
このドラマ、
いいところと微妙だったところが
明確に分かれていたこと(笑)

<よかった点>
「好き」という気持ちと全力で向き合っていたところ。
もともと泉美は大の乙女ゲーム好き。
それが高じて自分でゲーム会社を立ち上げ、
自分で作った乙女ゲームも大ヒット。

他の社員もみんな何かしらのオタクである。
舞台だったり、城だったり、編み物だったり。
何かを「好き」でいることが
いかに人生を豊かにするかがよく伝わってくる話だ。

だからこそ、「好き」という気持ちを押し込めていた
航の気持ちもよくわかる。
彼は本当は好きなことがあったのに、
それを封印した過去を持つ。
好きな人やモノがあると心が乱されることもある。
不安定になるぐらいなら、
好きなものなんてない方がいいと。

そうやって「好き」であることの
メリットとデメリットを両方描きつつ、
それでも好きなものがあると
人生を輝かせてくれるというメッセージはよかった。

<微妙だった点>
ひとつはラブコメ感が薄く、
特に社長と副社長(ディーン・フジオカ)のキャラクターがコンニャクだったこと。
もうひとつは、ビジネスまわりが表面的すぎたこと。

「好き」という気持ちは人に対してもモノに対しても同じだけど、
このドラマでは人以外のものに寄りすぎてて、
ラブコメって感じがしなかった。
三角関係はあるものの、
人間同士でバチバチするわけでもなく、
ラブストーリーとして観ると超絶物足りない。
これなら恋愛要素はもっと少なくして、
ヒューマンドラマやビジネスドラマに
振り切った方がよかった気もする。

そして、信じられないぐらい
社長と副社長のメンタルが弱かったこと(笑)
社長は自分が乙女ゲームに情熱を捧げられなくなったことで、
社員の前で「あたし、会社辞めまぁす!」と。
社長と付き合ってた副社長も
「キミが辞めるなら、僕も辞めまぁす!」と。
大企業に買収された後とはいえ、
もともとベンチャーで社員が7人しかいないのに、
それ言っちゃう?って(笑)

しかも、その買収した大企業ってのが
アウトドアの会社なんだよね。
今や手広くビジネスをすることもめずらしくないけど、
アウトドアとゲームって合う気がしない。

で、大企業あるあるで、
買収された後は利益追求型となり、
開発フローも細かく決められ、
ゲームの質がダダ下がり。
メンバーも不満が溜まったため、
なんと買収解消!
再度独立するという謎展開(笑)

<つまるところ、、、>
メッセージ性はよかったけど、
その肉付けの要素がとっ散らかってて、
個人的にはハマれず、、、でした(笑)

そういえば、『プロミス・シンデレラ』もそうだったけど、
女性が年下すぎる男と付き合うときは、
まず断るんだね。
その若い男性の未来を考えて、
理性を働かせて、、、(笑)
まあ、最終的には付き合うことになるんだけどね。
特に『推しの王子様』はポテンシャル採用感強かったけど(笑)

推しの王子様 - フジテレビ

推しの王子様 - オフィシャルサイト。毎週木曜よる10時放送。出演:比嘉愛未 渡邊圭祐

フジテレビ

 

鬼気迫る父親のキャラクターに圧倒されながらも、怒りのぶつけどころがない状況に精神をすり減らされる『空白』

2021年09月23日 17時27分02秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:32/196
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
娘を亡くした父親の暴走

【あらすじ】
ある日突然、まだ中学生の少女(伊東蒼)が死んでしまった。
スーパーで万引きしようとしたところを店長(松坂桃李)に見つかり、
追いかけられた末に車に轢かれたというのだ。

娘のことなど無関心だった少女の父親(古田新太)は、
せめて彼女の無実を証明しようと、
店長を激しく追及するうちに、
その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、
関係する人々全員を追い詰めていく。

【感想】
これはものすごいキャラクターの立った映画だった。
今年観た邦画の実写映画の中では5本の指に入るぐらい見ごたえがある。

僕の中で、この映画における印象的なところが2つあった。
まずは、責任の所在が明らかにされていないこと。
確かに娘は車に轢かれて亡くなった。
じゃあそれが誰のせいかと言うと、
ひとりの人に100%非があるわけではないんだよね。
そこがモヤモヤするところでもあるんだけど。

