Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

カップルの幸せがとてつもなく温かい『ビール・ストリートの恋人たち』

2019年02月28日 23時07分38秒 | 映画


2019年公開映画32本中22位。

愛し合うカップルの彼氏に無実のレイプ犯の罪が着せられ、
刑務所に入れられてしまう中、彼女に子供ができたことがわかり、
家族みんなで真相を追求するという映画。

幼馴染だった2人がやがて愛し合うようになり、
幸せな日々を過ごす過程がもんのすごく温かみがあるのだけど、
テンポがゆっくりなのがやや退屈なのと、
終わり方が報われなさすぎて後味は悪い。。。

監督は『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスなので、
あの映画と同じように全体的にポエム風な感じ。
そして製作総指揮はブラッド・ピットという豪華さ。

その割にはあんまりピンと来なかったかな(笑)
ちょっとのっぺりとした感じで。

耳で見る映画『THE GUILTY/ギルティ』

2019年02月28日 23時00分22秒 | 映画


2019年公開映画31本中2位!

全体的な面白さだけならもっと上の映画もあるものの、
これはアイディアや設定がすごく秀逸だったので評価したい。
映画は目で見るものだけれど、これは耳で見るとでも言うべきか。

緊急通報司令室で働く主人公の元にかかってきた一本の電話。
それは誘拐事件に巻き込まれている女性からのものだった。
電話越しに聞こえる声と音だけで事件解決に挑むという新感覚サスペンス。

もうね、メッチャ頭の中で想像するの。
声と音で、いま電話の向こうにどんな光景が広がっているのか。

例えば本を読むときとかは、
文章に書かれている光景を頭に思い浮かべると思うけど、
それと同じことを朗読劇でもないのにまさか普通の映画で体験するとはね。

そして、目には映らないものを頭の中で想像するからこそ、
余計にエグかったりする。
頭の中の光景は人それぞれだろうけど、
人一倍妄想しやすい自分は、特におぞましかったよ。。。

88分という短めの尺に、衝撃の展開でとても面白かった。
昨年やった、全編PC画面で物語が進んでいく『search/サーチ』に近いものがある。

これほど耳に集中した映画はない。

軽快なノリで人がバンバン死ぬ『パルプ・フィクション』

2019年02月24日 23時56分37秒 | 映画


「午前十時の映画祭9」にて。
1994年のアメリカ映画。

何気にクエンティン・タランティーノ監督の映画は初めてだ。
ギャングの話だけど、オムニバス的な形式で話が進んでいき、
最終的に各エピソードが繋がっているというもの。

話が分かれているから、
ひとつの作品としてどうこうは言いづらいけど
、軽快なノリの割にはけっこう人が死ぬし、
血もいっぱい出る(笑)

ジョン・トラボルタのロン毛オールバックが印象的だけど、
ああいう短気でちょっと絡みづらそうな役は似合うなと思った。
そして、セクシー。

ブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソンは
『アンブレイカブル』より前に、
この映画で共演してたのが感慨深い。

オープニングの曲は有名だよね。
ドラマ版『ウォーターボーイズ』で使われてたときに聞いたけど、
ようやくこの映画でも耳にすることができてよかった。
とはいえ、この映画オリジナルの曲でもなく、
もっと大昔からある民謡?というのはさっき知ったばかり(笑)

タランティーノが撮り直しをするときに、
「今のはOK!OKだけどもう一回。なぜなら、、、」と言った後に、
スタッフみんなで「Because we love making movies!」と言うエピソード好き。

マラソン感がまったくない『サムライマラソン』

2019年02月24日 23時32分37秒 | 映画


2019年公開映画30本中24位。

鎖国していた日本にアメリカがやってきたことから、
安中藩主の長谷川博己が
「これは侵略だ!国と藩を守るために心身を鍛えよう!よし、マラソンだ!」
と家臣に15里(58.5km)走らせるのが物語の始まり。
この時点で、ブラック企業甚だしいなと思ったけど(笑)

