明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの愉しみ(15)大雨がコロナを洗い流す、かも?

2020-04-13 16:38:23 | スポーツ・ゴルフ

ゴルフ練習場は屋外スポー施設ということで、心配してた休業要請からは外れたようだ。これで私の運動不足も心配しなくて済むから一安心である。それで昨日はゆっくりビールを飲みながら、ゴルフ番組など見て過ごそうとテレビをつけた。このところテレビはコロナ一色で、連日感染者数が何人と騒がしい。番組も例年なら週末はツアーで盛り上がるのに、中止続きでやむなく再放送で「つまらない」こと夥しいのだ。その時丁度うまくTVKで待望の「the Golf」新シリーズをやっていた。只今LPGAツアープロの期待の若手、美と技術を兼ね備えた「明日のスター候補生、今綾奈選手」を迎えての、三嘴先生の専門的レッスン番組である。

1、今綾奈プロ
彼女のキャラはパッと見、おとなしめのウェアにちょっと大人びた雰囲気のある良い所のお嬢さんだが、そこはプロアスリートである。しっかり戦う姿勢が端々に見えて、迂闊に侮れない威圧感がひしひしと伝わってくる。身体は背もあり、足もがっしりとしていて逞しく、だいぶトレーニングで鍛えているようで、こないだまでの「ヘナチョコ竹内」なんかとは雲泥の差だ。早速ドライバーを振ってみせるが、流石に力強いスイングで「やる〜っ」と思わせる。見ている側とすれば「やっぱプロは参考になるよね」などとニンマリしているが、半分は彼女の笑顔が可愛いからで、画面を見るのも熱が入るってもんだ。

で、まず取り敢えずは「レッスン内容」と、それで気づいた点を2、3書いてみよう。

1、前下がりで左足上がりショット
今綾奈プロが力強くドライバーを一閃したら、右半分が右に傾斜しているフェアウェイのセンターを捉え、完璧に「狙った場所」にバッチリ落ちた。目標をフェアウェイに生えている樹木の右に定めて打ったが、持ち玉がドローなので打ちにくい、と今綾奈プロは言っていた。それが、全然そんなこと無くて、実に素晴らしいスイングである。500ヤードのアゲインストだが、見事なショットで言うこと無し、と三嘴先生のお墨付きが出た。やっぱプロ、見せてくれるぅ。

彼女のスイングはお手本のような流麗なスイングで、特にルーティンの時の「空振りの形」が目を引く。彼女はダウンスイング時に、
a.身体を開かないようにして、
b. 左腕を伸ばしたまま、
c. 左肩を目標方向に動かさず、
d. 水平位置まで振り下ろす、
のをやっていた。つまり腰は回すが上体はトップのまま、である。我々はどうしても「すぐボールの方にクラブを下ろしてしまいがち」だが、クラブを遠くに下ろすことでインパクトがタイミング良く迎えられる。結果としてダフリ・トップが減り、余裕を持ってボールをヒット出来るようになる、らしいのだ。今綾奈プロからして毎回実践していることなので、私も是非やってみるつもりである。とにかくドライバーは完璧だった。

さて2打目地点に移動して、三嘴先生から「注意する点が説明」される。勿論、今プロは分かっているが、出玉が思ったよりも右に出てしまう。我々は「ナーイスショット〜!」と歓声を上げる所だが、プロはそんな「お楽しみゴルフ」とは無縁である(厳しいねぇ)。彼女は前足下がりの左足上がりというシチュエーションなので「ボールを左目に置いて」スイングしたが、出玉は意図した場所からだいぶ右に落ちてしまった。ここだと3打目を「傾斜地から打つ」ことになり、ピンに寄せるのが難しくなってしまう。我々は何ヤード飛んだかしか考えていないが、プロの厳しさは求めるものが違うよねぇ。三嘴先生のレッスンでは、左にボールを置いて「自分の意図した方向より右」に出たわけだから、スイングを変えるのではなくて「もっとボールを左に置く」ことだった。スイングを変えて球を打ち分けるのではなく、アドレスやボールの位置を変えるほうがスイングは一定でいいので、これは参考にするべきだと思った。それにしても今プロ、ミスショットをしないので流石である。