急に飛び出した娘が悪いのか。
執拗に追いかけたスーパーの店長が悪いのか。
そもそも本当に娘は万引きしたのか。
だとしたら、要因が学校や家庭にあったのか。

どれもそうだと言えるし、
そうでないとも言える。
この怒りのぶつけどころがないのがね、
精神的に苦しい。。。

次に印象的だったのは、
登場人物のコミュニケーションの取り方の下手さ(笑)
父親はとにかく言葉が乱暴な上にしつこい。
ヤクザかってぐらい威圧的な態度。
それでも憎めないのは、
娘を亡くしたという事実ともうひとつ、
「不器用さ」を感じるから。
妻と別れ、
年頃の娘を男手ひとつで育てている漁師ってことで、
性格は荒いけど、
悪い人ではないことがわかる。

そして、スーパーで働くパートのおばちゃん(寺島しのぶ)。
この人は善意の押し売りが過ぎるのよ。
満身創痍な店長を励まそうとはしているのはわかる。
でも、自分のペースだけで「あれやろう、これやろう」の連発。
実際にいたら、
一番タチが悪いのはこの人だろうな。。。
悪いことはしていない。
むしろ、正しいことをしている。
ただ、その正しさをそれとなく強要してくるんだよな。。。
自分はいいことをしているつもりだからね、、、
関わると一番疲れるタイプかも(笑)

あとは学校側。
事なかれ主義というか、
責任を別に押し付けたい校長の態度がイラッとするというか。
実際にその立場だったらわかるけど、、、
もうちょっと誠実な対応をしてくれてもいいのではって思う。

あ、この映画で悪い人はいないってさっき書いたけど、
強いて言えばマスコミかな。
恣意的な報道ばかりして、
父親にも店長にも悪いイメージを植え付けているから。
まさにマスゴミ。

この映画、ものすごくシリアスなんだけど、
終盤からそのトゲトゲしさが和らいでくる。
父親がこれまで無関心だった娘と、
初めてちゃんと向き合おうとするのがよくてね。
死んでからじゃ遅いのに、
死が向き合うきっかけになるなんて皮肉なもんだ。
タイトルの『空白』も、
生きているときに娘に関心を寄せなかった時間のことを指しているのかな〜なんて。

こうやって出てくる人みんな何かしら癖のある感じだったけど、
そんな人たちが織り成す人間ドラマはやっぱり面白いよ。
父親の狂気ばかり押し出されているけど、
娘を失った父親としては理解できる行動だったかな、僕は(言動に問題はあるけどw)。

父親の行き場のなかった怒りが赦しに変わるのは、
時が経つのを待つしかないのかなあ。

映画『空白』公式サイト

迫りくる古田新太の狂気、逃げられない松坂桃李『新聞記者』のスターサンズが、『ヒメアノ~ル』の吉田恵輔監督とタッグを組み衝撃のキャラクターを生...

映画『空白』公式サイト

 

キャリアか出産かを日本のトップが選択する『総理の夫』

2021年09月23日 12時33分07秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:113/195
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
コメディ
女性総理
働く女性
キャリアと子育て

【あらすじ】
よく晴れた日の朝。
出張に出かける直前の相馬日和(田中圭)は、
最愛の妻=凛子(中谷美紀)から穏やかな笑顔で意味深な言葉をかけられる。

「ねえ、日和くん。もしも私が総理大臣になったら、何かあなたに不都合はある?」

この一言が、日和の平和な日常を一変させる!
裕福なソウマグローバルの御曹司で、
鳥類研究所に勤務する“鳥オタク”な日和。
対する凛子は、
少数野党の党首で活躍する政界注目のエースだったが、
なんとここにきて日本初の女性総理に就任したのだ。

突然の事態に混乱する日和だったが、
内閣広報官の富士宮あやか(貫地谷しほり)から携帯にGPSをつけられ、
日常生活も徹底的に管理される。
それでも“総理の夫”の自覚が全然ない日和に、
凛子の有能な秘書=島崎虎山(工藤阿須加)もあきれ顔。

日和の母親でありソウマグローバルの会長でもある崇子(余貴美子)や、
ソウマグローバルのCEOで日和の兄=多和(片岡愛之助)からも
激しくハッパをかけられ早くも日和はヘロヘロに……。
そんな日和を職場の後輩=伊藤るい(松井愛莉)は同情の目で見つめていた。

一方の凛子も毎日働きづめ。
政界のドン=原久郎(岸部一徳)の裏切りにより、
ついに衆議院解散を決意。
総選挙へとなだれ込むが、
そんなときまさかの事態が2人に襲いかかる――!