そんな中、元々長谷川博己を警戒していた
幕府大老の豊川悦司がそのマラソンに乗じて安中藩を攻めてきたため、
安中藩の武士たちは、行きはマラソン、途中から戦という、
満身創痍に追い込まれるしっちゃかめっちゃかに(笑)

正直、微妙な映画だった。
理由は、タイトルとは裏腹にマラソン感があんまりなくて、
ただの戦国モノだったから。
結局メインはチャンバラだったし。
なのに、締め方が「これが日本のマラソンの発祥である」というドヤ感と共に、
歴代の日本の有名なマラソン選手を映し出す流れが
「いや、これそんなマラソン感ないから」というマイナスギャップに繋がった。

まあ日本のマラソンの発祥であることは史実だそうだけど、
これなら現代の人がマラソンの歴史をたどる過程で、
回想として本編を出す形にした方が、
もう少しマラソン感出たかなーと。

ただ、ちょうど明治に変わる頃という時代背景に、
佐藤健と青木崇高が刀ぶんぶん振り回すもんだから、
「るろ剣かよ」というのはあった(笑)

人生で一番泣いた『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』

2019年02月24日 23時27分48秒 | 映画


2019年公開映画29本中2位!

これはアカン。。。
生涯見た推定1070本の映画の中で一番泣いたかも。
マスク持っててよかった。。。
もう顔面びちゃびちゃ。

母親を病気で亡くす過程を描いた内容だけど、
シンプルがゆえに日常にありえること過ぎて、とてもリアル。
何年か前にWebで漫画見たときも泣いたけど、
実写版の方がもっと泣いた。
開始10分で涙がポロポロ出てきて、
その後はシーンごとにドバドバ出た。
体に水分が足りなくなります。

これはね、自分の年齢もあるかなーと思う。
この歳になると祖父母を失う年代でもあるから、
身近な人を亡くすことに共感できすぎて、
3年前にばーちゃん亡くなったときとか思い出したし、
あと40年か50年して自分の母親にも訪れると考えると、
とてつもなく寂しくなる。
安田顕の母親にまだ生きていて欲しい気持ちとか、
村上淳の何もできなかった後悔とか、
まんま自分がばーちゃんに感じたことですごく共感できた。

遺骨を食べたい気持ちもよくわかる。
俺は、さすがに食べはしなかったけど、
ばーちゃんの骨はお墓に入れるのとは別に、
手のひらサイズの壺買って棚に置いていた。

あと、やっといてよかったなと思ったのは、
ばーちゃんの最後の顔を写真に残しておいたこと。
焼いたら灰になっちゃうからね。
生前の写真はいくつもあるけど、
やっぱり人としての姿を保った最後の姿は
記録に残しておいた方がいいかな、と。
完全に生き残った人間の自己満だけど。

大真面目に大バカをやるのが最高な『翔んで埼玉』

2019年02月23日 00時08分38秒 | 映画


2019年公開映画28本中1位!

笑いすぎて涙出た(笑)
終わった後に拍手出た映画、
『スター・ウォーズ』の前夜祭以外だと、
高校生のとき以来じゃなかろうか。

いやー、ずるい。ずるいわこれ。
日本の、さらに関東における地域格差というものすごく内輪な話だから、
海外の人とかはほとんどわからないだろうけど、
内輪だからこそメッチャ面白かった!
大巨編スペクタクルな様相を持った今世紀最大の茶番劇で、
各地域のあるあるをふんだんに盛り込んだ内容は、
少なくとも関東で生まれ育った人は絶対笑うだろう。

テーマはもちろんのこと、キャラクターも最高すぎて。
特にGACKTだからこそ成り立つってのがすごいと思うんだ。

例えば邦画のラブコメとかは、
旬な若手役者の組み合わせを変えてるだけだから、
誰がやってもそんなに変わらなそうな気はするけど、
これはGACKTだからこそ笑えるってのもあって、
彼以外がやると途端にチープに感じられてしまうから、
他に代替が一切きかないところがとてつもなくプライスレスだなと。

