Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

リーアム・ニーソンが“米国リベンジャー”な『ファイナル・プラン』

2021年07月31日 20時21分20秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:93/153
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アクション
銀行強盗
復讐
銃撃戦
カーチェイス

【あらすじ】
カーター(リーアム・ニーソン)は全米のあらゆる金庫を爆破するスゴ腕の銀行強盗。
しかし、偶然に出会った女性アニー(ケイト・ウォルシュ)と恋に落ち、
過去を捨て新たな一歩を踏み出したいと願う。

彼はすべての罪を告白するべくFBIに出頭するが、
2人の捜査官はカーターの盗んできた金を横領し、
彼もアニーも危険に晒される。

「あとは俺の方法でやらせてもらう」
カーターは愛のため、
すべてにケリをつけるため、
持てるすべての火薬に火を放つ
最後の復讐計画=ファイナル・プランに挑む!

【感想】
ツッコミどころは多いんだけど、
それでもノリと勢いで進んじゃうこの映画。
ハリウッド映画のそういうところ好きなんだけど(笑)
邦画じゃなかなかないから。

さて、最近のリーアム・ニーソンは
何かと"仕返しおじさん"になっているんだけど、
今回もまさにそれ。
これまで散々銀行強盗をやっておいて、
「好きな人と結婚したいから罪を償います!」
って自首しちゃう謎の潔さ。
盗んだ金も返そうとしたら、
それを押収した捜査官がそれを横領しちゃうというまさかの流れ!

「そんなことある?」っていう設定の中、
捜査官たちはどさくさに紛れて別の捜査官を殺しちゃうし、
カーターの恋人に暴力は振るうしで、
もう無理矢理に悪役を作ってる感じがすごい。

そして、恋人を傷つけられたカーターは
「俺のやり方でケリをつける」と、
仕返しに燃えるというそんな映画です。

本来なら強盗をしていたカーターが悪者で、
捜査官が正義っていう形になる。
しかし実際のところ、
カーターは根はいいやつで、
強盗していた理由も父親を思ってのこと。
むしろ、この横領した捜査官2人が
完全に悪になっているのがなんか笑える。
FBIの信用問題すぎて(笑)

スピード感あふれる展開とドンパチするアクションは
いかにもハリウッド映画らしく、
観ていて飽きはしない。
飽きはしないけど、
今まで何回も観てきた展開だから、
ワンパターンではあるかな(笑)

この映画、出演しているキャストが個人的にツボなのよ。
殺された捜査官を演じたのがロバート・パトリック。
僕が人生で2番目に好きな映画
『ターミネーター2』でT-1000を演じたその人!
だいぶお年を召されたけど、
見てすぐにわかった。

そして、横領した捜査官の片割れを演じていたのがアンソニー・ラモス!
昨日観た『イン・ザ・ハイツ』の主人公っていう(笑)

まあ、シリーズモノっていうわけでもないし、
リーアム・ニーソンの仕返しおじさんっぷりを観たかったらぜひって感じかなー(笑)

映画『ファイナル・プラン』|大ヒット上映中!

最後の恋、最後の爆破。リーアム・ニーソン主演、全米2週連続NO.1リベンジ・アクション!

映画『ファイナル・プラン』|大ヒット上映中!

 

ゲイたちの自由奔放さに笑い、仲間を想う気持ちに泣いた『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』

2021年07月31日 17時54分11秒 | 映画

【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:19/152
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
コメディ
スポーツ
水球
ゲイ

【あらすじ】
50m自由形の銀メダリスト・マチアス(二コラ・ゴブ)は、
同性愛差別発言によって世界水泳大会への出場資格を失ってしまう。
再び資格を得るために出された条件は、
3ヶ月後にクロアチアで開催される
ゲイゲームズ出場を目指す
ゲイの水球チームのコーチになることだった。

渋々引き受けたマチアスが対峙したのは、
一癖も二癖もあるメンバーが揃う弱小チーム
「シャイニー・シュリンプス」。
適当にやりすごそうと考えていたマチアスだったが、
悩みを抱えながらも大会を通して
自分らしさを表現しようとするメンバーたちに、
少しずつ心を開いていく。
愛娘ヴィクトワール(マイア・クズマン)の後押しもあって、
真剣に向き合うようになったマチアスに応え、
チームは次第にまとまるように。

なんとか予選を通過できたものの、
クロアチアに向かう道中、
メンバーが仲間割れをしてしまうある事件が起きる。
そしてマチアスとシャイニー・シュリンプスのメンバーには、
思いもよらない悲しい現実が待ち受けていた──。

【感想】
実在するゲイの水球チームを題材にした映画なんだけど、
これは設定が秀逸すぎて面白かった!
前におじさんだらけのシンクロチームを描いた
『シンク・オア・スイム』(2019)っていうフランス映画は観たんだけど、
ゲイになるとより下ネタとすぐ脱いじゃう奔放さに
磨きがかかるから笑っちゃう(笑)
特に、アナルに某ハリウッド俳優の
タトゥーを入れていたシーンは一番ツボだった(笑)
ゲイに人気なんだと(笑)

彼らはみんなそれぞれ悩みがあり、
普段から人々に好奇な目で見られるからこそ、
自分という存在について誰よりも考え、
自らを何かで表現したいのかなと感じる。
それが今回は水球だったと。

また、今回の最終目標であった「ゲイゲームズ」というのも実在する大会で、
まわりからの理解やリスペクトを促すようなゲイ・オリンピックとして、
1982年に第1回目がサンフランシスコで開催されるぐらいには歴史ある大会だ。

その入場シーンは、
先日の東京オリンピックの開会式並みに
派手で艶やかで華やかだったのが目に焼き付く。

実際の水球シーンも本格的だったけど、
主人公を演じたニコラ・ゴブの肉体はすごかったね。
彼はコーチなので水球はしないまでも、
もともと50m自由形の選手という設定で、
そのタイムは22秒台というまさに世界記録レベル。
そのためか、メチャクチャ鍛えられた身体をしていて、
水泳をやっている自分から見ても素晴らしい身体だと思う。


学生の頃、
某水泳漫画の実写化映画をサークルの同期と観に行ったけど、
「その身体でそんなタイム出るわけがないw」
とブーイングの嵐だったことを踏まえると、
海外映画の肉体的な役作りのストイックさに驚くわ。

あと、カメラが水の中に入ったり出たりするたびに
時間経過していく演出もかっこよくて好きだったなー。

LGBTをメインにしたコメディっていうのは洋画ならではかなー。
邦画だとまだまだラブストーリーに寄りがちな気がするので。

とにかく、笑いあり涙ありのヒューマンドラマで、
とてもオススメしたい作品!

