Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

2021年冬ドラマの面白かったランキング

2021年03月31日 23時55分17秒 | ドラマ
1. 青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー(フジテレビ)
2. 知ってるワイフ(フジテレビ)
3. 俺の家の話(TBS)
4. 天国と地獄〜サイコな2人〜(TBS)
5. 監察医 朝顔(フジテレビ)
6. オー!マイ・ボス!恋は別冊で(TBS)
7. レッドアイズ 監視捜査班(日本テレビ)
8. にじいろカルテ(テレビ朝日)
9. 君と世界が終わる日に(日本テレビ)
10. ウチの娘は、彼氏ができない!!(日本テレビ)

最終的に僕はこんな感じでした。
最近ではめずらしくフジテレビでワンツーフィニッシュ(笑)

なんか、今季は特徴的だなと思ったのが、
“家族”がテーマとなったドラマが半分ぐらいあったかなってこと。

『俺の家の話』:父と息子
『天国と地獄』:兄弟
『監察医 朝顔』:家族
『ウチ彼』:母と娘

ちょっと方向性は違うけど、
『にじいろカルテ』も、
小さな村だからみんな家族みたいなもんかなって。

コロナの影響で家にいることも増えたから、
あえてそういうふうにしたんだろうか。

来月から新しいドラマが始まる。
また、虚構の世界の出来事が現実を豊かにしてくれる糧となりますように。

父親の愛か、それともひとりよがりかを考える『旅立つ息子へ』

2021年03月30日 18時00分04秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:31/60
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
自閉症スペクトラム
父と息子の逃避行

【あらすじ】
愛する息子ウリ(ノアム・インベル)のために人生を捧げてきた父アハロン(シャイ・アヴィヴィ)は、
田舎町で2人だけの世界を楽しんできた。

しかし、別居中の妻タマラ(スマダル・ボルフマン)は
自閉症スペクトラムを抱える息子の将来を心配し、
全寮制の支援施設への入所を決める。
定収入のないアハロンは養育不適合と判断され、
裁判所の決定に従うしかなかった。

入所の日、ウリは大好きな父との別れにパニックを起こしてしまう。
アハロンは決意した。
「息子は自分が守る―」

こうして2人の無謀な逃避行が始まった。

【感想】
親の息子に対する愛が伝わってくる映画ですなー。
ものすごく感動作になりそうな予感はしたけれど、
個人的にはあと一歩というところだったけど。

ウリの“今”を見るか、
“未来”も見据えるかってところで、
両親の意見の食い違いが生じるんだよね。

父親は、今のウリを大事にしたい。
施設なんてあてにならないし、
ウリも自分といたがってるんだから、
俺がずっと面倒を見るんだと譲らない。

母親は、そんな夫の身に何かあったら、
誰がウリについてやれるんだろうと、
ウリにとって一番いい施設を探してあげるんだ。

この映画は、父親の視点に立ってるから、
母親が悪者のように見えてしまいそうだけれど、
僕からしたら、
父親がやや意地になってるところはあるかなーと。

ウリが父親にばかりなつくのは、
単に彼がこれまでずっと側にいたから。
グラフィックデザインに才能があり、
世界的に有名な広告代理店BBDOで働いていたけど、
それも辞めて息子に付きっきり。
母親とも距離を置かせた。

よくある「俺しかあいつをわかってやれねえ」みたいな。
まあ、そういうのって大体「そんなことはない」んだけどね。
本人がひとりそう思い込んでるだけで。

でも、父親も気づくんだよ。
遊園地のライブ会場で踊ってるウリを見てね。
「もしかしたら、彼を縛りつけているのではなかろうか」って。
こんな楽しそうにはしゃぐ息子を初めて見たと言わんばかりの表情を浮かべるから。

その後、ウリは母親が見つけた施設に入ることにはなるんだけど、
とある事件がきっかけで出ることになる。
ここがなー、その事件ってのが事後報告でチャンチャン
ってなってたのが惜しいかなって。

ここはきちんと映像で見せて欲しかったよ。
その伏線となるシーンが前に出ちゃってるから、
あからさまな回収に見えてしまうのを避けたのかもしれないけど、
ここは一番感動するところだったから、
画で観たかった。

ラストも賛否両論ありそう。
なぜ、あれだけ父親にべったりだったウリが、
急に別の施設になじんでいるのか。
本当に突然すぎるから不思議に思う人もいるだろう。

僕は、多分、あの芸術ワークショップが関係してるんじゃないかなーと思ってる。
デザインが得意な父親を感じさせてくれるから、
父親が側にいなくても寂しくならないのかなって。

そういうちょっと気になる点があって、
いまひとつ感動超大作とまでは感じられなかったけど、
そのウリを演じたノアム・インベルの演技は凄まじかった。
よくあそこまで自閉症の役を演じきれるなと。
それがこの映画の一番の見どころかな。

映画『旅立つ息子へ』公式サイト

世界中がこの美しい親子愛に大粒の涙!!息子にすべてを捧げてきた父。独り立ちのときは、突然訪れた別れとはじまりを紡ぐ、実話に基づく感動作。3月...