バラエティとかでのGACKTの発言は、
冷静に考えれば「何言ってんだコイツ?(笑)」って感じだけど、
“GACKTだから”許されたり、ギャップ萌えになったりする。
その“GACKTだから”の部分は、
前提としてミステリアスで近づきがたい容貌や、
力強く歌う姿などから作られたイメージがあって初めて成立すると思う。

そうやって長年かけて作り上げられたイメージがあるからこそ、
そこから逸脱したときの衝撃は大きく、
今回で言えば、あんな大真面目にシリアスに、
大バカな茶番劇を行うのが面白すぎた。
しかも高校生役(笑)

同様のことはYOSHIKIにも言えて、
まさかあんな形で使われるなんて、、、
もうね、ずるいよ、、、(笑)

キャラやイメージが確立すると動きづらいこともあると思うけど、
そこから逸脱したときの影響もまた大きいし、
これはそのいい例だな。

さらに脇を固めるキャラも
伊勢谷友介に京本政樹に濃ゆいメンツばかりで、
濃ゆいの好きな自分からしたら、
マジでたまらんかった。

エンディングまでコンテンツに溢れてて、
あの流れなら拍手出ない方がおかしいぐらい楽しいひとときでした。

ちなみに原作は37年前とか。
話題になり始めたのは最近らしいけど、
俺は『月曜から夜ふかし』の地域を取り上げたコーナーとかも、
この映画を面白く感じさせることに一役買っている気がする。

邦画のVFXが無に帰すぐらいの映像美『アリータ:バトル・エンジェル』

2019年02月22日 12時38分57秒 | 映画


2019年公開映画27本中4位。

もうさ、何なのって。
日本のVFXがすべて無に帰すぐらいの映像クオリティだよね。
アリータの皮膚感から髪の動き、涙、実写の人間と触れ合うシーンに至るまで、
どうやってあそこまでできるのって。
『FF7』以降、CGに見初められてそういうとこばっか見ちゃうけど、
改めてハリウッドクオリティの卍解さに夢感じた。

この映画は、鉄クズの山に捨てられたアリータが
兵器として目覚める過程を描いた作品だけど、
バトルシーンがプレステ4でゲームやってるんじゃないかってぐらいの
迫力とスピード感で、メッチャ興奮する!
原作の『銃夢』って、この映画やるまで知らなかったのだけど、
サイバーパンク寄りな世界観にあのド派手バトルだから、
好きな人はすごく好きだと思う。

これはIMAXか4DXで見て欲しい。
臨場感ハンパないから。
あとすごいなと思ったのがジェニファー・コネリー。
この前、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で、
当時13歳の彼女が出ていたけど、
34年経っても変わらぬ美しさヤバい。

ちなみに他のお客さんが話しているのを聞くには、
原作とはけっこう違ってて、
今回映画で扱った後からが面白くなるとかならないとか。
だから続編とかあるのかなあ、なんて。

日本だとこういう映画はほとんどアニメで作ってるイメージなのに対し、
ハリウッドはしっかり実写で仕上げてくるけど、
その違いの背景は興味ある。

2019年1月-3月期のドラマを半分見終わって

2019年02月18日 23時58分57秒 | ドラマ
今期も半分が過ぎたけど、
やっぱり全体的にこれまでより面白くない気がする。
『はじこい』の首位は変わらず(笑)

1.初めて恋をした日に読む話(TBS)
2.グッドワイフ(TBS)
3.家売るオンナの逆襲(日テレ)
4.3年A組 ―今から皆さんは、人質です―(日テレ)
5.イノセンス 冤罪弁護士(日テレ)
6.トレース 科捜研の男(フジ)
7.ハケン占い師アタル(テレ朝)
8.スキャンダル専門弁護士 QUEEN(フジ)
9.メゾン・ド・ポリス(TBS)
10.後妻業(フジ)

