日々記

ひびき

別れ

2015-08-23 | Weblog
患っていた猫が亡くなった。
ずっと声も出なかったのに、最後に二三度悶えて
それから静かに息をひきとった。
今日か、明日かと思っていただけに
一段落着いたような気持ちになった。
昨日は、カミさんが仕事だったので
自分が病院へ連れて行った。
少しでも楽になるなら、ということで点滴をした。
人間の勝手で、ずいぶん痛い思いをさせたかも知れない。
家には、まだ数匹の猫が一緒に暮らしているが
仲間の猫が瀕死でいると反応も様々だ。
遠くから見ているのもいれば、
近くへ寄って敬遠する素振りをしたりする。
そうかと思えば別なのはまたいでみたり、
足を踏んでみたりしている。
ともかく、自分の尻尾で他の子をあやす
面倒見のいい猫だった。
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採血

2015-08-22 | Weblog
人の病院や猫の病院へ通い詰めだったので
久しぶり自分のかかりつけへ行ってきた。
若いころは、そうとう可愛いに違いない看護師さんが
「久しぶりね」と飲み屋のママみたいなことを言った。
つまらない冗談を自分が採血の途中で言ったので、
「あら、笑いながらやったから、ごめん痛かったでしょ」と手元が揺れた。
「痛いに決まってるだろババア、気をつけろ」と
とても言えないような優しい顔をするので「全然、大丈夫」と真逆のことを言った。
別に熟女が好みでもないが、血圧が少し高かったのはこの人のせいかも知れない。
「少し腕にあとが残るかも知れないけどごめん」
看護師さんは、そんなことを言っていたが
帰り道に腕の絆創膏を剥がしてみると跡形もなかった。
どういうわけか、ちょっとがっかりした気持ちになった。
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天国

2015-08-16 | Weblog
長年一緒に暮らした猫が、その命を終わろうとしている。
大事にしてきたつもりだが病気にはかなわない。
人でも動物でも植物でも、歳が寄れば病気して死ぬ。
この決まりきっていることに、どうして動揺するんだろうか。
これまで存分なことを受けているのに、別れは何とも悲しい。
生き物が永久に死なないでいると、きっと別な感情が生まれるんだろう。
あちこち生き物であふれ返って、想像するに地獄だ。
終わりがあるから、飯もうまいし歌や本にでも感動するんだろう。
「大丈夫、ペットが死んでもあの世でまた会えるから」
あたかも見てきたかのようにそんなことをいう本がたくさんあるが、
そっか、じゃ気にしないでいよう。というわけにはいかない。
それにしても人間や動植物って、深読みしなければ
自分が生きていた記憶さえも忘れるんだから、あっさりしている。
過ぎたことはどうでもいいという人もいるが、
自分としては見えない未来やまして天国になんかは興味関心がいかない。
いろいろあっても、一緒にいたという事実を尊重する。
今、瀕死の猫は自分にはそれほど懐かなかった。
それでも時々、不意に甘えてくることがあった。
調子に乗って膝に乗せてやろうとすると、ひゅんと居なくなった。


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スマイル

2015-08-15 | Weblog
友人のライヴを観に行くと、
フランス人の新婚さんが一見で入ってきた。
ライヴ後、社交性のあるTさんが
上手でもない英語で交流すると
旦那さんがギタリストで、奥さんがフルート奏者だということが知れた。
それならとマスターがステージに促したので、
旦那さんが店のギターを借りて武満徹さんの何とかという曲をやった。
それからその旦那はブルースコードを弾くと、
友人がステージに戻って二人でセッションみたいになった。
店のマスターがカウンターの中からブルースハープを吹いて
椅子でリズムをとる人や、箸でチンチン鳴らす人もいた。
新婚旅行で日本各地へまわって、明日京都へ行くと言っていた。
年のころ三十前か、もっと若いかも知れない。
奥さんは女優さんみたいな顔をして、
旦那さんも高い鼻が邪魔で向こう側が見えないくらい男前だった。
隣に座った知人は肩身の狭そうな顔をして何だか可笑しかった。
言葉も通じないのに自分も加わって、ときおり旦那がこっちをみて
何か笑って話しかけられると、ただ笑って頷いてビールをカブのみした。
店内に、ビートルズのBGMが流れると、酔った若奥さんが歌いだした。
やっぱし英語がうまいな、と馬鹿なことを言っているうちに夜が更けた。
トイレで旦那と隣合わせたので「これだけの鼻だ、あっちも相当だろう」と
覗いてやるかと思っていたら、何とも言えない笑顔をして大便のほうへ移った。
その気はまったくないが勘違いされたかも知れない。
大きな音を立てて小便をしていたので、やっぱしなと思った。
それにしても武満徹さんの曲には圧倒されてしまった。
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〆切

