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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

鏡の中からやって来る殺人鬼に恐怖し、その怒りに同情さえする『キャンディマン』

2021年10月15日 23時13分35秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:167/216
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホラー
スプラッター
人種差別
キャンディマン

【あらすじ】
シカゴに現存した公営住宅「カブリーニ=グリーン」地区界隈では、
ある都市伝説が囁かれていた。
それは、鏡に向かって「キャンディマン」と5回唱えると、
蜂の大軍を従えた殺人鬼が現れ、
"右手の鋭利なフックで体を切り裂かれる"というものだ。

老朽化した最後のタワーが取り壊されてから10年後の現代。
恋人と共に新設された高級コンドミニアムに引っ越してきた
ヴィジュアルアーティストのアンソニー(ヤーヤ・アヴドゥル2世)は、
創作の一環としてキャンディマンの謎を探求していた。
そんなとき、公営住宅の元住人だという老人から、
その都市伝説の裏に隠された悲惨な物語を聞かされる。

アンソニーは恐ろしくも複雑な過去への扉を開いてしまったのだ―。

【感想】
自主的にホラー映画をひとりで観に行ったのは人生初かな。。。(笑)
小さい頃、父親に観せられた『エルム街の悪夢』(1984)がトラウマで、
そこから30年以上、
基本ホラーは避けてきたけど。
これだけたくさんの作品を観まくって、
ようやく映画が"虚構"であると思えてきたので、
軽めのホラーなら行けるようになった気がする。

さて、本作は1992年に公開された同名映画の
続編的な、リメイク的な、そんな作品。
当時の設定を一部引き継ぎつつ、
新しい解釈が加えられている形になってる。
ちなみに、92年以降に『2』と『3』も作られているのだけど、
動画配信サービスにもなければ、
DVDもなく、
残念ながら現在では簡単には観れません(泣)

ホラー映画ではあるんだけど、
結論から言うと、
92年版も本作も別に怖くはない。
まあ、大きな音でちょっとびっくりするところはあるけど、
超絶ビビりな僕でも問題なく観れるぐらいには怖くなかった。

怖くない理由は2つ。
ひとつは、昼間のシーンが多く、
ホラーな雰囲気があまりないこと。
もうひとつは、キャンディマンの見た目が普通の人間かつ会話もできるから、
恐怖を感じにくい。
総じて、「これはホラーというより、サスペンスなのでは、、、?」
と思うほど。
あ、スプラッターではあるよ?
いっぱい血は出るから(笑)

で、そのキャンディマンが何者なのかっていうのが
本作の一番のポイント。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けないけど、
92年版とはまた違った解釈になっている。
黒人に対する人種差別の怒りを
ホラー映画という形で表現したんじゃないかと僕は思う。
92年版の監督バーナード・ローズは白人だけど、
今作の監督であるニア・ダコスタも
脚本のジョーダン・ピールも黒人なので、
何か思い入れがあって作ったのかもしれない。

芸術家のアンソニーが、
キャンディマンの都市伝説に翻弄され、
取り返しのつかない展開になっていくのは、
92年版を観たことある人なら、
興味深く鑑賞できるかと。
観てなくても楽しめる内容にはなっているけどね。

ちなみに、役名を観ればわかることだけど、
このアンソニーってのが、
92年版の終盤において、
キャンディマンに誘拐されちゃう赤ちゃんなんだよね。
もちろん、演じている人は別の人だけど。
ただ、そのアンソニーのお母さん役のヴァネッサ・ウィリアムズと、
キャンディマン役のトニー・トッドは、
29年ぶりに続投しているのは感慨深いところ。

あと、冒頭に出てくる映画会社のロゴが
全部左右逆になっているのも面白い。
キャンディマン、鏡から出てくるから。

https://www.universalpictures.jp/micro/candyman

スーパーヒーロー映画キャスト総出演の圧倒的な没入体験『DUNE/デューン 砂の惑星』

2021年10月15日 13時14分03秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:28/215
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
SF
アクション
デューン
ティモシー・シャラメ

【あらすじ】
アトレイデス家の後継者、ポール(ティモシー・シャラメ)。
彼には"未来が視える"能力があった。

ある日、宇宙帝国の皇帝から、
過酷な《砂の惑星デューン》へと移住するよう命じられる。
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われるほど重要な場所だ。
しかし、それは罠だった…。

そこで宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家との壮絶な戦いが勃発!
父を殺され、
巨大な砂虫(サンドワーム)が襲い来るその惑星で、
ポールは全宇宙のために立ち上がる――。

【感想】
まさかの朝7時台からの鑑賞(笑)
もちろんIMAXで!
試写会に行った方たちが、
「IMAXでも収まらない」と言うからどんなもんだと思ったのだけど、、、
確かに収まらねぇ。
それぐらい、この砂の惑星の広大さは圧倒的だった。
こんなにも砂漠の圧倒的広さを感じたのは、
『アラビアのロレンス』(1962)や
『スター・ウォーズ』シリーズ以来だろうか。