『家売るオンナの逆襲』のヒーロー集めた感、
『イノセンス 冤罪弁護士』の夏休み子ども科学実験室感、
『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』のPRの人感は、
回を増すごとに強く感じる🧐

希望もへったくれもなかった『半世界』

2019年02月16日 18時53分18秒 | 映画


2019年公開映画26本中16位。

39歳、何かを諦めるには早すぎ、焦るには遅すぎる、
人生のちょうど折り返し地点に差し掛かる年齢の3人の男の物語。

父親から継いだ製炭業を何となく営み、
年頃の息子に手を焼く稲垣吾郎と、
結婚せずに中古車販売をしている渋川清彦、
地元を離れ自衛官として働いていたがふらっと戻ってきた長谷川博己
という味のあるメンツ。

中学時代の同級生3人が再び集まることで、
昔話をしつつ、しかし何か希望が湧いて人生が好転するということもなく、
それぞれの「世界」を生きる日常淡々系映画。

長谷川博己がね、自衛官だから強いんだよ。
そこが一番かっこよかった。
自己防衛術が学べます。

野心に満ち溢れた女の執念を垣間見た『女王陛下のお気に入り』

2019年02月16日 18時48分15秒 | 映画


2019年公開映画25本中15位。

えげつない女の戦い。
高貴な身分でありながら没落したエマ・ストーンが
いとこの勤める宮廷で召使として働きながら、
女王に気に入られていくうちに野心に火がつき、
女王側近だったいとこの座を奪うまでに至る映画。

この映画の舞台は18世紀初頭だけど、
偉い人に気に入られて地位を上げていくというのは、
今でも普通にあること。
エマ・ストーンが女王に気に入られるために何か特別なことをしたかと言えば、
「平気で嘘をつく」以外には特になく、
あとは常に女王を気遣い、かゆいところに手が届くような動きをしながら、
野心としたたかさを持って日々生活していく、という感じ。

身近でも大きな組織には必ずいそうなタイプだけど、
その役が女性だったのと、
舞台も昔の王宮というところで新鮮さがあったかな、と。
このまま現代の企業モノに転用はできそう。

女王の痛風の痛みを和らげるのに、牛肉巻いてたのがウケた。
そんなんで効くのか、、、?(笑)

味のないガムのような『フォルトゥナの瞳』

2019年02月15日 23時53分54秒 | 映画


2019年公開映画24本中19位。

味のないガムをずっと噛んでいるような映画。
味しないから出してもいいんだけど、でも口の中に入ってるし、
「とりあえず噛んどくか」ぐらいの、なし寄りのあり、みたいな(笑)
まあ、これ見るなら『シティハンター』や『アクアマン』
に金払った方が絶対にいいだろうな。
俺が好きとか関係なく。

内容としては、死期が近い人が透けて見えるのと、
その運命を変えると代償を払うという内容の非現実的恋愛物語。
なんか、『ファイナル・デスティネーション』シリーズから
着想得たんじゃないか感がややする(笑)
ちなみに、あんな代償あるなら、
僕は通りすがりの人が透けて見えても、
多分何もしないと思います(笑)

原作読んでないけど、展開が見え見えなのと、
神木隆之介と有村架純の絡みが薄すぎて
感情移入まったくできなかった。

歳取って自分の感受性が弱まったのかなとも思ったけど、
多分年取ると、好みがハッキリしてきて、
好きなものにはよりのめり込み、
大して好きじゃないものにはより無関心になるという
二極化が進んだのだと思う。
だから、この手の映画は今後も面白いとは思わないだろうな。
10年前だったらまた違ったかもしれないけど。
(逆に若かったら、マーベルも今ほどハマってなかったかも)