2015-08-13 | Weblog
「時間が充分にあるときより足らぬ時に大いなる仕事が出来る」
こんなのを新聞で読んだことがあるが、まさに自分なんかはそうだ。
切羽つまって、つまって「もう間に合わないぞ」っていうときに
ようやく何もかもが本気になって事が進んでいく。
じっくり練った時より、こっちの方が大方うまくいく。
集中力がないから時間が余分にあると、
「バカ、今そんなことをしている場合か」ということが多い。
これは幼いころ、ある易者に手相を診てもらったときに
両手が揃ってきれいなますかけ線だったので「この子は大器晩成だな」というのを聞いた。
よって自分はずいぶん前からこの難しい言葉を知っていた。
また思春期にも雑誌やなんかで星座や生年月日を見ると
それらしいことが書いてあった。
数年前に、あるスナックへ行ったときそこのババアも同じことを行った。
そうか、自分は慌てないでもいつか大成するんだと何事もおろそかにしてきた。
このことに最近ようやく気がついて自分で締切日を設けることにした。
今も、いくつか締切日があって「もう間に合わないぞ」というのもある。
きっと、こんなふうにして人生は過ぎていき、
「大器晩成」を待っていたら白い三角頭巾をつけられるかも知れない。
こんな言葉は使いたくないが、いつやるんだと聞かれたら
「いまでし」、いややめとこ。
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盆踊り

2015-08-09 | Weblog
子供のころは、夜遊びが出来るので単純に喜んだ。
棒アイスが子供等に配られていたので、
二回も三回も順番をついたり弟にいかせたりした。
踊れないくせに大人のあとをついて猿真似をした。
そのあとに花火大会があって、夜空を見上げて恍惚としていた。
今年から町内で盆踊りを復活させることになったらしい。
それも家のほぼ目の前でやるのでにぎやかしい。
夏祭り、と細やかな手書きのチラシが悪くない。
フランクフルト、焼き鳥、かき氷、焼きそば、ビール。
テキヤは無しで近所のおばちゃんや青年部が賄っている。
盆踊りの櫓はなくって、慎ましい山車を中心に踊っている。
それでも太鼓の音や、あのメロディを聴いていると
頭の引き出しが幼年時代を選んでくる。
「なぁ踊ってくるか。浴衣はどこにしまった」
「着替えるの面倒くさい」
懐かしい風情を求めるには余りにも遠い。
「踊ってきたら?」と昔のディスコのノリでカミさんはいうけれど
子供なら猿真似も可愛いが、ビールを何本も飲んだ大人が行くとみっともない。
十年くらい前までは二人して浴衣に下駄で川沿いをよく歩いたが、
今は自分がこの時節に下駄を鳴らすくらいで、帯はずっとタンスにしまったままだ。
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夏バテ対策

2015-08-08 | Weblog
毎日飲酒したって、健康のことなんか忘れて
うまいうまいといってビールを飲む。
嫌なことが頭に浮かんだら蠅叩きで追い払う。
大好きなカレーを食べに行く。

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2015-08-02 | Weblog
家の隣が林になっているので一晩中蝉が鳴いている。
毎年、無駄だと思っても「うるさいっ」と怒鳴ってみる。
たいていカミさんが「あんたのほうがうるさい」と決まり文句を言われる。
昨晩も一休みもしないで鳴いているので、ちょっと言い方を変えて「もう寝ろ」と怒鳴った。
「あんたが寝ろ」と言われるのを期待していたのに
この熱帯夜にスヤスヤとよく寝ていた。
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