映画『旅立つ息子へ』公式サイト

 

"普通"になりたい普通じゃない人の話『まともじゃないのは君も一緒』

2021年03月29日 21時37分33秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:27/59
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブコメ
恋愛偏差値が低い男女
コミュ障

【あらすじ】
外見はいいが、数学一筋で
〈コミュニケーション能力ゼロ〉の予備校講師・大野(成田凌)。
彼は普通の結婚を夢見るものの、
普通がなんだかわからない。​

その前に現れたのが、
教え子の香住(清原果耶)。
彼女は恋愛上級者を装ってはいるが、
実は〈恋愛経験ゼロ〉。​
全く気が合わない2人だったが、
共通点はどちらも恋愛力に乏しく、
どこか普通じゃないというところ。

香住は、普通の恋愛に憧れる大野に
「もうちょっと普通に会話できたらモテるよ」
と、​あれやこれやと恋愛指南をすることに。​​

香住の思いつきのアドバイスを、
大野は信じて行動する。
香住はその姿に、
ある作戦を思いつく。​
大野を利用して、
憧れの存在である宮本(小泉孝太郎)の婚約者・美奈子(泉里香)にアプローチさせ、
破局させようというのだ。​

絶対にうまくいくはずがないと思っていたが、
​予想に反して、
少しずつ成長し普通の会話ができるようになっていく大野。
その姿に、不思議な感情を抱く香住。

あるとき、マイペースにことを進める大野と
衝突した香住は「もうやめよう」と言い出す。
すると大野は、「今変わらないと、一生変われない。僕には君が必要なんだ!」
と、香住に素直な気持ちを伝える。​

初めて誰かに必要とされた香住は、
そんな大野の言葉に驚くと同時に、
何か心に響くものがあり、
​初めての感情に「これって何!?」と悩み始める。
2人の心がかすかに揺らぎ始めたとき、
事態は思わぬ方向へと動き出す。

2人が見つけた《普通》の答えとは?​

【感想】
これ、いいっすわー。
メチャクチャ笑えるし、
メチャクチャわかりみが深い。

コミュ障で恋愛偏差値最底辺の予備校教師と、
恋愛の知識だけ豊富で実戦経験ゼロのJKという組み合わせ。
で、そのJKからの恋愛指南によって先生の恋愛レベルが上がっていき、
逆に教え子の方が「え、何この気持ち?」
と気になる存在へと昇華していくっていうね。
コッテコテの少女漫画みたいな展開が面白い。

特に、成田凌の演じたウザキャラがツボでした(笑)
数学一筋だったからか、
相手の言葉の曖昧な表現に突っかかり、
必ず具体的に話すことを求めるんよ。
まさに「ファクトベースで話して」というタイプ。
みんなのまわりにもそういう人いるんじゃない?
僕は会社の人を思い出しました(笑)

その徹底ぶりはあらゆる場面で発揮され、
ある女性から「好きです」と告白されても、
「それ定量で示してくれる?」
と、相手をドン引きさせるほど。
古くからみんなが心の中で思っているような「ザ・理系」を、
そのまま形にしたような印象を受ける(笑)

そんな調子だから会話も進まないし、
「その声どっから出してんの?」
って聞きたくなるような笑い方もキモいしで、
対人スキルが絶望的な反面、
コミカルすぎるキャラクターは強烈で場を支配してたなー。

そんな彼が、将来「普通に結婚する」ために、
世の中で普通と言われていることを学んでいく様子が
非常に愛らしく見えるのよ。

若い頃、「モテるためにはどうするか」、
「好きな人を振り向かせるにはどうするか」
ってことを考えて、
まわりに意見を求めた人も少なくないだろうけど、
そんな姿と重なって見えるのが共感を呼びやすい気がした。

だから、大野の混乱っぷりはよくわかって。
こういうの人に聞いてもよくわかんないよね。
とりあえず言われたことやってみるけど、
当たった試しがねえ(笑)
基本は「※ただしイケメンに限る」の世界だと思ってます(泣)

そんな彼も、物語終盤で非常に感情的になる瞬間がある。
「それが普通だから」と自分の気持ちに蓋をする香住に食ってかかるのよ。
きっと、常に思考を続ける数学をずっとやってきたからこそ、
「それが普通だから」と言って、
考えることを放棄したように見える彼女に
納得がいかなかったんだろうなー。
夢や本音など、
自分の心の内から出てくることに、
普通も何もないよね。

あと、個人的に一番推したいのは泉里香の誘う目。
やーばい。
『家売るオンナ』の「落ちた」っていう声が
どこからともなく聞こえてくるぐらいには、
落ちました。

映画『まともじゃないのは君も一緒』公式サイト

成田凌、清原果耶 W主演『まともじゃないのは君も一緒』大ヒット上映中

映画『まともじゃないのは君も一緒』公式サイト

 

ここでもエジソンは嫌なやつだった『テスラ エジソンが恐れた天才』

2021年03月28日 19時26分42秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:50/58
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
伝記映画
電流戦争
発明家
トーマス・エジソン
二コラ・テスラ

【あらすじ】
1884年、移民としてニューヨークへやってきて、
憧れのエジソン(カイル・マクラクラン)のもとで働き始めたテスラ(イーサン・ホーク)。
しかし、直流か交流かで対立し、訣別してしまう。

独立したテスラは、
実業家ウェスティングハウス(ジム・ガフィガン)と手を組み、
シカゴ万国博覧会でエジソンに勝利する。

時代の寵児となったテスラは、
大財閥J・P・モルガン(ドニー・ケシュウォーズ)の娘アン(イヴ・ヒューソン)と交流し、
モルガンから莫大な資金を得て、
「無線」の実現に挑戦する。

だが、研究一筋の繊細な心が、
実業界や社交界と不協和音を立て始める──。

【感想】
エジソンほど有名ではないけれど、
現代の電力技術を語る上でなくてはならないのが、
この二コラ・テスラ。
彼のおかげで、
我々は電気を使うことができていると言っても
過言ではないかもしれない。

そんなテスラの半生を綴った伝記映画ではあるのだけど、
正直面白いとは言えないものだった。
これ、監督が脚本を書き上げたの1980年代初頭らしいんだけど、、、
書き直した方がよかったのでは(笑)