【感想】
原作は未読だけど、
設定として面白い映画ではあった。
妻が突然総理大臣になって、
あたふたする夫の姿に笑いつつ、
日本のリーダーとして精力的に仕事をこなす凛子のかっこよさにしびれる。
タイトルは『総理の夫』だけど、
実質的な主人公は凛子だから。

日和の人生イージーモード感のハンパなさはうらやましさしかない(笑)
大企業の御曹司で実家はメチャクチャ太い。
だから、大好きな鳥を研究する悠々自適な生活を送れる。
それでいて、妻は美しい総理大臣っていう。
ただ、妻の職業柄、行動が極端に制限されてしまうっていうのは、
なかなかに窮屈だなとは思うけど。

一方、凛子は自分の理想を実現するために総理大臣になり、
ロクに休めないほど仕事に勤しむ。
まさにバリキャリの極みといったところか。
そんな彼女が妊娠したことをきっかけに、
キャリアか出産かで苦渋の決断を下すのは、
現代社会をうまく反映していたように感じる。
まあ、原作は2013年に出ているから、
この8年日本ってそんなに変わっていないんだなとも思うけど。

なので、テーマ的には男女でだいぶ見方は変わりそうな映画かなと。
とはいえ、ゆーても総理大臣だからね。
男目線からすると、
普通の企業で働いている女性とは状況はかなり違うだろうし、
映画を観ている人はそこに自身の姿を投影できるものなのかという気もする。
いや、逆に日本のトップに立つ人の生き様が映し出されるからこそ、
影響力という点では大きいのかも。
あとは映画として、
「日本初の女性総理大臣」っていう方が
エンタメ性も高くて話題にはなるだろうし。

立場上ね、
凛子も日和も行動が大きく制限されるので、
あんまり動きはなく、
けっこう淡々とした映画ではある。
それに、コメディというほど笑いはなく、
ヒューマンドラマというほどシリアスさもない、
ちょっとどっちつかずな印象もある。

ただ、物語の中で凛子の選択が大きく騒ぎ立てられるっていうことは、
それだけ「非日常」であるということ。
そういう世の中を皮肉りながらも、
彼女の取った行動が当たり前となり、
いちいちニュースにならないような未来に対するメッセージがあったのはよかったかも。

それにしても、中谷美紀の美しさがまぶしかったなあ。

映画『総理の夫』公式サイト

W主演・田中圭×中谷美紀。史上初のファーストジェントルマン&女性総理が誕生!その時歴史が動く?!大ヒット上映中!

映画『総理の夫』公式サイト

 

『インセプション』っぽさを醸し出しておいて、実際は切ないラブストーリー風だった『レミニセンス』

2021年09月22日 21時59分27秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:60/194
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
サスペンス
ラブストーリー
記憶潜入

【あらすじ】
都市が海に沈み、
水に支配された世界で、
《記憶潜入エージェント》として暗躍するニック(ヒュー・ジャックマン)に、
検察から仕事が舞い込む。

新興勢力のギャング組織の男が瀕死の姿で発見されたため、
その男の記憶に潜入し、
ギャングの正体と目的を掴めという依頼だ。

記憶から映し出される事件のカギを握る
謎の女性メイ(レベッカ・ファーガソン)を追って、
多くの人々の記憶潜入<レミニセンス>を試みるニック。

膨大な記憶と映像に翻弄される彼は、
やがて予測もしなかった陰謀へと巻き込まれていく――。

【感想】
これはこれで面白いと思ったけど、
世間の評価がイマイチなのはうなずける。
だって、製作がジョナサン・ノーラン(クリストファー・ノーランの弟で彼の作品の多くの脚本を担当)で、
「記憶潜入」という設定。
夢の中へダイブする『インセプション』(2010)を彷彿とさせるじゃんか。
予告もそんな雰囲気出してるし。
ちなみに、『インセプション』の脚本はクリストファー・ノーラン自身が書いてるけど。

ところが、蓋を開けてみると、
そういう感じではないんだよね。
最後まで観て思ったのが、
サスペンスというよりラブストーリーだなって(笑)