第3打は、今ちゃんのセカンドが右に落ちたため、又しても得意じゃない「前下がりで左足上がり」のキツイ傾斜から打たねばならない。意を決してハッシと打った打球は、やはり思ったよりも左に巻いてピンより遠くなってしまった。「捕まっちゃったぁ〜」と今ちゃんは嘆く。そこで三嘴先生のレッスンは、
a. 左足を引いて
b. 膝のラインの方向を揃え
c. ボールを右目に置き
d. 身体は地球に対して真っ直ぐ保つ
である。
もう一度打った今ちゃんのショットは私が見た所「それ程、劇的に改善」してないように見えたので、「なるほどなぁ〜」とは行かなかった(今ちゃんも「すご〜い!」という反応では無かった)。が、三嘴先生のレッスンは、上手くいくこともあるし「それ程上手くいかないこともある」ということで、一応納得しておこう。結果は時の運だが、少なくとも「やってることは、いい方向に進んでいる」と言えそうである。ゴルフだけではないが運動全般に言えることは、キチンとした理論に基づいたスイングが、結果としてはスコアアップに繋がるということ。特にゴルフの場合は「確率の問題」だから、この論法がテキメンに当てはまる。なんかすぐにでも練習したくなるよねぇ〜。

2、今度はゴルフを物理学で解き明かす
そこで番組の後半では専属コーチを呼んできての「お勉強」だ。テーマはゴルフでは、クラブは「引いて使う」である。紐の先にボールを結んだ道具を使って「回転させるには持っている紐を引く」こと、と説明する。クラブを引き続けることで、ヘッド軌道は「小さな動きで安定してインパクト」することが出来る、ということである。引き続けるというのでボールに向かって引っ張ると、インパクトのタイミングが取りづらく、「結果的にインパクトでグリップが前に出て」しまって、プッシュアウトや引掛けのミスが多くなる。私の考えではボールの方向に引っ張るのではなく、バックスイングのトップの位置から、つまり12時かた9時までの部分を「目標後方に向かって槍投げの要領」で放り投げ、その時点では左手主導でコックを保ち、タメを作るのだ。そして9時から6時のインパクトまでは、左手の半径をキープして「ま~るく振り」下ろし、右手は力を入れず「左手に添えて」、なるべく下の方まで下ろしていく。そのとき9時から6時まで「親指側の腹を下に向けるように、肘から先を左回りにヒネる」ようにすると、上手くインパクト出来るように思った。この動きはとても大事なので、最初は「ゆっくり」と、何回も何回も繰り返して身体に覚え込ませる必要がある。とにかく左手は引っ張り続け、右手で「リリース」である!。これが華麗なスイングの基本だと、今は私は思っている(またコロコロ変わるかも・・・)、

3、最後にアマチュアの疑問
最後にお決まりの「アマチュア質問コーナー」である。質問では「飛距離を伸ばすにはどうすれば良いか?」という、ド定番の直球が来た。「そんなもん、ヘッドスピードを上げるんが一番やで〜」とか言わないところが、このレッスンの良い所だ。今ちゃんもアマチュアの送ってきた動画を見て、すぐ「硬い」と言うからニベもない。街のレッスンプロなら「形は出来てますね」ぐらいは言って、お客の自尊心をくすぐるのが常道だろうが、この番組は違うようだ。三嘴先生も「飛ばなそうなスイングだね」と笑いを取るから、動画を送ってきたアマチュアも立場がまるでない。気を取り直して悪いところを見てみると、まず「バックスイングが小さい点」を指摘した。バックスイングが小さいと位置エネルギーが使えず助走距離が足りないから、結果としてヘッドスピードも上がらないと言う。このアマチュアは50才台だから「体硬いんだ」って、「どんだけ70才は硬いんだよ!」ってツッコミを入れた。自分の身体の硬さを考えると、この先ヘッドスピードが伸びるかどうか暗澹となる。体が硬い人は無理して腕を伸ばして、結局中途半端に終わるより、「肘を少し曲げる」ぐらいでも良いから、「バックスイングを大きく」取った方が良いといってくれた。これなども知らず識らずのうちに小さく縮こまってしまうから、毎回チェックして「バックスイングの位置」を覚えたいものである。

以上、30分番組だが意外と役に立つポイントを教えてくれるので、仲間に教えずに「こっそり練習に役立てたい」。ちなみに私は自動録画に設定しておいた。今綾奈プロは163cm・59kgで LPGA ではちょっと大きい方だと思う(今の若手では普通かな)。血液型はA型である。確かにA型らしい、ソツのない受け答えは「モロ」プロファイリング通りである。生まれは1998年4月20日の21歳、牡牛座だ。なる程、「のんびり」している訳である(芯は強そうだが)。まあ、1番のチャーミングポイントは「まん丸顔で口元が小さい」事だろうか。例えて言うならば「可愛い子豚ちゃん」である。まだプロテストに受かっっていないので正確にはプロとは言えないのだが、これから三觜先生にレッスンを受けて、どんだけ弱肉強食の勝負の世界で頑張れるか・・・。

まずは毎週毎週のレッスンの成果を見てみよう!。「応援よろしく!」ってもう、ファンクラブに入った気分だぜ。

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