単純にわかりづらい、内容が。
これは、テスラについてある程度知っておかないと、
この映画だけですべて理解するのは難しいだろうな。

結局、何が成功で何が失敗だったのか、
その区切りが明確でないまま、
どんどん次の話に進むから、
観ている方としては置いてけぼりを食らう感じ。

何かひとつのことを突き詰めていく中で、
挫折や対立があり、
最後に大成功したっていう話なら、
もっと理解しやすいんだろう。

ところが、本作はエジソンとの確執からウェスティングハウスとの提携、
J・P・モルガンからの出資に至るまで、
いろんなエピソードが淡々と進んでいく上に、
理科の講義のような話もあるので、
わかりづらい上に退屈だったりする。
まあ、史実なので仕方ないのだけれど。

その中で、唯一特徴的なところがこの映画にはあって。
それは、時折アンがファシリテーターみたいな役割を果たしているところ。
彼女が第四の壁を破るかのごとく、
観客に向かって、
登場人物の生い立ちや当時の社会情勢を補足してくれるんだよね。

ただ、登場人物に対する理解は深まっても、
ストーリー自体がわかりやすくなるわけではないんだけど(笑)

あと、この映画は昨年やった『エジソンズ・ゲーム』とほぼ話が同じで。
あっちはエジソンに焦点を当てて、
こっちはテスラに焦点を当てているだけの違い。
しかも、そっちの映画も単にエジソンの悪あがきが過ぎるっていうだけで、
あんまり面白くなかったな。。。

でも、いずれの映画でもエジソンが
けっこう嫌なやつで描かれているのはちょっと笑ってしまう。
小学校の頃の伝記漫画とか読むと、
エジソンってとにかくいろいろ発明したすごい人
っていうことだけしか書かれてないけど、
人柄としてはかなりのアスペ&サイコな気がしてる(笑)

テスラなー、
扱う人物としては非常に興味深いだけに、
ちょっと残念な映画だった。

彼が現代を生きていたらっていう
ファンタジー設定の話の方が個人的には楽しめそうかな(笑)
タイムスリップして過去に戻って偉人と会うっていう話はあるけど、
過去の偉人が現代にいたらっていうのは、
直近では『帰ってきたヒトラー』および『帰ってきたムッソリーニ』ぐらいしかないから。

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』| 公式ページ | CineRack(シネラック)

彼がいなければ世界は100年遅れていた。電流戦争でエジソンに勝利した〈天才発明家ニコラ・テスラ〉の謎に満ちた半生を、イーサン・ホーク主演で描...

CineRack(シネラック)

 

いろんな解釈が生まれそうな『水を抱く女』

2021年03月28日 19時07分29秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:42/57
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブストーリー
ミステリー
精霊

ヒロインの失踪

【あらすじ】
ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ(パウラ・ベーア)。
彼女はアレクサンダー広場に隣接する小さなアパートで暮らし、
博物館でガイドとして働いている。

恋人のヨハネス(ヤコブ・マッチェンツ)が別の女性に心移りし、
悲嘆にくれていたウンディーネの前に、
愛情深い潜水作業員のクリストフ(フランツ・ロゴフスキ)が現れる。
数奇な運命に導かれるように、
惹かれ合う2人だったが、
次第にクリストフはウンディーネが
何かから逃れようとしているような違和感を覚え始める。

そのとき、彼女は自らの宿命に直面しなければならなかった…。

【感想】
RPGで遊んだことのある人なら
一度はその名を耳にしたことであろう水の精霊ウンディーネ。
本作は、そのウンディーネをモチーフにしたラブストーリーだ。

こう書くと、ファンタジー感あふれる映画だと思われそうだけれど(僕もそうだった)、
実際はもっと謎めいた内容で、
人によって解釈が分かれそうな映画であった。

冒頭、ウンディーネとヨハネスの別れ話から始まるのだが、
彼女は「別れたら殺すから」
と言うぐらいのややヒステリックを思わせる人物。
そんな彼女が新しくクリストフという潜水作業員と出会ってからは、
元カレと今カレの間でやきもきする
オーソドックスなラブストーリーとして描かれる。

しかし、問題はそこから。
ネタバレを含んでしまうので、
映画観たい人はここで終わりにするのが吉(笑)

ある晩、電話で口論をしたウンディーネとクリストフ。
その翌日に、クリストフは事故で脳死状態に陥る。
「昨晩、ケンカしたばかりなのに」
そう思うウンディーネだけど、実は口論した時間帯は、
すでにクリストフは脳死に陥っていたのだ。

彼女は、「すべてあんたのせい」と言わんばかりに、
自宅プールで泳ぐヨハネスを溺死させ、
自分もクリストフの仕事場であった湖の奥底へと姿を消す。
と、同時にクリストフは目覚めるのだ。

これはどう捉えるのが正解なんだろう(笑)
クリストフとの口論はお別れに来た魂なのか、
それとも何か神がかった力が働いたのか。
そして、なぜ彼は目覚めたのか。

作中は現実的な世界観であり、
特に何か明言されているわけではないので、
完全に憶測になってしまうが、
やっぱりウンディーネは水の精霊そのものだったんだろう。

そして、元カレのヨハネスを殺すことで、
その命をクリストフに移し替えたんだと僕は思っている。
その力を発揮するために、
彼女は水と共に生きる必要があり、
湖の奥底に還っていったのではなかろうか。

また、ウンディーネ自身は幻でも何でもなく、
確かに存在はしている。
その証拠に、彼女が湖に消えて行った後、
彼女と関りのあった人たちはみな、
彼女がいたということは認知していた。

クリストフも怪我からの復帰後、
湖の底で再びウンディーネを目にしている。
ただ、ビデオカメラには映っていないから、
もはや彼にしか見えない人ならざる存在になったのかなーなんて。

となると、やっぱりこの映画はファンタジーってことになるね(笑)

ロマンチックかつドラマチックな展開が少なく、
世界観の割には地味な雰囲気の映画ではあるけれど、
静かに漂う"水"とは合っていたかなって感じる。

ちなみに、この映画、
精霊をモチーフにした三部作の1つになるらしく、
次は"火"が題材になるそう。

映画『水を抱く女』オフィシャルサイト

愛が終わるとき、哀しき殺意のとき 官能的なバッハの旋律にのせて「水の精」神話が幻想的に蘇るーミステリアスな愛の叙事詩。/原題:Undine

映画『水を抱く女』オフィシャルサイト

 