ニックは事件を追う中で、
メイという女性に惚れちゃうんだよ。
ある日急にメイが姿を消すもんだから、
いろんな人の記憶をたどって彼女を探すわけ。
この時点で、ミッション遂行というより、
もはや愛する人への執着しかないんだけど。
で、実はその裏には隠された真実があった、、、!
的なね。

“記憶潜入”っていうと、
あたかも人の深層意識に入り込むようなイメージだけど、
実際は人の記憶を映像として再生するだけ。
別にニックがそこに入り込むわけでもないし、
記憶をいじれるわけでもない。

その装置自体は憧れるんだけどね。
自分の記憶が映像化されて、
それを記録メディアに保存できるんだから。
ただ、記憶再生中にそれをニックたちに見られてしまう
恥ずかしさはあるんだけど(笑)

ちょっと“ノーラン”と“記憶潜入”ってのを
押し出しすぎてる感は否めない。
人は食いつくだろうけど、
観終わった後の評価を悪くするだけな気も。
なので、クリストファー・ノーラン好きにはハマらないかも。

ただ、そこを抜きにして、
近未来的なサスペンス調のラブストーリーとして観れば、
けっこう楽しめるんじゃないかなー。
まあ、記憶を再生するだけだから、
言ってみれば、
警察の事情聴取をより正確により便利にしただけで、
本質的にはそんなぶっ飛んだ設定でもないんだけど。

この映画の一番よかったのはラストかな。
賛否両論ありそうだけど、
よくいろんな物語で選ばせられる二択のうち、
“普通は選ばない方”を選んだ感じする。
そこはちょっとびっくりしたけど。

あと、水没した都市の映像はRPG感あって好きだったけど、
あんまり本編の流れとはあまり関係ない気がした(笑)

映画『レミニセンス』オフィシャルサイト|大ヒット上映中

映画『レミニセンス』大ヒット上映中 主演 ヒュー・ジャックマン×製作:ジョナサン・ノーランで贈るSFサスペンス超大作。あなたは、人の記憶に潜...

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子役にここまでさせるってのがすごいジェンダーとアイデンティティの模索映画『トムボーイ』

2021年09月21日 22時52分35秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:69/193
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
ラブストーリー
ジェンダー
アイデンティティ

【あらすじ】
夏休み、家族と共に新しい街に引っ越してきた10歳のロール(ゾエ・エラン)。
引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、
新たに知り合ったリザ(ジャンヌ・ディソン)たちに、
自分を男の子だと思い込ませることに成功する。

やがて、リザとは2人きりでも遊ぶようになり、
ミカエルとしての自分に好意を抱かれていることに葛藤しつつも、
お互いに距離を縮めていく。

しかし、もうすぐ新学期。
夏の終わりはすぐそこまで近づいているのだった…。

【感想】
日本では今年公開だけど、
実際は2011年の映画。
『燃ゆる女の肖像』(2019)の
セリーヌ・シアマ監督が撮った2本目の長編映画。
その映画が個人的にはあまりハマらなかったんだけど、
今回の映画は面白かった。

本作は主人公のロールが「ミカエル」と名乗り、
男の子として夏休みを過ごす話。
なので、ポスターの子、女優さんです。
美しい顔立ちの人って男性にも女性にも見えるときがあるよね。
だから、美は(生物学的な意味での)性別を超越するって思ってる。
それが子供だと余計に。
このポスターを目にしたとき、
ずっと男の子だと思ってたから。
作中で女の子だと知ったときには衝撃だったよ。

で、この映画の何が面白かったかっていうと、
ミカエルの言動すべてだね。
これ、女の子が男の子に扮しているけど、
単にトランスジェンダーの話ってわけでもなさそうなんだよ。
体の性と自分の思う性が一致していなくて悩むとか、
そういうこともなかったし。
いや、幼いがゆえに、
そこまでの苦悩にまだ達していなかった可能性もなくはないけど。

ちょっと女の子の格好をしてみたいとか、
男の子っぽいことをやってみたいとか、
小さい頃にそういう願望があった人って意外といるかもしれないけど、
それに近しいものなのかなって個人的には感じた。
男とか女とかそういうの関係なく、
やりたいことをやってみようという肯定的な印象さえ受ける。