『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』公式サイト

【絶賛公開中!】2019年フランス語映画、初週動員数No.1!実在の水球チーム「シャイニー・シュリンプス」と、笑って、泣いて、元気になれる感...

『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』公式サイト

 

総勢500人以上の群舞に圧倒される令和最大級のダンシング映画『イン・ザ・ハイツ』

2021年07月30日 23時00分10秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:49/151
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ミュージカル

ダンス
夢を追いかける若者

【あらすじ】
ニューヨークの“ワシントン・ハイツ”は、
いつも音楽が流れる、
実在する移民の街。
その街で育ったウスナビ(アンソニー・ラモス)、
ヴァネッサ(メリッサ・パレラ)、
ニーナ(レスリー・グレイス)、
ベニー(コーリー・ホーキンズ)は、
つまずきながらも自分の夢に踏み出そうとしていた。

ある時、街の住人たちに住む場所を追われる危機が訪れる。
これまでも様々な困難に見舞われてきた彼らは今回も立ち上がるが……。

突如起こった大停電の夜、
街の住人たち、
そしてウスナビたちの運命が大きく動き出す。

【感想】
メチャクチャ期待していただけに、
なかなかに注意が必要な映画だった(笑)

いや、歌と踊りはもう令和最大級だよ。
特に踊りがね、ハンパないのなんのって。
過去にもミュージカル映画はいくつか観たことあるけど、
これまでで一番人数が多くて、
画面内に映る全員が踊り狂ってるのよ。
奥の方にいる小さなモブでさえも。
しかも、性別・体型・年齢問わず、
いろんな人が一心不乱に激しいダンスを繰り広げている画は圧巻。

街中の大通りからプール、
ナイトクラブに至るまで、
様々な場所で繰り広げられる煌びやかな群舞は、
映画館で観るべき映像!

しかし、歌は好みが分かれるかもしれない。
日常会話のほとんどが歌になってるんだけど、
言葉にリズムがついただけのものが多いので、
いわゆる『グレイテスト・ショーマン』的な、
ちゃんとした歌を想定していると、
コレジャナイ感があるかも。
また、予告で流れている歌ももちろんあるんだけど、
本編で使われているものとは別なので、
ちょっと拍子抜けというか、
期待していたのと違ったなあとは思った。

あとストーリーとキャラがね、、、
ちょっと「あれれ……」って感じで。。。
夢見る若者が自分の進むべき道を見つけていく流れではあるんだけど、
歌とダンスにフォーカスしすぎていて、
苦難に立ち向かうとか、
敵対する誰かがいるとか、
そういうのはなく、
けっこう淡々と進んで行くんだよ。

だから、キャラクターに感情移入できなくて。
ただ日常生活にラップメインの歌と壮大な群舞があるだけなので、
それ自体はいいものの、
映画として観るとやや物足りないかなーって。
こんなに期待していたのに、
まさかちょっと退屈しちゃうとは思わなかった。。。

なので、最近のミュージカルだったら
『グレイテスト・ショーマン』や
『ザ・プロム』の方が断然面白いなと、
個人的には思いました。

これ、予告の作り方が本当にうまいよ。。。(笑)

映画『イン・ザ・ハイツ』| 絶賛上映中

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今すぐディズニーランドに行きたくなる『ジャングル・クルーズ』

2021年07月29日 22時59分13秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:28/150
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ディズニー
アクション
アドベンチャー
ディズニーランド
ジャングル・クルーズ
インディ・ジョーンズ
パイレーツ・オブ・カリビアン

【あらすじ】
アマゾンに伝わる不老不死の伝説──
<奇跡の花>を手にした者は、
永遠の命を手にすると伝えられていた。
抜群の行動力と探究心を兼ね備えた
博士のリリー(エミリー・ブラント)は、
この秘宝を求めて危険に満ちたアマゾンの旅へ出発する。

彼女が相棒に選んだのは、
ジャングルに生息する珍しい動物や、
スリルあふれる先住民の村、
“滝の裏側”などの名所の数々を、
ジョークを交えながら観光客相手にガイドする、
クルーズ・ツアーの船長フランク(ドウェイン・ジョンソン)。
彼にもまた<奇跡の花>を探す“ある理由”があった…。

目的地は、
「伝説に近づく者は全て呪われる」と言われる、
アマゾンの上流奥深くの“クリスタルの涙”。
そこで彼らを待ち受ける、
謎に包まれた《恐るべき真実》とは…?

【感想】
世界各地のディズニーランドにある人気アトラクション、
ジャングル・クルーズをモチーフにした映画。
世界観としては、
『インディ・ジョーンズ』と『パイレーツ・オブ・カリビアン』を
足して2で割ったような感じだ。
まあ、監督が『パイレーツ』シリーズと同じ人だし(笑)

冒頭から始まるドタバタ劇に心をつかまれ、
最後までアトラクション感全開で進んで行くテンポのよさは、
さすがディズニー映画。

もうあの港町を目にした途端に、
「あー、ディズニーランド行きて~。ジャングル・クルーズ乗りて~」
ってなった(笑)

原作であるアトラクションへのリスペクトを随所に感じられ、
これ4DXとかで観たら、
もうまんまジャングル・クルーズに乗っている感覚になるだろって。
ディズニー好きというより、
むしろディズニーランド好きの人にオススメしたい。

ただ、映画として観たときに、
文句なしに面白いかっていうと、
個人的にはそこまではいかず。。。
多分、パターン化されたストーリーと、
キャラクターとしての強さが足りなかったってのが
要因かなーと思っている。

"月の涙"を手に入れるっていう
最終目的が最初に提示されているから、
わかりやすいのはとてもいい。
だけど、冒頭に書いたように、
結局は『インディ・ジョーンズ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』と大差がないので、
同じような絵面を見せられていることになるんだよね(笑)
これを楽しいと取るか、
ワンパターンと取るか。
僕は7:3ぐらいで楽しい寄りだったけど。

あと、キャラクターね。
筋骨隆々でデフォルトコスプレみたいな
フランク船長に感じる抜群の頼りがいや、
男勝りな性格のリリーの走りながら考える行動力は、
充分に魅力的ではあった!
でも、あと一歩、、、
っていう印象だったんだよなー。

フランク船長って、
一応秘密はあるけど、
ガタイのよさから来る腕っぷしの強さしかなく、
リリーに関しては"月の涙"を追い求める動機がわからなくて。。。
命を懸けるに値するような動機がなかったから、
あまり彼女のキャラに魅力を感じなかったのかもしれない。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のエリザベス(キーラ・ナイトレイ)とちょっとかぶるし(笑)

なので、映画としてはちょっと期待しすぎたかなって感じるところはあったけど、
世界観がよかったのは確か。

東京ディズニーランドにある『カリブの海賊』が、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のヒットによって、
そちらに寄せた内容に改修されたように、
『ジャングル・クルーズ』も映画に寄せた内容になるのもアリかも。

ジャングル・クルーズ|映画|ディズニー公式

2021年7月29日(木)映画館 &7月30日(金)ディズニープラス プレミア アクセス公開『ジャングル・クルーズ』公式サイト。ディズニーラ...

