日々記

ひびき

古い友人

2014-08-28 | Weblog
先日、あるところで十数年前まで
しきりに飲み歩いていた友人に会った。
いろいろあって、ぱったり会わなくなった。
人の話を碌に聞けない男で、やたらと自分のことを話したがった。
そのくせこちらが何かいうと、心を抉るようなことを平気で云う。
そんなやつだから交友関係は少なかったが、根は悪くなかった。
一人暮らしに疲れて田舎に帰ったそうだが、
おふくろさんが亡くなって結婚はしていないと云った。
二三分で話が尽きたので、「今度会ったら飲むか」といったら
「もういいよ」みたいなことを云った。
社交辞令で云ったこっちの態度が伝わったんだろう。
とにかくある一時期は、よく付き合いをした。
どうしているかなと思い出すときもあったが、
会ってみると、もう会わないでいいかと思った。
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女癖

2014-08-27 | Weblog
見かけの良し悪しは別として、
自分はことのほか女好きだと思う。
たいていタイプは決まっているから
親しい友人なんかはいつもなるほどなという。
弁当屋のお姉さんに歯医者さん、
出先の事務員さんに他人の奥さん。
誰を見ても胸がドキドキして恋心が芽生える。
心筋梗塞か心臓病の前触れじゃなければいいが、
自分の鼻先を通り過ぎるたびにフワッと香りがして。
そんな話を、友達にすると「いいなあお前はバカで」と
このどうにもならない女癖を窘めてくれる。
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わが家

2014-08-13 | Weblog
先日、数人の知人と東北へ走った。
仙台市までおよそ七百キロ、男女入り混じって
ああでもないこうでもないとお喋りしながら夜通し走った。
明け方、福島を過ぎて昼前に南三陸町へ辿りついた。
下世話な話で車内は盛り上がっていたが、
川沿いに建物が斜めになって留まっているのを見て息をのんだ。
そのあと意識的に残された防災避難所の建物を見て、誰も言葉を失くした。
みなそれぞれ手を合わしていたが、自分は非常階段がひん曲がっているのを見て唖然とした。
その夜は海から離れたところに宿をとった。
夕食は、名物を食べないでありきたりのものを肴にして酒を飲んだ。
地元には台風が迫っていたのでみな家族が心配になって、
早朝にここをはなれて車を走らせた。
その数時間後に、東北のあるところでは震度五の地震があった。
みな、それぞれ家族が心配してメールや電話をしてきたみたいだが
うちのカミさんからは何の連絡もなかった。
家に帰ると、カミさんは数匹の猫に囲まれて昼寝をしていた。
「おい、東北で地震があったの知らなかったのか」ときくと
「え、そうなの」と眠たい顔をしていた。
危機感がないのは結構なことだが、同時に不安も覚えた。
それでも、ようやく家に帰ってきた気がしてホッとした。
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