さて、この映画はもともと1965年に
アメリカの作家フランク・ハーバートによって書かれた小説が原作。
1984年にデヴィット・リンチ監督で映画化され、
その後もドラマが作られ、
今回で通算5度目の映像化。

まず冒頭で驚くのが、
"PART ONE"の文字。
これ、ニュースにもなってたけど、
2部作らしいよ。
原作が6作品あるから、
そもそも映画1本で終わらせるのが無理と言う話(笑)
実はデヴィット・リンチの前に、
アレハンドロ・ホドロフスキーが映画化しようとしたけど、
構想が12時間もあって頓挫したとか。

宇宙を舞台に多くの兵士たちによる大規模な戦争が行われる点で、
『スター・ウォーズ』を彷彿とさせるけど、
実際に観るとそういう感じじゃないんだよね。
ああいうポップでわかりやすい世界観というより、
もっと画で見せてくるややアートっぽい雰囲気。
本作の監督は『メッセージ』(2016)や
『ブレードランナー2049』(2017)でおなじみのドゥニ・ヴィルヌーヴ。
宇宙船の独特なデザインや、
あのヌゥっとした不気味な存在感は『メッセージ』と同じ空気を感じた。

だから、SF作品とはいえ、
好みが分かれると思う。
『スター・ウォーズ』好きな人からすると、
ちょっと方向性が違うと感じるかも。

物語自体はシンプルなんだけどね。
砂の惑星デューンを舞台に繰り広げられる、
長く続く二大勢力の戦い。
その中で、全宇宙の運命を背負った
ポールの覚悟と成長の物語。

ただ、今回はパート1っていうこともあってか、
話がすごい途中で終わってしまったのと、
キャラクターとしてのポールがちょっと弱かったかも。
敵と戦う話ではあるけど、
よくあるチーム内での対立とか、
自分の運命に対する葛藤とか、
そういうのはなく。
迫りくる危機を何とか乗り越えているだけだったから、
感情移入はしづらかった印象。

演じたティモシー・シャラメはすごくよかったけどね!
あの美しくも儚げな表情。
母親のジェシカ役がレベッカ・ファーガソンなんだけど、
母子揃って顔面偏差値高すぎかって(笑)
ティモシー・シャラメはこれまで
「悩めるティーン」みたいな役どころが多かったから、
こういうSF超大作に出たのは意外だった。
まあ、今作のポールもある意味、
悩めるティーンとも言えるけど。

なので、これはストーリーやキャラクターというよりも、
画を楽しむ映画なのかなって個人的には思った。
先にも書いたけど、
とにかく映像の迫力に圧倒されるから。。。
間違いなくIMAXで観るべきだろうね!
没入感がハンパなくて、
自分が実際にその場にいるかのような感覚にさえなる。

あと、全体的に1984年版よりも丁寧な作りになってはいるけど、
逆に説明がなくなってわかりづらくなった部分もあった。
ポールは妾の子だから、
父であるレト伯爵(オスカー・アイザック)は
ジェシカと正式に結婚しなかったとか。
“クイサッツ・ハデラッハ”は超人を指す言葉だとか。
いや、パート2で明かされるのかもしれないけど、
そこは事前に知っておいた方がよいかと。

大ヒット上映中! 映画『DUNE/デューン 砂の惑星』オフィシャルサイト。

大ヒット上映中! 映画『DUNE/デューン 砂の惑星』公式サイト。これが未来型映画体験!全宇宙の運命はひとりの青年に託された―

ワーナー・ブラザース映画

 

飛ぶ鳥を落とす勢いのベンチャー企業が急遽倒産の危機に陥る波瀾万丈な『SUPER RICH』(第1話)

2021年10月15日 00時15分56秒 | ドラマ


【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):3/6
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
ベンチャー
会社経営
経営者

【あらすじ】
裕福な家庭に生まれた氷河衛(江口のりこ)は幼い頃に両親を亡くした。
しかし、潤沢な遺産もあったため、
大学時代に知り合った一ノ瀬亮(戸次重幸)と
電子書籍販売をメインとするベンチャー企業
『スリースターブックス』を立ち上げて成功。
女性起業家に贈られる“プラチナ・ウーマン・オブ・ザ・イヤー”の
大賞を受賞するまでになっていた。

そんなある日、
衛は亮からアプリ会社へ出資する提案を持ちかけられる。
早速会議にかけるが、
亮のやり方に懐疑的な今吉零子(中村ゆり)、
宮村空(町田啓太)たち社員の反応は鈍い。

その日は『スリースターブックス』のインターン採用試験日。
田中リリカ(志田未来)、豪徳尊(板垣瑞生)たち学生が、
それぞれの思いで試験場に集まっている。
その頃、春野優(赤楚衛二)も試験を受けるために向かっていたが…。

仕事を終えた衛は、
大手IT企業『MEDIA』取締役の島谷聡美(松嶋菜々子)と食事。
かつて新卒で『MEDIA』に入社した衛にとって、
聡美は仕事を教え、
育ててくれた憧れの先輩だ。
今も衛を気にかける聡美は『スリースターブックス』の現状を尋ねる。

なんとかやっていると答える衛に、
聡美は経営者の決断は情に流されてはいけないと釘を刺し…。

【感想】
テンポのよさと波瀾万丈さに引き込まれるドラマだった!
日曜日のあの2つのドラマを除けば、今のところ一番面白い!