ディズニー公式

 

「世界よ、これが日本のアベンジャーズだ」と言いたくなる『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』

2021年07月27日 21時53分17秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:43/149
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
特撮
仮面ライダー
スーパー戦隊
石ノ森章太郎

【あらすじ】
本の執筆でスランプに陥り悩んでいた飛羽真(内藤秀一郎)は、
ユーリ(市川知宏)の薦めである本を受け取る。
しかし、開くと辺りが光に包まれ、
目が覚めると人間と機械が共存する
"ゼンカイジャー"の世界にいた。

同じ頃、介人(駒木根葵汰)の身にも同じことが起こり、
倫太郎(山口貴也)と出会っていた。
どうやら、あらゆる世界が混ざり合っておかしなことになっているようだ。

元に戻すべく飛羽真は介人と協力し、
さらに歴代の仮面ライダー、
スーパー戦隊の力も借り、
2大ヒーローたちは集結する。

そして、鍵を握る謎の少年との出会い。

「仮面ライダー」、「スーパー戦隊」の始まりを描いた、
ヒーロー誕生の秘密とは。

【感想】
仮面ライダー50周年とスーパー戦隊45作品を記念した作品。
僕が特撮ヒーローの映画を観たのは『五星戦隊ダイレンジャー』(1993)以来、
実に28年ぶりである。
本当は過去の作品を全部観てから行きたかったんだけど、
劇場版も含めると全部で4,000話近くあるのであきらめた(泣)

とはいえ、過去作を観てなくてもわかる。
まあ、マーベル作品観てなくて『アベンジャーズ』だけ観ると、
こんな感じなんだろうなって思うけど(笑)

今回はこれまでのすべての仮面ライダーと
スーパー戦隊が一堂に集結する作品で、
「エモい」という言葉がこれほど合う作品はない。
小学校を卒業してから、
特撮ヒーローはほとんど触れてなかったけど、
小さい頃に観ていたヒーローたちがズラッと並ぶシーンは身悶えた。
まあ思い出補正が大きいけどw

しかし、ストーリー的には惜しいなと感じる内容(笑)
この映画はどちらかと言えば仮面ライダー寄りで、
世界観も『仮面ライダーセイバー』が元になっている。
45冊の『スーパー戦隊の禁書』と
35冊の『仮面ライダーの禁書』と呼ばれる本の封印が解かれ、
いろんな世界の境界が曖昧になっていくというもの。

だから、お互いがお互いの世界に迷い込んでしまうのだけれど、、、
そこで止めて欲しかった。
それに加えて、
『西遊記』や『里見八犬伝』の世界も交じって来るから、
余計にわかりづらくて。

そして、謎の少年、
章太郎(鈴木福)の存在。
この物語のキーパーソンで、
まあ名前から一発で誰かわかると思うんだけど、
彼の立ち位置が曖昧だった。
タイムトリップしてきたのか、
幻なのか。
むしろ、タイムトリップしてきてくれた方が
納得感あるんだけど(笑)

彼が物語を書き続ける理由、
ヒーローを描き続ける理由にも触れて欲しかった。
しょっぱなからずっとヒーローを描いていて、
途中で行き詰まってやめちゃって。
物語の持つ力や、
ヒーローの存在理由に悩みながらも、
再び描き始める流れは、
感動的ではあるけれど、
そもそも彼の存在が何なのか曖昧だったから、
イマイチ感情移入しづらかった。
原作者へのリスペクトは感じられたけど。

終盤の大乱闘シーンは、
小さい頃に観ていたヒーローたちが大暴れするから、
ノスタルジーからくるエモさはあるんだけど、
声が納得できず。
アカレンジャーと仮面ライダー1号だけは
そのまま?っぽい感じだったけど、
他のヒーローは声が高すぎて。。。
せめて昔の作品の音声データを使って欲しかった。

ここはもう「昔のヒーロー出しておけばおじさん喜ぶでしょ?」的な感じが強く、
ただのお祭りって感じかな(笑)

総じて、人間ドラマやキャラクターの深掘りってのはあまりなかった印象だけど、
これはラスボスを倒すことと章太郎のエピソードが、
うまくマッチしていなかったのが要因かなって思う。

個人的には、『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』(2011)の方が、
話もシンプルだし、
かつてのヒーローを演じた役者さんも起用してて好きだったなー。

それにしても、仮面ライダー50周年のロゴの映像が、
マーベルスタジオの影響受けてそうな感じがしてちょっと笑った(笑)

スーパーヒーロー戦記 | 2021年 夏 ロードショー!

スーパーヒーロー戦記 オフィシャルサイト

 

気持ちを俳句で表現する渋い男の子とSNSで動画配信をするイマドキの女の子の青春を描いた『サイダーのように言葉が湧き上がる』

2021年07月27日 00時13分57秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:90/148
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アニメ
レコード
コミュ障
俳句

【あらすじ】
コミュニケーションが苦手で、
人から話しかけられないよう、
いつもヘッドホンを着用している少年・チェリー。
彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。

矯正中の大きな前歯を隠すため、
いつもマスクをしている少女・スマイル。
人気動画主の彼女は、
“カワイイ”を見つけては動画を配信していた。

俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、
見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、
ショッピングモールで出会い、
やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。

ある日、2人はバイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった
思い出のレコードを探しまわる理由にふれる。
2人はそれを自分たちで見つけようと決意。
フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、
チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。

しかし、ある出来事をきっかけに、
2人の想いはすれ違ってしまい……。

【感想】
色使いが好きだった!
柔らかいタッチながらも、
濃いめのパステルカラーを存分に取り入れた画がいかにも夏らしい。
現代アートっぽい力強さも感じられて、
個人的には好きな画だったなー。

キャラクター設定も面白い!
スマイルはいわゆる今どきの若い子って感じなんだけど、
チェリーがね、
コミュ障がゆえに俳句で気持ちを表現するっていう、
見た目に似合わず古風さを持ち合わせているギャップがツボ(笑)
しかも、2人とも声の演技がとてもうまいし、
キャラにピッタリ合ってたのもよかった。

とはいえ最初、
「市川染五郎」って聞いたとき、
てっきり「だいぶ年下の役やるんだな。。。」って思ったんだけど、
僕が思ってる市川染五郎は
今や十代目松本幸四郎になってたことを思い出した。
世代的に、市川染五郎と聞くと、
どうもそっちが頭に浮かんでしまい。
実際はその息子さんでした(笑)

