此の度、芝居小屋という所で、初めて芝居をさせていただいた。福島市民家園に移築、保存されている「広瀬座」。楽屋付近の至る所にのこされている主演者の落書きが、いかにも庶民的な芝居小屋だ。ところで、前日のリハーサルでは、音が返って来ないので、音響はあんまり考慮されていないなあと思っていた。急に秋めいてきて、気温も湿度も下がって、喉もあんまり調子が良くない。こりゃあ、声を枯らすかなと思って、本番に臨んだのだが・・・びっくり。
有り難い事に、満員札止めかという大勢のお客様が入ったら、その音響ががらりと変わって、どういうわけか、外側の回廊を廻って来るように声が返って来る。これはいったいどういう事なのか。お客の入りを計算して音響設計しているのか?とにかく、とても素晴らしい芝居小屋だということがとても良くわかりました。
さて、今回の福島市制110周年記念行事公演では福島市教育委員会の皆様にお世話になりました。ありがとうございました。
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広瀬座内部の様子
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市制110周年のご祝儀。二人三番叟
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山椒太夫の福島公演で人気なのは、なんといっても国入りの場面です。凱旋する厨子王に自然と拍手が湧き起こります。
又、福島で公演できる日を楽しみにしております。
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中山勲氏撮影