敵が濃すぎて主役が食われてた感ある『レッドアイズ 監視捜査班』

2021年03月27日 23時55分18秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:7/10
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
刑事ドラマ
アクション
復讐劇

【あらすじ】
婚約者を失ったことがきっかけで、
警察を辞めてしまった元敏腕刑事の伏見響介(亀梨和也)。
今では浮気調査専門の探偵事務所を開いて暮らしている。

彼が警察を離れてから3年。
神奈川県警に、全国の監視カメラや防犯カメラのデータをリアルタイムで解析し、
事件解決に役立てる組織「神奈川県警捜査分析センター」、
通称「KSBC」が発足された。
伏見はかつての上司である島原(松下奈緒)から、
そこに加わって欲しいとオファーを受ける。

彼は探偵事務所の仲間もKSBCの捜査官として受け入れることを条件に出すが、
そのメンツは元犯罪者ばかり。

データと元犯罪者の能力を駆使した捜査が始まる中で、
伏見は婚約者を殺した犯人に近づいていくが……。

【感想】
これで僕が観てる今季のドラマはすべて終了。
一仕事終えた感(笑)

このドラマは観るほどに面白さが増していく感じだったかなー。
第1話の時点では『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』や
『ボイス 110緊急司令室』と似通ってて、
過去ドラマの寄せ集めって印象が強かった。

でも、その後から話がどんどん膨らんでいって。
1話完結型の事件と見せかけて、
それらがすべて最後までつながっているという仕掛けで、
復讐の連鎖という納得しやすいストーリーでわかりやすかった。

しかも、最近の刑事モノの中では、
珍しくメチャクチャアクションしてるし、
躊躇なく人殺してるし、
なかなかにバイオレンスなのも見どころだった。
最終回は特にすごかったね。
坂口拓の超絶スピードアクション。
日本であそこまでアクションできる俳優さん、
そうはいないのでは。

それと、高嶋政伸のサイコっぷりね!
あれ、ハマりすぎでしょ。
いつからだろう、あの方、
マジでそういう悪役がとても似合うようになってきたと思う(笑)

ただ、KSBCのメンツはもうちょっと個々人の能力に差が欲しかったなー。
小牧のハッキング技術はいいけど、
湊川(シシド・カフカ)は伏見と戦闘能力がかぶってたし、
山崎(木村祐一)の犯罪心理学の知識は、
ウィキペディアの紹介してるだけで、
そこまで役に立っていなかったような、、、?(笑)

それにしても、このドラマ、
なぜか場所を示すテロップが、
脚本の「柱」の書き方と同じだったのは気になったw
同じ場所のとき、「同」って書くの、
普通の視聴者に伝わるのだろうか。

あと、ちょいちょいラッパーの人が出てるんだよね。
般若とかZeebraとか、調べたら7~8人ぐらい出てた。

シーズン2ありそうな予感もするけど、どうだろうか。


長尺のクライマックスが凄まじい『アウトポスト』

2021年03月27日 21時06分50秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:16/56
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
戦争映画
アフガニスタン紛争
カムデシュの戦い
陸軍
銃撃戦

【あらすじ】
アフガニスタン北東部に位置するキーティング前哨基地。
米軍の補給経路を維持するための重要拠点とされていたが、
派遣されてきたロメシャ2等軍曹(スコット・イーストウッド)ら兵士たちは、
その地をひと目見て驚愕する。

そこには基地として致命的な欠陥が存在していたのだ。
四方を険しい山に囲まれた谷底に位置しており、
敵に包囲されれば格好の的となる。
つまり、防御面からすると圧倒的に脆弱なのだ。
いつタリバン兵の銃弾が撃ち込まれてもおかしくはない。

案の定、日々襲いくる攻撃の中、
誰かが命を落としてゆく。
「もし圧倒的多数の敵に囲まれたら…」
彼らの日常は文字通り死と隣り合わせだった。

そして、ついに恐れていたタリバン兵の総攻撃が開始された。
それは後に「カムデシュの戦い」と呼ばれる、
アフガニスタン紛争で最も過酷な激戦の幕開けだった。

【感想】
久しぶりの戦争映画。
2009年に起こったアフガニスタン紛争におけるカムデシュの戦いを題材にしているため、
戦争映画の中でもかなり直近のものと言える。

この舞台となっている前哨基地、
映画を観るとわかるんだけど、
もう開いた口が塞がらないってぐらいの状況にあって。
四方が山に囲まれていて、
敵から狙われ放題なんだよ。

かといって、防御設備が十分かというとそうでもなく、
ここへの赴任がそのまま死を意味するんじゃないかってぐらい、
機能面が弱すぎる。
なんでこんなところに基地作ったのか不思議で仕方ない。。。

で、この映画、クライマックスがすごくて。
他の戦争映画同様、
敵との激しい銃撃戦っていうところに目新しさはないんだけど、
特筆すべきはその尺の長さ。
40分以上ずっと撃ち合ってて。
それもね、武力が拮抗しててとかそんなんじゃない。
先に書いた通り、
敵から狙われ放題だから、
もう一方的に米軍が蜂の巣にされてるんだわ。

大勢のタリバン兵による一斉銃撃で、
味方が次々に殺され、
いつ全滅してもおかしくない状況。
それを限りある人員と武力で、
空爆支援が来るまで必死に耐え忍ぶっていう構図。
その緊張感と危機感が凄まじくて。
時間が過ぎるのを忘れるぐらい圧倒されてしまった。
どのセリフも必ず"f〇ck"が入ってて、
それぐらい追い詰められている状況なんだ。。。

