日々記

ひびき

貸家の悪口

2009-08-26 | Weblog
朝晩すっかり寒くなってタオルケット一枚だと身悶えてしまう。
今夏も仮住まいの家ではクーラーを使用しなかった。
半年弱の住まいだったが、これといって不幸もなかったがいいこともなかった。
いいことというのは住み心地に関してのことになるが不満は多数あった。
まず玄関戸の立て付けが悪く、鍵の開け閉めに一々スパナを用いた。
半端な数でない蟻が行列を作っていた。
畳が沈んだ。
蛍光灯の紐を引張ると、ぷつんと切れた。
トイレットペーパーのホルダーが異常に遠かった。
階段の傾斜が尋常でなかった。
雨漏りがあった。
回覧板が週に一度は廻ってきて煩わしかった。
もうきりがないからこれで止めとくが、いいことと言えば小さな庭があって
外に洗濯物が干せるというくらいが利点だとカミさんは言った。
これでこの家賃は馬鹿にしてると久しぶりに夫婦で意見が一致していた。
クーラーが付いているのに使用しなかったのは別段我慢したわけではない。
作動させるときっと異臭と埃が舞うだろうと思って止した。
さっき、麦酒を買いに行ったついでにいつも夕涼みに利用していた
河原の階段へ腰掛けてみた。
まだ昼間の熱が残っていてお尻が熱かった。
このごろもう秋の気配がしているがこの場所ではよく安らいだ。
自分にとってこの家のいいところは、この河原が近いということ。
ただ、それだけであった。
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