ミカエルはきっと男の子に憧れがあったのだろう。
サッカーで遊ぶときは、
まわりを真似して上裸になり、ツバを吐く。
水着を着るときは、
わざわざ上半身の部分をハサミで切ってパンツ状にし、
さらに股間部分には粘土で作った
棒状のものを入れ込む細かい工夫もするほど。
子供って異質なものに対する排除意識が激しいからね。
なるべくみんなと同じようにしなくちゃ
っていう心理もあったんだと思う。

そんな中で、急に距離が縮まり出すリザとの関係。
そして、実は女の子だとバレたときのまわりからの扱い。
いろいろ見どころがあるのもこの映画のいいところ。

よくあるトランスジェンダー系の映画だとね、
登場人物がある程度の年齢のために自分で責任を取れるけれど、
今回はまだ小学生。
ミカエルを含めた子供たちが
どういう人間関係を築いていくのかは、
とても興味深く観ることができる。

また、もし自分の子供が同じ状況になったら、
親としてどう接するべきかなど、
親の人はいろいろ考えるきっかけにもなりそう。
今作の母親はなかなかにナンセンスかなと個人的には感じたけれども。

それにしても、一番すごいなと思ったのは、
ミカエルを演じたゾエ・エラン。
微妙に体つきが女性っぽくなり始める年頃なのよ。
それなのに、体のすべてをカメラの前で露わにしているからね。
だから、彼女が女の子だったっていうのもわかるんだけど。
このぐらいの年頃だったら、
そういう体の変化って外には見られたくないと思うのだけど、、、
よくやったと思う。

あと、ミカエルの妹がかわいすぎなのよ。
6歳なのにもう顔が出来上がってるかわいさもあるんだけど、
素直に姉の言うことを聞いて、
兄として慕っているところが健気でね。
この健気さは自分の妹が小さかった頃のことを思い出す(笑)

この映画、もっと上映館増やしてもいいと思うんだよなー。

映画『トムボーイ』公式サイト

映画『トムボーイ』公式サイトです。2021 9.17 FRI 新宿シネマカリテ他ロードショー

映画『トムボーイ』公式サイト

 

江戸時代においてすでに“予防医学”の考えを持っていた素晴らしい医師を描いた『赤ひげ』

2021年09月18日 22時25分01秒 | 映画


【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:11/14
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
時代劇
医療モノ
小石川養生所
黒澤明
三船敏郎

【あらすじ】
保本登(加山雄三)は、
幕府の御番医になるため、
3年の長崎遊学を終えて江戸へと戻った。
しかし、配置されたのは、
貧しく重い病に苦しむ患者たちが集まる小石川養生所だった。

所長の“赤ひげ”(三船敏郎)の下で働くことになった保本は、
ことあるごとに赤ひげに反発する。
だが、死を目前にした患者を前に
「現在我々に出来ることは貧困と無知に対する戦いだ。それによって医術の不足を補う他はない」
と語る赤ひげに畏敬の念を抱き始める―。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1965年の日本映画。
黒澤明×三船敏郎のコンビ作品の最終作。

とにかく加山雄三が若い。
僕が物心ついたときにはすでにおじさんだったけど、
公開当時はまだ28歳。
メチャクチャイケメン。

185分と長尺(黒澤明監督の映画は長い多いけどw)で、
途中休憩入るぐらいだけど、
いやはやこれは面白い。

時代劇×医療モノっていうと、
『JIN−仁−』が思い浮かぶけど、
SF要素はないガチの時代劇。
江戸時代にあった小石川養生所という
貧困層の病院みたいなところが舞台。

ここで生活する患者たちや赤ひげとの交流を通じて、
長崎帰りの若手医師である
保本が成長していく様を描いたヒューマンドラマだ。

とにかく患者たちの経歴が凄まじい。
小さい頃に大人の男たちにイタズラされ、
男性不審になり、
発狂して3人殺害した女性(香川京子)。
妻の不倫相手の男が、
まさか自分たちの娘と夫婦にさせられてしまったという
末期の膵臓癌の六助(藤原釜足)。
付き合っていた彼女には実は相手がいて、
気づいたら彼女がそいつとの子供を産んでいたという
やるせない過去を持つ佐八(山崎努)。

すごいのはそんな彼らとの交流だけではない。
「経験になる」と言われ、
六助の死の瞬間を見届けさせられる保本。
さらには、麻酔のない時代の開腹手術で、
手足を固定されて、血が飛び、
腸が出てくる女性の姿も目の当たりにする。