ストーリーもフジヤマのおじいちゃんの
思い出のレコードを探す流れに目頭が熱くなり、
感動的な話だったなーとは思う。

ただ、個人的には、
チェリーとスマイルがお互いに惹かれ合う部分がわからなかったのと、
最後のオチが「そんなことする?!」っていう違和感が残った(笑)

もちろん、印象には残りやすいけど、
「アニメ史に残る最もエモーショナルなラストシーン」
っていう紹介をされていたから期待しすぎたというか、
期待した方向性が違ったというか(笑)

でも、総じていい映画ではあるかと。

これは本作に限ったことではないけれど、
アニメはキャラクターデザインの好き嫌いで
第一印象が決まっちゃうところはあるものの、
コミカルに振り切っているから観ていて楽しい。

また、時間経過のシーンとかも、
よくセリフがなくてポンポン進んでいく手法が多いけど、
コミカルさゆえに、
短い尺でも内容が伝わってくるので、
テンポよく進んで行くのが気持ちいい。
そこが実写には出せないアニメのよさだと思う。

あと、、、実写だと演じているキャストの組み合わせが変わるだけで、
ほぼ同じ人が出ていることがあるから、
変わり映えしないのが「なんだかなあ」と思うときはある。

アニメだったら、
声優は同じでもキャラの見た目は変わるから、
バリエーションが豊富でいいってのもあるし、
アニメだからこそ許せる設定もあるよね。

だから、やっぱり邦画はアニメの方が個人的にはハマりやすい。
海外の映画だったら、
実写でも振り切った設定やキャラを
クオリティの高い映像技術で包んでくるから好きなんだけど(笑)

劇場版オリジナルアニメ『サイダーのように言葉が湧き上がる』公式サイト

歌舞伎界の超新星・市川染五郎×若手トップ女優・杉咲花! サイダーのように甘く弾ける、少年少女たちの青春グラフィティを描いた劇場オリジナルアニ...

劇場版オリジナルアニメ『サイダーのように言葉が湧き上がる』公式サイト

 


生きるとは?死ぬとは?人間の死生観を問うヒューマンドラマ寄りのSFアクション映画『SEOBOK/ソボク』

2021年07月26日 00時47分52秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:69/147
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
SF
アクション
クローン
鉄腕アトム
AKIRA
X-MEN
ターミネーター2

【あらすじ】
余命宣告を受けた元情報局エージェント・ギホン(コン・ユ)。
死を目前にし、
明日の生を渇望する彼に、
国家の極秘プロジェクトで誕生した
人類初のクローン・ソボク(パク・ボゴム)を
護衛する任務が舞い込む。

だが、任務早々に襲撃を受け、
なんとか逃げ抜くが、
ギホンとソボクは2人だけになってしまう。
危機的な状況の中、
2人は衝突を繰り返すも、
徐々に心を通わせていく。

しかし、人類の救いにも、
災いにもなり得るソボクを手に入れようと、
闇の組織の追跡は更に激しくなっていく―。

【感想】
予告を観るとアクションメインかと思いきや、
意外にもそのシーンは限られており、
どちらかと言えばヒューマンドラマ寄りの映画。

遺伝子改良されたクローン人間のソボクと、
余命1年もないエージェントのコンビ。
なかなか日本のドラマや映画では見られないような設定。

これ、テーマはすごくよかったんだよね~。
2人の対照的な寿命の長短があってこその死生観への問いかけで。
ソボクは定期的なメンテナンスがあれば
基本死ぬことはないけれど、
ギホンは病気で長くは生きられない。
そこで、ソボクの細胞を移植することで、
ギホンの病気が治るかもしれない。
そういう事情もあって、
ギホンはソボクの護衛を務める。

ただ、ソボクには疑問があった。
なぜギホンは自分を助けてくれるのか。
彼は生きたいからと言うけれど、
人はいつか死ぬのに、
どうしてギホンにだけその特権を与えるのか。
そこまでして生きる価値のある人間なのか。

それに付随して、
死ぬとはどういうことなのかについても問いかける。
死ぬことが眠ることだとするならば、
人は寝るとき怖くないのか。

このように、死の概念が普通の人間と異なるソボクを中心に、
人間の死生観について常に問い続けているのが本作の特徴。

なんだけど、それらの問いに明確な答えがないのがもやっとするところ(笑)
もちろん、正しい答えなんてない分野ではあるけれど、
生とは?死とは?そこをうやむやにして進めているのが、
しっくり来ない部分ではあった。

まあ一応、「眠るとき怖くないのか?」に対しては、
「翌朝起きると信じているから怖くないのでは」
みたいな答えはあったけど、
翌朝起きる保証はないから、
結局それが怖さを和らげる理由にはならない気もしたけど(笑)

他に特徴的なところとしては、
過去のSF映画やアニメの影響が強い点かな。
ソボク誕生の経緯は、
『鉄腕アトム』で天馬博士がアトムを作った理由を思わせる。
彼の能力、すなわち銃弾の軌道を変えたり、
大きな力で人やモノを吹っ飛ばすところは、
『AKIRA』のタカシや鉄雄、
『X-MEN』のマグニートーの姿がちらつく。
他にも『ターミネーター2』っぽいところなど、
映画好きな人なら、
なんとなーく同じこと思いそう(笑)

韓国映画にしては、
個人的にはテンポもゆっくりに感じられて、
ちょっと間延びしている印象もあったけど、
死生観に触れたテーマ自体は、
消化不良ながらもよかったとは思う。
前に観た『Arc アーク』も同じようなテーマだけど、
こっちの方がエンタメ性が高くて観やすいかと。

あと、VFXを含めたアクションシーンは見ごたえあるので、
映画館で観た方がより楽しめる。

映画『SEOBOK/ソボク』オフィシャルサイト

君か、世界か― 出演:コン・ユ パク・ボゴム/監督:イ・ヨンジュ/原題:서복

映画『SEOBOK/ソボク』オフィシャルサイト

 

奥さんの表情が一番ホラーだった『シャイニング』

2021年07月24日 13時11分01秒 | 映画


【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:8/9
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホラー
サイコスリラー
スティーヴン・キング
スタンリー・キューブリック

【あらすじ】
元・教師のジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、
妻のウェンディ(シェリー・デュヴァル)、
幼い息子のダニー(ダニー・ロイド)を連れ、
ロッキー山中の豪華ホテルにやって来た。

豪雪のため冬場は閉鎖される
このホテルの管理人に就いたジャックは、
静かな環境の中で、
かねてから構想していた小説を執筆しようと考えていたのだった。

平穏な日々が続いたある日、
ダニーは館内通路で突然の怪異現象を目撃。
そこから、一家の運命が狂気に満ちていくことに……。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1980年のアメリカ映画。

