日々記

ひびき

ラヴストーリー

2012-07-31 | Weblog
休みの日にカミさんが「号泣するから見てみ」といって
あるテレビドラマを強要させられた。
もともとドラマは観ないから、どうせくだらないだろうと思った。
病気の少女と売れない作家のラヴストーリーで、
互いに信じあうことで奇跡を起こすというものだった。
案の定自分はこの手のドラマに反応しなかった。
カミさんは二回観て二回とも泣いたのに、
「あんたには想像力が足らない」とか、
このお話が分からないようじゃダメだと罵った。
もとよりそんなセンチメンタルな人間ではないので
ロマンスの効いたお話は苦手なのだ。
ミスタービーンが好きな男に、そんなの無理な話だ。
小説でも何でもとにかく恋愛ものは苦手である。
きっと現実的な気がしないからだろう。
ところがどういうわけか、ラブソングには反応してしまう。
最近はあんまりないが、自分にだって、ぽろぽろ涙がこぼれてくる歌は数曲ある。
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花火

2012-07-29 | Weblog
花火を見ていると、どういうわけだか
今は亡き人を思い出してしまう。
爺さんや婆さんや友人や、いろんな人を。
自分としては、夜空に拡がる花火そのものよりも
あの時雨のような音を立てて火の粉がハラハラ
落ちていくのを見ると情緒を感じる。
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うなぎ

2012-07-27 | Weblog
去年は鰻を一度も口にしなかった。
今年はこの暑さだし、何がなんでも食いたいと思い
「いいか、今度の金曜は土用だ。どしても鰻が食いたい」
先週のいつだっかにそんなふうに念を押した。
カミさんは鰻なんかはあってもなくてもいいという奴だ。
そのくせどうせ食べるなら、きちんとした鰻重がいいといった。
こっちだってそういう話なら異論はない。
そっちがケチを言わないならそのほうがいい。
別に腰を抜かすような値段でもないから
勝手に食えば食ったになるだろうが、
仕事で疲労して帰ってくると食卓に鰻がある。
「そうか、今日は土用か」と、この何気ない心遣いが欲しいのだ。
ところが一昨日になって、「私、金曜は仕事で東京に行くからいないね」といった。
東京でもロンドンでも好きなところへ行けばいいが、鰻はどうするんだ。
「おい、鰻は」「あ、忘れてた」
こんな大事なことを忘れるなんてこの家庭は大丈夫かと思った。
文句を散々行ったので結局昨日食いに行くことになった。
しかし、きちんとした鰻重でもなかったのでカミさんは別メニューを注文した。
鰻丼が運ばれてきたが、見るとご飯の上に尻尾の部分が無造作に乗っている。
「これで千円近くするのか、これならスーパーでインチキ産を買ったほうがマシだな」
それでも頬張ってみると数年ぶりな気がして、ガツガツ食った。
きっと五分とかからなかったに違いない。
「全然腹がふくれんな。もっともっと食いたい」
「今度は、きちんとしたのを食べようね」
カミさんの今度は、一向当てにならない。
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我楽多浪曼

2012-07-26 | Weblog
仕事先で古い陶器の破片を拾ってきた。
青絵の一部で、池に浮かぶ爺さんが描かれていた。
水辺の葉があしらってあったが、
面白かったのは丁髷をした爺さんの体が尾の長い魚のように描かれていた。
冷たいビールを飲みながら、遠い昔へ想いを馳せていると
「また、そんながらくた持ってきて。」とカミさんがいった。
「これは江戸時代の物だ、ひょっとすると著名な作陶かも知らんぞ」そう言い返すと
「高価な皿の破片よりも、割れてない百均の皿のほうがいいわ」といった。
そういえばカミさんは「なんでも鑑定団」のような番組は見向きもしない。
さらに人のロマンを崩していくような発言を繰り返すので
「もういい、もういい。お前には人のロマンがわからんのか」と話をおしまいにした。
ふてくされてビールを飲んでいると、
「その破片の元絵がどんなだったか想像して描いてみたら?」とお愛想をいった。
いつもは自分とちぐはぐなことしか言わないのに、そりゃいい案だと思った。
気を取り直して、いろいろと絵を想像していると嬉しくなってきて、
「この爺さん、もしかすると水辺の妖精かも知らんぞ」とカミさんにいうと
大きなアクビを漏らした。
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駆け込み散髪

2012-07-25 | Weblog
暑さで襟足が気になったので千円の散髪に行ってきた。
仕事帰りで、汗臭いのも気になったが、ま、いいかという気持ちで行った。
ま、いいかの行き過ぎがここにもいて、その散髪屋の店員がワキガだった。
ここにもいたか、とうんざりした気持ちになったが
千円散髪はカット時間も短いので我慢するかとなった。
ところが手が異常に遅い。
こっちの少ない髪の毛を腫れ物を触るみたいに丁寧にカットする。
「適当でいいから」といっても、ゆっくりカットする。
これだけのにおいを放っているんだから、自分でも気がついている筈だ。
すっとぼけた顔をして、おれににおいを嗅がせようという魂胆だな。
そうはさせるかと思って「言われる方もつらいだろうが、言う方はもっとつらいんだ」
という前置きで我慢の限界を伝えようとしたが、やっぱり言えなかった。
言われたほうは、ムッとくるだろうが客商売なんだしという気持ちがつきまとった。
ようやく終わって「これでよかったですかね」と襟足に鏡を向けられたので
「なんでもいいよ」と思わず言ってしまった。
嫌な客だと思われたかも知らない。
それにしても気の毒だとは思うが、誰かが言ってあげないと別な評判が立つだろう。
それとは別に髪型も、びっくりするほどへんてこな感じに仕上がっていた。
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今年の薪