他にも、遊郭でぞんざいな扱いを受けていた
12歳の少女おとよ(二木てるみ)との関わり合いなど、
今の時代では考えられない設定の数々に驚く。

しかし、長崎で医学を学んで調子に乗っていた保本は、
医療の現場を見て、
赤ひげのやり方や考え方を学び取り、
医療の何たるかを考えるようになる成長っぷりはすごく印象的だ。

また、赤ひげも赤ひげで素晴らしい医師である。
彼は体だけでなく、
心のケアもできる、
とても人情深いキャラクターとして描かれていた。
顔は怖いし、
ヤクザなこともしてるけど(笑)

しかも、江戸時代だから余計そうなのだろうけど、
「医術とは言っても情けないものだ。我々にできることは貧困と無知との戦いだ」と説く。
つまりは、そもそも病気やケガをしない環境づくりを念頭に置いているんだ。
まさに現代でいう“予防医学”といったところか。

ちなみに、この映画はちょいちょい笑えるシーンもあって、
そのひとつが赤ひげによるバトルシーン。
彼は腕っぷしも強く、
遊郭の用心棒たちをひとりでボコボコにしてしまい、
さらには相手の骨を皮膚から出しちゃうぐらいのダメージを与えているのが、
ちょっと笑える。
いや、強すぎだろって(笑)

現代の医療モノは救助や蘇生、
治療などの技術的な面を見せる作品が多い。
でも、それが満足にできない江戸時代、
またこの映画を作った1965年という時代だからこそ、
ここまでキャラクターを深掘りができたんだろう。

日本人なら一度は観ておいて損はない。

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

 

真逆の立場の2人が同じ目的のために動くシチュエーションが面白い『マスカレード・ナイト』

2021年09月17日 21時23分06秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:102/192
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
サスペンス
刑事モノ
ホテル

【あらすじ】
ある日、警察に届いた匿名の密告状。
それは、数日前に都内マンションの一室で起きた
不可解な殺人事件の犯人が、
12月31日にホテル・コルテシア東京で開催される
年越しカウントダウン・パーティー、
通称「マスカレード・ナイト」に現れる、
というものだった。

大晦日当日、
捜査本部に呼び出された警視庁捜査一課の
破天荒な刑事・新田浩介(木村拓哉)は、
かつての事件同様、
潜入捜査のためホテルのフロントクラークとして働くハメに。

優秀だがいささか真面目過ぎるホテルマン・山岸尚美(長澤まさみ)と事件解決にあたるが、
パーティーへの参加者は500名、全員仮装し、
その素顔を仮面で隠している。
次から次へと正体不明の怪しい人間がホテルを訪れる状況に、
2人はわずかな手がかりすら掴めずにいた…。

刻一刻と迫り来るタイムリミット。
増え続ける容疑者。
犯人の狙いは?
密告者とは?
残されたわずかな時間で、
新田と山岸は顔も姿もわからない殺人犯の
「仮面」に隠された「真実」に辿り着くことができるのか?

【感想】
原作は未読だけど、前作は鑑賞済み。
でも、前作を観ていなくてもまったく問題ないっす。
事件自体は別物なので。
まあ、前作を観ていた方が、
人間関係がわかりやすくなるぐらいかなー。

今回もホテルで殺人事件の犯人を捕まえる
スリリングな展開が楽しめる。
この映画の面白いところは、
刑事とホテルマンという真逆の立場の2人が
ペアを組むところだと思ってる。
凸凹コンビってのはよくあるけれど、
就いている職業のスタンスが真逆っていうのはそうそうないのでは。
刑事は人を疑うのが仕事。
ホテルマンは人を信じるのが仕事。
どこまでいっても相容れない関係性。

前作以上に、両者の対立が激しいのがこの映画の見どころのひとつ。
でも、両者共に「お客様の命を守る」ことに変わりはない。
スタンスは違えど、
目的は同じなのだ。
そこを乗り越えながら捜査を進めていく流れは、
前作同様見ごたえがあった。
前作で学んだのか、
新田刑事のお客様対応が手慣れているのもポイント(笑)

ただ、推理モノとして観ると、
わかりづらい部分はある。
なんせこの映画はとにかく登場人物が多い。
しかも、そのほとんどが真犯人を捕まえる上では
カモフラージュ的な扱い。
怪しそうに見えて、
実は何でもないっていうね。