自分が見聞きしてきたものがすべて詰め込まれた『あした世界が終わるとしても』

2019年02月15日 10時08分22秒 | 映画


2019年公開映画23本中14位。

面白さで言えば、
よくある中2感あふれる日本アニメということで
「個人的には好きだけど、、、」
というぐらいなのだけど、
これすごいなと思ったのが、
まるで空気のような感じがしたのだ。

どういうことかというと、
中2病的な作品は、作った人の年代や
その人がこれまでに影響を受けた漫画やアニメ、映画などが
色濃く反映されやすいジャンルだと思っているのだけど、
この映画は俺自身が享受してきた作品たちの要素が全編に渡って染み込んでいて、
もしかしたら、この監督・脚本を担った櫻木優平さんは自分と近しい年代で、
今まで見聞きしてきた作品がかぶっているのかもしれない。

ここまで自分の脳内がそのまま出ている作品は初めてで、
「既視感たっぷり」と言えばそれまでなのだけど、
空気のように、または生理食塩水のように自然と体内に吸収されるような感じがした。

話としては、第二次世界大戦中に
日本軍が密かに開発していた物質転送装置の影響で次元が歪み、
世界が2つに分かれたと。
(『ドラゴンボール超』の第6宇宙と第7宇宙みたいなイメージ)
戦争を忘れた日本と、戦争が続く日本公国の2つがあり、
それぞれに相対する存在がいて、
片方が死ねばもう片方も死ぬと。
絶大な力を持つ日本公国のトップを潰すために、
日本にいるその相対する存在が狙われるという、そんな話。

世界観や設定、構成、セリフ、バトルなどいろんな部分に、
『ファイナルファンタジー』や『バイオハザード』、
『スター・ウォーズ』、『ターミネーター』などの要素を感じまくった。
しかもキャラクターデザインも好みという。

ちなみに、今回の戦いの舞台も新宿で、
この前の『シティハンター』に続き、
新宿狙われてるなと思った(笑)

とてつもなく長いけどそれを超える面白さがある『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』

2019年02月12日 20時44分05秒 | 映画


「午前十時の映画祭9」にて。
1984年のアメリカ・イタリア合作映画。

まず、とてつもなく長い。
251分。
実に4時間以上である。
これまで見た映画の中で一番長いわ。

しかし、長くても飽きないぐらい面白い映画である。
内容としては、ギャング役のヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)の
少年期から老年期に至る男の友情物語。
少年の頃から不良行為を働き、刑務所にぶち込まれ、
出所した後も裏方の仕事をこなし、老年になって、
ずっと大親友だった男の裏切りを許すという話だけど、
個人的には少年期の話が一番好き。
密かに想いを寄せる女の子がいるのに、
仲間の不良少女に生クリームたっぷりのケーキで
一発ヤラせてもらおうとする思春期全快のノリがありつつ、
仲間のひとりをギャングに殺されるというシリアスさもあって、
そのバランスがよかった。
(結局、ケーキをあげたかどうかはわからないけど、
 不良少女は主人公含め、いろんな人と関係を持ってた(笑))
ちなみに、その想いを寄せている女の子がすごくかわいいのだけど、
誰かと思ったら、当時13歳のジェニファー・コネリー。
メッチャ美少女。

青年期になってからは、
他の組織とドンパチやりつつも、
かつて想いを寄せていた女の子
(成長した姿はエリザベス・マクガヴァンが演じている)
とのややプラトニックな恋愛もあり、
ここは普通のギャング映画のようだった。

老年期はドンパチすることもなく、
衝撃のラストに向かって淡々と話が進んでいく。

以上のように、この映画は大きく分けて、
少年期・青年期・老年期と分かれているんだけど
(青年期つっても30~40代ぐらいだが)、
時系列が非常にわかりづらい。
映画のスタートは青年期からで、
途中少年期がメインに移り、
その間も少年期と老年期が入り混じってくるので、
一瞬混乱する。
さらに、ユダヤ人という設定で、
少年期はゲットーに住んでいたということだけれど、
作中ではほとんどそれがわからない。

