日々記

ひびき

川立

2009-03-22 | Weblog
今の家を新しくするのに、今よりも古い借家を借りることにした。
この借家を見ていると何だか自分の家が新しく見えて、
取り壊さなくたっていいんじゃないかと思ってしまう。
この借家に決めたのは大家さんが猫を許してくれたことと、
今の家からそう遠く離れていないことが理由にある。
何よりも自分には川のそばに暮らさないと気が済まないという面がある。
寝床に入って、川の流れる音が聞こえると気持ちが安らかになる。
自分としては川のそばに暮らせるなら家屋の新しい古いは実際こだわらない。
夏の朝、河岸に立って石の乾いた匂いをかぐと、云い難き安堵感がある。

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いつもいつもいつも

2009-03-14 | Weblog
どなたか知れませんが、いつもいつも、ありがとう。
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祖母の命日

2009-03-13 | Weblog
今年の鼻炎(花粉症)は手加減がない。
そういえぱ初音のころからグズついていたのが、
この何日間で本格化してきた。
今日はあんまり鼻炎がきつくて、ちっとも集中できないので
仕事中にかかりつけの医院へ薬をもらいに行ってきた。
幼少のころから世話になっている先生だが、
今日自分の顔をみるなり「ずいぶん我慢したね」と言った。
この医院へ行くのは数年振りになるが、先生はカルテを見ながら続けて
「あなたも四十を超えたか。そうか」としみじみ言った。
見ると先生もずいぶん老け込んだものだと思った。
思えば自分が花粉症を発症したのは十二年前の今日であった。
不意に祖母が亡くなった日であったので、よく記憶している。
いろいろと優しくしてもらったのに何ひとつ恩返ししなかった。
ちょっと頑固なくらい孫を可愛がる祖父母だった。
今年の花粉症は、ここ数年にない厳しさだ。
なんだか十三年前の症状によく似ている。
点眼と点鼻、頓服の三段構えで今は対処している。
点鼻薬を鼻の奥に噴霧して、それが喉に伝ってきたとき
「ああ、この味だ」と祖母の十三回忌を思い出した。
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スペースツアー

2009-03-08 | Weblog
先日友人とジャズのライヴを観ていい気分に酔った。
帰り道、川沿いを歩いていると東の空にUFOが飛んでいた。
「おい見ろ、飛んでるぞ」と友人に言うと、
「実際に飛んでるな、しかしこれは誰も信じない」と言った。
その光りは右へ左へとかなりの距離を瞬間移動していた。
そのうちこちらのほうへ近づいてきて、その発光する中心へ吸い込まれた。
いつのまにか気を失くして覚めてみると、
円形のホールに小さな小窓がたくさんついている部屋にいた。
「おい、腹を見てみろ」と友人が言ったので触ってみると
ごく単純なラジオの基盤のようなものがついていた。
途中、コイルが切れているのを見て「こりゃ駄目だ、壊れてる」と二人で笑った。
そのあと二人は数週間拉致されていろいろと実験された。
今頃心配しているだろうなみんな、と二人で話していると
「二人はもう帰っていい。時間は調整しておく」と宇宙人が言った。
それから意識を失って気がついてみると川沿いに二人で横たわっていた。
顔を見合わせて携帯を見ると拉致された日の数時間後に戻っていた。
「しかしこれは誰も信じない」と友人がいきなり言った。
空は朝焼けて山々が懐かしく映った。
家に帰るとカミさんが朝帰りを激しく責めた。
「実は宇宙人に拉致されてた」と涙をためて言うと、
「もういいから寝なさい」と慰めてくれた。
こんなことになった原因は長時間の飲酒だろうが、
どういったら信じてもらえるのか言葉が見つからない。
そんな話を別な友人に話したら、よくあることだ気にするなと言った。
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珠玉の台詞

2009-03-01 | Weblog
弟のブログを見ていると彼が読書家なのがよくわかる。
映画に小説と生活の隙間を教養と趣味で埋め尽くしているかのようである。
自分はというと生活の隙間は休養と飲酒だから、
本を一冊読もうと思ってもたいていが居眠りしてしまう。
図書館へ行ってもほとんどが資料書か建築に関係する本で、
たまに読みたいなと思って借りた小説も中途になって返却してしまう。
先日、芥川賞くらいは読むかと文藝春秋を買ったが「ポトスライムの舟」
受賞の選評をよんで出だしの数行で別な記事に移ってしまった。
いずれ読むか、とそのままになった本が数冊ある。
今日、返却ついでに借りた本にキネマ旬報社の「人生に、寅さんを」
という本があった。
名言集だから活字も少なく、渥美さんの白黒写真に言葉が添えてある。
これは昼飯に中華丼を食いながら一気に読めた。
あんまりいいんで一部を抜粋すると、出だしが
「アイラブユー。できるか、青年。」からはじまる。

「腹なんか空かない。美しい恋をしていれば、一ヶ月くらい
飯なんか食わなくたって平気だ」

「泣きな。いくらでも、気のすむまで泣いたらいいんだよ」

「ほら、見な、あんな雲になりてえんだよ」

「お前もいずれ、恋をするんだなぁ あぁ可愛そうに」

「生きてる?そら結構だ」

まだまだ思わず笑ったり泣きたくなるような言葉が写真と一緒に
散りばめられている。
ページの終わりには「じゃ、また、夢の続きを見るとするか」で
締めくくられている。
いろんないい本があるけれど、寅さんの台詞は格別だ。
これらの台詞は、寅さんが言うからこんなに活きてくるんだろう。
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