しかも、前半は動きがあまりなく、
後半で一気に畳みかけてくるので、
情報処理が追いつかない。
誰と誰がどういう関係なのかってのがきちんと整理できないまま、
ゴールまで駆け抜けてしまう印象はあるんだよねー。
後半のそのスピード感がこの映画の魅力でもあるんだけど、
後からいろいろ疑問も出てくる。

あと、犯人の動機が唐突というか、
殺すほどのものかなって感じたり。
サスペンスはあまり観ないけど、
大抵そういうもんだっけ、、、?
ここらへん、映画だとあっさりしちゃってるけど、
原作だともう少し説明があるのかな。。。
まあ、2時間に収めなくちゃいけないから
仕方ないのかもしれないけど。

原作を読んでいる方、
原作が好きな方向けの映画かなとは思いつつ、
この豪華キャストの勢ぞろい感と、
ホテルの煌びやかな空間は映画館で観た方が映えるね!

ちなみに、僕は旅行にほっとんど行かない。
最後に行ったのは6年前の沖縄で、
しかも泊まったのはエアビー(笑)。
だけど、非日常を演出するためのホテルマンの苦労およびこだわりは、
まさにディズニーランドみたいだなと、
この映画を観て思いました。

映画『マスカレード・ナイト』公式サイト

大ヒット上映中!潜入捜査官×ホテルマン 正反対のバディが再びスクリーンに!

 

戦う中年がかっこよすぎた『緊急取調室』

2021年09月16日 22時37分13秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年夏ドラマで面白かった順位:4/7
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
刑事ドラマ
取調

【あらすじ】
北海道警察へ出張することになった
「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の取調官・真壁有希子(天海祐希)。
そこで偶然ハイジャックの現場に居合わせたことで、
事態は急展開。

実行犯は大國塔子(桃井かおり)。
50年前に国会議事堂前で“7分間の演説”を行った活動家で、
「黒い女神」と呼ばれたカリスマだった。

彼女は、同じ便に乗っている
国土交通副大臣・宮越肇(大谷亮平)を呼ぶよう要求。
ところが、宮越の代わりに塔子のもとへやって来たのは
第一秘書の東修ニ(今井朋彦)。
しかも、揉み合いになった挙げ句、
彼は命を落としてしまう。

同じく現場に居合わせた警乗警察官・山上善春(工藤阿須加)の援護もあり、
事件は解決したかに見えた。
しかし、不審な点も多く、
警察上層部で何やら怪しい動きもある。

チームの力を結集して事件の真相を暴こうとした矢先、
衝撃の事実が告げられる。
それは、キントリが100日後に解散するということだった……。

そんな状況にも関わらず、
以降も全力で事件解決に挑むキントリのメンバーたち。
彼女たちの行く末はどうなるのか。

【感想】
ドラマの主人公たちは自分よりも年上の方が憧れを持ちやすいなって思う。
その点で、このドラマはとてもハマりやすい内容だ。

やってることは普通の刑事モノとそう変わらない。
でも、メインのキャラクターは
40代~60代のいわゆる中年と呼ばれる人たち。
そんな彼女らが自分の信念と正義のために、
時に感情をむき出しにして捜査に当たる姿は本当にかっこいい。

第1話からハイジャックという非日常な展開で見ごたえあった。
その後も、占い師やロボットなど、
一癖も二癖もあるエピソードを出してくるのが、
このドラマの面白いところ。
もちろん、結局何をやるにしても犯人は「人間」なので、
蓋を開ければオーソドックスな展開ではある。
でも、その導入部分として癖のある設定を入れるのはつかみOK。

最終回は第1話の流れを引き継ぎ、
ようやく黒幕との決着をつけることができて一安心。
ただ、かなり駆け足な展開だったなとは思う。
羽屋田弁護士(大塚寧々)の手の平の返しようが早すぎ(笑)

あと、このドラマの推したいところは、
キャストの方たちの演技力の高さ。
冷静であることが大切な刑事において、
けっこう感情を露わにしてて。
そこがまた見せてくるんだよ。
特に真壁有希子なんて、
取調の最中に自分で涙を流すほど。
そのガチさが心を打つ。。。

仕事に限らないけど、
やっぱりいくつになってもこうやって
全力で事に当たる姿はいいなー。

https://www.tv-asahi.co.jp/kintori/