1、凄すぎるメンタル
初日好スコアで飛び出したのは沖せいらと永峰咲希それにルーキーの荒木優奈でした。いつものレギュラーツアーには珍しいメンバーですが、特に荒木はぽっちゃり体型でほんわかしてるのにパターをバシバシ決めるギャップが面白くて、テレビでも目立っていたのは新鮮でしたねぇ(CSの日テレジータスで生中継していました)。肝心の佐久間朱莉は初日70で堀琴音らと共に12位Tと好位置につけています。その他4位Tには、これもルーキーの徳永歩やベテラン青木瀬令奈にリボンが可愛いリハナ、それとジャンボ尾崎門下生で飛ばし屋の小林夢果という、新旧入り混じったメンツで多様性を前面に押し出した大会になりました。
2日目に堀が抜け出して首位となりますが、一打差2位Tに佐久間朱莉・小林夢果・永峰咲希が追走する状況で、その下に飛ばし屋の神谷そらと目下絶好調の河本結や熊本出身の大里桃子が地元の大声援を受けて急上昇してきています。SN氏推しの小祝さくらも7位といつもの順位で虎視眈々と優勝を狙っています。何しろここ熊本では毎回初優勝が出るというジンクスがあるだけに、荒木や佐久間は勿論の事、小林やステップから出場の永嶋花音にもチャンスがあるという面白い展開。それぞれの思いがギュッと詰まったプレーで、とても見応えのある試合でした。
多くのライバルが緊張感からかショットやパットの乱れで自滅してゆく中、一人佐久間だけが不動のメンタルで「長いパーパット」を奇跡的に入れ続け、とうとう栄冠を勝ち取ったわけです。優勝パットをカップから取り出して両手を高々と突き上げた時の彼女の「晴れ晴れとした笑顔」は感動です。これまで幾度となく逃してきた優勝を「ようやく掴んだ喜び」と、それを得るまでに耐えなければいけなかった試練の苦しさを「やっと乗り越えた安堵」とが混ざりあって、実に「あっぱれ」な笑顔でした。
私は以前から、彼女は近いうちに必ず優勝するだろうとは思っていましたが、最終日の後半にテレビに映った表情に出ている「本物の精神力」を見た時に、単に凄いなぁと思うだけじゃなく「すっかり大ファン」になっていました。正直、女性として可愛いとかどうとか言う前に、テレビの画面でその不屈の精神力をまざまざと見た時には、なんて素晴らしい「強靭な横顔」だろうか!と驚嘆せざるを得ませんでした。それは一個の人間として、まさに「特筆すべき能力」じゃないでしょうか?(ちょっと持ち上げ過ぎのような気もするけど、まあ優勝したんだから良いでしょう)。
佐久間朱莉選手には改めて「初優勝して良かった良かった!」と拍手を贈ります!(次の2勝目3勝目も待ってま〜す!)・・・1ファンより
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ツアーに苦言:ゴルフの試合をテレビで見ていると、選手がパターを打ったあと「入れ~!」とバカでかい声で怒鳴るオッサンがいて、こちらは不愉快極まるんだが「やめさせる」こと出来ないかなぁ?、という話です。
選手は当然だがグリーンを読んでパッティングしています。その読みと自身の打ち方タッチがピタリと合えば、球は否応なくカップインするわけです。勿論、グリーンの形状以外にも芝の生え方とか性質とか風とか雨とかもあるので選手はそれ等を完全に読み切って打っているわけではありません。ありませんが、大体の読みでパッティングしています。球は読みではなく「実際の条件に従って」転がってゆくわけです。そこにはカップに蹴られたとかいうような「偶然のつけ入る隙間」なぞは全く無い、というのが選手達の共通理解です。つまりテニスと一緒で、ゴルフとは「技術が全ての世界」なんです。ところがギャラリーが固唾をのんで転がる球を見守る中、「入れ~!」と大声で叫んでいるオッサンはプロゴルファーの「技と技の戦いが作る緊張感」を全く理解せず、競馬のファンや夜店の射的場の酔客とか、または宝くじを握りしめて当然番号が表示されるのを待つ射幸心満載の庶民よろしく、「パターが偶然入る」なんてことが有り得るかのように「入ったぁ!」とか「惜しかったぁ!」などと大騒ぎして喜んでいわけです。もう、こういう素人のオッサンには「ウンザリ」なんですよ、マジ「大迷惑」です!
ツアー運営側もこういう無知な観客が知らず知らずに「試合の興味を削いでいる」事について認識すべきじゃないでしょうか?。例えば選手がパッティングする際には「カップインするかまたはボールが停止するまで」静かに見守るようアナウンスしたらどうでしょう?。ツアー運営の役員には「ちゃんとマナーを教える義務」があると思いますよ、確かに応援する選手のパットが入って欲しいと願う気持ちは分からないでもありませんが、もう一度「技と技の勝負」という点を思い出して頂き、果たして選手の読みが正しかったのかどうか?を「じっと見守る」態度が求められると思いますね。もしこれが碁や将棋だったら、彼等も「飛車で斜め前の王様を取る!」みたいな理屈に合わない応援はやらないでしょう(当然バカにされる)。読みまたはタッチが合わずに入らないものは、いくらファンが大声張り上げても入らないんです、それがゴルフですね。そこを理解してこそのファンじゃないでしょうか?。もし大声出したくてしょうがないって人は「プロレス」でも見に行った方が良いですよ、マジで来てほしくないです。・・・これ、しがない1ゴルフファンのお願いです。
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