日々記

ひびき

いつもふたり

2014-05-28 | Weblog
寄り添うというより、べったりだ。
猫は放っておいても適当にやるから気楽だ。
コメント

焼き鳥

2014-05-25 | Weblog
かみさんと新規開拓にと町の焼き鳥屋へ行った。
ネットで口コミと画像を見て「行ってみるか」と暖簾をくぐった。
夫婦二人にアルバイトのかわいらしい男の子がいた。
一品一品手作り感があって味も良かったが、
「これなら家でも作れるな」とお決まりの文句を言った。
そういって作った試しなんかないのに、
貧乏癖が染みついて余程頬が緩まない限りはこんなことを言う。
あれこれ試食して二人で生ビールを三杯飲んだ。
まだ腹七分目で飲食ともに物足りなかったが、
真横に座った常連らしい中年のカップルが鬱陶しかったので店を出た。
勘定は意外なくらい高かった。
このごろチェーン店で安酒ばかりだったのでそんな気がした。
パッと食べて、パッと飲んだ感じだった。
ろくにおしゃべりもしなかったが、
「四六時中顔を合わせてるんだもん、盛り上がる会話なんてないわよ」
とかみさんが尤もらしいことを云った。
よく空気のような関係というが、
あって当たり前でなかったら困る感じだろうか。
コメント

お医者様

2014-05-18 | Weblog
月旅行も夢じゃないって云っている時代に
どうして歯の治療はあんなに痛いんだろうか。
もっと上等なテクノロジーでもって、
麻酔の注射も歯石除去も無痛で居られないんだろうか。
全身麻酔があるじゃないか、という人もいるが
それはそれで大袈裟な気もするし。
「それじゃあ我慢できなかったら挙手してね」
目のきれいな歯科衛生士さんは優しくいうが
こちらは初めからお手上げな気分でいる。
五十前の親父が歯石取りくらいで涙を流していたらみっともない。
おれにだって少しくらいはサムライの精神もあれば
兵士が備える根性というDNAがどこかに残っている筈だ。
そう言い聞かせながら涙がにじんでくる。
痛いのも辛いのも自業自得だから人のせいには出来ないが
歯や歯茎の痛みの治療は早ければ早いほうがいいようだ。
中年が若い歯科衛生士さんに口の中を見られるのは
パンツを履いていない下半身を見られるより恥ずかしい。
自分の口の中の写真を見せられて、
「こんなに汚い歯で何とも申し訳ない」というと
笑顔の素敵な先生は「慣れてますから」と否定はしなかった。
どの分野でもそうだが、やっぱしお医者様はすごいなと思った。
コメント

天麩羅

2014-05-05 | Weblog
月にいちど乃至二度くらいに
伯母を乗せて施設にいる親父の顔を見に行く。
自分は親父の顔なんか見たくないが
伯母のほうはそのまたうえの伯母を誘って
兄弟三人が揃って雑談するのが楽しみなようだ。
いちばん上が九十近くて、伯母がその五つくらい下。
そして親父が八十といちばん下なので何かと可愛いようだ。
四月に親父が「なんかうまいもんが食いたいなぁ」と伯母に甘えた。
何が食べたいと聞いたら即座に天麩羅と答えた。
それが頭にあった伯母が、連休中くらい
美味しいものを食べさせてやりたいと差し入れすることになった。
天麩羅屋の海老天が三本、紙包みに入っていた。
袋を開けると、油のいい匂いがしてこちらは涎が出た。
親父は海老の尻尾をつまんで鵜が魚を呑み込むような格好で、
一本二本と立て続けに平らげた。
「ああ、うまかった。こんなにうまいの何十年ぶりや」と
大袈裟な嘘を言ったので「もういいのか」と訊くと、
物欲しそうな俺の顔を見て薄笑みをこぼすと
最後の海老もさっきの仕方で入れ歯を鳴らせながら平らげた。
こいつ、長生きするだろうなと思わずイラッとした。

コメント

赤いパンツ

2014-05-04 | Weblog
穏やかな日が二日も続いて、今日は朝から散歩に出た。
木々が揺れる程度の風が気持ちいい。
思い切り深呼吸しても、今は花粉症もない。
以前通っていた洋画の先生とすれ違い、
「やぁ先生おはようございます」と声をかける。
ぶらぶら歩いてないで、おれも少し走ってみるか。
緑陰からの朝陽がまぶしい。
どれくらい駈けたか、疲れたので立ち止まって放屁する。
次の瞬間、一刻も早く家に帰らなければいけない状況になった。
一昨日、友人と馬鹿騒ぎして昨日は下痢と吐き気に見舞われた。
今朝はやけに身体が軽いので出掛けに、
トマトジュースにトーストとコーヒーも飲んだ。
まだ完治していなかったのだろう。
家に帰って下着をみるとやっぱりそういうことになっていた。
まだ寝ていたカミさんに「たいへん、うんこもらした」というと
「拭いといて」と一言、猫の糞と勘違いしたらしい。
「違う違う、おれがもらした」と追加していうと暫く黙って
「さあっと流しといて」と慈しむような声で言った。
いつもは猫用に使う酢の入った水をパンツに霧吹きして
何となく老いを感じたような気もしたが、
だんだんと開き直って「平和やなおれも」と赤いパンツを朝陽に干した。
コメント