ホラーは苦手なのでずっと避けていたのだけど、
「午前十時の映画祭11」で“金の殿堂入り”を果たすために
初めてちゃんと鑑賞した。
ホラーというよりはサイコスリラーみたいな感じで、
そこまで怖くはなかったかな。
とはいえ、いろいろわかりづらい(笑)

この前観た『ライトハウス』(2019)のように、
ただっ広いホテルの管理人となった主人公のジャックが
だんだん狂気に染まっていくという話だけど、
その狂気に染まっていく理由は正直わからない。
ジャックはもともと癇癪持ちかつアルコール依存症、
そして作家という商業柄、
神経質なのではないかと考えられるけどね。

調べると、原作ではこのホテル自体に邪悪な意志があり、
ジャックは霊的な存在に取りつかれていたということらしい。
映画ではその設定がまったく生きておらず、
単にジャックが暴走してしまったようにしか見えないから、
唐突すぎた印象。

息子のダニーも、
原作では自らが持つ超能力=シャイニングを使って
父親と対峙するキャラクターだそうだけど、
映画ではそんな描写はない。
そもそもシャイニングがどういう能力かわからず、
冒頭で料理長のハロラン(スキャットマン・クローザース)との会話で
軽く触れられる程度。

なので、いろいろ惜しい気がするんだよなー。
原作は読んでないけど、
ネットで調べた感じだと、
原作をちゃんと映画化してくれた方が、
個人的には楽しめそうだった。

ただ、音楽はすごくよかったのよ。
ストーリー自体は謎だらけだけど、
恐怖を搔き立てるBGMの数々でカバーできてる。
大したことないシーンでも、
ビビらせてくるだけのインパクトがあって、
この映画をホラーたらしめてるのは、
音楽のおかげかなと。

でも、この映画で一番怖かったのは、
妻のウェンディだね。
彼女が包丁を持った状態で、
幻を見たときの恐怖に引きつった表情が、
この映画の中で一番怖いシーン。
まさに『ハンターハンター』のパームみたい。
主人公のジャックはただの狂気クソ野郎だから、
怖いっちゃ怖いけど、
ホラー的な怖さはゼロ。
妻の方がホラー感満載。

ちなみに、ポスターにもなっているジャック・ニコルソンのこの顔。
これを撮るためにスタンリー・キューブリックは
2秒程度のシーンに2週間かけて、
190以上のテイクを費やしたらしい。
この話が本当なら、
こだわりが尋常じゃないし、
同じことを190回繰り返すジャック・ニコルソンが
リアルに狂気に染まっていきそうじゃないかって(笑)

それにしても、これを観て改めて思うのが、
『レディ・プレイヤー1』の本作の再現率の高さがヤバいなってこと。

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

 

親友の死に人誅をくだすリベンジ映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』

2021年07月22日 21時16分56秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:23/146
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
スリラー
復讐
レイプ事件

【あらすじ】
30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、
ある事件によって医大を中退し、
今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。
その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、
お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。

ある日、大学時代のクラスメイトで
現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。
この偶然の再会こそが、
キャシーに恋心を目覚めさせ、
同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。

【感想】
これは面白い。
いい歳したビッチの話かと思いきや、
レイプ事件を苦に自殺した友人の仇を取る話だなんて。

いじめたやつらがのうのうとその後の人生を
平和に生きていることに対する制裁という意味では、
共感もしやすいし、
オリンピック関連のニュースを見ていると、
ちょっとタイムリーな内容かなとも思った。

今回の映画、
復讐開始前と後では話が大きく変わるんだよ。
最初は、キャシーがクラブで泥酔したフリをして、
お持ち帰り"させてる"んだけど、
そこでは男たちのクズっぷりが露呈されている
(これも復讐の前フリなんだけど)。

意識が朦朧としている(フリをしている)
キャシーをうまく丸め込んでお持ち帰りし、
セックスに持ち込もうとする男の多さときたら。
彼女は手帳にカウントしてたけど、
1ページあたり120人いて、
何ページかありそうだったから、
少なくとも200人以上はそういう男がいそうだったな。
で、彼女がシラフだと知ると
急にビビって逃げ出すみたいな、
何ともダサい描かれ方。

その後、キャシーがライアンと再会したことで、
物語の方向性が変わる。
彼から他の旧友の近況を聞いて、
ついに復讐を実行することを決意するから。

それは、親友だったニーナの仇。
ニーナは同じ医学部で前途有望だった女性。
ところが、彼女は酒を飲まされ、
意識が朦朧としている中で性行為をさせられ、
しかもそれが動画に残ってるという、
かつてのスーフリ事件みたいなことの被害者。

その事件をきっかけにニーナは退学し、
やがて自殺してしまう。
彼女を支えるため、
親友のキャシーもいっしょに退学したというわけ。

ニーナがそんな辛い目に遭いながらも、
加害者たちは何事もなかったかのように
平和で成功した人生を歩んでいるのが、
キャシーには許せなかったんだよね。
それがこの映画の見どころ。
昔の過ちに対する罰は当然なんだけど、
加害者がのうのうと楽しそうな人生を送っていることへの
怒りとかやるせなさを感じさせてくれるところが
作品として面白い。

「された」側はずっと覚えているから。
軽度の「いじり」だろうが何だろうが、
不快に感じたことは一生忘れない。
何年経った後でも、
そういうのは一生ついてまわることを知らしめたこの映画は、
いろんな人に観て欲しいなと思う。

また、終盤のキャシーのセリフがすごく心に残るんだよね。
「事件があった後から、
 ニーナにアンタの名前(加害者のアル)がついてまわるようになったけど、
 アンタにこそニーナの名前がついてまわるべきだ」
みたいなやつ。

これ、それまでニーナはニーナだったのに、
事件後、きっと「アルとヤッたニーナ」みたいに言われたんだろうな。
でも、「ニーナを殺したアル」と、
彼にも一生自らの行いを背負わせるみたいなところは、
とても印象的だった。

日本だったらスーフリがわかりやすいけど、
今話題の小山田圭吾という方の件も彷彿とさせるから、
ある意味タイムリーだなとは思う。

それにしても、キャシーは年齢の割にずいぶん私服が若くて、
ちょっと違和感あったんだけど、
これはニーナが亡くなったタイミングで、
彼女の中で時間が止まったとか、
そういう設定なんだろうか。

映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』公式サイト | 2021年7月16日(金)公開

7月16日(金)TOHOシネマズ 日比谷&シネクイントほか全国公開!アカデミー賞®作品賞含む5部門ノミネート、キャリー・マリガン主演。旬でワ...