2012-07-24 | Weblog
今年は、どういうわけか薪のことが頭になかった。
というのも、まだ小屋に残っていたし
生木のものが何本も残っていたからかも知れない。
「今年は、どうしますかね」と山の梅さんから直接電話が入ったので
「いつもの量頼むよ」というと「うちは他の半額だからね」といった。
このごろ薪を売っている店をよく見かけるが、
確かに一束分で計算すると、倍近くの値段がする。
数年前、山の蕎麦屋から梅さんを紹介されたとき
「客が増えると困るから口外すんなよ」と釘をさされたが
あちこちの価格を見ていると、なるほどなと思った。
今年は、薪小屋をもひとつ欲しいなと思っていたが
梅さんがすぐにも配達しますというので、足場を組んで小屋代わりに間に合わせた。
見てくれが悪いのでシートで覆ってみると
雨除けにもなってこんなもんかと思った。
「梅さん、達者やね。どんどん元気なっていくんない」というと
「わしも七十一になったから、いつまでやれるやら」と
また去年と同じ台詞を云っていた。
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2012-07-22 | Weblog
先日仕事先の果樹園で桃を頂いた。
山の人なら珍しくもないだろうが、
捥ぎたてを「どうぞ」と云われると微笑んでしまう。
店で売っているのほど大ぶりではないが
無農薬だから美味しいですよ、と云っていた。
果物好きにはたまらない言葉だ。
ずっと食べたいなと思っていたら
不意に願いが届いた感じがした。
早速冷蔵庫で冷やして、翌朝に食べた。
にわか信じ難い甘さで、少し興奮してしまった。

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へそ

2012-07-21 | Weblog
先週末だかに扇風機で昼寝をして起きたら
へそから血が出ていた。
「ぎゃあ、おい大変や。へそから血が、死ぬ」
何十年と生きているが、そんな馬鹿なことはじめてなので大騒ぎすると
「ほっときゃ治るわいね。さわらんとこ」の一言でかたつけられた。
そういえば昼寝の前、ひまつぶしにへその掃除をしていた。
寝ている間に掻いてしまったのか、血が滲んでいた。
へそは、きっとデリケートゾーンだから黴菌が入ったら死ぬぞ、
勝手にそう思い込んでネットで調べてみると同じような悩みの人がやっぱりいた。
余程の場合は腹膜炎もあるが、まあ消毒して、ほっとけば治るそうだ。
それでも今は汗をかく時期なのでなかなか瘡蓋にならなかった。
ようやく痛みを忘れたころにへそは治っていた。
ネットにもあったが、へそは掃除しなくてもいいそうだ。
自分はアイドルでもないから、人前に晒すこともないからそれでいい。
もう、死ぬまで自分はへそを触らないと誓った。
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親父狩り

2012-07-18 | Weblog
ちょっと前にこんな言葉があったが今は死語だろう。
先日、カミさんと電気屋へ行ったら
駐車場のところで学生がカップ麺か何かを食べていた。
ゴミを放置して立ち去ろうとしたので
「こら、ちゃんとゴミ持っていこボク」と注意したら
ちぇっみたいな顔はしたがちゃんと持って帰った。
またコンビニで、灰皿が真横にあるのに
数人の学生が道端に吸いガラを投げ捨てていた。
「こら、そこに灰皿あるやろう」と注意したら
とっても怖い顔で睨みつけられた。
自分が買い物を済んで店を出てからも。ずっと睨みつけられていた。
そのときに、ハッとそんな昔の言葉を思い出した。
これくらいの学生相手だと飛び道具でもないと勝てないのはわかっているが
知らん顔するのも何だか情けない気がしてならない。
もうそんな年頃になってきたのである。
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ごあいさつ

2012-07-16 | Weblog
今朝は寝苦しくって夜明け前に目が覚めた。
朝焼けが見れそうなので外へ出て、
橋に設置されている椅子に腰かけて涼んだ。
夜が明けてから早々にお袋を連れて墓参りに行った。
帰り道に、お寺さんへ寄ってお参りしてきた。
お袋は、あれもこれもに手を合わせて参っていた。
しまいには便所の扉にもお参りしそうな勢いであった。
早朝なのに参拝客が多く、すれ違う人は一々「おはようございます」と挨拶していた。
途中、見慣れない地蔵を見つけた。
「あ、こんなところに地蔵さまいたっけ」と頭を撫でてやると
「あんた地蔵さまにそんなことして」とお袋は笑っていた。
ちょっと首を傾げて、とっても優しい顔をしていた。
ろくに朝の挨拶も出来ない人は、この地蔵さまを見て練習したらいいと思った。


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