主人公の設定が前クールの『推しの王子様』と似ているけど(笑)
『推しの王子様』はゲームのベンチャー企業の女社長。
今回は電子書籍のベンチャー企業の女社長。
ただ、『推しの王子様』は中途半端なラブコメ感出してたけど、
今回はもっとビジネスやヒューマンドラマ寄りな印象。

勢いに乗っていたスリースターブックスだけど、
共同経営者の亮が出資したアプリ会社が、
いわゆる“反社”と関係があることが発覚。
取引先が次々に手を切る中、
不祥事があった場合、
投資家たちに違約金として
8億円以上を支払わなければならないというピンチに。
もはや倒産レベル。
華々しいポジションから一転、
金策に走るという急転直下な展開はなかなかにスリリング。

第1話から最大の危機に見舞われるわけだけど、
会社の存続と並行してもうひとつエピソードが。
それが、春野優の存在。
インターシップの試験に遅刻してしまい、
スリースターブックスとは縁がない。
しかし、「何とか働かせてください」と毎日通う彼は、
家が貧しいという設定。
生まれながらにして金持ちだった衛とは正反対なわけだ。
うん、パワーバランス的に女性の方が強いというのも、
『推しの王子様』に近しいものが(笑)

それはさておき、最後の屋台ラーメン食べながら、
その2人がお金と人生について語るシーンはよかった。
お金持ちが故に「36歳にして初めてお金で悩むなんて」と嘆く衛に、
「いいじゃないですか、36で気づいたって。気づけたんだから」
と諭す優のやり取りが印象的だ。
生まれも資産も正反対の2人が、
これからどうやってお金を稼いで、
それを何に使って行くのかが楽しみ。

あと個人的には、
スリースターブックスに社内承認システムがあったり、
電子書籍販売の会社として、
新しい漫画作品を自分たちで作り出そうとしている部署があったりするのも、
実際の会社としてのリアルさがあってよかったなと。
その部署は赤字続きなんだけどね、
当たるまで続けようとしているところが素晴らしい(笑)

それにしても、暴力団の事務所から逃げたときは外はまだ明るかったのに、
CM明けで夜になってもまだ走ってたから、
どんだけスタミナあるんだよって思った(笑)

SUPER RICH - フジテレビ

SUPER RICH - オフィシャルサイト 2021年10月スタート 毎週木曜よる10時放送 主演:江口のりこ

フジテレビ

 

コロナ禍真っ只中の医療現場を描いた『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(第1話)

2021年10月15日 00時12分51秒 | ドラマ


【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):3/5
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
医療ドラマ
ヒューマンドラマ
私、失敗しないので

【あらすじ】
群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、
専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に突き進む
フリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)。

今回の舞台は、100年に1度のパンデミックによって世界中で医療崩壊が起こる中、
新局面を迎えた日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」。
「東帝大」は今や感染治療と内科を最優先し、
不要不急の外科手術は延期する方針を採用。
かつて花形だった外科は別棟の分院へ追いやられ、
メスを使わない「ケミカルサージェリー」を推進する
内科が台頭の兆しを見せていた。

そんな感染危機と新たな権力が渦巻く「東帝大」に舞い戻った未知子は、
まるで戦場のように疲弊しきった医療現場でも怯むことなく、
確実に目の前の命を救うべく邁進するのだが……。

果たして未知子はこの2年、
どこで何をしていたのか。
そして、彼女の前に立ちはだかる“新たな敵”とは一体…。

【感想】
日本のドラマにしてはめずらしくコロナ禍真っ只中の設定。
しかし、それ以外は過去シリーズとまったく同じ展開。
圧倒的な手術スキルを持つ大門未知子が
パパッと難病を治してしまう安定感あるパターン。

もうシーズン7だし、正直そこまで大きく変わり映えする感じではない。
ただ、今回はコロナ設定が加わってる。
これは過去シリーズとの大きな違い。
リモートあるあるのクスッと笑えるところや、
コロナ禍における医療従事者たちの苦労など、
共感度はこれまで以上に高まるかも。

それにしても、これ半分ギャグドラマなのよ。
冒頭のハリウッド映画のような「そんなバカな」みたいなシーンや、
飛沫が飛ばない御意のポーズ、新たに加わった勤務条件に笑ったわ(笑)

過去シリーズとまったく同じだったら、
ちょっと飽きがきてしまう恐れもあったけど、
コロナ禍での大門未知子の活躍はまた違った面白さがあるかも。

木曜ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』|テレビ朝日

2021年10月14日(木)スタート!【毎週木曜】よる9時放送!どんな困難の中でも「私、失敗しないので」『ドクターX』誕生から10年目の今年...