映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』公式サイト | 2021年7月16日(金)公開

 

灯台守の2人の男が閉塞感ある環境で正気を失っていくホラー『ライトハウス』

2021年07月22日 15時45分04秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:134/145
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★☆☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホラー
スリラー
バイオレンス
スプラッター
灯台
人魚

【あらすじ】
1890年代、ニューイングランドの孤島に
2人の灯台守がやって来る。
彼らにはこれから4週間に渡って、
灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。

だが、ベテランのトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と
未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)は、
そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。

険悪な雰囲気の中、
やってきた嵐のせいで2人は島に孤立状態になってしまうが……。

【感想】
A24ってことで期待はしたけれど、、、
ホラーとは言うものの、
ホラーなのかって言いたくなるぐらいには
謎めいた映画だった。

これは2人の灯台守の男が、
任期を終えて帰ろうとしたら、
嵐のせいで迎えの船が来ず、
そのまま取り残されてしまうという設定。
そこから、だんだん正気を失っていき、
とんでもない悲劇につながるというものだ。

まず、正気を失う理由がよくわからなかった。
とてつもなく狭いキューブの中に閉じ込められたり、
行動が著しく制限されている状況ならわからなくもない。
しかし、ここは狭いとは言え、一応島だ。
男2人が住むには十分すぎる広さだし、
外に出れば広い海が広がっている。

まあ、取り残されたことで食糧がなかったり、
ゆーても古く汚い場所なので、
快適に過ごせるわけでもない。
おまけにトーマスは、
雑用をすべてウィンズローに任せるという横暴さがあるので、
ウィンズローからしたらストレスフルに違いはないのだけど。。。
とはいえ、正気を失うほどかなとは思う。

あと、トーマスが頑なに灯台のてっぺんに
ウィンズローを入れさせないのもわからなくて。
「この灯りは俺のもんだ!」と、
まるで子供がおもちゃを独り占めするかのような言い草。
おそらく、トーマスはベテランがゆえに、
ここは自分の縄張りという意識が強く、
新参者を入れたくなかったんだろうと推測。

すべてが意味ありげに見えて、
ほとんど意味がないっていうのが、
この映画の特徴かな(笑)

ただ、この映画、
ものすごく豆知識が多い。
公式サイトに「徹底解析ページ」が用意されてるほど。
まあ、公式でそんなのを用意するぐらいには
難解っていうことでもあるんだけど(笑)

本作は、実際に1801年に起こった
「スモールズ灯台の悲劇」という事件を元にしているよう。
さらに、過去の様々な作家や画家、
映画などの影響を受けており、
その要素もちょいちょい入れ込んでいるようなのだ。

とはいえ、結局、撮影裏話的な域は出ず、
「なるほど!そういう話だったのか!」と、
ストーリーへの理解が深まるわけではないかなー。
もう「こういう映画である」と受け入れるしかないね。

また、画面のアスペクト比も正方形で、色も白黒、
昔の映画を意識した作りなので、
これも好みが分かれるかもしれない。

それにしても、ウィンズローが灯油を飲むシーンがあるんだけど、
飲めるもんなの、、、?
実際の撮影もかなり泥酔してやってたらしいけど、
いろいろ常軌を逸した内容であることに変わりはない(笑)

映画『ライトハウス』公式サイト|7月9日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

謎めいた孤島で灯台守達が見たものは? 恐ろしくも美しい、A24が放つ傑作スリラー

映画『ライトハウス』公式サイト|7月9日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

 

望まぬ妊娠をした少女の苦悩と中絶を描いた『17歳の瞳に映る世界』

2021年07月22日 12時28分46秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:63/144
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
ロードムービー
未成年の妊娠
中絶

【あらすじ】
ペンシルベニア州に住むオータム(シドニー・フラニガン)は、
愛想がなく、
友達も少ない17歳の高校生。
ある日、オータムは予期せず妊娠していたことを知る。

ペンシルベニア州では、
未成年者は両親の同意がなければ
中絶手術を受けることができない。
同じスーパーでアルバイトをしている、
いとこであり唯一の親友スカイラー(タリラ・ライダー)は、
オータムの異変に気づき、
2人で事態を解決するため、
ニューヨークへ向かう……。

【感想】
題材的に男性目線で迂闊なことは言えない映画。
だけど、あくまでも作品としては興味深く、
引き込まれる世界観だった。

全体的に暗く、静かで、
淡々と進んでいくので、
そこにロマンチックさやドラスティックさはないのだけれど、
本作はいろいろリアルというか、
生々しいのが特徴的。

例えば、妊娠検査薬を使うところも、
日本のドラマや映画だったら、
トイレに入るところと出てくるところしか描かないけれど、
本作では採尿のところまできっちり描く。
また、「中絶は胎児に対する暴力だ」という啓蒙ビデオを見せたり、
中絶手術の方法まで細かくセリフとして言ってしまうところは、
ある意味学びにもなる。
オータムが体調を悪くして吐いたり、
出血したりする描写もあるから、
より妊娠や中絶の苦悩や体への負担というものが伝わってくる。

そういうのが、この映画を見ごたえあるものに見せていると感じるんだよね。
若い子の望まぬ妊娠からの中絶っていうのは、
作品としては過去にもあっただろうけど、
単にその苦労や疲労を描くだけだと、
ありきたりすぎて退屈なものになってしまったかもしれない。

ただなー、邦題がちょっと微妙な気がして。。。
原題は"Never Rarely Sometimes Always"。
これ、オータムが手術前に受ける問診の回答の選択肢なんだよね。
この映画、一貫して、
妊娠させた相手については言及していないんだけど、
勘のいい人なら気づくと思うし、
上記の問いで、
彼女がどんな状況だったかも察することができる。
そういう意味で、この映画のタイトルの肝になる部分。

『17歳の瞳に映る世界』だと、
オータムの目を通して見た世の中全般っていう印象を受けがちだけど、
そういう感じでもなかったんだよな。
あくまでも、彼女自信の中絶の話で、
メインはオータムといとこのスカイラー、
あとは移動中に知り合った男の子がちょろっといるぐらいだから。
"世界"ってほど広くはない。
だから、あんまりタイトルに引っ張られて欲しくないってのはある。

日本だとこういう映画、最近見ないなー。
少なくとも最近は。
これは、日本は性教育が遅れていると言われていることと
関係がないとも言い切れないと思う。
今はどちらかと言うと、
ある程度年齢を重ねてからの出産を扱った作品の方が散見されるかなー。

海外と比べて、
日本の未成年の性行為がどうだかってのはわからないけど、
男女問わず若い子は観てもいい映画かも。

『17歳の瞳に映る世界』公式サイト 7月16日TOHOシネマズ シャンテほか全国公開!

『17歳の瞳に映る世界』公式サイト 7月16日TOHOシネマズ シャンテほか全国公開!