ここで亡くなった兵士たちってのが、
みんな自分より年下で、
その多くがまだ20代前半でね。。。
アフガニスタン紛争の件はニュースとかで知ってはいたけど、
こんな戦いがあったんだっていうことは初耳で。

日本にいると、身近には感じられないけれど、
戦闘で若くして命を落とす人がいるんだっていうことを改めて知れる意味で、
とても有意義な映画となりました。

それにしても、軍人の日常会話って下ネタしかないのかなっていうぐらい、
みんな話が下世話だよね(笑)

映画『アウトポスト』公式サイト|3月12日公開

映画『アウトポスト』公式サイト|3月12日公開|アフガニスタンで最悪の戦闘と言われた衝撃の実話を映画化!今語り継がれるべき戦場のリアルを観る...

https://klockworx-v.com/outpost/

 

"さようなら"がない『ノマドランド』

2021年03月27日 17時20分42秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:26/55
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ロードムービー
ドキュメンタリー風
ノンフィクションベース
ノマド
キャンピングカー

【あらすじ】
企業の破綻と共に、
長年住み慣れたネバタ州の住居も失ったファーン(フランシス・マクドーマンド)は、
キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、
〈現代のノマド=遊牧民〉として、
季節労働の現場を渡り歩く。

その日その日を懸命に乗り越えながら、
往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、
誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく──。

【感想】
広大な土地を行き交うロードムービー。
何も知らずに観に行くと、
自由気ままな生活のようにも思えるが、
現実はそうではない。

これは『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』 という
ノンフィクション本を映画化したもの。
2000年代後半から2010年代初頭に起きた
グレート・リセッション(世界的な経済衰退)を原因に、
生活が苦しくなり、
職を求めて各地を転々とせざるを得なくなった人たちの話だ。

ファーンたちはキャンピングカーに乗って、
様々な場所に出向き、
安い賃金で過酷な肉体労働に従事しており、
もはやドキュメンタリーに近い内容と言える。

しかし、その不安定な状況を嘆く様子はなく、
新しい出会いや助け合いをある意味楽しんでいるようにも見られ、
彼女らのたくましさを感じられる作品だった。

いわゆる「ノマド」のような生き方を目の当たりして、
作中のファーンたちは生活のためにそうせざるを得ない状況ではあるのだけど、
リモートワークが当たり前となってきた今の時代、
モノや場所にこだわらないのであれば、
こういう生き方もアリなのかなと思わせる。

出演している人たちも、
現実にノマドとして生活している人が多いのも特徴。
アメリカにはまさにこういう人たちがいるから共感されやすいだろうけど、
日本だとどうだろうね。
海を越えた地での話だと、
現地の人よりは現実感薄いかもしれない。

あと、この映画、リアルな描写も印象的で。
フランシス・マクドーマンドが野ションしたり、
簡易トイレで用を足したり、
素っ裸で川で泳ぐ姿など、
露なシーンを惜しげなく映し出しているところにリアリティを感じるし、
そこまでやる彼女のスタンスにも驚かされた。
邦画でここまでやってる映画、観たことないかも。

そんな彼女だけど、
ずっと観ていると大竹しのぶに見えてくるんだよね。
髪型のせいだと思うけど(笑)

現代のノマドの現実を知りたい方はぜひ。
彼らには「さようならがない」ってのもいい。
別れるときは「またどこかで」。
だから、死んだ人ともまたどこかで会えるっていう考え。

広大な土地を感じるために、
映画館で観ることをオススメします。

ノマドランド|映画|サーチライト・ピクチャーズ

2021年3月26日公開『ノマドランド』公式サイト。(原題:Nomadland)21世紀の路上のサバイバーたちを描く、ロードムービー。映画作...

サーチライト・ピクチャーズ 公式

 

こういう上司が身近にいたら仕事がスリリングになりそうな『騙し絵の牙』

2021年03月27日 16時59分57秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:24/54
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ミステリー
ビジネス
出版社
雑誌存続の危機
騙し合いバトル

【あらすじ】
大手出版社「薫風社」に激震が走った。
かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、
次期社長を巡って権力争いが勃発。
専務・東松(佐藤浩市)が薦める大改革で、
お荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)は、
無理難題を押し付けられ、廃刊のピンチに立たされる。

速水は新人編集者・高野(松岡茉優)と共に、
イケメン作家、大御所作家、人気モデルを軽妙なトークで口説きながら、
ライバル誌、同僚、会社上層部など次々と現れるクセモノたちと
スリリングな攻防を繰り広げていく。

嘘、裏切り、リーク、告発――
クセモノたちの陰謀が渦巻く中、
速水の生き残りをかけた"大逆転"の奇策とは!?

【感想】
こういう上司いたら仕事面白いだろうなって思える映画。
雑誌を作る上で緻密な(?)計算でコンテンツを集めて、
矢継ぎ早に世間に公表して、
他を出し抜いていく様は痛快。

タイトルにある「騙す」っていうと
大どんでん返しみたいなことを想定しがちだけど、
それよりは「先手を打ちまくる」っていう表現が的確かな。

それを、雑誌存続のために
みんなで協力して知恵を出し合うチームプレーっていうよりは、
頭の回転が速く、
相手の懐に飛び込むのが上手いひとりの編集長が
いろんな手はずや根回しを完了させ、
あとはそれに沿って現場が動くって形。

それを可能とさせる速水の情報取集力、行動力、
そしてリスクを恐れず賭けに出る覚悟と度胸は見習いたいねー。
ただ、それは彼がフリー気質だからってのもあると思う。
「まあ、ここがダメでも次行けばいっか」っていう。
ある意味、他人のことはあまり考えていない
っていうふうにも捉えられるけど(笑)

実際にこういう人と仕事すると
振り回されることが多くて心労が絶えなそうな気はする(泣)

映画やドラマだと、「売れるかどうか」よりも、
「面白いかどうか」って方が重視されるよね。
それは、「面白ければ売れる」
っていう考えが前提にあるからだろう。

実際の仕事だと、
どこまでいってもKPIを求められることも多かったりするからこそ、
こういうジャンルのストーリーは夢があって面白く感じるのかも。

話のテンポもよかったし、とても観やすい映画でした。

映画『騙し絵の牙』公式サイト | 3月26日(金)全国公開

塩田武士が「大泉洋」を主人公にあてがきし、世間の注目を集めたベストセラー小説「騙し絵の牙」がついに映画化!主演:大泉洋×監督:吉田大八×オー...