そういうわかりづらさもあるし、
上映時間もクッソ長いものの、
思春期の恋愛や友情とギャング同士の抗争のバランスがよくて
思わず見入ってしまう映画でした。
時折流れるビートルズの『Yesterday』が心地よかった。

ただ、個人的に理解できないのが禁酒法の時代背景。
自分はお酒自体が好きではないのでほとんど飲まないのだけど、
アルコールをわざわざ法によって禁止するってのが「そこまでする?」って思うし、
酒の密売がギャングの資金源になるほど、
「みんなそんなにお酒飲みたいの?」って思ってしまう(笑)

宇宙飛行士が無理ゲーだというのがよくわかる『ファースト・マン』

2019年02月11日 16時39分59秒 | 映画


2019年公開映画22本中10位。

人類で初めて月面を歩いたニール・アームストロングの伝記的映画。
面白い以上に宇宙飛行士の辛さがわかる内容だった。

俺がよく好んで見るジャンルは、
宇宙に行くことが当たり前で、
何の苦労もなく宇宙空間に飛び立つやつらばかりだから、
実際にそこに至るまでの苦労なんてあまり考えたこともなかったけど、
これを見ると「あ、宇宙飛行士無理だな」とわかる。

訓練であんなグルングルン回されたら死ぬわ。
全員吐いてたし(笑)

でもそれと同じことが現実にも起こってて、
誰も助けちゃくれない宇宙空間で突然高速回転来たら、
恐怖と気持ち悪さで、涙とゲロにまみれるだろう。。。

月面着陸のシーンの演出が好きで、
船の外に出た瞬間の静寂がたまらなかった。
実際宇宙ってあんなに静かなんだろう。

漆黒の宇宙を背景に、
月のグレーの地平線がずっと続いていく画が綺麗で、
この景色を見るために幾人もの宇宙飛行士が犠牲になり、
自らの家族を不安にさせたことを思うと、
もしかしたらアームストロング自身は、
素直に喜べない部分もあったかもしれないけど、
それでもやっぱり
「人間にとっては小さな一歩でも、人類にとっては偉大な飛躍である」
ことに間違いはないなと思う。

作中でも描写があるし、他の映画でもたびたび見かけるけど、
アメリカとロシアの宇宙開発競争は当時はすごかったんだろう。
ガキのケンカのように思えなくもないけど(笑)

ちなみに、ライアン・ゴズリングがカナダ人であるがゆえに、
彼の発言が物議を醸し出すなど、
ハリウッド映画にはあるあるな人種的知見からのすったもんだがあったそうだけど、
そんなの抜きにして、ニール・アームストロングの
苦労や宇宙飛行士の大変さがよくわかる映画だと思いました。

IMAXで見ることをオススメします。

新作にて完結か『コードギアス 復活のルルーシュ』

2019年02月10日 20時53分30秒 | 映画


2019年公開映画21本中4位。

「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ」
でおなじみの『コードギアス』シリーズ最新作。

ルルーシュがもたらした平和から1年後の世界が舞台で、
突如さらわれたナナリーと枢木スザクを救出するのが事の始まり。

過去のメンバー勢揃いの中、
これまでのように激しい機体バトルにも大興奮なのだけど、
今度の敵が最大級にヤバイ。
戦士の国・ジルクスタン王国のシャムナという
でらべっぴんなお姉様なんだけど、
彼女の能力がチートすぎる(笑)

彼女の能力および、タイトルにある「復活のルルーシュ」の意味とは、、、
早く映画館で見てください。

ちなみに、過去作は復習しておいた方がベター。
特にCの世界の出来事とかはよく理解しておいた方がいいです。

去年までやっていた新劇場版3作と、
今作でようやく完結といったところかな!
ファンとしては面白いけど、
ルルーシュに触れたことない人がいきなりこれ見てもよくわからないと思う(笑)