 

祖父母や両親、自分たちの老後をどうするかを考えるきっかけになりそうな『83歳のやさしいスパイ』

2021年07月21日 23時14分37秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:97/143
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ドキュメンタリー
老人ホーム
スパイ

【あらすじ】
妻を亡くして新たな生きがいを探していた
83歳の男性セルヒオは、
80~90歳の男性が条件という
探偵事務所の求人に応募する。
その業務内容は、
ある老人ホームの内定調査で、
依頼人はホームに入居している母が
虐待されているのではないかという疑念を抱いていた。

セルヒオはスパイとして老人ホームに入居し、
ホームでの生活の様子を毎日密かに報告することなる。
しかし、誰からも好まれる心優しい彼は、
調査を行うかたわら、
いつしか悩み多き入居者たちの
良き相談相手となっていく。

セルヒオは無事にミッションをやり遂げることが出来るのか。

【感想】
これは老後をどうするかを考えるきっかけになりそうな映画だった。
「スパイ」という邦題から
アクションもしくはコメディを想像するかもしれないけど、
れっきとしたドキュメンタリーだ。

老人ホーム内での虐待を疑って、
急遽雇われた83歳のセルヒオが潜入調査をするのだけど、
施設の中は快適で、
職員も入居者もいい人ばかり。

しかし、穏やかな時間が流れていく中で、
セルヒオはあることに気づく。
ここにいる人はみんな孤独を感じているということ。

もちろん、入居者同士で友達関係を築く人もいるけど、
家族の面会が極端に少ない人や、
もはや家族に忘れられたような人さえいる。
幸いセルヒオには家族がおり、
妻には先立たれたものの、
3人の子供、5人の孫もおり、
彼自身は恵まれた環境と言える。

ウチは施設らしい施設に入ったのは母方のじーちゃんぐらいで、
母親は定期的に会いに行っていたし、
他のじーちゃんばーちゃんは在宅介護だったり、
元気なまま突然ぽっくりってケースだったから、
施設に預けて長らく放置みたいなことはなかった。

施設に入れるということは、
それなりの負担がどこかにかかっていることでもあるから、
健康や介護の手間暇のことを考えたら、
正しい選択かもしれないけど、
正しさだけで片付けられる問題ではないよね。

この作品では悲しいシーンや心が痛むようなエピソードはないので、
そこは安心して観れるとは思うけど、
それでも老人ホームに入った老人たちが抱えうるであろう
孤独に直面するのは確か。

ウチはもう祖父母みんないないけど、
健康であったとしても、
両親だとあと20年、
自分もあと50年したら、
施設については考えなければいけないよねー。

人付き合いをうまくやれる人や、
家族と仲悪いから施設に入った方がマシだという人、
趣味に没頭できる人とかなら、
こういうところに入るのも選択肢のひとつとしてはアリなのかな。

でも、老人たちがお遊戯会をしたり、
ちょっとした色恋沙汰になったりしているのは、
まるで小さな子供を見ているような感じで、
生命の始まりと終わりは、
似た雰囲気を持つものだなあと感じる。

『83歳のやさしいスパイ』オフィシャルサイト

『83歳のやさしいスパイ』オフィシャルサイト

 

警察官が歌って踊って殴って蹴って撃ってメッタ刺しにする『ダルバール 復讐人』

2021年07月21日 16時31分43秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:28/142
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
インド映画
アクション
バイオレンス

ダンス

【あらすじ】
政府高官にその手腕を見込まれ、
ムンバイ市警察長官に就任した
アーディティヤ・アルナーチャラム(ラジニカーント)。
最愛の娘ヴァッリ(ナヤンタラ)と共に赴任したが、
ムンバイでは麻薬がはびこり、
女性を誘拐し、
売春を強要する事件が多発していた。

州副首相の娘らも誘拐され、
捜査にあたったアーディティヤは、
この機に麻薬密売組織の壊滅を目指して徹底的に摘発する。
そのため組織の恨みを買い、
娘と共に襲われる。

大切な者を奪われた上、
犯人が特定できない状況に、
怒りを爆発させたアーディティヤは
警察官としての正義を捨て、
復讐人と化す!

【感想】
久しぶりのインド映画、
やっぱりいろいろおかしくて好き(笑)

とにかく主人公のみを圧倒的に目立たせる構成は、
わびさびを美徳とする日本ではありえないような構成。

まず、冒頭から“SUPER STAR RAJINI”のロゴ!
これは主演のラジニカーントのことなんだけど、
主演とかじゃなく、
スーパースターってつけちゃうんだよ(笑)

作中でも、
とにかくナルシストかってぐらい自信家かつ、
ひとりだけパラメータがチートで強すぎ。
至近距離なのに、弾は当たらず、
飛んでくるナイフも手づかみ。
ひとりで何十人ものギャングを
コテンパンにのしちゃう腕っ節の強さ。

基本ワンパンなんだけど、
やってるアクションはそんな大それたものじゃないんだよね(笑)
スローモーションの多様と、
攻撃する過程はあまり映さず、
攻撃がヒットする瞬間にフォーカスしているのと、
敵がふっ飛ぶことで、
メチャクチャ強いように見せてる。
いかにスーパースターをかっこよく見せるかってことだけに
特化させた作りが振り切ってて面白い。

ストーリー自体は殺された娘の復讐というシンプルなものなんだけど、
復讐のシーンはなんと物語開始から2時間経ってからで、
それまではながーい前振りっていう(笑)

あとは、インド映画特有の歌と踊りのオンパレードね。
インド映画における踊りは男女の情事を表していると聞くけれど、
今作に限っては関係なさそう。
ただ主人公の強さと豪快さを誇示するためだけ。

正直、内容自体は大したことないのに、
主人公のかっこよさに振り切り過ぎてて、
ものすごい作品に見えてしまうのが、
本作の面白いところ(笑)

あと、インド映画あるあるだけど、
お酒がちょっとでも映ると、
画面左下に
「飲酒は健康を害する恐れがあります」
と注意文言が必ず入るのも笑える(笑)

映画『ダルバール 復讐人』オフィシャルサイト

2021年7月16日(金)より全国順次公開中!

映画『ダルバール 復讐人』オフィシャルサイト

 

成長した日岡に大上のDNAを感じ、上林のサイコパスっぷりに怯えた『孤狼の血 LEVEL2』

2021年07月20日 23時53分43秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:19/141
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アクション
ヤクザ
極道
裏社会
スプラッター

【あらすじ】
3年前に暴力組織の抗争に巻き込まれ、
殺害されたマル暴の刑事・大上(役所広司)の後を継ぎ、
広島の裏社会を治める刑事・日岡(松坂桃李)。

しかし、刑務所から出所した“ある男”の登場によって、
その危うい秩序が崩れていく…。

ヤクザの抗争、警察組織の闇、マスコミによるリーク、身内に迫る魔の手、
そして圧倒的“悪魔”=上林(鈴木亮平)の存在によって、
日岡は絶体絶命の窮地に追い込まれる…!