映画『騙し絵の牙』公式サイト | 3月26日(金)全国公開

 

まさかすぎる結末に全俺が泣いた『俺の家の話』

2021年03月27日 00時30分42秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:3/9
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホームドラマ
ヒューマンドラマ
プロレス
介護

【感想】
この最終回が今季一番泣いた。。。
意外すぎる展開だった。。。
全部親父のために用意していたものがね、、、まさか。・゜・(ノД`)・゜・。

あー、すごいわ、すごい。
最初から観直したらまた違って見えそう。

このドラマ、プロレスと能と介護っていうすんごい情報量で、
とっ散らかってるんじゃないのかって思うほどだったけど、
蓋を開ければド家族モノ。
特に、親父と息子のね。
父と子を扱った映画やドラマはたくさんあるけど、
最後の展開の意外性はさすがだった。
しかも、冒頭はそれを認知できない父親の視点から描いていたから、
余計にびっくりしたよ。

宮藤官九郎、天才なんじゃないかって。
ただのお涙頂戴にしかならなそうなところを、
勘当と笑いのバランスをうまく入れ込んで、
とても清々しい気持ちになれるドラマに仕上げてくれた。

本当にちょいちょい笑えるネタも多くてさ、
よくそんなところセリフに落とせるよなっていつも感心するんだけど、
今日のもすごかったね。
長州力の入場曲のリズムと、
中央線の阿佐ヶ谷と荻窪の車内放送のリズム、
よく結びつけられるよなって。
あれ、有名な話なのかな?(笑)

でもやっぱり、
このドラマは寿三郎を演じた西田敏行の演技と、
寿一を演じた長瀬智也のキャラがダントツだよ。

先週の危篤状態の寿三郎のあのリアルな演技はものすごく印象に残ってるし、
寿一の殺気立ちながらも、
さくらさんにはやけに誠実で、
他の兄弟からは何があっても
「まあ、アニキだしね」
で通せちゃう図太さというか愛嬌というか。
こんなアニキ欲しかったわ(笑)

最後、父親の介護と息子の子育てを残して先立ってしまったのは、
心残りだろうなー。

あー、いいドラマだった。

ぜあ!

金曜ドラマ『俺の家の話』|TBSテレビ

TBSテレビ 金曜ドラマ『俺の家の話』の公式サイトです。

TBSテレビ

 

もはや監督の趣味感しかない『モンスターハンター』

2021年03月26日 20時18分47秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:25/53
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アクション
ゲーム
モンスターハンター
巨大怪獣
異世界

【あらすじ】
作戦行動中に砂漠で消息を絶った偵察小隊。
その探索に当たっていたアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)率いる特殊部隊は、
突然、激しい砂嵐に飲み込まれてしまう。

砂嵐が去った後、
彼らの眼前に現れたのは、
未知なる世界の光景と、
ありえないサイズの超巨大モンスター!
近代兵器が通用しないモンスターの猛攻に、
小隊は全滅寸前にまで追い込まれる。

絶体絶命の危機を救ったのは、
見慣れぬ装備を身にまとい、
巨大な剣を携えた一人の男(トニー・ジャー)。
彼はモンスターを狩るために戦う者=モンスターハンターであった。

アルテミスたちはなぜ、
モンスターのいる世界にやって来たのか?
元の世界に戻る方法はあるのか?
すべての真実を知るためには、
次々襲来する巨大モンスターたちを倒し、
生き残るしかない。

狩るのは人間か?モンスターか!?
究極のサバイバルがいま始まる!

【感想】
もうね、拍手を送りたいよ、これ。
メチャクチャ金をかけた監督の趣味じゃねーかって。
企画通したのがすごいわ。
世界規模の同人映画なんじゃなかろーか。
ちょっと実写版『ドラゴンボール』と同じ匂いがするけど(笑)

『モンハン』のゲームはやったことないんだけど、
多分ゲームとは別物と捉えた方がよさそう。
異世界系からの巨大モンスターによるパニック映画だからねー。
まあ、元のゲームにはストーリー性ないみたいだから、
映画化するに当たっては新しく付け足す必要はあるけども。

で、仲間と協力してモンスターを狩るっていう、
いわゆるゲームの醍醐味みたいなシーンは、
あるにはあるんだけど、後の方なんすよ。
それまでは、基本逃げ回ってて、
だんだん「このままだと死んじゃうから、元の世界に戻るためにも戦うかー」って流れ。
だから、ストーリー自体はものすごくシンプル。
いや、シンプルというか中身がないというか(笑)

でも、ハリウッドってやっぱりすごいなと思って。
ストーリー性が薄くても、
とにかく映像がすごすぎて、
それだけで押し切れちゃうんだもの。
その押し切れちゃうほどのクオリティを出してくるところがね、好きw

『モンハン』が現実の世界になったときの恐怖が伝わってくるし、
あんなモンスターと戦うこと自体がおこがましいって痛感する。
勝てるわけがないよ。
恐竜よりもデカくて、火も吹いて、
おまけに近代兵器が効かないんだから。
弱肉強食の最底辺ですよ、人間なんて。

んでもって、アクションもやっぱりかっこいいのよ!
特に、ハンターを演じたトニー・ジャー。
ムエタイや剣術、テコンドー、器械体操を習得しているのだとか。
もちろん、スタントダブルも使っているだろうけど、
本人がスタントマン出身だから、キレが違う。
「形から入る」っていう点では、
基本ハリウッド映画に勝るものはないんじゃないか。

