明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

GSOMIA を巡る韓国の右往左往

2019-11-22 22:12:02 | ニュース
まず、破棄されるという予想で書いた部分

いよいよ23日午前0時にGSOMIAが失効する。現在の状況は依然破棄の方向のままであり、韓国青瓦台からは何の発表もない(ようだ)。文在寅大統領は日本政府が何かリアクションを取ると思って破棄すると発表したのだろうが、今回は日本だけが相手ではなく、実はアメリカ主導で仕組まれた作戦のように見える。そもそもがレーダー照射問題に始まり、慰安婦問題日韓合意の反故・徴用工問題の差し押さえと、日本と韓国の溝が「どんどん不可逆的に深く」なって来て、韓国の一方的な攻撃に日本政府がやられっぱなしの状況だった。それが、日本がホワイト国除外という「奥の手」を出したあたりから形勢逆転し、劣勢を一気に挽回しようと焦った文在寅大統領が藁をも掴む勢いで飛びついたのが「GSOMIA」だったのである。これで父親役のアメリカが動いて長男役の「日本」を呼びつけて叱りつけ、日本がしぶしぶホワイト国除外を「撤回する」というのが文在寅の「筋書き」だった(と私は思う)。ところが頼みのアメリカがちっとも台本通りに動かないどころか、逆に韓国の破棄決定を譴責される始末で「一気に八方塞がり」に陥ってしまったのだ。頭を抱えた文在寅は、アメリカに泣きつくも在韓米軍費用負担増額などと足元を見られて邪険にされ、北朝鮮からは金委員長招待拒否と粗末に扱われて踏んだり蹴ったりである。曹国氏問題で支持率低下の上、徴用工問題でも日本製品不買運動の国内景気への影響などから求心力が落ちてきて、文在寅政権はもう「死に体」だとの見方もあながち間違いではない。こういう流れはアメリカにすれば「織り込み済み」であり、すでに半導体の韓国依存体質を是正する方向に舵を切った、との報道もある(これも相当怪しいが)。アメリカは、北朝鮮の安全保障を中国・ロシアに投げた以上、韓国も何れは「中国傘下に入る」と読んでいて、その旨をたっぷりと日本に因果を含め、ホワイト国外しという「秘策を伝授」した、との穿った見方も一部には出ている。さて文在寅の心中や如何に・・・

と、ブログをここまで書いていたら「韓国が GSOMIA の延長」を発表した、というニュースが飛び込んできた。

韓国の言い分としては、半導体部品などの輸出管理強化(ホワイト国除外)について課長級会合をして検討することになったから、しばらく保留とすることにしたというものだ。あの、謝ることを死ぬほど嫌っている韓国が「一度振り上げた拳を下げる」という苦渋の発表をした訳だから、ちょっとやそっとの言い訳では「お得意の面子が立たない」のである。それが「もう一度協議する」ことになったから、というというのでは全然意気が上がらず迫力がない。今も文在寅大統領が GSOMIA について、国民とのテレビ討論会で「日韓両国は非常に上手く行っていたのに、突然日本がホワイト国を除外したから我が国も適切に対応した」みたいに発言している映像を BS-TBS で見た。バッカじゃないの?。ちゃんちゃらおかしくって、おへそで茶を沸かすとはこの事である。事の経緯を言わしてもらうならば、「徴用工問題」はどうしたんだよ、と言いたいがここはグッと抑えて見ていると、元防衛大臣の森本敏氏が「日本完勝宣言」を滔々と語っているではないか。

韓国文在寅の出口なき噛みつき戦略が完全に破綻した以上、最後はお隣の大国「中国」に泣きつかざるを得ないのじゃないかと私は思う。トランプは、東アジアの安定を「北も南も中国覇権の下に入る」ことで丸く収まる、と考えているのは確かだろう。アメリカは、韓国の面倒など「見ている余裕」はもう無いのだ。実は韓国人の特徴というのは「謝ったの謝らないだの」という事に恐ろしくこだわって、とにかく金にもならない「面子のこと」ばっかりを言いたてる癖があって、一向に埒が明かないのである。韓国人の「心理」ということで言えば、見栄や建前を捨てて、中国人のように「損得勘定」で物事を考えることが必要ではないだろうか。現実を見れば、中国と仲良くした方が断然利益につながるはずなのだが、それが見えなくなっている所に「韓国人の視野の狭さ」がある。これ、高句麗・百済・新羅の頃からの「悪いクセ」である。

歴史問題で言えば、慰安婦問題にしても徴用工問題にしても、「やってはいけないことだった」という認識は、日本にも当然ある。事実を事実としてお互いが現在の立場で認めていけば、何も問題は怒らないはずなのだ。それを過去の大日本帝国と現在の日本を「同一視して」反省しろと詰め寄る姿勢は、まるでヒットラーとメルケル首相を同一視するような、歴史の時代性を完全に誤った「間違った解釈」だという事に気がつかないのである。我々はもう「過去の日本ではない」のだ。現在の日本は、被害者補償については今の「韓国人と同様に」誠意を持って対応しようとしているのは事実である。つまり過去において日本が犯した罪については、「過去の事実として」生き残っている被害者に補償することで済むと考えている。それが歴史認識であり、それが「日韓基本合意」の筈である。だが、慰安婦問題についてはわざわざ「日韓基本合意で漏れてしまった」人々を補償するために、新たに慰安婦問題日韓合意で補填した。それにも関わらず、その日韓合意までも反故にして「当の慰安婦から補償の機会を奪っている」のは韓国自身の政治なのである。反省すべきは韓国なのだ。

私の解決方法はただ一つ、つまり金で全て解決する、って事。勿論、「妥当な金額」で、である。これは第三者が入って、仲裁裁判みたいにして決めればいい。それが「こじれた歴史を解決する唯一の方法」だと思う。それで支払いが終わったら、その問題に関しては「一切合切誰も文句は言いっこなし」にする。これは民事裁判の基本でもあるのだ。アップルなどの特許訴訟を見ていると、何十億ドルという訴訟を「契約中のパートナー相手に」年がら年中やっている。現場は仲良く取引していて、特許訴訟は別の弁護士がやっている訳だ。これもビジネスの一部である。だから慰安婦問題は「慰安婦の補償」をビジネスライクにして解決し、「慰安婦問題の人権的側面については、日韓の学者が共同で研究すれば」いいのでは無いか、「学問」として。それを戦争の時には「生まれてもいない」現在の我々に向かって「反省しろ」と言ったって、やってもいない事を反省することは「理論的にも」出来ないのは明らかである。そういう出来もしない事を要求して「あーだこーだ言っている」暇があれば、もっと現実的な解決をしていくのが「外交」と言うものでは無いだろうか。「謝れ謝らない」というメンツに拘った理屈に合わない喧嘩腰では、今回の GSOMIA みたいに自分自身が「ニッチもサッチも行かなく」なるのは「当たり前」という事であろう。結論として韓国は、もう日本を叩く事に血道を上げるのは放棄して、中国・ロシア・北朝鮮との「新しい未来」に向かって、静々と走り出すべきである。戦時中の話を蒸し返し、日本を引きずり込んで歴史問題がどうのこうの言っている場合では無いだろう。

つまり、韓国人は少々頭を冷やして、「被害者ファースト」に考えるクセをつけたらいいんじゃない?

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