【感想】
「孤狼祭 –コロフェス– 完成披露プレミア」にて。
実際の公開日は1ヶ月後の8月20日(金)なので、
一足お先に鑑賞してきました。

前作がすごく面白くて、
続編をとても楽しみにしていたのだけれど、
今回はもう上林を演じた鈴木亮平の独壇場だね。
直近だと、『レンアイ漫画家』(フジテレビ)で
ちょっとコミュ障な少女漫画家の役をやり、
今は『TOKYO MER』(TBS)で救命救急に体を張る
熱血漢を演じているのを見ているから、
余計にキャラの振れ幅にびっくりする。

怖いを通り越してサイコパス。
無言の圧力、笑顔に隠された威圧感、
さらに、邪魔者は徹底的にぶち殺していくスタンスに鳥肌が立ったわ。。。

そして、日岡演じる松坂桃李の変貌っぷりもすごい。
前作まではヤクザ以上にヤクザな刑事の大上(役所広司)と
コンビを組まされる新米刑事で、
広島大学を出た頭でっかちのおぼっちゃん
という感じが強かったのだけど、
今作ではその生真面目さはなくなり、
しっかり大上のDNAを受け継いでいた。
人ってここまで変われるのかってぐらい、
ヤクザ感強くて。

もうね、ただの"イケメン俳優"という枠を超えた
活躍ぶりだと思うんだ。
戦隊ヒーローから始まり、
体を売る青年やアイドルオタクまでこなすから。

戦隊ヒーローで思い出したけど、
本作にはデカレンジャーでレッドを演じた
さいねい龍二も出演しているので、
まさにシンケンジャーとデカレンジャーがいるわけだけど、
その割に治安はすこぶる悪い(笑)

刑事モノのはずなのに、
その刑事がもはやヤクザなので、
まさに令和の『アウトレイジ』かって感じで、
人がバンバン死ぬバイオレンスさは見ごたえある。
あるんだけど、個人的には前作の方が好きだったかなー(笑)
やっぱり大上のキャラクターは強いよ。
役所広司の演技あってこそだと思うんだけど、
ヤクザ以上のヤクザな刑事で、
粗暴で、荒っぽくて、でも人情味あふれてて、
そのギャップに泣いたから。

今作は前作よりもメインキャストの年齢が若くなっている分、
重厚感というか、ドス感が弱かった印象。

とはいえ、ヤクザたちの迫力と怒涛のストーリー展開は
映画館でこそ観るべきだね!

映画『孤狼の血 LEVEL2』公式サイト

映画 『孤狼の血 LEVEL2』公式サイト 2021年8月20日 公開“警察小説×『仁義なき戦い』”描く柚月裕子のベストセラー小説が東映にて...

 

2021年夏ドラマの面白かったランキング/第1話時点(10本鑑賞)

2021年07月19日 20時21分59秒 | ドラマ
1. TOKYO MER(TBS)
2. 家族募集します(TBS)
3. ナイト・ドクター(フジテレビ)
4. プロミス・シンデレラ(TBS)
5. ボイスⅡ 110緊急指令室(日本テレビ)
6. 緊急取調室(テレビ朝日)
7. 彼女はキレイだった(日本テレビ)
8. ハコヅメ(日本テレビ)
9. 推しの王子様(フジテレビ)
10. ボクの殺意が恋をした(日本テレビ)

『TOKYO MER』は、
自ら災害や事故現場に急行する救命救急隊のドラマ。
衣装がちょっと色分けされていたり、
特殊改造車両があったりと、
戦隊ヒーローっぽい感じがして好き。
物語のスピード感と、
わかりやすい対立構造も、
ドラマの面白さを引き立てていると思う。

『家族募集します』は、
涙ちょちょ切れるホームドラマ。
家庭間の絆が希薄なこの時代に、
昭和らしい近所の温かさを
現代風によみがえらせようとしているところに感動。
シングルマザー、シングルファーザーの方には、
より一層共感できそうな設定。

『ナイト・ドクター』は、
『TOKYO MER』と同じ救命救急なんだけど、
こっちは青春群像劇って感じ。
メンバーそれぞれの抱える悩みを
1話ごとにフォーカスすると同時に、
みんなの成長譚を楽しむことができる。

『プロミス・シンデレラ』は、
令和の道明寺司と牧野つくしが出ているラブコメ。
金持ちイケメン高校生に振り回される
アラサー女子っていう設定だけど、
そのヒロインが肝の座った感じで、
意志と腕っぷしの強さが面白い。

『ボイスⅡ』は、
ハードな刑事モノで、
2019年のドラマのシーズン2。
今季の中では唯一、
ダークでバイオレンス。
第1話からすでにクライマックス感あって面白かった。

『緊急取調室』は、
刑事モノでありながら取調にフォーカスしたドラマで、
今回でシーズン4。
刑事として当たり前のことを
きっちりやるっていうシンプルさの中に、
自分の信念と正義を詰め込んで、
感情むき出しで職務に当たる姿が見ごたえある。

『彼女はキレイだった』は、
韓国ドラマのリメイク。
かわいかった少女が冴えない女性に、
気弱でいじめられていたぽっちゃり少年が
シュッとしたイケメンに成長。
廃刊の危機にある女性誌編集部において
上司と部下の関係になるものの、
男の方は毒舌全開のサイコ野郎。
ただ、副編集長役の中島健人の顔が若すぎて、
ちょっと合ってない気も(笑)

『ハコヅメ』は、
交番に勤務する2人の女性お巡りさんの話。
『ナースのお仕事』の警察版という感じで、
ゆるふわっとしてはいるけど、
先輩役の戸田恵梨香の役どころがいいメンターって感じで、
こういう人新卒のときにいてくれたらよかったなって思った。

『推しの王子様』は、
令和の『きみはペット』のようなドラマ。
ゲームアプリ会社の女性社長が、
空から降ってきた自分の推しキャラに似ている
イケメンくんを育てる話。
そのイケメンくんを演じている
渡邊圭祐の顔がキレイのなんのって。

『ボクの殺意が恋をした』は、
暗殺者を題材にしたコメディ。
父親変わりだった人を殺された復讐に、
主人公がとある女性漫画家を暗殺しようとするも、
偶然が重なってボディガードとして雇われてしまうことに。
設定は面白いのだけど、
ツッコミどころが多すぎて、
今のところそんなにハマれない(笑)

と、このようにプライムタイムのドラマは、
相変わらず刑事、医者、ラブコメです(笑)