ミラ・ジョヴォヴィッチも、
45歳にしてそこまでやるかってぐらいの体の張り用。
『バイオハザード』(2002)から20年近く経ったけど、
絶えずアクションやり続けてる女優ってそうはいないかも。

もはやクリーチャーと戦う女性代表みたいになってるけど、
彼女が蜘蛛みたいなモンスターに捕まったとき、
『エイリアン』っぽい感じがしてさ、
その画がまさにリプリーだったんだよね。
あのシリーズをリブートするとしたら、
リプリーは彼女しかいない(笑)

映画の終わり方もちゃっかり続編ありそうな予感を醸し出すし、
これシリーズ化する気まんまんじゃん(笑)

いやー、監督人生楽しそうだなー。
『モータル・コンバット』や『バイオハザード』など、
自分の好きなゲームを映画化して、
そこに出てたヒロインを奥さんにしてるからね。
オタクの成功例といっても過言ではないかも。

あと、みんな大好きアイルーがいかつすぎて吹いたwww

『映画 モンスターハンター』公式サイト

全世界累計6,600万本超の大ヒットゲーム、待望のハリウッド実写映画化!全世界が熱望する「映画 モンハン」が、3月26日(金)公開!!

『映画 モンスターハンター』公式サイト

 

ドラマのよさが失われていたように感じる『劇場版 奥様は、取り扱い注意』

2021年03月25日 22時00分48秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:47/52
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アクション
記憶喪失
特殊工作員
公安警察

【あらすじ】
元特殊工作員だった過去を持つ専業主婦・伊佐山菜美(綾瀬はるか)と、
現役の公安警察であり、
菜美を監視する優しい夫・伊佐山勇輝(西島秀俊)の2人は、
桜井久実と裕司に名前を変えて、
小さな地方都市・珠海市で新しい生活を始めていた。
実は半年前、ある出来事がきっかけで菜美は記憶喪失になっていたのだ―。

2人が新生活を送る珠海市は、
新エネルギー源「メタンハイドレート」の発掘に活気づいていたが、
美しい海を守ろうとする開発反対派と、
市長をはじめとする推進派の争いが日に日に激化。

しかし、新エネルギー源開発の裏で、
ロシアと結託した国家レベルの陰謀が潜んでいることを突き止めた公安。

「公安の協力者にならなければあの女を殺せ」
と上層部からの指示に苦悩する裕司(勇輝)。
菜美の記憶の回復は、
愛し合う2人の別れ(死)を意味する。

そんな中、過去の因縁と国家に追われ、
久実(菜美)は大きな事件へと巻き込まれてゆく―。

【感想】
2017年の同名ドラマの劇場版だけど、
やばい、これは個人的にハマらなかった(笑)

面白くなかった理由が3つあるかなーって感じる。

◆設定が映画に耐えられない
ドラマはまあまあ好きだったんだよ。
近隣のトラブルをシュババッてアクションで解決する
『ごくせん』っぽい感じがよくて。
そのご近所感の中にある非現実さが面白いギャップだったんだけど、
それを国家レベルにまですると、
ちょっと見るに堪えないというか。。。
アクションもそうだし、
冒頭、「その至近距離で銃弾外すの、、、?!」
っていうところで、のめり込めなかった。。。
あれ、銃弾じゃなくて、
普通に頭に当たった照明でよかったんじゃないの。。。

◆ドラマから間が空きすぎた
本当は去年の公開だったんだよね(それでもだいぶ空いてるけど)。
コロナの影響もあったから仕方ないけれど、
ドラマの最終回からの続きだから、
ドラマと間髪入れずに観れた方がよかったと思う。
3年以上も前の作品だから、ちょっと今さら感。
話が直接ドラマ版とリンクしているわけでもないし。

◆終盤まで淡々と進む
ラスト30分までアクションらしいアクションもなく、
けっこう退屈。
こういうジャンルの映画、
洋画だったら多分30分に1回ぐらいは見せ場持ってくるよな
って思いながら観てた(笑)

邦画のアクションにしては、
けっこう大胆な格闘シーンが多いけれど、、、
僕はあんまり楽しめませんでした。。。(泣)

あと、外人とのやり取りが、、、
向こうは英語でしゃべってるのに、
こっちは日本語で返す違和感。。。

それにしても、檀れいって声やしゃべり方が、
ちょっと北川景子に近いかなって、
この映画を観て思った。

劇場版『奥様は、取り扱い注意』公式サイト

大ヒット上映中!綾瀬はるか×西島秀俊 あの最強奥様がスクリーンに帰ってくる!

 

疲労感しか残らない『ビバリウム』

2021年03月23日 23時04分10秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:43/51
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ミステリー
ラビリンス
終わりが見えない
精神的に疲れる

【あらすじ】
新居を探すトム(ジェシー・アイゼンバーグ)とジェマ(イモージェン・プーツ)は、
ふと足を踏み入れた不動産屋から、
全く同じ家が並ぶ住宅地<Yonder(ヨンダー)>を紹介される。

内見を終え帰ろうとすると、
ついさっきまで案内していた不動産屋が見当たらない。
不安に思った2人は、
帰路につこうと車を走らせるが、
どこまでいっても景色は一向に変わらない。
2人はこの住宅地から抜け出せなくなってしまったのだ―。

そこへ送られてきた1つの段ボール。
中には誰の子かわからない生まれたばかりの赤ん坊。

果たして2人はこの住宅地から出ることができるのか―?

【感想】
すんごい疲れる映画。
もう終わりが見えなくて、見えなくて、しんどかった。。。
精神的にキツい。
ラビリンスにも程があるだろって。

物語はあってないようなもの。
延々と続く住宅街から抜け出そうと必死にもがく恋人の様子を、
ただただ観察するのみ。
元気なときに観に行かないと、
途中で退出してしまうかもってぐらいには、
ぐったりする。

終わりが見えないことへの疲労感と、
突如としてそこに放り出される理不尽さ。
辛み。

あと、あの子どもがとにかく不気味で。
本当にああいう声なのかな。
昔のマコーレー・カルキンを思わせるかわいい風貌なのに、
声がやたらおっさんぽくて。。。

精神的に病みたい方は観てみてください(笑)

映画『ビバリウム』オフィシャルサイト

2021年3月12日(金)より TOHOシネマズシャンテほか全国公開中|ようこそ、夢のマイホームへ 幸せなカップルは、この住宅街から抜け出せ...

映画『ビバリウム』オフィシャルサイト

 

刑事ドラマよりも家族ドラマだった『監察医 朝顔』

2021年03月23日 00時06分22秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:5/8
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
刑事ドラマ
監察医
法医学

【あらすじ】
万木朝顔(上野樹里)は、
日々様々な遺体に向かい合う法医学者。
解剖を通じて事件の謎を解き明かし、
遺体から見つけ出された“生きた証”で、
生きている人たちの心まで救っていた。

しかし、彼女の母親は震災で行方がわからなくなっており、
父の万木平(時任三郎)に変わって、
東北の地で単独捜索も行なっている。

そんな父に訪れる異変や、
夫の桑原真也(風間俊介)に降りかかる災難を通して、
家族の触れ合いを描いていく
2クール連続で放映されるヒューマンドラマ。

【感想】
ものすんごく家族感あふれるドラマだったよねー。
最終回のお父さんのスピーチとか泣いたわ。・゜・(ノД`)・゜・。

監察医の話だから、
基本は1話完結型で、
事件の真相を法医学的観点から究明していく
っていうドラマではあったんよ。
でも、日々の業務と並行して、
朝顔と彼女を取り巻く家族の結びつきを描いたエピソードが多いのがこのドラマの特徴で。

今回はシーズン2なんだけど、
前作以上にそれを強く感じたなー。
1月に入って、物語の後半に入ったところから、
さらに家族の絆を描いていくエピソードが多かったと思う。

娘のつぐみがいなくなったり、
夫の桑原くんが容疑者扱いされたり、
亡くなった母親のものと思われていた歯の真実がやっと解明したり、
監察医の仕事以外で気を揉むことが多かった。
それに加えて、祖父の死、父親の認知症など、
家族に降りかかる悲しい出来事が辛くてね。。。

もはや監察医としての朝顔よりも、
妻として、娘として、孫として、
もちろんひとりの女性としてもそうなんだけど、
関わる人によってここまで自分の立場が変わるんだなっていうのを、
朝顔は背負ってきたんだよね。

でも、彼女は強い。
もちろん傷つくことや辛いことも多かっただろうけど、
淡々と自分の身に起こることを受け入れつつ、
どの立場にあってもきちんと自分の役目を果たしている朝顔の強さは、
この目まぐるしく変わる世の中を生きていく上で、
参考にしたいスタンスかもなって感じた。

つぐみ役の子役(加藤柚凪)の演技もすごくよかったし、
緊張感と癒しがバランスよく入ったドラマでした。

でも、三田村一家殺害事件だけ、
ちょっと中途半端な感じだったかな。。。(笑)

監察医 朝顔 - フジテレビ

監察医 朝顔 - オフィシャルサイト 2020年11月2日(月)スタート 秋・冬2クール連続 毎週月曜よる9時放送 主演:上野樹里

フジテレビ

 

滝藤賢一でもった『君と世界が終わる日に』

2021年03月22日 00時46分20秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:6/7
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブストーリー
ミステリー
ゾンビ
サバイバル

【あらすじ】
プロポーズ前日、
トンネル滑落事故に遭い、
閉じ込められてしまった青年・間宮 響(竹内涼真)。
命からがらトンネルを脱出すると、
世界は一変していた。
荒れ果てた街並み、
おびただしい数の遺体、
そして街をさまよう"生ける屍"たち。

異常事態の中たったひとり取り残されてしまった響は、
恋人の来美(中条あやみ)を必死に探すが、
どこにも見当たらない。
やがて響は、
この街が警戒区域として封鎖されてしまったことに気がつく。

しかしその中にも、わずかに生き残った人々がいた。
彼らはこの絶望的状況を共に生き抜く仲間か?
それとも……。

【感想】
とにかくチャレンジングなドラマだった!
まさか地上波でゾンビモノやるなんて。
それに尽きる。

中身は、、、滝藤賢一の演技でもったようなものかなー。
彼のマッドサイエンティストっぷりは
ゲームキャラ感満載でとてもいい演技だった。

しかし、それ以外は個人的にハマらず(笑)
ホラー嫌いだから、
これまでそんなにゾンビモノ観たことはないんだけど、
やっぱり『バイオハザード』みたいなアクションか、
『ゾンビランド』みたいなポップにグチャミソするのを期待してしまうんよね。
どうしてもそれらと比べてしまって。

極限状態に陥った人間ドラマを楽しむって点では確かにそうなんだけど、
ゾンビだからこそってのはあまりなかった印象。

基本的に昼の設定が多い上に、
ゾンビメイクも海外のそれと比べたら控えめだから、
あんまり緊迫感を感じられず、
けっこうメンバーも生き残ってたから、
割とイージーゲームなのかなって。

普通に『あな番』の方が怖かったわ。

しかも、響もあれだけ探し求めていた恋人をあっさり誤射しちゃうし、
「え?」って。
あそこけっこう人を見定める時間あったと思うんだけどな(笑)

シーズン2は、、、観ないかも。。。
シーズン2の視聴者数とか、
シーズン1からのリピーターがどれぐらいいるのかとか、
ビジネス観点からはちょっと気になるけどw